メルマガ作成を効率的に行うならメルマガのテンプレートを作ってしまうことをおすすめします。
本記事では「読まれる」そして「効果が出る」メルマガテンプレートの作り方のコツをまとめました。
メルマガは非常に費用対効果の高い広告ツールと言われていますが、効果的な運用を
するためには地道な準備と、継続的な管理が必須です。ぜひ、少しでも効率的に作成するためのメルマガのテンプレートをぜひご参考ください。
いますぐ使えるメルマガテンプレートが欲しい方はこちらの記事をご参考ください。
目次
メルマガテンプレートを作成するメリット
まずはメルマガテンプレートを作成するメリットについて確認しておきましょう。
より詳細な効果測定が可能
メルマガ運用を行う際には開封率やリンクのクリック率などのデータを元に効果測定を行い、より良いメルマガへと改善作業を行うかと思います。
その際にメルマガのテンプレートを作成していれば「コンテンツ」の問題なのか「メルマガのレイアウト」の問題なのかまで分析することができます。
つまり、レイアウトを変えて反応が変わればそのメルマガは「見た目」が改善点であった
ということになります。基準となるメルマガのテンプレートを作成しておけば、より詳細な効果測定を行うことができます。
読みやすいメルマガが作成できる
メルマガのテンプレートを作成していれば、毎回レイアウトが統一されるので読者にとって読みやすいメルマガを作成することができます。
毎回同じデザイン・レイアウトのメルマガを続けることが一種のブランディングになるので読者の記憶にも残りやすいメルマガになります。
作業効率が上がる
メルマガのテンプレートがあれば、画像の配置や色、文字の大きさや文字数などをあらかじめ定めることができます。
「どのようなレイアウトにするか」を考えずに済み、メルマガのコンテンツ内容に注力できるようになるのです。
また、他の人にメルマガの作成を頼む際にもテンプレートがあると作成イメージを伝えやすく、作成時間も予測できるのでスケジュールが組みやすくなるでしょう。
メルマガの形式は2種類
メルマガの形式は「テキスト形式」と「HTML形式」の2種類あります。
その違いについても簡単に解説します。
テキスト形式
テキスト形式のメールは「テキストのみ」で構成されるメールで、いわゆる普通のメールです。
テキスト形式のメルマガのテンプレートを作る際には、罫線や記号を使い「区切り」を作っておくことが大切です。メール中に画像内リンクをつけることも難しいので、テキストリンクの位置や数、文字数、改行の使い方などまで決めておくと見やすいメルマガを作成できます。
HTML形式
現在メルマガの主流となっているのは、画像や装飾文字を使ってデザイン性の高いメールを作成できる「HTML形式」のメールです。
CTAボタンの位置や数、画像の配置、訴求バナーのデザインなどはメールの反応率に大きく影響するので、テキスト形式のメルマガと比べると、よりテンプレートを作ることの重要度は上がります。
特に最近はスマホを使ってメールを確認する人がほとんどです。スマホは画面が小さいので文字のみのメールは読みづらく敬遠される可能性が高くなっていますので、画像や少ない文字数での訴求が効果的です。
HTMLメールについてはこちらの記事で詳しく解説しているのでご参考ください。
メルマガテンプレートの構成要素
それではメルマガのテンプレートを作る際に覚えておきたメルマガの構成要素について解説します。メルマガを作る際に必要なのはこれらです。
- ヘッダー
- リード文
- 見出し
- コンテンツ
- フッター
これらの項目を意識しておくことで読みやすいメルマガを作ることができます。それぞれのポイントについて解説していきます。
ヘッダー
ヘッダーはメールの最上位の部分で、読者に最も目につきやすい部分になります。そのため、この部分で読者の関心を引けるよう目立たせることが大切です。
テキスト形式であれば罫線や記号で目立たせ、HTML形式であれば企業ロゴや短いキャッチコピーなどを利用するのがおすすめです。
また、ヘッダー部分を固定化すると「どこからのメールなのか」が読者に伝わりやすいというメリットもあります。テンプレート作成の際にはヘッダー部分も重要です。
リード文
リード文とは「本文冒頭の読者の興味を引く文章」のことを指します。このリード文が魅力的かどうかでメルマガを最後まで読まれるかどうかが決まります。
良いリード文を作るために意識しておきたいのは以下のような点です。
- 役立つ情報があることが伝わる
- お得であることが伝わる
- 好奇心を刺激する
- 重要事項であることが伝わる
- 本題は読み進めると分かるようになる構成
リード文はメルマガ毎に変わるので、このようなポイントを意識することをテンプレートに組み込んでおきましょう。
見出し
次に用意したいのは「見出し」です。
いわゆる目次ですが、本文を長々と書いてしまうと締まりのない文章になってしまいます。見出しがあればどこに何が書いてあるのか分かるので、読者は興味のある部分だけを選択して読みやすくなります。
メルマガテンプレートを作成する際には見出しのデザインを決めておくと良いでしょう。見出しを先に決めてしまうことで、起承転結をつけメリハリのある文章を作成できます。
コンテンツ
メルマガの中心となる本文ですが、テンプレート作成の際に考えなければいけないのは、テキストメールであれば「文字数」「リンクの数」、HTMLメールであれば「画像のレイアウト」「CTAボタンの配置」です。
テキスト形式のメルマガはどうしても読みづらい印象になってしまいます。先述した、見出しをつけ、改行やスペースを上手く使い、長文にならないように気をつけましょう。
意識的に改行やスペースは広くゆったりと使うことをおすすめします。伝えたい内容は「1メルマガにつき1つ」として簡潔な文章を意識しましょう。
HTML形式のメルマガの場合は、画像レイアウトやCTAボタンの配置が重要になります。基準となるテンプレートを作成したら、それらのデザインを変更することでメルマガ効果の分析・改善が可能です。
HTML形式の場合、文章量はそこまで多くなりません。魅力的な商品画像を使い、割引情報をバナーに設置するなどして「クリックしたくなるようなレイアウト」を意識してテンプレートを作っておきましょう。
フッター
フッターとはメルマガの締めの部分です。フッターに最低限記載すべき項目は以下の通りです。
- 発行会社・代表者名
- 連絡先
- ホームページ・SNSリンク
- 購読解除リンク
運営者情報や連絡先は、企業の信用にも関係しますので必ず記載しましょう。また、メルマガ配信において忘れてはいけないのが「購読解除リンク」です。
メルマガにおいて配信者側にはこの解除リンクの設置が義務付けられています。フッター部分にはワンクリックで購読解除できるようなリンクを用意しておきましょう。
購読解除リンクは「オプトアウト」とも言われています。詳しくはこちらの記事でも解説しているので参考にしてみてください。
メルマガ配信で気をつけたい「オプトアウト」とは?オプトアウトの注意点を分かりやすく解説します!
