「MailChimp(メールチンプ)」は、アメリカのマーケティング支援会社The Rocket Science Group、LLCが提供しているメール配信システムです。知名度や導入実績が世界的に高く、導入を検討する企業も多いです。
そこで本記事では、そんなMailChimp(メールチンプ)のサービス内容や機能について詳しく解説します。
他のサービスと比べてMailChimp(メールチンプ)の特徴や、サポート体制・料金をを詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
MailChimp(メールチンプ)とは?
MailChimp(メールチンプ)は、アメリカのThe Rocket Science Group、LLCが提供する、世界中の企業や個人事業主が利用している人気のメールマーケティングサービスです。
メール配信、自動化、分析など、マーケティング活動に必要な機能を網羅しており、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。
直感的なインターフェース
Mailchimpのインターフェースは、シンプルで直感的なので、初心者でも簡単に使い始めることができます。メニューやボタンがわかりやすく配置されており、必要な機能をすぐに探し出すことができます。
また、ドラッグ&ドロップ機能により、メールテンプレートを簡単にカスタマイズできます。
管理画面は基本英語ですが、ブラウザの翻訳機能を用いることで、大体のことは分かるようになっているそうです。
カスタマイズ可能なテンプレート
Mailchimpは、ビジネスの業種や目的、デザインに合わせて選択可能な様々なデザインのメールテンプレートが用意されています。
また、テンプレートを自由にカスタマイズすることも可能です。
MailChimp(メールチンプ)のサポート体制
メール配信システムを利用する際、サポートがしっかりしているかどうかは非常に重要です。ここでは、MailChimpの日本語サポートの有無や、利用方法について解説します。
日本語サポートはあるのか?
MailChimpはアメリカ発のサービスであり、基本的には英語でのサポートがメインです。日本語サポートは提供されていません。
メールマーケティングは個人情報を扱う非常に注意が必要なマーケティング手法で、一つのミスが企業に対して致命的なダメージを与えます。よほど英語に自信がない限り、日本語でのサポートがついているサービスを選ぶのが無難です。
電話サポートはあるのか?
MailChimpでは、電話でのサポートは提供されています。しかし、電話サポートをうける場合はプレミアムプランに加入する必要があるため、費用が高額になる恐れがあります。
また、電話サポートがあっても原則英語のサービスですので、日本語でのサポートはうけられないでしょう。
メールとチャットのサポートなら標準プランでも受けられます。
ただし、メールのトラブルは緊急性が高く、専門知識がなければ解決が難しいことが多々あります。もしメール関連の知識が十分でない場合は、日本語対応や電話サポートが充実しているサービスの利用を検討することをおすすめします。
サポートの利用方法とサポート範囲
MailChimpのサポートは前述のとおり、メールもしくはチャットでの問い合わせが基本です。
テキストのサポートは24時間365日受け付けてくれるようなので、緊急時にも応対があるのはメリットといえるでしょう。
また、使い方についてはサポートサイトにマニュアルが掲載されているので確認してみてください。
しかし、無料プランの場合サポートを受けられるのは最初の30日間のみです。継続的にサポートを受けたい場合は有料プランへのグレードアップが必要です。
MailChimp(メールチンプ)の料金
MailChimp(メールチンプ)有料版の月額料金は1,750円~となっており、この金額は配信するメールの量によって変動することがあります。
たとえば、大量のメールを配信する場合や特定の追加機能を利用する場合、料金はそれに応じて増加します。
1,750円で利用可能なのはアドレス数500件まで、送信数上限6,000通までです。仮に500件ちょうどまでアドレスがあった場合、同じアドレスに送れる通数は12件/月までとなります。
MailChimpは無料版もあり、料金もリーズナブルですが、オプションや配信通数によって細かく料金が上乗せされる仕組みなので、自身が行いたいメール配信の内容によっては高額になる可能性もあります。
各企業のニーズに合わせたカスタマイズや追加オプションについては、 The Rocket Science Group、LLCに直接お問い合わせいただくことをお勧めします。
他サービスとの比較
MailChimpと同じように、長きにわたってサービスを提供している「ブラストメール」と比較してみます。
「ブラストメール」と比較
ブラストメールは顧客導入数シェア14年連続No.1、25,000社の導入実績があるメール配信システムです。
MailChimpと比較して、高機能なメール配信が同レベルの価格で実現可能です。
さらにブラストメールはメール配信システムを初めて導入する人でも簡単にHTMLメールを作成することができるエディタを標準で搭載しているので、初心者の方でも安心です。
サービス名 |
10,000アドレス価格 |
配信性能 | 日本語対応 |
特徴 |
8,000円/月 |
1,150万通/時の 大量・高速配信 |
あり |
顧客導入数シェア14年連続No.1 24,000社の導入実績あり |
|
MailChimp(メールチンプ) |
11,500円/月 |
非公開 |
なし |
全世界導入実績あり 豊富な連携機能 |
また、ブラストメールは導入時から実際の運用に至るまで手厚いサポートがあるのも特徴です。
初心者の人でも安心して配信ができるので、気になる方は是非一度無料トライアルからサポートを受けてみてください。
MailChimp(メールチンプ)の口コミ・評判
実際のユーザーから寄せられている口コミを一部ご紹介します。
ポジティブな意見
「メール送信だけではなく、Landing Pageやアンケート作成など様々な機能がある。」
「キャンペーンメール、ニュースレター、製品紹介などテンプレートが豊富。」
「無料とは思えない親切設計かつ多機能なメールツールです。」
※ITreviewより引用
機能の豊富さと無料プランの充実度についての言及が多いようです。
改善点
