本記事ではメルマガ配信を検討中の方や担当者の方に向けて、メルマガ配信の基礎知識や配信方法を詳しく解説します。
メルマガ配信のメリット・デメリットに加えて以下の内容を紹介。
- メルマガで成果を出すための秘訣
- メルマガの読者を増やす方法
- SNS集客との違い
- めるまが配信に使うべきツール
など、本記事を最後まで読んでいただければメルマガ運用において80点を獲得することができるでしょう。成果があがるノウハウも記載していますので、これからメルマガを始める方も、すでに配信していて成果にお悩みの方もぜひ参考にしてみてください。
目次
メルマガとは
メルマガとはメールマガジンの略称で、発信者が購読者に「メールで定期的に情報を配信する」情報発信形式の一つです。多くの企業などが購読希望者に対して一斉にメールを送信することで集客を行っています。
メルマガは古くから活用されている手法で知名度も高く、顧客や会員などに向けての情報発信をするなら、メルマガはその選択肢として1番最初に浮かばれやすいことでしょう。
しかし、メルマガという言葉や概念は何となく知っていても、詳しい知識や配信に必要な知識を体系的に知らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、メルマガについての基礎知識やメルマガ配信のトレンドについて分かりやすくまとめました。
関連記事:メールマーケティングとメルマガの違いとは?特徴を3分で解説します!
メルマガ配信の目的と実現できること
メルマガ配信は個人の方から企業、自治体や行政機関に至るまで広く利用されています。メルマガは広義な意味では「購読者に対して定期的にメールで情報を配信するもの」であり、定期的な一斉送信であればメルマガと呼称されます。
様々な企業などからメルマガは配信されていますが、メルマガの目的は以下の3つに分類されます。
- 見込み客の集客と育成(興味を持ってもらう)
- 販売促進(商品・サービスのアピールや告知)
- エンゲージメントを高める
それぞれの方法に関して詳しく解説をしていきます。
見込み客の集客と育成
まず1つ目の目的は、見込み客の集客と育成です。
ここでの見込み客とは「あなたの商品やサービスに興味があり、将来的に導入を検討する可能性がある顧客」を指します。
メルマガ登録をして貰う方法は様々あり、例えばキャンペーン応募条件やお役立ち資料のダウンロードと引き換えなど、何かしらのフックによりメールアドレスは取得できます。
メルマガ購読者が欲しがるようなコンテンツを提供できさえすれば、メールアドレスリストは意外にも簡単に集めることができます。メールアドレスを集める活動は「リスト収集やリストビルディング」と呼ばれます。興味がある方は解説記事を用意しておりますので、あわせて御覧ください。
関連記事:リストビルディングとは?やり方を具体的に解説します 関連記事:集客できる「メルマガ」作成のポイントとは?メールのプロが徹底解説せっかく取得できたメールアドレスですので、そこに対していきなりセールスをしたい気持ちも分かりますが、メールアドレスを入手した段階では殆どの場合は見込み客にすらなっていません。
取得したメールアドレスを見込み客にするためには、集客したメールアドレスリストを見込み客へ引き上げが必要です(前述したリストビルディング)。
見込み客の育成では、セールス電話のような営業感の強めなアプローチよりも、メルマガのような読者が目に留めて読み進めるといったアプローチが有効です。
具体的には以下のような情報を提供しているメルマガは、見込み客への育成目的の配信と言えるでしょう。
- 業界ニュースやトレンド、メディア情報、インタビューなどを取り上げる
- 企業理念や思い、商品開発の過程
- 基礎知識やノウハウの提供
こういった見込み客への顧客育成を「リードナーチャリング」とも呼びます。
関連記事:メールでリードナーチャリングをする際のポイントを分かりやすく解説! 関連記事:ナーチャリングってどんな方法?見込み客を顧客に変える方法を解説します
販売促進
サービスや商品を提供する企業が多く配信しているのが販売促進目的のメルマガです。主に以下のような内容をメルマガで配信します。
- キャンペーン情報の告知
- 割引クーポンの発行
- 新商品の紹介やセミナー情報の告知 など。
しかし、メルマガの内容が販売促進だけになってしまうと読者が継続的にメリットを感じられなかったり、「しつこい」と感じてしまうこともあります。
販売促進のメルマガは頻度やマナーに十分注意して行う必要があるでしょう。
