
この記事では数あるメール配信システムの中から、おすすめすのメール配信システムを20個に厳選して、機能や価格の違いを特徴別にまとめています。また、特におすすめの5製品についてはランキング形式で紹介しています。
メールマーケティング・メルマガ配信は今や、顧客との関係構築や売上拡大に欠かせない重要な施策のひとつです。特に近年は各種メールサービスのセキュリティ強化の影響もあり、「メールが届きにくい」「迷惑メールフォルダに振り分けられやすい」状況が続いており、メール配信システムの活用は必須と言っても過言ではありません。
さらに、単なる一斉送信だけでなく、セグメント配信や開封率・クリック率の計測などマーケティング要素を持ったシステムの利用が主流になっています。しかし市場には数多くのサービスが存在し、機能や料金体系もさまざま。無料で手軽に使えるものから、大規模企業向けに高度な機能を備えたものまで幅広く揃っているため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで本記事では、2025年最新のおすすめメール配信システム20選を一挙に紹介します。無料・有料の代表的なサービスを取り上げつつ、それぞれの特徴や料金プランをわかりやすく解説。また、システム選定時に押さえておきたい比較ポイントや導入のコツについてもまとめています。参考にしてみてください。
- メール配信システムとは大量のメールを一斉に配信するためのシステム
- 一斉配信時にはセキュリティ/マナーの観点からメール配信システムの利用が必須
- メール配信システムを選ぶ時に最も大切なのは「配信性能」と「価格」のバランス
- 2025年現在もメールマーケティングは効果の高いマーケティング施策として人気
※ おすすめランキングを先に見たい方、こちらのリンクからランキング項目まで飛べます。
目次
- 1 【結論】メール一斉配信なら「ブラストメール」、高度なメールマーケティングなら「配配メールBridge」がおすすめ
- 2 メール配信システムとは?
- 3 メール配信システムのメリット
- 4 メール配信システムの料金プラン・料金相場
- 5 メール配信システムの主な機能一覧
- 6 メール配信システムの選び方
- 7 人気のメール配信システム5選【おすすめ】※再掲
- 8 到達率・大量配信が強みなメール配信システム4選
- 9 使いやすさ、シンプルさが特徴のメール配信システム4選
- 10 格安のメール配信システム4選
- 11 機能が豊富なメール配信システム5選
- 12 無料で使えるメール配信システム3選
- 13 無料・格安のサービスと有料サービスの違いは?なぜ低価格?
- 14 メール配信システムを選ぶ際のポイント
- 15 メール配信をするときに知っておくべきGmail送信者ガイドラインとは?
- 16 メール配信システムの導入事例
- 17 メール配信システムに関するFAQ(よくある質問)
- 18 まとめ
- 19 この記事の執筆者
【結論】メール一斉配信なら「ブラストメール」、高度なメールマーケティングなら「配配メールBridge」がおすすめ
ブラストメールは、大規模配信を低価格で実現することができます。また、シンプルな操作性と低コストで導入しやすいのが強みで、初めてメール配信を行う企業や、とにかく効率的に一斉配信したい方に向いています。一方で、配配メールBridgeは豊富なメールマーケティング機能で商談獲得をラクにすることができます。Web来訪通知やホットリード抽出機能によって、より戦略的なメールマーケティングを実現することができます。
本記事では、それぞれのサービスの特徴を含めて20種類のメール配信サービスを比較し、自社の目的や規模に合ったツールを選ぶためのポイントを詳しく解説していきます。もし、結局どのサービスを使ったらいいか分からないとお悩みの場合は、まず低価格でシンプルな「ブラストメール」の無料トライアルを試してみるとよいでしょう。
人気のメール配信システム比較表
本記事ではメール配信システムを合計20個紹介しますが、中でもおすすめなのが以下の5つです。
こちらの比較表は、数多くあるメール配信システムの中でも、特におすすめのシステムをまとめています。メール配信システムの詳しい機能や導入のポイントについては記事の後半で紹介しています。以下のメール配信システムは機能やコストが優れていることに加え、口コミでも評価の高かった5つになります。
また後ほど改めて同じ表を記載しますが、記事を全部読む時間がない・急いでおすすめサービスを探している・本当におすすめのサービスを厳選して比較したい方は上記サービス詳細をご確認いただき、検討していただければ問題ないかと思います。
以下セクションからは、メール配信システムの詳細やメリット等についてお伝えしていきます。
メール配信システムとは?
メール配信システムとは、メールを一斉送信する際に起こりがちな「相手に届かない」「迷惑メールに振り分けられる」「誤送信」といった課題を回避しながら、効率的に配信できるメール送信専用のシステムのことです。さらに、リスト管理やHTMLメールの作成、予約配信など、メールマーケティングや情報発信に欠かせない機能を幅広く備えています。なお、「メール配信サービス」「メール配信ツール」「メルマガ配信ツール」「メルマガスタンド」など、呼び方は異なっても基本的には同じものを指します。
日常的に受信している「メルマガ」や「サービスのお知らせ」などのメールは、そのほとんどがメール配信システムを通じて送信されたものです。おそらく99%以上のビジネスパーソンが毎日メールを確認しているように、メールは依然として利用頻度が高く、顧客との接点を作る手段として非常に有効と言えるでしょう。
Gmail・Outlookなど「メーラー」との違い
GmailやOutlookなどの「メーラー」は日常的に使うメールソフトであり、個人や企業がメールを送受信するための基本的なツールです。しかし、メーラーを使った一斉送信には限界があります。送信数の上限が設定されていることが多く、数百件~数千件単位の大量配信を行うと迷惑メールと判断されやすいというリスクもあります。さらに、配信結果の分析機能やリスト管理機能はほとんど備わっていません。
一方、メール配信システムは「大量のメールを確実に届ける」ことを目的に設計されており、送信インフラや到達率を最適化する仕組みが組み込まれています。配信結果の効果測定やリスト管理、差し込み機能なども標準搭載されているため、ビジネス用途で本格的にメールマーケティングを実施する際には欠かせない存在です。
「MAツール」との違い
MA(マーケティングオートメーション)ツールは、見込み顧客の獲得から育成、商談化までを自動化・効率化するための包括的なプラットフォームです。メール配信はその中の一機能に過ぎず、Web行動のトラッキングやスコアリング、顧客ごとのシナリオ設計など、より広範囲なマーケティング活動を支援します。
対してメール配信システムは、メール配信業務に特化したツールです。シンプルに「確実に届ける」「効率よく一斉配信する」「効果を測定する」といった役割に強みがあり、MAツールほど多機能ではない分、導入コストや運用負担が抑えられるのも特徴です。つまり、MAツールが“マーケティング全体の司令塔”だとすれば、メール配信システムは“メールマーケティングの専門兵器”と表現できるでしょう。以下はメール配信システムとMAツールの比較表になります。
| 比較項目 | メール配信システム | MAツール |
|---|---|---|
| 主な機能 | 一括メール送信、開封率・クリック率の追跡 | メール配信、リード管理、キャンペーン管理、分析ツール |
| 使用目的 | メール配信の効率化 | マーケティング活動の自動化と最適化 |
| メールテンプレートのカスタマイズ | 高度なカスタマイズ可能 | 高度なカスタマイズ可能 |
| メールキャンペーンの自動化 | 配信予約やステップメール | 複雑なマルチチャンネルキャンペーンの自動化 |
| メールのセグメンテーション | 配信リストを分けるなど | 詳細な行動ベースでセグメンテーションが可能 |
| リード管理 | 基本的なリスト管理のみ | 詳細なリードスコアリング、追跡、育成 |
| メール配信時のスケジューリング | 可能 | 複雑なスケジューリングも可能 |
| メールレスポンスの追跡 | 開封率、クリック率など基本的な追跡 | 詳細なユーザー行動の追跡と分析 |
| ターゲティングの精度 | 単純なリストベース | 高度な行動ベース |
| 分析とレポーティング | 開封率、クリック率など | 詳細なレポート、ROI分析、キャンペーンの効果測定 |
| ユーザーインターフェース | 機能が少ないためシンプルが多い | 複雑な場合が多い |
| コスト | MAツールよりも安価 | 高額なシステムが多い |
| 導入までの期間 | 短い(即日配信可能なシステムもあり) | 比較的長い(複雑な設定と準備期間が必要) |
| どのような企業に向いているか | 中小企業やスタートアップ企業 | 大企業やマーケティング活動に注力している組織 |
実際にMAツールを使ってみると、「MAツールの運用担当」が必要なぐらい工数がかかることが多いです。また、コストは最低でも数十万円~数百万円かかることが多いため、まずはメール配信システムから使い始めることをおすすめします。
メール配信市場の最新動向
メールマーケティング市場規模・シェア分析 – 成長動向と予測(2024年〜2029年) によると、メールマーケティング市場は引き続き成長を続けており、2024~2029 年のの年平均成長率は12.11%と予測されています。つまり2025年においても、メール配信市場は右肩上がりで成長を遂げているといえます。
特にWebマーケティングの普及とAIの台頭が大きいと考えられます。リスティング広告やメディア運営などによるリード獲得は多くの企業が実践しており、リード獲得単価がどんどん向上しています。また、AIが日常的に活用されることでWeb経由でのサイト訪問数やリード獲得数が減少している企業も増えています。
そんな状況下で、「自社が保有していているハウスリスト」からの掘り起こしやナーチャリングが注目されており、そこで必要になるのがメール配信システムなのです。その他にも以下のような要因も挙げられます。
- パーソナライゼーションの重視:「メール送付先のセグメント化」「メッセージの創造」「文脈に応じた配信」に注力。
- 技術の進化:AI、機械学習、自動化技術の導入により、より効果的なキャンペーンが可能に。
- データ分析の重要性:より詳細な顧客行動分析とROI測定が可能に。
また、SNSなどのマーケティング施策が拡散型で長期的な関係構築力に欠ける一方で、メールマーケティングは顧客との長期的な関係構築力でその価値を見直されつつあります。
メール配信システムのメリット
メール配信システムのメリットは以下の5つが挙げられます。
- 大量のメールを高速で配信できる
- 送信したメールが顧客のメールボックスにより確実に届く
- アドレスを一元管理し、負担が減る
- デザイン性の高いメールを簡単に作成できる
- 配信の効果測定ができる
大量のメールを高速で配信できる
メール配信において配信速度は非常に重要な要素です。通常のメーラーを使う場合、サーバーに負荷がかかり、1通のメールを送るのに数時間以上かかってしまうケースも少なくありません。タイムセールなど速報性の高い情報を送りたい場合、メール配信システムを使うことをお勧めします。
ただし、一部のメール配信システムは配信速度を高める機能が不十分なものもあります。導入の際には、公式サイトで配信速度について言及されているサービスを選びましょう。
参考記事:メール配信に速度が重要な理由は?配信速度を上げる方法とおすすめのツールを紹介!
送信したメールが顧客のメールボックスにより確実に届く
メール配信システムを使うことで、大量のメールを一度に送信しても迷惑メール判定されるリスクが大幅に減少されます。反対に、システムを使わずに大量にメールを送っているとメールサーバーやメールプロバイダー等にスパム認定される可能性があり、そのなるとメールが届かなくなってしまいます。メールマーケティングというと開封率やクリック率に注目されがちですが、まずはメールを確実に届けることが大前提です。
- メルマガで商品を購入してほしい・集客をしたい
- 確実に届けたい大切な情報がある
- マーケティングの効果を正しく分析したい
上記のようなニーズを持つ方はメール配信システムの導入が必須です。
アドレスを一元管理できて、負担が減る
メール配信システムには顧客管理機能がついているものが多いです。アドレスに対して「流入経路」「年齢」「性別」「興味関心」などのフラグを立てておくことでリストをより効率的に管理できます。
「どのようなキーワードに読者は反応するのか?」を調査し、顧客ごとに対策をとることで、メール配信による効果も高くなっていきます。ステップメールや宛名の自動差込機能、セグメント配信などを使い効率的に業務を進めることができるでしょう。
デザイン性の高いメールを簡単に作成できる
メール配信システムには画像やボタンを挿入できる「HTMLメール」を知識なしで作成できる「HTMLメールエディタ」が搭載されているものもあります。これを使えば、効率よく魅力的なメールが作成できて、マーケティングの効果を最大化できます。
配信の効果測定ができる
メール配信で大切になるのが送った後の反応を調べることです。メール配信システムを使えば「開封率・クリック率・コンバージョン率」など詳細な効果判定を行うことができます。さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。メール配信システム(サービス)について、メール配信の専門家が詳しくご紹介しています。
【徹底解説!】メール配信サービスを導入するメリットとは?メール配信サービスの種類・機能・導入事例をご紹介!
メール配信システムの料金プラン・料金相場
メール配信システムの導入を検討しているけれど、そもそもどれぐらいが適正価格かわからないという方も多いでしょう。ここでは、料金プランの種類や一般的な相場を解説し、自社に合った適正価格の見極め方を紹介します。メール配信は長期的に使う施策だからこそ、コストと機能のバランスを理解して選ぶことが重要です。
適正価格の見極め方
メール配信システムの料金は、月額3,000円前後の低価格帯から、10万円以上かかる高価格帯まで幅広く存在します。料金に差があるのは、搭載されている機能や配信可能件数、サポート体制などによるものです。
初めて導入する場合は、必要最低限の機能を備えた低価格プランから試すのも有効です。ただし、無料サービスはセキュリティや到達率の面でリスクがあるため、確実にメールを届けたいのであれば有料サービスを選んだ方が安心です。料金を比較する際には「安さ」だけに注目せず、配信性能・セキュリティ・操作性なども含めた総合的なバランスを見極めることが大切です。
メール配信システムの料金相場一覧(参考)
以下はメール配信システムの一般的な料金目安です。実際の金額はサービスごとに異なるため、気になるシステムがあれば公式サイトで必ず確認しましょう。
| 料金帯 | 配信可能アドレス数 | 主な機能 | サポート体制 | 想定利用者 |
|---|---|---|---|---|
| 無料 | 100~1,000件程度 | 基本的な配信機能のみ | ほぼなし/限定的 | お試し利用、個人 |
| ~5,000円/月 | 約5,000件 | メール作成補助機能 | 一般的なサポート | 個人事業主、小規模ビジネス |
| ~10,000円/月 | 約10,000件 | 迷惑メール対策など追加機能 | 一般的なサポート | 定期的に配信する法人 |
| ~30,000円/月 | 約50,000件 | 同上+安定した配信性能 | 一般的なサポート | BtoC企業、中規模事業者 |
| ~50,000円/月 | 約100,000件 | 高度な配信管理 | 専任担当がつく場合も | 大規模配信企業 |
| ~100,000円以上 | 要問い合わせ | 高度な分析・自動化機能 | 専任担当あり | 大企業、マーケティング強化企業 |
※上記はあくまで目安です。利用規模や機能要件により変動します。
関連記事:メルマガツールにいくらかけている?メルマガ配信に必要なシステムの料金相場と選び方を徹底解説
メール配信システムの料金形態