読まれるメルマガテンプレートを作るには
それでは最後に「読まれる」メルマガテンプレートを作る際に意識すべきポイントを解説します。
読まれるメールを作る際に意識すべきは、内容よりもまずは「見た目」です。メールを開封した時の第一印象を良くすることが、読まれるメールを作る第一歩です。
レスポンシブデザインを意識
最近はスマホでメールの確認をする人がほとんどですが、中にはPCやタブレット端末でメールチェックを行う人もいます。
スマホでの見え方だけを意識していては、PCやタブレットでメールを開いた時にレイアウト崩れが起きてしまいます。特にHTML形式のメルマガを配信する際には、スマホとPCでは画像のレイアウトが大きく変わってしまいます。
そうしたスマホ、PC、タブレットなど配信先の環境によって表示を最適化できるのが「レスポンシブデザイン」です。
せっかく作ったメルマガが環境によってレイアウト崩れが起きていては、非常にもったいない上、読者に不信感も持たれてしまう可能性があります。読者の受信環境は多様化していますからこうした対策は重要です。
マルチパート配信を意識
そうしたHTMLメールも「マルチパート配信」の設定をしておけば、受信側の表示設定に合わせてメルマガを送ることができます。
マルチパート配信の設定を行えば、受信側が「HTML形式」か「テキスト形式」のどちらで受信するかを選ぶことができます。
現在はHTMLメールが主流となっていますが、企業などではセキュリティやサーバーへの負荷を考慮して、HTMLメールの受信をしないように設定していることもあります。
メルマガテンプレートを作る際には「HTML形式」「テキスト形式」のマルチパート配信ができるように準備しておきましょう。
先述した「レスポンシブデザイン」や「マルチパート配信」をメール配信初心者が行うのは困難ですが、誰でも簡単に配信環境を整備する方法があります。
それは「メルマガ配信に特化したメール配信システムを利用すること」です。専門のシステムを使えば、レスポンシブデザインやマルチパート配信はもちろん、HTMLメールのテンプレート自体が用意されているものもあります。
HTMLに関する知識やデザインに自信がないという方は、あらかじめテンプレートが用意されているものがおすすめです。オシャレなテンプレートに使いたい画像を並べていくだけなので、直感的にデザイン性の高いメルマガを作ることができます。
おすすめのメール配信システムに関してはこちらの記事でまとめていますのでご参考ください。
【2022年最新】メール配信システム20選!機能・料金を徹底比較
企業のイメージカラーと合わせる
HTML形式でメルマガのテンプレートを作成する際には、企業のイメージカラーと合わせることでメルマガに統一感がでます。
先ほども少し解説したように、統一感のあるメルマガは「メールを開封しただけでどこから送られてきたか分かる」ようになります。
Benchmark Japanが行った「日本のメールマガジン購読状況調査 2021年度版」によると、約50%の人が1日あたり10通以上のメルマガを受信しているという結果が出ています。
その中で自身のメルマガが流し見されないよう、統一感のある色使いやデザイン、細かい部分ではフォントや文字の大きさまでこだわることが大切です。
環境依存文字は使わない
環境依存文字とは、パソコンの環境によって文字化けを起こすような文字のことです。
そうした文字を使っていると肝心の内容が伝わりづらかったり、文字化けをして読者に迷惑メールと勘違いされる恐れがあります。
特に、テキスト形式のメルマガで「罫線や記号」を使う際に注意が必要です。
注意すべき環境依存文字に関してはこちらの記事でまとめていますので、テンプレート作成の際に参考にしてみてください。
環境依存文字・機種依存文字に関する基礎知識。文字化けが起きる原因は?
まとめ
以上、メルマガのテンプレートを作成する際の注意点や、読まれるメルマガを作るためのポイントについて解説しました。テンプレートを持っておくことでメルマガの作成効率は大きく向上します。
テキスト形式、HTML形式、どちらのメルマガを配信するにしてもまずは「見やすいレイアウト」を意識することが大切です。
テキスト形式であれば「罫線や記号」を使い、しっかりと空白を作ること、HTMLメールであれば受信環境によってレイアウト崩れが起きないよう、レスポンシブデザインやマルチパート配信の環境を整えておくことが大切です。
ぜひテンプレートを作成して、メルマガ配信を効率化してくださいね。