他にも、商品購入者の口コミ(お客様の声)やサービスの導入事例(成功事例やメリット)から自社をアピールしていくことも販売促進につながります。
エンゲージメントを高める
すでに商品やサービスを利用中の方に向け、新商品や関連商品、活用のアドバイスなどをメルマガで配信し、継続利用・利用頻度アップなどを目的としたものです。
既存の利用者を育成し、単なる”顧客”ではなく”ファン”になってもらうことでさらなる利用促進につながることでしょう。ファン化・ロイヤル化とも言い、価格以外の部分に価値を感じてもらうことで競合他社との差別化も図ることができます。
ユーザー・顧客をファン化するためにはエンゲージメントを高めることが重要です。
例えば、メルマガを使ってエンゲージメントを高めるためには「ザイオンス効果を活用する」方法があります。
- 最初は興味がなかった物事や人でも、何度も接するうちに、好きになっていく心理的現象のことを指します。別名「単純接触効果(mere exposure effect)」「熟知性の原則」とも呼ばれます。
つまり、何度も接触する(メルマガを開封してもらう)ことで自然と親近感がわき、読者は気づいときにはあなたのファンになっているのです。
ザイオンス効果に関しては以下の記事で詳しく紹介します。このような心理テクニックを使えばメルマガの成果は必然的に上がるので確認しておきましょう。
関連記事:ザイアンス効果(単純接触効果)とは?マーケティングに利用できる心理学を分かりやすく解説
メルマガ配信のメリット・デメリット
メルマガの市場規模は毎年10%以上のペースで伸び続けています。「メール」を使ったマーケティング施策と言うとどこか古いと思われがちですが、実は今多くの企業が改めて取り組んでいるのがメルマガ配信なのです。
そんなメルマガ配信にもメリットだけでなくデメリットも存在するので紹介します。
メルマガ配信のメリット
まずはメリットを紹介します。様々あるメリットの中でも注目は以下の3つです。
- 開封率・クリック率がわかる
- 潜在層に購入を促すことができる
- マーケティング施策の中でROIが高い
その中でも注目は「マーケティング施策の中でROIが高い」ことでしょう。
ROIとは投資した資本・資金に対してどれだけのリターンが得られたかを表した指標のことです。計算式は「投資によって得られたリターン」÷ 「投じた資本・資金」で求めることができます。
関連記事:ROI(投資利益率)はどんな指標?計算方法やマーケティングでのROIの考え方について徹底解説!もちろん、メルマガ配信に使うサービスなどによって差はあるものの、費用対効果が高い施策を実行するのは企業として売上・利益を得るために不可欠となります。何か新し施策を実行したい場合はまず第一にメルマガ配信を検討すると良いでしょう。
メルマガ配信のデメリット
とはいえ、メルマガ配信にもデメリットは存在します。主なデメリットは以下の2つ。
- 運用コストがかかる
- 配信コストがかかる
メールの配信業務は、手作業でやるとリストの管理だけでも重労働です。しかし、管理にばかり時間をとられてしまうと、コンテンツ作成や効果測定など他の業務がおろそかになり、本末転倒な事態になりかねません。
こうしたデメリットを解消するため、メルマガ配信を行う多くの企業は、リスト管理やセグメント配信機能付きの「メール配信システム」を利用しています。システムには様々あり、業界最安クラスのブラストメールであれば月額4,000円から始められるものの、機能が充実したサービスだと月額50,000円以上かかることもあります。
まずは月額費の安いサービスから始めて、成果が出始めてから乗り換えを検討するのが良いでしょう。おすすめのメール配信システムに関しては後述します。
また、メルマガ配信をする際に「BCC」を使うのは推奨しません。メールの一斉配信は情報漏洩のリスクなどがありますので注意しましょう。
関連記事:BCCで一斉送信は危険!?正しいCC・BCCの使い方をメールのプロが解説しますメルマガの種類
メルマガには「テキストメール」と「HTMLメール」の2種類があります。それぞれの特徴を紹介します。
テキストメール
文字だけで構成されたものがテキストメールです。作成が簡単で受信者の環境を選ばないというメリットもありますが、画像や文字の装飾ができないため訴求効果は後述のHTMLメールより劣ります。
とはいえ、連絡用途として使う場合や営業メールをあえてテキストメールで送り1to1メールを装うなど、状況によってはテキストメールの方が適している場合もあります。