料金形態は大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」があり、さらにクラウド型の中では「通数課金」と「アドレス数課金」に分かれます。
- クラウド型:月額・年額制のサブスクリプション契約。導入コストが低く、申し込み後すぐ利用可能。API連携などの拡張もしやすい。
- オンプレミス型:自社サーバーに構築するライセンス契約。初期費用は高額だが、自社で完全に管理できるためセキュリティやカスタマイズ性に優れる。
近年ではクラウド型のサービスが主流です。その理由は、初期費用が安く契約後すぐに使える点、提供会社がメンテナンスやアップデートを担うため利用者は運用に集中できる点にあります。さらに、配信数や登録アドレス数の増加にも柔軟に対応でき、SPFやDKIMなど到達率を高める仕組みも標準装備。API連携によりCRMやECシステムとの統合も容易で、低コストかつ高機能な運用が実現できることが普及の背景です。
- 通数課金:月間の配信数に応じて料金が変動。配信頻度が少ない企業に向いている。
- アドレス数課金:登録アドレス件数に応じて月額料金が固定。配信頻度が多い企業や安定した予算管理をしたい場合におすすめ。
メルマガ配信の場合は、多くの企業は「アドレス数課金」が適していることが多いです。配信回数が多くても料金が変わらず、急な配信増にも柔軟に対応できるためです。トランザクションメール(自動通知メールやパスワード設定メール、配送通知メールなど)の場合は、通数課金の方が適しています。
メール配信システムの主な機能一覧
メール配信システムには、メールを効率的かつ効果的に配信するための多様な機能が搭載されています。サービスによって搭載機能は異なりますが、代表的なものを知っておくと自社に必要な機能を見極めやすくなります。以下では主な機能を4つのカテゴリに分けて紹介します。
メール作成支援機能
メール本文のデザインや内容を簡単に作成できる機能です。
- HTMLメール作成:文字装飾、画像や動画の挿入、レイアウト調整が可能。
- パーソナライズ差し込み:宛名や会社名を自動挿入して個別感を演出。
- テンプレート登録:頻出メールのレイアウトを保存・再利用。
- マルチパート配信:HTML/テキストを受信環境に応じて自動切替。
HTMLの知識がなくても扱えるエディタが用意されているため、初心者でも手軽にデザイン性の高いメールを作成できます。
メール配信支援機能
大量配信やセグメント配信を効率よく行うための機能です。
- セグメント配信:顧客属性や行動に応じたターゲティング配信。
- ステップメール:事前設定したシナリオに沿って自動配信。
- A/Bテスト:件名や本文の複数パターンを比較し、効果の高いものを採用。
- 配信予約・最適化:あらかじめ設定した日時や開封傾向に基づく最適なタイミングで配信。
迷惑メール対策のためのDKIM署名や、エラー状況の確認など、確実に届ける仕組みも含まれます。
効果検証機能
メール施策の成果を数値化し、改善に役立てるための機能です。
- 開封率・クリック率測定:件名や本文の効果を把握。
- 配信エラー解析:不達の原因を特定し、リスト精度を改善。
- Google Analytics連携:メール経由のWebサイト訪問やコンバージョンを可視化。
データを元に改善サイクルを回すことで、メールマーケティングの精度を高められます。
リスト管理機能
顧客データを効率的に管理し、配信精度を高める機能です。
- 顧客データ一括登録・抽出:CSVなどを利用して効率的に管理。
- 登録・解除フォーム作成:顧客が自ら購読登録・解除を行える。
- 空メール登録・QRコード生成:手軽にリスト登録を実現。
- ワンクリック解除:配信停止の操作を簡単に。
- エラーアドレス自動削除:無効アドレスを除外し到達率を改善。
リストを健全に保つことで、配信効率と到達率を両立できます。
メール配信システムの選び方
メール配信システムは、導入コストや初期設定の手間などを考えるとそう何度も乗り換えるものではありません。基本的には、次乗り換えたらそのシステムを使い続けるくらいの気持ちで準備をしましょう。しかし、コストと機能で選んだら配信速度が遅すぎて使い物にならず、再度乗り換えをしたなどといったケースも見られます。この章では、メール配信システム選びに失敗しないための「目的別の選び方」を紹介します。また、以下の7ステップで進めるとスムーズに選ぶことができます。
- 目的を明確にする
- 必要な機能をリストアップする
- 自社の配信アドレス数と配信頻度を確認する
- メール配信にかけられる費用を算出する
- システムを比較する
- 検証・問い合わせを行う
- 確認漏れがないかチェックする
続いて、目的別のメール配信システムの選び方を紹介します。