「1つで済むような機能が重複してあるような印象で、また言語も英語のため、うまく使いきれない。」
「日本語版の説明動画やヘルプ機能などのサポート体制があるとよりよかったかもしれません。」
「機能が豊富な分、使い方、使うといいタイミングなど人によっては理解できない」
※ITreviewより引用
やはり日本語対応がない点がネガティブなポイントとして挙げられています。また、高機能ゆえに使いこなせないといった口コミも見受けられました。
MailChimp(メールチンプ)のメリット
MailChimpの主なメリットを詳しく解説します。
他のマーケティングツールとの互換性が高い
MailChimpはWordPressやHubspot、shopifyといった外部のマーケティングツールと互換性が高く、柔軟な連携が可能です。
現時点でほかのツールを使いこなしており、高度なAPIや連携機能を求めているエンジニア寄りのマーケターであれば、高い費用対効果で使いこなすことが可能でしょう。
テンプレートが豊富
MailChimpは、すぐに使えるHTMLメールのテンプレートが豊富に用意されているようです。
HTMLメールのテンプレートは、業務をスムーズに進めるうえで非常に重要な要素です。業界や業種別に細かく分かれているものを選ぶといいでしょう。
MailChimpと同様に豊富なテンプレートを提供しているサービスはブラストメールです。
業界別のテンプレートが無料トライアルで利用可能なのでぜひ試してみてください。
MailChimp(メールチンプ)のデメリット
MailChimp(メールチンプ)は多くのメリットを提供するメール配信システムですが、いくつかのデメリットも存在します。
これらを理解した上で自社で取り入れるべきメール配信システムか検討しましょう。
日本語版がない
再三記載している通り、MailChimpには日本語版がありません。見積もりや導入時から日本語でのサポートはあまり期待できないでしょう。。
一方、スペイン語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・ポルトガル語版は存在するようです。基本的には英語圏ないしはヨーロッパ語圏にある企業向けのサービスといえるかもしれません。
配信性能が公開されていない
メール配信システムを選ぶ際に重要なのが、システムの肝である「配信速度」です。
業界シェアの高い配信システムは軒並み100万通/時など、配信性能について言及がありますが、MailChimpの製品サイトでは配信速度などの性能についての具多的な言及がなく、定量的に機能を図ることが難しいです。
メール配信システムにおける配信速度は自動車におけるエンジンと同じぐらい大切なものなので、しっかりとメールを届けたい、ある程度の速報性が必要な連絡を行う場合は配信性能の高いシステムを選ぶようにしましょう。
機能を使いこなすのが難しい
管理画面が基本英語かつ高機能なので、MailChimpは使いこなすのが非常に難しいサービスといえるでしょう。
普段から英語のサービスの利用になれていて、かつマーケティングやメール配信に関する知識、さらにはAPIやプログラミングの知識も豊富な人でなければ、使いこなすのは困難でしょう。
サポートも原則メールかつ英語なので、気軽に質問もできないので「高額な費用を払っている割に使えていない機能がたくさんある」といった状況になりかねません。
MailChimp(メールチンプ)の代わりのメール配信システム
MailChimp(メールチンプ)は高機能で便利なサービスである一方、日本語のサポートがなかったり、配信性能が不明瞭ゆえに導入をためらっているもいるかと思います。
そこで、MailChimp(メールチンプ)と同様のメール配信サービスで、日本企業が運営している、配信性能が非常に高いメール配信システムを紹介します。
大量のメールを一斉送信するならブラストメール(blastmail)
ブラストメールは、14年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。
「MailChimp(メールチンプ)」と比べて対象を日本国内企業に絞っているので、使いやすさと圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。
迷惑メール対策機能はもちろん、セグメント配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能はすべて揃っています。料金はシンプルなアドレス数課金のみです。最も安いプランなら、月額4,000円で導入することができます。
また、業界トップクラスの配信速度と到達率も魅力の一つです。
「まずはメルマガをやってみたい」「メールマーケティングにかかるコストを落としたい」「たくさん機能があっても使いこなせない」といった方にはブラストメールがおすすめです。
無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。
API連携・SMTPリレーサービスならブラストエンジン(blastengine)
ブラストエンジンは、日本国内の企業向けに提供されているメール配信プラットフォームで、SendGrid同様、API連携・SMTPリレーで大量のメール配信やトランザクションメールの配信を効率的かつ確実に行うことができるサービスです。
ブラストメールがメールマーケティング初心者向けなのに対して、ブラストエンジンは技術者向けに開発されたシステムなので、より複雑で柔軟なカスタマイズが可能です。
国内企業が運営しているサービスなので、サポートも日本語でメール/電話の対応が可能でなっており、SendGridと比較しても手厚いフォローが可能です。月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れています。
メールアドレスの入力のみで無料トライアルが可能ですので、まずは気軽にお試しください。
まとめ:MailChimp(メールチンプ)はこんな企業におすすめ
MailChimp(メールチンプ)は、高度なマーケティング機能や連携機能を使いたい企業に最適です。
無料プランでもある程度の機能が提供されている点も魅力といえるでしょう。
一方、日本語には原則非対応で、配信性能が不明瞭なので、英語のサービスが使いこなせる自信がない人は別のサービスも検討することをお勧めします。
メール配信システムは他にも様々ありますので、他のシステムを調べたい方は下記の記事を参考にしてみてください。