このようなメール配信関連のノウハウは下記のセミナーでもたっぷりとご紹介しています。ダウンロードいただけますといつでも視聴可能ですのでこの機会にぜひご視聴ください。
HTMLメール
文字だけのテキストメールに対し、メールの中に画像やレイアウトを設け、ビジュアルやデザインで訴求できるのがHTMLメールです。テキストだけのメールとは違い、視覚的に情報を伝えることができます。
HTMLメールのメリットは以下の3点。
- メールが読まれやすい
- クリックされやすい(誘導しやすい)
- 効果測定ができる
特に効果測定ができるという観点から、HTMLメールを利用する企業も増えています。PDCAを回してメールマーケティングを実施することで成果はどんどん改善することができます。
ただし、HTMLメールには「専門知識が必要」、「メールを作成するのに時間がかかる」などのデメリットも存在します。これらは初心者向けメール配信システムを使い、標準装備されているHTMLエディタを使うことで解決できます。
こちらは先ほどご紹介した、14年連続顧客導入シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」のHTMLメール作成動画です。
上記動画をいただいて分かるように、ブラストメールを使えばデザインに優れたHTMLメールを誰でも簡単に作成することができますので、まずはトライアルでお試ししてみるのがよいでしょう。
ブラストメールの無料お試しはこちらから
関連記事:時代に沿わないテキストメルマガ配信はもうNG?HTMLメールを絶対に使うべき3つの理由とは 関連記事:HTMLメールとは?テキストメールとの違いを徹底解説!また、HTMLメールを作成・配信するには、HTMLメールに対応したエディタを利用するか、HTMLの知識が必要です。HTMLメールには受信者側の環境によってメールを受け取れないといったデメリットも存在しますが、デザイン面で訴求効果を高められるのは大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、メール配信サービスによってはHTMLメールが受け取れない場合にテキストメールを送信するマルチパート配信という機能を備えたものがありますのでご安心ください。
メルマガに読者登録してもらう方法
メルマガを配信するには、まず読者登録をしてもらう必要があります。読者のメールアドレスのグループを「リスト」と表現します。
メール配信サービスやツールの中にはメールアドレスの入力・送信で自動的にリストを作ってくれるものもありますが、リストを作る前に知っておきたいのが特定電子メール法についてです。
関連記事:「特定電子メール法」とは?違法にならないためのポイントを理解しましょう!
この法律は、広告・宣伝のために送信する電子メールに該当する法律なので多くのメルマガ配信が該当すると考えて良いでしょう。
特に注意が必要なポイントについて解説していきます。
メルマガ配信の同意を得る事(オプトイン)
広告宣伝メールを送る際には、受信者の事前承諾があることが望ましいです。
これをオプトイン方式と言い、さらに仮認証の手順を含むものをダブルオプトイン方式と言います。(例:Webサイトでメールアドレスを登録し、届いたメールの中のURLをクリックすることで正式に認証される)
そして、読者がいつでもメルマガの受信を拒否できることも条件の一つとなっています。(オプトアウト)
メルマガに表示義務のある記載事項
同意を得た方にメルマガを配信する場合も、以下の内容を記載することが義務付けられています。
- 送信者氏名 / 名称 など
- いつでも受信拒否が可能であること、その意向を伝えられるメールアドレスやURL
- 問い合わせの受付が可能な電話番号、メールアドレスなど
他にも幾つか守るべきルールがあります。全容は以下のページで確認できますので、関心があれば一度目を通してみるのが良いかもしれませんね。(参考:一般財団法人 日本データ通信協会 迷惑メール相談センター)
SNS集客との違い
ここからは、メルマガ集客と比較されることが多いSNS集客の情報についてまとめ、両者の違いを解説していきます。
費用面
メルマガ集客にかかるコストは、利用するメール配信システムによって異なります。
仮に6,000円/月で10,000件のメールアドレスに送信ができるシステムを使った場合のコストをみていきましょう。
上記では、一通あたりのコストは約1.7円ほどになります。