こちらの図はメール配信の目的別におすすめのメール配信システムを並べたものです。実際のシステムの紹介は後述しますので、参考までにご覧ください。
配信速度や到達率など、配信性能が要求水準を満たしているか
メール配信システムを選ぶうえで最も重要な要素の一つは「確実に、速く届くかどうか」です。特に一斉送信は通常のメール送信に比べ、スパム判定される可能性が高くなります。到達率が低い状態とは「迷惑メールフォルダに振り分けられる」どころか「相手のメールボックスに届かない」ことを意味します。
有料サービスの多くはSPF・DKIMなどの送信ドメイン認証や、ブラックリスト回避のためのIP分散といった仕組みを備えているため安心ですが、無料サービスや簡易ツールでは到達率が低下するリスクがあります。大量配信や緊急連絡のように「絶対に届かせたいメール」を扱う場合は、必ず配信実績や到達率対策が充実しているシステムを選びましょう。
必要な機能と価格のバランスは適正か
メールマーケティング・メルマガ配信は費用対効果が高い施策ですが、配信数や頻度が増えるとコストも膨らみます。「安さ」だけで選んでしまうと、配信速度や到達率に問題が生じ、結果的に効果が得られないこともあります。また、「機能」もシステムによって様々でメール配信に特化したシステムもあれば、上述したMAツールに近い機能を持ったシステムもあります。当然、後者は費用が高くつきます。
メール配信システムを比較する際は「価格」と「機能・品質」のバランスを見ることが大切です。例えば、効果測定機能やHTMLエディタが標準で使えるか、API連携は有料オプションかなどを確認しましょう。単に費用を下げるのではなく、自社の目的に合った投資ができるかを基準に選定することが成功のポイントです。
操作性が誰でも簡単に使えるものであるか
メール配信は一度導入したら継続的に運用する施策です。そのため「誰でも簡単に使えるかどうか」は非常に重要です。操作が複雑だと、配信のたびに時間がかかり、最終的に人件費などの運用コストが増えてしまいます。
特にエディタ(編集画面)の使いやすさや、デザインテンプレートの豊富さはチェックポイントです。無料トライアルがあるサービスでは、必ず操作感を試してから導入を検討しましょう。長期的な効率を考えると、「シンプルで迷わず使える」システムが最適です。
セキュリティは強固か・信頼できるシステムか
メール配信は顧客の個人情報を扱うため、セキュリティは軽視できません。無料ツールや海外サービスを安易に選ぶと、個人情報の漏洩リスクや到達率の低下、ひいては企業の信用失墜につながる可能性があります。
選定時には、稼働率(システムの安定性)、セキュリティ認証(PマークやISMS)、導入実績(官公庁や金融機関への導入があるか)などを必ず確認しましょう。信頼性の高い配信基盤を持つシステムを選ぶことで、安心して長期的に活用できます。
サポート体制が充実しているか
はじめて導入する企業や、現状の配信に課題を感じている企業にとって「サポート体制」は非常に重要です。特にメール配信はトラブル時の対応スピードが成果に直結します。サポートを比較する際は以下を確認しましょう。
- 電話・メール・チャットなどの対応方法はあるか
- トライアル期間や初期設定のサポートが受けられるか
- 配信内容の添削や結果分析のアドバイスがあるか
サポートの手厚さはサービスごとに大きな差があります。自社の担当者のスキルや体制に合わせて、必要なレベルのサポートを受けられるシステムを選ぶのがおすすめです。
人気のメール配信システム5選【おすすめ】※再掲
こちらは記事の冒頭でもお伝えしたおすすめのメール配信システムの比較表です。
こちらの比較表は、数多くあるメール配信システムの中でも、特におすすめのシステムをまとめています。メール配信システムの詳しい機能や導入のポイントについては記事の後半で紹介しています。以下のメール配信システムは機能やコストが優れていることに加え、口コミでも評価の高かった5つになります。
ここからは上記5サービスも含めて、メール配信システムを20個ご紹介していきます。
顧客導入シェア数15年連続No.1『blastmail』
『blastmail(ブラストメール)』は高い配信スペック、シンプルな使いやすさ、価格の安さから、顧客導入シェア数15年連続1位を獲得しています。
中小企業から大手企業、官公庁や学校・社団法人まで幅広く導入されており、まさに定番のメール配信システムと言えるでしょう。導入実績も27,000社と安心の実績です。

メール配信を施策として立ち上げるとは、メール配信の専任を立てて行うというものではなく、「総務・広報・営業担当」など、幅広い部門で利用のニーズがあります。これからメール配信システムの導入を検討している場合は、配信用途や担当者が変化する状況でも、柔軟に対応できる汎用的なメール配信システムがおすすめです。
ブラストメールは、ITシステムに対して「難しそう」と牽引しがちな方でも使いやすいデザインや操作性になっているので、部門をまたいで利用を想定している場合や、ITシステムの導入が初めての企業様にも安心して利用できるメール配信システムでしょう。主な機能は下記の通りで、一斉送信はもちろん、メールマーケティングに必要な機能が一式揃っています。
- HTMLメール作成(エディター)
- レスポンシブデザイン(モバイル最適化)
- フォーム作成
- ターゲット配信
- 効果測定
- 迷惑メール対策 (DKIM署名)
ブラストメールはStandardプラン以上でDKIM署名を搭載しているので、メールの到達率が非常に高いです。SPFレコードも公開しているので、2024年2月から施行されたGmail 送信者ガイドラインにも対応をしています。料金プランは以下の通りです。
| プラン名 | 月額費用 | 初期費用 | 登録アドレス数 |
| 無料お試し | 0円 | 0円 | 0~100件 |
| Lightプラン | 4,000円 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~5,000件 |
| Standardプラン | 8,000円〜 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~50,000件 |
| Proプラン | 30,000円〜 | 50,000円 | 50,001件~ |
『blastmail』は他のメール配信システムと比較したときに、性能とコストパフォーマンスの高さが特徴です。その他にも、メール配信システムを初めて使う方や、現行のシステムからコストを落としたい企業にオススメです。無料トライアルも可能ですので、まずは実際に試してみるとよいでしょう。
さらに、迷惑メール対策として「DKIM署名」を採用しており、SPFレコードも公開しているので、2024年2月から施行済みのGmail 送信者ガイドラインにも対応済みです。送信者ガイドラインでは電子メール認証(DKIM署名・SPFレコード)以外にも対応事項がありますが、ガイドラインの内容は全て遵守しており、何かあればサポートスタッフへ直接連絡ができるので安心です。
また、ブラストメールのプロプランは数百万アドレスの大型配信もスムーズに行える配信スペックがあります。最短即日でメール配信も可能ですので、すぐに大量のメールを一斉配信したい方にもぴったりのサービスです。
ブラストメール利用ユーザーの声(口コミ/レビュー)誰でもかんたんにHTMLメールを送れるようになりました!東急株式会社ブラストメールはやはりシンプルで使いやすいですねオンキヨー&パイオニア株式会社“確実に届く”ことが何よりの安心。マニュアル見ずに使いこなせるシンプルさも〇株式会社モトックス
| 運営会社 | 株式会社ラクスライトクラウド |
| 導入社数 | 27,000社以上 |
| 無料お試し | あり(すぐに申込み&利用可能) |
| 最低月額料金 | 4,000円〜 |
| 公式サイト | https://blastmail.jp/ |
| 補足情報 | Gmail送信者ガイドライン対応済み |