こちらはあくまで送信するだけにかかる金額です。 開封やクリックにかかる金額を算出することは難しいですが、集客媒体としては低コストと言えます。
一方のSNS集客にかかるコストを調べてみましょう。 今回は、SNSの一つであるインスタグラムにかかる広告費用について解説します。
「Datebest」によると、インスタグラムでは広告が1000回表示されるごとに平均して約500〜1,000円の費用がかかるそうです。
10,000回表示された時の費用を計算すると、約5,000〜10,000円になります。
インスタグラムをはじめ、SNS広告の課金には様々なプランがあるため、あくまで目安の金額ですが、メール配信システムの利用と比較するとやや割高になります。
関連記事:メール集客は本当に意味がない?SNS集客と比較したメール集客の特徴を解説
リーチしやすい層
それぞれの媒体で、リーチしやすい属性の特徴を比較してみましょう。
「一般社団法人 日本ビジネスメール」の調査により、メールには2020年現在で以下のような特徴が報告されています。
- 仕事で使っている主なコミュニケーション手段はメール(99.1%)
- HTML形式の利用が徐々に増加
- 仕事でメールを確認する頻度は1日10回以上が最多(51.16%)
また、メールを利用している年代に注目してみると、30代から利用時間が増加し、50〜60代ではSNSの利用時間を大きく上回る結果となっています。
これらの結果から、メルマガでリーチしやすい層は以下のようにまとめることができます。
- 40代以降の方
- 企業向けのサービス(BtoB)
しかし、スポーツメーカーの「NIKE」や、百貨店の「高島屋」などはBtoCの事業がメインですがメルマガの配信をしてお客様に情報を提供しています。
業種や取り扱うサービス、コンテンツの内容によってはBtoCでも十分に活用できる媒体と言えるでしょう。
一方のSNS集客は、10代〜30代までにリーチする媒体と言われており、BtoC(企業個人間取引)のビジネスで採用されることが多いです。
また、「バズる」という言葉もあるように、話題性を高めることで爆発的に知名度を上げることが可能なのもSNSの特徴です。
のため、飲食やアパレルのような視覚的な訴求がしやすいサービスで、主に若年層にリーチをする目的で使われることが多いようです。
関連記事:SNS集客の特徴まとめ!アクティブユーザーや特徴を分析
業種別!メルマガの開封率・クリック率はどれくらい?
一般的に、メルマガの開封率は20%前後、クリック率は2%前後になります。ちなみに、SNSのクリック率は1%未満が平均値と言われています。
ここからは業種別のメルマガの開封率、クリック率をまとめます。
業種別データ
業種 | 開封率(%) | クリック率(%) |
美容 | 18.48 | 1.96 |
食品サービス | 24.71 | 2.98 |
スポーツ | 25.41 | 3.19 |
コンサルティング | 19.54 | 2.26 |
旅行・交通 | 20.69 | 2.17 |
保険 | 21.56 | 2.11 |
医療・ヘルスケア | 22.43 | 2.42 |
メルマガは先述の通り、オプトインが必要な媒体なので、自社の情報を求めている相手に対して配信します。
そのため、他の集客媒体と比較して開封率やクリック率が高めになる傾向があります。
冒頭で解説したように見込み客の育成に向いているコンテンツと言われているのも、開封率・クリック率が高いためです。
配信しているメルマガの開封率・クリック率は、メール配信システムが提供している「効果測定」という機能を利用することで把握することができます。
関連記事:業界別のメルマガ活用事例を豊富なサンプル付きでご紹介!開封率を上げる方法
メルマガの開封率とは「配信したメルマガのうち、相手の受信ボックスに届き、開封された割合」を示す値です。
- 開封数 / 配信成功数×100
開封率はメルマガ配信において最も重要な指標のひとつです。なぜなら、どんなに魅力的な商品・サービスをPRしていても、配信したメルマガが開封されなければ集客効果を発揮することはできないからです。
メルマガの改善を行う際はまず開封率に着目するのがよいでしょう。
また、世界的な企業家 マイケル・マスターソンが提唱した「4U」の原則というものがあり、メルマガに限らずマーケティング手法としてよく紹介されています。
- Useful(有益性)
- Urgent(緊急性)
- Ultra specific(超具体性)