メールマーケティングするなら『配配メール』
『配配メール』は、充実した機能が魅力の配信システムです。
ステップメールやA/Bテスト、HTMLメールなど本格的なメールマーケティングをするならあると嬉しい機能が一通り揃っています。MAツールのようなスコアリングやランディングページ作成、Webサイトを含めた分析などは行えませんが、メール部分の分析については配配メールだけで十分な効果が期待できます。
また、定期的に無料のメールマーケティングセミナーが開催されています。価格については、標準的なメール配信ツールに比べるとややリッチです。プランについてもオプションが幾つもあるので、導入前にある程度料金プランの理解が必要となります。主な機能は、以下の通りです。
- ステップメール
- A/Bテスト機能
- グラフ形式での効果測定レポート確認
- HTMLメール作成(エディター)
メール配信の効果測定をしっかり行い、数値を分析した上で売上戦略を立てていきたい方にはお勧めのシステムです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 問い合わせ | 問い合わせ | 10,000件〜 |
また、配配メールにはBtoBの商談獲得に特化した「配配メールBridge」というプランがあります。来訪通知やトリガーメールなど、MAツールに匹敵する高機能が使えるので、マーケティングの費用対効果は抜群です。
配配メール利用ユーザーの声(口コミ/レビュー)手厚いアフターフォローと来訪通知で営業アプローチの効率化とアポ数の最大化を同時に実現!株式会社ボナンザメールによる契約顧客との関係性強化で解約率の改善やLTVを向上!株式会社エムティーアイ課題だった未入会のお客様フォローを電話とメールで強化し、売上の10%底上げを実現!トライオン株式会社
| 運営会社 | 株式会社ラクス |
| 導入社数 | 10,000社以上 |
| 無料お試し | あり(要お問い合わせ) |
| 最低月額料金 | 要お問い合わせ |
| 公式サイト | https://www.hai2mail.jp/ |
| 補足情報 | Gmail送信者ガイドライン対応済み |

SMTP・API連携の高速メール配信ならblastengine
『blastengine』は、お客様のシステムをSMTPリレーやAPIで連携することで簡単に一斉配信やトランザクションメールを配信することができる配信システムです。
日本国内へ高速かつ99%以上の高いメール到達率を実現。各メールプロバイダ、国内携帯キャリアドメインへの最適化と大規模ネットワークを経由してメール配信を行い、日本国内への圧倒的な到達率を可能にしています。
本記事でも紹介しているブラストメールの姉妹サービスとなり、導入シェア1位のメール配信システムblastmailの高い技術基盤を用いて構築されているため高速かつ安定した配信によって、到達率などメール配信パフォーマンスが非常に高くなっています。

また、ブラストエンジンは業界内で最もコストパフォーマンスに優れたサービスの一つであり、月額3,000円からの手頃な料金設定で提供されています。料金体系は配信量によって変動し、より多くのメールを送信するほど一通あたりのコストが削減されます。
| 通数 | 月額料金 | 初期費用 | 超過料金 |
| 10,000通 | 3,000円 | 0円 | 0.60円 |
| 30,000通 | 8,000円 | 0円 | 0.50円 |
| 50,000通 | 12,000円〜 | 0円 | 0.40円 |
| 100,000通 | 16,000円〜 | 0円 | 0.40円 |
| 200,000通 | 30,000円〜 | 0円 | 0.30円 |
このように、月額料金は3,000円からで初期費用もないため、国内最安クラスの価格帯で、お気軽にご導入いただけます。より詳しい料金はblastengine(ブラストエンジン)の製品資料からご確認ください。
blastengine利用ユーザーの声(口コミ/レビュー)問い合わせ対応工数の削減と同時に機会損失を抑制できています株式会社日テレWands一斉メール配信に係るトラブルが激減し、対応のために発生していた工数が大幅に削減された日本アイ・ビー・エム株式会社“一度APIを組んでしまえば、自社のシステムから簡単に切り替えができるハートランドITイノベーション株式会社
| 運営会社 | 株式会社ラクスライトクラウド |
| 導入社数 | 27,000社以上 |
| 無料お試し | あり |
| 最低月額料金 | 3,000円〜 |
| 公式サイト | https://blastengine.jp/ |
| 補足情報 | Gmail送信者ガイドライン対応済み |

営業DXに最適な配信システムなら『Mailsales』
『Mailsales』は、リード(見込み顧客)を獲得するために、営業コンサルティング会社が監修したメール配信システムです。
リードを獲得する必要最低限の機能に絞られており、「ITやマーケティングの専任担当者がいない」、「MA(マーケティングオートメーション)の導入が難しい」といった中小企業でもかんたんにはじめられます。リモートワーク、テレワークがすすみ、リードの獲得を模索している企業もTELアポから脱却するセールステックツールとして、幅広い業種で導入がすすんでいます。有料プランではAPIも公開されているので自社システムとの連携もできます。
- HTMLメール(作成エディタ機能付き)
- セグメント配信
- 効果測定
- 宛名差し込み機能
- マルチパート配信
- API連携
上記のような機能があります。サポート面も充実しているので、本格導入を検討する際のフォローも受けられます。料金プランは以下の通りです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 10,000円 | 4,950円〜 | 個別見積り |
| 運営会社 | セールスディビジョン株式会社 |
| 導入社数 | 非公開 |
| 無料お試し | あり |
| 最低月額料金 | 要お問い合わせ |
| 公式サイト | https://mailsales.jp/ |

高機能・システム連携で選ぶなら『MailPublisher』
『MailPublisher』は4,100万通/時の業界屈指の配信スピードと、MA・CMS・BIツールなどと連携可能なハイブリッドなメール配信システムです。
MailPublisherはシステム間連携をコンセプトに設計されており、APIを用いて自社サービス(クラウド含む)と様々な連携ができる点が大きな魅力です。高機能だけあり価格も高めなため、数十万単位の大量にある配信リストを高速配信したい大企業向けのシステムと言えるでしょう。
主な機能は、以下の通りです。
- SMS配信
- HTMLメール作成機能
- 効果測定
- プラグイン・アプリとの連携
- 承認機能
サポート面も充実しているので、本格導入を検討する際のフォローも受けられます。
料金プランは以下の通りです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 50,000円 | 25,000円〜 | 個別見積り |
>>MailPublisherの詳しい資料をダウンロードする
MailPublisher利用ユーザーの声(口コミ/レビュー)メールサーバーのセキュリティ変更で半減した到達率の大幅な回復に成功ターゲットメディア株式会社データ活用と運用の内製化によりROI向上を達成株式会社セブン&アイ・フードシステムズたまひよ会員に寄り添うメールを支える配信基盤株式会社ベネッセコーポレーション
| 運営会社 | エンバーポイントホールディングス株式会社 |
| 導入社数 | 非公開 |
| 無料お試し | 要お問い合わせ |
| 最低月額料金 | 要お問い合わせ |
| 公式サイト | https://emberpoint.com/mailpublisher/ |
到達率・大量配信が強みなメール配信システム4選
ここからは到達率や大量配信に強みがあるメール配信システムを4つ紹介します。保有リスト数や、想定される1回の配信アドレス数が5万アドレス以上の場合はこちらのメール配信システムをおすすめします。
Blastmail Proプラン /(株式会社ラクスライトクラウド)
公式サイト:https://blastmail.jp/big/
ブラストメールのProプランは配信先アドレスが5万件から数百万件の配信に耐えられる大規模配信専用プランです。
通常、大量配信を行いたい場合はサービスへの問い合わせからアカウントの発行、実際の配信まで最短で1週間ほどかかりますが、ブラストメールであればお問い合わせから最短即日で納品。納品後はすぐにメール配信ができます。
もちろん、SPFやDKIMなどの設定も可能となるためGmailやOutlookといった主要なメール受信サーバーが発表している送信者ガイドラインにも対応をしています。さらに、Proプラン限定の導入支援コンサルが魅力的で特にメルマガ添削は多くの企業から好評を得ています。

例えば、専任サポートをうけた企業からは以下のような声がありました。
メルマガを始めたが、⼿探りでの運⽤で配信結果の分析もできていなかったため、メルマガ添削とお悩み相談をお願いしました。お悩み相談で配信結果を分析いただき、件名や配信時間を変更したところ開封率が2.8%改善しました。また、クリック数も1.3倍に改善しました。
メール配信からの成果が感じられず困っておりメルマガ添削サポートをお願いしました。メールのデザインを改善していただき、会員限定クーポンメールのクリック数が約3倍に改善しました。その他にもブラックフライデーやお年⽟キャンペーンの販促メールでもメルマガ添削を⾏い売り上げを⼤きく伸ばすことができました。
また、Proプランは月額30,000円〜と低価格から始めることができるのも嬉しいポイントです。ここまで紹介した事例や詳しい料金は以下の料金表をダウンロードすることで確認できます。まずは資料をダウンロードしてみるとよいでしょう。
| プラン名 | 月額費用 | 初期費用 | 登録アドレス数 |
| 無料お試し | 0円 | 0円 | 0~100件 |
| Lightプラン | 4,000円 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~5,000件 |
| Standardプラン | 8,000円〜 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~50,000件 |
| Proプラン | 30,000円〜 | 50,000円 | 50,001件~ |
MailChimp/(Rocket Science Group)

公式サイト:https://mailchimp.com/
MailChimpはステップメール機能やレポート機能を無料で使うことができるので、ビジネスでも安心して使うことが出来ます。ただし、全てが英語表記になっているので英語が苦手な方にとっては使い勝手が悪いかもしれません。料金プランは以下の通りです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 0円 | 20ドル〜 | 1,500件〜 |
メールチンプには以下のような口コミが集まっています。
htmlの知識がなくても、直観的にhtmlメールの作成が可能。最低限の機能は備わっていると思うのでお手軽
やはり海外のツールのため日本語に弱い部分があり、ところどころの翻訳がおかしいです
※ITreviewより引用
WEBCAS e-mail / (株式会社 WOW WORLD)

公式サイト:https://www.webcas.jp/email/
WEBCAS E-mailは株式会社WOW WORLDが運営するメール配信システムで、毎時1,000万通以上※の配信性能を誇ります。
※WEBCAS e-mailのクラウド全体の実績値(導入企業1社における配信実績は240万通以上/時)
また、WEBCASはメール配信システムだけでなく顧客管理システムやアプリ内のプッシュ通知システム、LINEのメッセージ送信機能など様々なコミュニケーションツールを扱っているのが特徴です。システム間連携も可能なようなので、高度な連携を用いたマーケティングをいきなり0から構築したい!という人には大変おすすめです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 30,000円~2,400,000円 | 10,000円〜 | 不明(アドレス数に応じて金額変動) |
Cuenote FC / (株式会社ユミルリンク)
公式サイト:https://www.cuenote.jp/
Cuenote FCは、毎時1,000万通以上(※)のメール送信能力を持ち、効果的なメールマーケティングをサポートする機能が豊富です。効果測定や自動CSVインポート、直感的に操作できるHTMLエディタ、ターゲット配信、ステップメールやシナリオメールなどの機能を提供しています。リスト数が多い大企業や高機能なシステムを求めている人におすすめなメール配信システムです。
※CuenoteFC(配信サーバー1台)における配信成功数を集計。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 30,000円 | 5,000円〜 | 2,000件〜 |
配信速度の比較表
到達率、大量配信が強みのシステムの配信速度の比較をしてみました。
| サービス名 | 1時間当たりの配信速度 | 10万アドレスあたりの月額料金 |
| ブラストメール | 1,150万通 | 50,000円
※業界最安クラス |
| MailChimp | 非公開 | 57,500円
※超過料金あり |
| WEBCAS e-mail | 1,000万通 | 要問合せ |
| Cuenote FC | 1,000万通以上 | 100,000円
※Premiumプラン |
使いやすさ、シンプルさが特徴のメール配信システム4選
メール配信の担当者は、他のマーケティング施策や広報かつ不動、営業活動といった業務の一環でメール配信を行っているケースが多いです。そんな多忙な中メール配信を行うにはシンプルで使いやすいシステムを使うことが重要です。ここからは、使いやすさと操作性に定評があるメール配信システムを紹介します。
blastmail Standardプラン /(株式会社ラクスライトクラウド)
公式サイト:https://blastmail.jp/lp/mail-beginners/
ブラストメールのStandardプランは「誰にでも簡単にメール配信を行える」ことを目的に作られた初めての人でも使いやすいメール配信システムです。業界No.1、27,000社以上の導入実績からお客様の声を集めて出来上がった「本当に使いやすい」UIが特徴です。下記の動画のように、直感的な操作で簡単にHTMLメールの作成から配信、効果測定まで行えるのは非常に魅力的です。
ブラストメールは操作をシンプルで簡単にするために以下のような機能が備わっています。
- 豊富なHTMLメールテンプレート
- マニュアル不要で操作可能なメールエディタ
- ワンクリックで効果測定ができる計測機能
- 電話/メール/サポートサイトでの充実したサポート
- 配信開始~完了までの時間を短縮する大量高速配信
ブラストメールの無料トライアルは実際にメールを配信することができるので、その使いやすさについて検証したい方はぜひ一度お試ししてみることをお勧めします。
| プラン名 | 月額費用 | 初期費用 | 登録アドレス数 |
| 無料お試し | 0円 | 0円 | 0~100件 |
| Lightプラン | 4,000円 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~5,000件 |
| Standardプラン | 8,000円〜 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~50,000件 |
| Proプラン | 30,000円〜 | 50,000円 | 50,001件~ |
コンビーズメールプラス/(株式会社コンビーズ)

公式サイト:https://plus.combz.jp/
『コンビーズメールプラス』は使いやすさを特徴にしているメール配信システムです。最大50万通の配信に対応をしていて、導入実績が20,000社以上あります。初めてメール配信システムを利用するかたでも歓談に操作できる管理画面で、24時間監視システムが動いているため、初心者の方でも安心です。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 0円~ | 5,500円〜 | 1,000件~ |
コンビーズメールプラスには以下のような口コミが集まっています。
クライアントのメルマガ配信に利用していますが、これまで大きなトラブルなく利用できています。メール配信のセグメント分けの手順が、解り難かった。
※ITreviewより引用
arara message/(アララ株式会社)

公式サイト:https://am.arara.com/
『arara message』はHTMLメールのテンプレート数が豊富なメール配信システムです。3分でHTMLメールが作成できる「HTML簡単モード」や「ステップメール」「効果測定」など豊富な機能が標準搭載がされており、メール配信にかかる手間を削減してくれます。
また、年賀や暑中見舞いなど、すぐに使えるHTMLメールのテンプレートが150種類以上用意されているので、すぐに配信を行いたい人にもおすすめのサービスです。ただしarara messageは通数課金式のメール配信システムですので、送りすぎると費用が高額になる恐れがあります。急な配信量の増減に対応できないと高額な超過料金を払う必要がある恐れもあるので、導入時は自社のメール配信通数がどのくらいのボリュームになるかあらかじめよく確認しておくようにしましょう。
| 初期費用 | 月額費用 | 配信通数 |
| 問い合わせ | 9,500円〜 | 50,000通~ |
※上限超過時には超過料金が発生します。
アララメッセージには以下のような口コミが寄せられています。
アナログ人間な私でも活用のしやすいツールとなっており、愛用しております。
メール配信前に配信リストのチェックが一括でできないのが残念です。
※ITreviewより引用
メール商人/(株式会社イー・エム・ズィー)

公式サイト:https://mshonin.com/
『メール商人』は月額4,180円から利用することができ、1000アドレスまであれば無制限で配信できるシステムです。HTMLメールのテンプレートが備わっており、効果測定やフォーム機能など、たくさんの機能を利用することができます。
また、運営会社のコーポレートサイトにはお客様が完全に使いこなすまで「徹底サポート宣言!」と記載があります。電話やメールでのお問い合わせに関しては、回数無制限でのサポートがあり、月に2回、オンラインでの操作説明会も実施しています。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 5,500円 | 4,180円〜 | 1000件~ |
- サポート担当の丁寧な説明が魅力です。同じようなサービスは、たぶん他にもあると思いますが、サポートの丁寧さはまねできません。|株式会社日本技術サービス
- 手軽にシステムが使えるので素人の私にはありがたい存在です。もう少し使いこなせるようになりたいと思います。|株式会社エフェクト
- 読者がどのURLをクリックしたかがわかるため、誰がどのトピックに興味をもっているかがよくわかり、読者の反応行動ごとのカテゴリで整理し、メール配信できるので、とても気にいっています。|株式会社LBC
格安のメール配信システム4選
ここからは国内の企業が提供している超低価格帯メール配信システムを紹介します。費用対効果を上げるために、最低限の機能で十分だとお考えの方にはおすすめなメール配信システムです。ただし、あまりに低価格なメール配信システムは、配信サーバーやドメイン認証に問題があり、配信速度や到達率が低い可能性があります。
また、電話でのサポートがなかったり、直通の電話番号が記載されていないケースもあるので、デリケートな顧客情報を扱う配信をする場合は注意が必要です。
オレンジメール/(株式会社オレンジスピリッツ)