- Unique(独自性)
こちらの4U の原則を含んだ、メルマガの開封率を上げるより具体的な方法に関しては以下の記事を参考にしてください。
関連記事:メルマガにタイトルをつける際の注意点とは?開封率アップのコツについてクリック率を上げる方法
メルマガのクリック率とは、配信したメールのうち、何人がメール内のリンクをクリックしたかを示す数値です。
- クリック数 / 配信成功数×100
もし、メルマガを通して商品の販売やセミナーなどへの集客を考えている場合は、クリック率が非常に重要となります。興味を持ってクリックしてもらえる数が多ければ多いほど売上や申し込みにつながるからです。
クリック率を上げる具体的な手法として以下のようなものが挙げられます。
- コンテンツはファーストビューおさまるぐらいコンパクトにする
- HTMLメールで読みやすいメルマガを作成する
- ターゲットによって配信内容を変える
- 配信時間・曜日のABテストを行う
- CTAはボタンを使う など
工夫次第でメルマガの成果は改善することができます。下記記事ではそのヒントになるような内容を盛り込んでいますので、クリック率に課題がある人はぜひ参考にしてみてください。
関連記事:メール配信のクリック率アップのポイントとは!?クリック率低下の原因も合わせて解説しますコンバージョン率を上げる方法
コンバージョン率とは、アクセス数に対してコンバージョン(成果・成約)がいくつ起こったかを示す指標です。
- コンバージョン数 /配信総数×100
メルマガでは開封率やクリック率といった指標が重要視されがちですが、最終成果に対するパフォーマンスを測るという意味で、コンバージョン率をチェックするのも重要です。
コンバージョン率を改善する方法は以下の5つがあります。
- ボトルネックを特定する
- 到達率を改善する
- 開封率を改善する
- 反応率(CTOR)を改善する
- ターゲット配信を活用する
コンバージョン率はメルマガ単体でのコントロールが難しい部分もあります。ただし、「ターゲットのニーズにあった内容のメルマガを配信する」など最低限やるべきことはあります。
その他にも具体的なテクニックは下記記事にて紹介していますので参考にしてください。
関連記事:メルマガのコンバージョン率を改善する5つの方法を解説!成果が出るメルマガ作り方の秘訣
メルマガで成果を出すためにはいくつかのポイントがあります。詳しく紹介していきますので参考にしてください。
初めてでも大丈夫!メルマガの作り方
メルマガはの作成は正しいステップをふむことで誰でも一定水準以上のものが作れます。
- メルマガ配信の目的を明確にする
- メルマガの配信ターゲットを決める
- メルマガで配信するコンテンツを作成する
- メルマガ配信リストを確認する
- メルマガのタイトルを決める
- メルマガの本文を執筆する
特に重要なのは「メルマガ配信の目的を明確にする」ことです。ここがブレてしまうとせっかく作ったコンテンツに反響がなくメルマガの効果を感じることができません。以下の図のように誰に対して何を配信するか、その設計をしてからコンテンツを作成するようにしましょう。
メルマガコンテンツ作成のポイント
コンテンツ作成で悩む人が多いのも事実です。ここでは、弊社でも実践しているメルマガコンテンツ作成のポイントを紹介します。
1,ブログや営業資料を細分化する
2,過去配信したメルマガの切り口を変える
3,社内でメルマガのネタを見つける
4,タイムリーな話題と専門性を組み合わせる
5,他のメルマガやブログを参考にする
特におすすめなのが「2,過去配信したメルマガの切り口を変える」です。正直、同じ内容のメルマガをそのまま送っても問題ありません。
例えば、あなたは3ヵ月前に受信したメルマガの内容を覚えていますか?多くの企業が配信しているメルマガの内容を覚えている人などいないと言っても過言ではないでしょう。
そもそも開封率も20%前後が平均となるので、以前開封していない人からすると新規のメルマガのようにも見えます。
「内容は同じでタイトルだけ変更する」のがさらにおすすめです。
絶対にやってはいけないこと
メルマガの運用を効果的なものにするには機能だけでなくメルマガ自体にも魅力が無くてはいけません。
そのためにはマーケティングやコピーライティングの知識も必要になってきます。
- メールの件名は読者がクリックしたくなるものになっているか?
- メールの本文は件名と食い違いがないか?
- 読者の属性に応じた内容や配信時間が考慮されているか?