公式サイト:https://mail.orange-cloud7.net/
『オレンジメール』は月額2,980円で利用することができる上に、登録アドレス数が100件以下の場合は無料で利用することもできるメール配信システムです。他のシステムと連携することなく使用するメール配信システムなので、追加料金もかかりません。操作がシンプルで料金形態も分かりやすいので初心者の方にもおすすめです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 12,800円 | 2,980円〜 | 100件〜(6ヶ月間は無料で使用可) |
- 「難しい」を「簡単」にしている、それがオレンジメール|株式会社ファンファーレ
- 到達率が圧倒的に改善し、高い到達率を維持|株式会社Catch the Web
- 見込み客を集めるのも顧客管理もずっとオレンジメール|ライズアップ株式会社
WiLL Mail/(株式会社サパナ)

公式サイト:https://willcloud.jp/
『Will Mail』は、blastmailと比較しても遜色のないコスパの良さと、手軽にメルマガを作成することができるエディタが特徴です。マウス操作だけでHTMLメールをつくることが出来るので、メルマガの作成時間が導入前の1/4にまで短縮したと言う評判もあるようです。料金体系にも以下のような特徴があります。
- メール配信数による従量課金
- 登録しているアドレスによる定量課金
セール前やキャンペーン前などの、たくさんメールを配信したい時期にだけ②の料金形態に変えることもでき、無駄なくメール配信システムを使うことが出来ます。主な機能は、以下をご覧ください。
- マウスのみで完結する簡単操作システム
- スマホに対応したhtmlメールの作成
- 効果測定
- ステップメール配信機能
料金は先述の通り、2種類のプランを毎月切り替えることが可能です。また、プレミアムプランとシングルプランが存在し、シングルプランの定額課金の場合には以下の金額になります。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 0円 | 4,000円〜 | 500件〜 |
- 簡単にメールが作成できて、スマートフォン用にメルマガを用意する必要がない|株式会社JAFサービス
- 分析結果がシンプルっていいなと感じています|Hamee株式会社
- 郵送していたものがメールに変わり、経費節減にも繋がっています|TAC株式会社
める配くん/(株式会社ディライトフル)

公式サイト:https://www.meruhaikun.com/
める配くんは有料のメール配信システムの中では比較的料金が安いのが特徴です。低価格ではありますが、ステップメールやターゲット配信、マルチパート配信など最低限の機能は備わっています。ただ、プランによって利用できる機能やサポートの内容が細かく制限されているので注意する必要があります。また、最低価格で利用可能なのは1年分の料金をまとめて支払う12か月契約のみですので、短期利用やお試しの場合はこの金額では利用できません。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 8,800円 | 1,980円〜(1年契約の場合のみ) | 5000件 |
オートビズ/(株式会社 ビズクリエイト)

公式サイト:https://autobiz.jp/
オートビズはステップメールを起点にしたメール配信システムです。最低価格は月額1815円~と超格安です。スーパーライトプランはステップメールは送れますが、逆に一斉配信ができないので、メルマガなどの大量送信を行いたい人はライトプラン以上の登録が必要です。また、料金は通数課金制を採用しているので、決められたパッケージ以上の一斉送信を行いたい場合は超過料金を支払う必要があります。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 11,000円〜 | 1,980円/月〜(1年契約で1,815円〜) | 原則無制限 |
機能が豊富なメール配信システム5選
ここからはマーケティングや複数チャネル配信など、豊富な機能に強みがあるメール配信システムを紹介します配信後の分析はもちろん、高機能なツールを導入することで、日々のマーケティング活動の手助けになるかもしれません。
配配メール Bridge/(株式会社ラクス)

公式サイト:https://www.hai2mail.jp/bridge.php
「配配メール Bridge」はBtoBの商談獲得に特化したマーケティングツールです。メール配信だけでなく、来訪通知や日程調整など、商談を獲得するために必要な機能がそろっています。効率化だけでなく、効果的にアポを獲得したい方におすすめで、他のプランにはない機能を使うことができます。
複雑なMAツールはうまく使いこなせなかったが、メール配信での効果を最大化させたいという方におすすめなメール配信システムです。料金プランについてはお問い合わせください。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ |
EXPA/(株式会社エキスパート)

公式サイト:https://ex-pa.jp/
『EXPA』はメール配信機能だけでなく、サイト制作などの機能も兼ねているサービスです。セミナーやイベントの募集フォームやイベントの売上げ管理を作成する機能もあるので、イベントを企画する企業の方にはうってつけかもしれません。コロナ以降、ウェビナー(オンラインセミナー)を開催して、リード獲得を目指している企業も増えています。イベントマーケティングにおいて、メール配信、募集フォーム、イベント管理はどれも必須な機能ですので、『EXPA』の導入で効率よく運営することができます。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 5,000円 | 3,800円〜 | お問い合わせ |
Starseven/(株式会社アークプロジェクト)

公式サイト:https://www.star7.jp/
『Starseven』は携帯メール配信に特化しているメール配信システムです。「デコメ・絵文字メール」や「モバイルHP作成」などの、携帯電話でメルマガを配信する際に有利な機能を低コストで使うことが出来ます。料金プランは以下の通りです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 10,000円 | 4,000円〜(有料プランあり) | 500件〜 |
- 記事を書くのがとても簡単で使いやすい。会員情報も管理しやすい|社会福祉法人 昭徳会
- とても対応に満足しています。今後ともよろしくお願いいたします。|MUSICNANOメール
- 電話での質問に分かりやすくお答えいただきました。|(有)森ファームサービス
NEXLINK/(株式会社ネクスウェイ)

公式サイト:https://www.nexway.co.jp/service/nexlink/
NEXリンクは「メール」と「FAX」を両方扱えるメール配信システムです。デジタルの情報が増えている現在でも、個別の店舗への連絡など、FAXは根強く使われている業界や業種もあります。そういった取引先は担当者によって、メール派かFAX派かわかれることも多いので、同時に両方送れるのはうれしい機能ですね。
サービスを提供して30年というのも安心できるポイントです。手元に原稿データと宛先データを用意すれば、簡単にFAX・メールを一斉送信することが出来ます。料金は月間のメール送信数で金額を出すプラン(テキスト・HTML共に1円/通)と、ユニークアドレス数による定額プランの2つがあります。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 0円 | 10,000円〜(定額プラン) | 記載なし |
- リストレンタルをフル活用して業務スピードを大幅アップ!|株式会社キャリア
- 事業立ち上げ後、わずか半年で8店舗が成約!|おくるまネットワーク株式会社
- すぐに3件の受注。年間5000万円の売上を達成|株式会社ヒルストン
メール配信 NEO/(PRJAPAN株式会社)

公式サイト:https://www.mail-neo.com/
『メール配信NEO』はオンプレミス型のメール配信システムです。クラウド上で利用するのではなく、自社サーバー内にインストールするシステムなので、柔軟なカスタマイズやAPI連携も可能です。通常、オンプレミス型は高額なライセンス料がかかるケースが多いですが、メール配信NEOは月額料金制でリーズナブルな価格で導入することができます。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 0円 | 6,300円〜(複数コースあり) | 4,000件~ |
無料で使えるメール配信システム3選
ここからは無料で使えるメール配信システムをご紹介します。有料のメール配信システムと比較すると、セキュリティ面で多少の不安がありますが、メールマーケティングを本格的に運用する前のお試しなどの使いたい方におすすめです。
acmailer/(株式会社シーズ)

公式サイト:https://www.acmailer.jp/
acmailerはインストールして使う形のメール配信システムなので、インストールとサーバーの設定が完了すれば、期間無制限で全ての機能を無料で使うことができます。(著作権表示義務の解除をする場合のみ16,000円)無料でもターゲット配信ができたり、予約配信ができるといった反面、自分でメールサーバーを選び、初期設定をする必要があるのでそれらの知識が無い場合には導入が難しいかもしれません。
ある程度メールに関する知識があり、コストをかけずにメールマーケティングに取り組みたいという方にはおすすめです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 0円 | 0円 | 無制限 |
まぐまぐ/(株式会社まぐまぐ)

公式サイト:https://www.mag2.com/
『まぐまぐ』は無料で使うことができるメール配信システムです。知名度が高く、メルマガ配信に特化したメール配信システムですが、自分が配信しているリストを知ることができないというデメリットがあります。メールを一斉送信するだけなので、配信先のリストを他のサービスに流用したりすることはできません。
中には有料プランでのみ使用できるオプションもあり、サイト内で自分のメルマガを広告することが可能です。料金プランは以下の通りです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 0円 | 0円(有料プランあり)〜 | 記載なし |
堀江貴文さん、本田圭佑さんなどの有名人が有料でメルマガを配信しているので、メルマガのノウハウを学ぶという意味ではチェックするメリットもあると言えます。
SendGrid/(Twilio社/国内正規代理店:株式会社構造計画研究所)

公式サイト:https://sendgrid.kke.co.jp/
SendGridは月間で1,000億通以上の配信実績がある、米国のメール配信システムです。低価格のサービスでありながらも、配信結果の効果測定はもちろん、遅延解析やスパム報告などの分析も可能です。無料プランでもほとんどすべての機能が使える点も魅力的な点です。利用料については日本時間を基準に算出されますが、オプション(マーケティングキャンペーン利用料)について米国時間が基準となるので、注意が必要です。
また、サポートについてはWebフォームのみで電話やメールでのサポートは一切ないとのことです。料金プランは以下の通りです。
| 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 |
| 0円 | 3,000円~ | 無制限(通数課金制) |
無料・格安のサービスと有料サービスの違いは?なぜ低価格?
メール配信システムにはこれまで紹介してきた通り無料で使えるものや月額1000~2000円の超低価格で使えるサービスがあります。
これらのサービスはなぜ、無償や格安で提供できているのでしょうか。当然、その裏には低価格配信ができているからくりがあります。ここでは、低価格サービスがなぜ安価に提供できているのかについて解説します。
配信品質や到達率が低い
低価格サービスでは、独自ドメインの利用ができなかったり、送信IPの分散が弱かったりするため、迷惑メール判定されやすくなることがあります。
特に重要な顧客に確実にメールを届けたい場合は、配信品質が安定している有料プランの利用が望ましいといえます。低価格サービスはあくまで「届けばラッキー」という感覚で使う方が安心です。
配信通数・リスト数の制限がある
低価格で提供されるサービスの多くは、配信できるメールの通数や登録できるリスト数に制限があります。
たとえば「月1,000通まで」「登録数500件まで」などの条件が一般的です。配信規模をあらかじめ制限することで、サーバーの負荷や運用コストを抑え、低価格で提供できる仕組みになっています。
サポート体制が最小限
無料・低価格プランでは、手厚いサポートは基本的に期待できません。問い合わせはメール対応のみ、もしくは自己解決を前提としたFAQ中心という場合が多く、電話やチャットでの即時対応は有料プランに限られます。
例えばWillMailは、直通可能な電話番号はユーザーにも開示されておらず、顧客の問い合わせフォーム入力内容に応じてオペレーターから電話がかかってくる仕組みです。運営側にとってサポート対応は大きなコストとなるため、ここを抑えることで低価格が実現しています。
広告や機能制限でコストを抑えている
無料や格安のメール配信システムは、メールのフッターに広告が入るなど、運営側が別の形で収益を得られる仕組みがあります。
また、高度な自動化や詳細な分析機能は有料プランのみ利用可能で、無料プランはあくまで基本的な配信に限定されています。運営会社は、広告収入や上位プランへのアップグレードを促すことで低価格を維持しているのです。
将来的な拡張を見越す必要がある
無料で手軽に始められるのは魅力ですが、配信規模が少しでも大きくなるとすぐに上位プランへの切り替えが必要になります。
低価格プランはお試しや小規模運用には最適ですが、継続的にマーケティングで成果を上げたい場合は、あらかじめ有料プランや他社サービスへの移行も見据えておくと安心です。
メール配信システムを選ぶ際のポイント
ここまで紹介してきたように多くのメール配信システムがありますが、まずは前項で解説した「クラウド型orオンプレミス型」のどちらを使うか検証しましょう。
他にもメール配信システムを選ぶポイントはいくつもあります。その中でも代表的な6つのポイントを紹介します。
- 価格は適切か
- 必要な機能が揃っているか
- HTMLメールが簡単に送れるか
- 配信速度に不安・懸念がないか
- 効果測定ができるか
- サポートが充実しているか
価格は適切か・必要な機能が揃っているか
メールは配信システムを選ぶうえで、最も大事なのが「価格は適切か」「必要な機能が揃っているか」の2点。メール配信システムに搭載されている多くの機能はサービス提供会社が単価UPのために提供しており、必要でない場合が多いです。
メール一斉配信の初心者には価格が安いサービスを選ぶことをおすすめします。反対に、メルマガ配信専任がいて、がっつりゴリゴリメールマーケティングを行いたい場合はステップメールがあるサービスが良いでしょう。
配信速度に不安・懸念がないか

見逃されがちですが、メール配信システムにおいて配信速度は最重要項目といっても過言ではありません。
サポートや機能が各社の戦略次第で変更可能なのに対し、配信速度は長年蓄積された技術に裏付けされているので、一朝一夕にまねできるものではないからです。
- サービスの技術力を示す指標になる
- マーケティング効果を最大限引き出す
- 緊急通知が必要な場合に備える
- 顧客体験価値を上げる
配信速度の目安は毎時100万通です。個人事業主や趣味でのメルマガ配信などの一部のケースを除き、公式サイト上での公称性能を確認して、100万通以上になっているか確認しましょう。
関連記事:メール配信に速度が重要な理由は?配信速度を上げる方法とおすすめのツールを紹介!
HTMLメールが簡単に送れるか

HTMLメールは、もはやメールマーケティングにおいて必須のメール配信形態です。です。多くのメール配信システムでは誰でも簡単にHTMLメールが送れるエディターを搭載しています。
HTMLメールでは例えば、以下のようなことが可能です。
- 画像を挿入する
- 文字の色を変える
- 見出しの大きさを変える
以前はHTMLメールはスパムメールなどに使われることもあり、セキュリティ的に問題視されていましたが、現在はメールソフトや受信するデバイスなどでセキュリティの強化がされており、問題ありません。
関連記事:無料で使えるHTMLメールのテンプレート【初心者向け】
効果測定ができるか
現在、世界では「メールマーケティング」が注目されています。その基本となるのが、以下の2点。
- メール開封率
- リンククリック率
これらは、HTMLメールをが送れるメール配信システムを使うことで簡単に計測できます。
メールマーケティングについては以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
関連記事:メールマーケティングとは?流行の背景や成功事例も合わせて徹底解説
サポートが充実しているか
日本にいると製品のサポートは当たり前に感じますが、海外では有料だったり、電話のサポートがなかったりします。
メール配信システムは使ってみると、意外と不明点やちょっとした疑問が生まれやすく。そのため、はじめてメール配信システムを使う人は、必ずサポートが充実したサービスを選んでください。
また、日本で流通しているメール配信システムは海外製のものも多く、日本語でのサポートがない場合や、そもそもサポート自体がない場合もありますので事前に確認しましょう。
無料トライアルが可能か
メール配信システムを選ぶ際のポイントのひとつとして、無料トライアルが可能かどうかは重要です。
無料トライアルを利用することにより、メール配信システムの機能や操作性、セキュリティなどを実際に試せます。
また、無料トライアル期間中にメールマーケティングの効果を測定することも可能です。ただし無料トライアルを利用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 利用できる機能や配信数が制限されている場合がある
- 有料プランへ自動移行する場合がある
- トライアル期間中に解約手続きをしないと、料金が発生する場合がある
メール配信をするときに知っておくべきGmail送信者ガイドラインとは?
2024年2月より、Gmail ユーザーへメールを配信する際にメール送信者が守らなくてはならないガイドラインが更新されています。Gmail送信者ガイドラインとはGmailユーザーを守るためにメール送信者に対してGoogleが公開しているガイドラインのことです。
【Google公式】Gmail送信者ガイドライン:https://support.google.com/mail/answer/81126
このGmail送信者ガイドラインでは、メール送信者が対応する要件と、配信システムが対応する要件に分けることができます。
これから配信システム導入を検討している人は、下記に記載した要件に対応をしている配信システムを選ぶことをおすすめします。
- ワンクリックでの登録解除を有効にする
- メールの形式はRFC5322に準拠する
- PTRレコード設定の必須化
- ARCヘッダー設定の必須化
Gmail送信者ガイドラインを守らない場合、Gmailユーザーへメールが届かない可能性が高いです。上記の要件に対応をしてる配信システムを導入し、メール送信者は下記の要件を守ったうえで、メールを配信するようにしましょう。
- 電子メール認証(SPF・DKIM・DMARC)の必須化
- メール送信にTLS接続を使用する
- 迷惑メール率を0.3%以下にする
- 受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにする
- メールサービスプロバイダを利用する
Gmail送信者ガイドラインについては下記の記事で詳しく解説をしているので、参考にしてみてください。
また、2025年7月現在、マイクロソフト社のOutlookや、Yahoo!のYahoo!メールも同様のガイドラインを発表しています。
参考記事:Yahoo Japan Enforces DMARC Adoption for Users in 2025
参考記事:【非技術者向け】Outlookがメール一斉送信者に求める新要件を発表。対象とリスク、対策についてまとめました。
メール配信システムの導入事例
ここでは、メール配信システムの実際の利用シーンについて具体的に紹介します。導入を検討している人は、自社の状況と照らし合わせて見てください。
DeNA様の事例