タイトルや本文の最適化は、配信活動を続けながら徐々に改善していきましょう。「メルマガにタイトルをつける際の注意点とは?開封率アップのコツについて」の記事でタイトルをつける上でのポイント紹介しています。
メルマガの配信方法
メルマガの配信方法にも様々なものがあります。規模(リストのメールアドレス数や配信頻度)や利用したい機能(開封率等の効果測定、HTMLメール など)を基準に選ぶと良いでしょう。
BCCによる一斉送信
OutlookなどのメールソフトにはBCC(Blind Carbon Copy)メールという機能があり、一斉にメールを配信しても受信者同士でメールアドレスが共有されることはありません。
しかし、BCCでのメルマガ配信にはリスクが伴います。
- 情報漏洩
- 迷惑メール判定
- 配信遅延
BCCで運用をすることでメルマガ配信の度に送信元をチェックしたり、BCCで指定されている事を目視でチェックしたり、配信停止アドレスの除去作業など、毎回の手間が膨大になります。
しかも上述したようなセキュリティリスクも伴うので、よほど配信先が少ないなどでない限りは専用のシステムを導入しましょう。
BCCメールでの一斉配信のリスクについてはこちらのページでも詳しく解説しています。
関連記事:プロが教える!一斉メール配信にBCCをお勧めしない理由と、正しいBCCの使い方!
パッケージソフトやCGI(自社回線/メールサーバ―経由)
メルマガ配信のためのプログラムをパソコン端末やレンタルサーバーに配置して、メルマガを送る方法もあります。
この方法や自社のメールサーバーやパソコンを利用するため、それらの性能や仕様に依存する点に注意が必要です。
例えばメールサーバーに配信数の制限がある場合、大量メール配信がそもそもできません。一般的には1時間あたり100通~500通が限度でしょう。
それを超えて配信した場合、すべてのメール送受信に制限がかかり、仕事に支障がでるケースもありますので、利用にはくれぐれもご注意ください。
関連記事:レンタルサーバーからメール一斉送信する際の注意点と対策方法
クラウド型メール配信サービス
クラウド型メール配信サービスとは、インターネットを介してサービス提供会社のメルマガ配信機能を利用する形態を指します。
メール配信に特化したサーバーを利用するため、自社のビジネスメールには影響がありません。
機能や配信数によって様々な料金形態が存在するため、自社のメルマガ運用にあったサービスを選ぶことができます。
関連記事:【2022年最新】メール配信システム20選!機能・料金を徹底比較
メール配信サービスの利点とは
メール配信サービスを利用するメリットは他にもあります。BCCでのメール配信とメール配信サービスの機能を比較し、メール配信サービスならではの利点をご紹介します。
ターゲット配信
ブラストメールは読者登録の際に様々な項目で読者を分類することができます。
この項目(年齢、性別、職業など)に沿って特定の読者層に合ったメルマガを配信することができます。
効果測定
メルマガの効果測定では、以下のポイントを確認します。
- メルマガの配信が成功したかどうか
- HTMLメールの開封状況
- メール内リンクのクリック数
- 送信が失敗した回数の計測とエラー停止
など、一方的にメルマガを送りっぱなしにするのではなく、効果を測定することでメルマガの運用をより良いものにしていくことができます。
メルマガの効果測定については「メール配信システムで効果を分析するために知っておくべき指標・数値とは。【メルマガの効果測定】」記事で解説しています。
HTMLメールエディタ
先ほど解説した通り、HTMLメールエディタはHTMLメールを直感的に作成することができるようになる機能です。
ブラストメールでは、以下の画像のようにドラッグアンドドロップでHTMLメールを作成することができます。
用意されている画像だけでなく、自分でファイルを登録することもできます。
背景色や、文字のサイズも指定できます。
メール配信システムごとに提供しているテンプレートの数が違うので、HTMLメールエディタの利用を検討している場合は、チェックしておきましょう。
参考記事:無料で使えるHTMLメールのテンプレート【初心者向け】
まとめ
メルマガについての基礎知識をご紹介しました。
メルマガはメールアドレスを使った顧客とのコミュニケーション手段の一つで、古くから様々な企業で活用され続けています。
メルマガ配信は実施コストも低く広告予算が多くとれない企業にもおすすめです。
メルマガを始めるにあたっては、実際にメルマガを作成する流れを掴んでおくと良いでしょう。以下の記事で弊社で行っている実際の配信手順をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
メルマガの作り方を徹底解説!誰でも1時間で配信できる基本ステップ
この記事の執筆者
株式会社ラクスライトクラウド
Webマーケティング リーダー
森神 佑希
2019年より、ブラストメールのWebマーケティングに従事。ウェブ広告の運用やサイト分析・メールマーケティングなど、集客からナーチャリングまで一貫して取り組んでいる。3年以上メルマガ配信の実務を行っており、先頭に立ってPDCAを回し、コンバージョン数を3倍以上に増やすことに成功。2022年からはそのノウハウを還元すべくセミナー登壇を行っている。