| 導入のきっかけ | メルマガを複数部署にまたがって運用していたため乱立していたが、統合しようと思ったため |
| 導入の決め手 | 必要な機能が低価格でそろっていた |
| 導入の効果 | シンプルな画面と高い配信性能のおかげで、大規模配信がスムーズに行えるようになった。 |
一度に100万件もの規模のメルマガを1日2回配信することもあるDeNA様ですが、「メルマガの作成と配信にかかる作業コストが多いこと」が課題でした。ブラストメールを導入したことでBCCの設定に関するチェックの必要がなくなり、作業コストだけでなく配信事故のリスクを減らすことにも成功しました。
配信前のチェックなど、きちんとされていないと配信事故につながってしまいますので、以前はどうしても作業コストがかかっていました。『ブラストメール』を導入してからは、配信前のチェックが簡単にできるようになりました。
大規模配信をしている弊社にとって大きな魅力のひとつです。現在まで事故なく安全に配信できていますし、画面もシンプルでとても使いやすいですね。
また、HTMLメールエディタを利用しメルマガの作成コストも軽減しています。中でも好評なのが、HTMLメールエディタのタグ差し込み機能です。この機能を活用することで、テンプレートとなるHTMLメールのビジュアルを崩すことなくコンテンツを作成することができるようになったそうです。お客様に対してメールを送信している企業はもちろん、HTMLを使ったメルマガを配信している企業もこのような使い方をすることで作業コストを軽減することができるでしょう。
参考記事:導入事例「DeNA様」
アルク様の事例

| 導入のきっかけ | 費用を抑えるため、MAツールのメール配信基盤を安価なメール配信システムに置き換えようと考えた。 |
| 導入の決め手 | 他のメール配信システムと比較してシンプルでわかりやすい操作感で、MAツールからの移行もスムーズに行えた。 |
| 導入の効果 | 大規模配信を維持しながら、120万円以上費用削減できた。 |
語学教育を中心とした多岐にわたる事業を展開しているアルクさまでは、商品のプロモーションと自社メディアの更新情報のお届けにブラストメールを利用されています。
リスト数も多く週2回配信と配信頻度も高かったため、月間の配信通数が約470万通にもなっていました。その結果メール配信費用が大きな負担となっていました。
当社のように配信頻度が高い場合、アドレス数に応じた課金で通数無制限で配信できるブラストメールを導入することで、大きく費用削減ができるとわかり導入を決めました。
また、シンプルな操作画面も好評でした。
メールの件名を様々なパターンで試行錯誤し19〜20%まで改善できました。これにより、メールからのサイト流入が増加し、コンテンツ閲覧やサービス利用が促進されました。
このように現在メール配信サービスを使っている企業でも、サービスの再検討をすることでコストの削減や成果の向上が見込めるでしょう。
その際は、金額はもちろん「導入に際してサポートが充実しているか」「移行作業がスムーズに行えるか」を確認するようにしましょう。
参考記事:導入事例「アルク様」
ブラストメールには充実したサポートはもちろん、無料トライアルがあるので、操作性については実際に触ってみて試してみることが可能です。ぜひ試してみてください。
丸井織物株式会社様の事例

| 導入前の課題 | 他社システムで小規模に配信していたが効果が限定的だった |
| 他社システムで大規模配信を行うとコストが上がりすぎた | |
| 導入のきっかけ | 大規模配信とコストのバランスが優れていた |
| 導入の効果 | 開封率が最大30%を超える成果を出せた |
| リピート購入率が高まった | |
| 専任サポートの効果 | 効率的な配信が可能に |
| 添削と分析で開封率が約2%改善 |
デジタルプリント工場を用いたオリジナルグッズ制作サービス「UP-T」などを提供している丸井織物株式会社様ではブラストメールの導入を機にリピート購入が大幅に増加しました。
また、丸井織物株式会社様には専任サポートもご利用いただいています。
⼿探りでの運⽤で配信結果の分析などもできていなかったため、メルマガ添削と お悩み相談をお願いしました。専任サポートは非常に手厚く、導入初期は当社に最適化されたメールテンプレートをご提案いただき、今では週2回の配信を効率よく運用できています。
また、配信結果を分析いただき、配信時間の変更やメール内容を添削いただきました。その結果、開封率が2.8%改善、クリック数が1.3倍になりました。
このようにメール配信システムを導入すれば、はじめてでもクオリティの高い大規模なメルマガ配信が可能になります。その場合は、「テンプレートが充実している」「サポートが手厚い」といった観点でシステムを選ぶのが良いでしょう。
参考記事:導入事例「丸井織物株式会社様」
※すべての導入事例はこちらからご覧いただけます。
メール配信システムに関するFAQ(よくある質問)
メール配信システムを選定する上で、皆さまから頂く「よくある質問」をまとめました。ここまでのランキングと合わせて、ご参考にしてみてください。
無料と有料システムの違いはなんですか?
無料のメール配信システムの多くは、送信したメール本文に「広告」が入ります。また、テキストメールは送れてもHTMLメールを送れないものも多いです。到達率に関しても、配信環境のクリーニングを行っている有料メール配信システムと比べ、無料のシステムは低い傾向にあります。
関連記事:一斉メール配信サービスを選ぶなら無料?有料?徹底比較します
メール配信システムとBCCでの一斉送信との違いは何ですか?
BCCでの一斉送信は、操作ミスなどによりメールアドレスの情報漏洩のリスクが伴います。一斉送信需要が高まったコロナの緊急自粛宣言時にも、BCCを利用した誤送信が相次いで起こりました。
関連記事:コロナ騒動による一斉メール誤送信が頻発!誤送信に有効な防止策とは?
テキストメールとHTMLメールの違いは何ですか?
テキストメールは、その名の通りテキスト文字だけで構成されたメールを指します。一方のHTMLメールは、メール背景や本文にHTML/CSSを使った画像ベースのメールです。
HTMLメールはテキストメールと比べて、読まれやすい・クリックされやすい・効果測定ができるのが特徴です。
関連記事:時代に沿わないテキストメルマガ配信はもうNG?HTMLメールを絶対に使うべき3つの理由とは
メールを配信する時に気を付けるべきことはありますか?
「特定電子メール法」への対応を忘れずに行うことを推奨しています。(オプトイン・オプトアウト)
関連記事:「特定電子メール法」とは?違法にならないためのポイントを理解しましょう!
メール配信システムを使えば、迷惑メールに入らなくなりますか?
迷惑メール判定基準は、年々厳しくなっています。迷惑メール判定基準はキャリアやプロパイダごとに異なり、配信側でコントロールすることは難しいです。
100%迷惑メールに入らせない配信は、どんなシステムであっても不可能です。ただしメール配信システムを使うことで「配信環境の最適化」の恩恵を受けられますので、スパム判定の軽減には大きく繋がります。
関連記事:メール配信システムにおけるセキュリティ対策とは?リスクと対策を徹底解説
まとめ
以上、おすすめのメール配信システムを20個紹介してきました。自分たちだけで、メール配信業務を行おうとすると、迷惑メールへの対策や、送信先の振り分け、宛名をいちいち変えたりと、非常に手間がかかってしまいます。
機能や料金とサービスを照らし合わせながら、自社に最適なメール配信システムを導入して、メール業務を効率化してみてくださいね。また、メール配信システムの基本的な説明や選び方は以下の動画でも解説していますので、ぜひご確認ください。
この記事の執筆者

株式会社ラクスライトクラウド
Webマーケティング リーダー 森神 佑希
2019年より、ブラストメールのWebマーケティングに従事。ウェブ広告の運用やサイト分析・メールマーケティングなど、集客からナーチャリングまで一貫して取り組んでいる。3年以上メルマガ配信の実務を行っており、先頭に立ってPDCAを回し、コンバージョン数を3倍以上に増やすことに成功。2022年からはそのノウハウを還元すべくセミナー登壇を行っている。



























