メルマガ配信やメールマーケティングの効果を最大限に引き出すツールとして、多くの企業に採用されている「メール配信システム」には、無料で利用できるものも多く存在します。メール配信システムは、大規模なメール配信と高い到達率を可能にするサービスであり、メールマガジンの配信を行っている多くの企業で活用されています。
しかし、メール配信システムごとに提供される機能が異なるため、自社に最適なサービスを選ぶのは簡単ではありません。そこで、本記事では無料で使用できるメール配信システムの特長や機能について、各サービスの詳細だけでなく、有料サービスとの比較や、失敗しないメール配信システムの選び方についても解説しています。
メール配信システムの導入を検討中の方や、最適なサービス選びに迷っている方は、ぜひこの記事をご覧ください。きっと自社にぴったりのシステムが見つかるはずです。
目次
メール配信システムとは
メール配信システムとは、企業や個人が大量のメールを一斉に送信するためのツールです。普段あなたが受け取っているメールマガジンもメール配信システムから送信されていることがほとんどです。
そんなメール配信システムは、送信リストの管理、メールのテンプレート作成、配信スケジュールの設定、配信結果の分析など、様々な機能を備えています。これらを活用して売上やコンバージョンの獲得を増やすための「メールマーケティング」を実施している企業も多くなってきています。
例えば、自社の保有しているリストをグループ化して、特定の相手にだけメールを配信することも可能となります。また、その他にも、マーケティング初心者や初めての方でも使いこなせるような以下のような機能を提供しているサービスもあります。
- ターゲット配信
- HTLMメールエディタ
- 効果測定
これらの機能を活用することで、メール配信業務の自動化や効率化を実現します。
無料で使用できるメール配信システム5選
それでは、まずは「無料で使用できるメール配信システム」をご紹介します。後ほど有料でしか使えないサービスも併せて紹介します。
ブラストメール(無料トライアル)
公式サイト:https://blastmail.jp/
ブラストメールは、14年連続顧客導入数シェアNo.1を獲得し、累計24,000社以上が導入したメール配信システムです。
はじめての人でも“かんたんに”メール配信できることを追求して作られたサービスで、メール配信システムを初めて使う方や安価なサービスを探している方におすすめです。
ブラストメールは有料サービスではありますが、誰でも使うことができる無料トライアルが用意されています。利用期間や登録アドレス数に制限はありますが、一時的な利用や今後のために少しサービスを試しておきたい場合は活用してみるといいでしょう。
プラン名 | 月額費用 | 初期費用 | 登録アドレス数 |
無料お試し | 0円 | 0円 | 0~100件 |
Lightプラン | 4,000円 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~5,000件 |
Standardプラン | 8,000円〜 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~50,000件 |
Proプラン | 30,000円〜 | 50,000円 | 50,001件~ |
Mailchimp
公式サイト:https://mailchimp.com/
Mailchimpは、世界中で広く利用されているメール配信システムで、特に中小企業やスタートアップに人気があります。無料プランでも豊富な機能を提供しており、初心者から上級者まで幅広く対応できるツールです。
最大の特長は、直感的で使いやすいドラッグ&ドロップエディタにあります。ただし、海外サービスで日本語には対応していないため英語のがある程度理解できていないと使いこなすのは難しいかもしれません。
また、無料プランでは2,000通までの送信制限があります。英語への抵抗がない場合は無料の範囲で使ってみるのもよいでしょう。
オレンジメール
公式サイト:https://orange-cloud7.net/mail/
オレンジメールは登録アドレス数が100件以下の場合は、半年間無料で利用することもできるメルマガ配信システムです。アドレス数が100件までと制限はありますが、半年間無料で利用できるのは嬉しい点です。
また、メルマガ無料講座を提供してるので初心者でも安心して利用することができます。機能や性能よりもまずはとにかく無料でメールを送りたい人におすすめです。
acmailer
公式サイト:https://www.acmailer.jp/
acmailerは無料で使えるメール配信CGIで、WEBサイトにシステムを設置する独自配信タイプとなります。
インストールして使うタイプのメール配信システムなので、インストールとサーバーの設定が完了すれば、期間無制限で全ての機能を無料で使うことができます。(著作権表示義務の解除をする場合のみ税込17,600円)
現代においてはクラウド型のシステムが主流となっていますが、社内の規定などによりどうしてもクラウドサービスが利用できない場合などは検討してみるとよいでしょう。
まぐまぐ
公式サイト:https://www.mag2.com/
まぐまぐは無料で使うことができるメール配信システムです。メルマガ配信に特化したメール配信システムですが、自分が配信しているリストを知ることができず、バックアップもないというデメリットがあります。
メールを一斉送信するだけなので、配信先のリストを他のサービスに流用したりすることはできません。中には有料プランでのみ使用できるオプションもあり、サイト内で自分のメルマガを広告することが可能です。
メールマーケティングには向いておらず、個人利用の場合は検討してみてもよいでしょう。
メール配信システムを活用するメリット
メール配信システムを利用するメリットは様々あります。ここでは必ず確認しておきたいポイントに絞ってご紹介します。
配信遅延が起きにくい
一般的に広く使われているGmailやOutlookなどで使われているメールサーバーは、一度に多くのメールを配信する前提で設計されたものではありません。
数十件程度の宛先であれば問題はありませんが、メールマーケティングで行われる数百〜数千規模の宛先に対してのメール配信は、配信遅延を発生させる可能性があります。例えば、日中に配信したメールが夜中に届くこともあります。
プライベートの使用であれば多少の配信遅延は問題ありませんが、業務に関わるメールが配信遅延を起こしてしまうと大変です。お客様や取引先とのコミュニケーションに支障が発生することはもちろん、ECサイトの運営などで利用している場合はメールが届かないことでトラブルに発展する可能性もあります。
このようなリスクを避けるために多くのメール配信システムは、メールの大量配信を前提とした設計がなされています。
到達率が高い
「到達率」とは、配信したメールのうち相手の受信ボックスにメールが届いた割合を示す数値です。実は送信したメールが相手の受信ボックスに必ず届いる訳ではありません。そして、到達率が下がる要因には以下のようなものが挙げられます。
- 迷惑メールとして報告されている割合が多い
- 使用されていないアドレスに繰り返しメールを配信している
- ドメイン認証技術が使われていない
メール配信システムは、IPアドレスの分散や配信リストの自動クリーニングなど、IPレピュテーションを下げない機能を実装することで、高い到達率を維持しています。
また、DKIM・SPF・DMARCといった「ドメイン認証技術」を活用した上での配信環境も到達率に影響します。特に近年は、Googleが発表した「送信者ガイドライン」に記されているセキュリティ規格が標準となりつつあります。
参考記事:【解決策】2024年2月よりGmailガイドラインが変更!1日5000件以上の配信は対応必須!
「送信者ガイドライン」には、ドメイン認証技術を採用していないサーバーからのメールを正常に受信しない可能性が記載されています。メール配信システムは、DKIMをはじめとする各認証技術を採用しているものが多く、厳しいセキュリティを求めるメールクライアントにも高い到達率が期待できます。
ただし、本項で解説している機能やドメイン認証技術を採用しているメール配信システムは、有料のサービスが多いため注意が必要です。無料のメール配信システムを使う場合は、これらの機能を実装しているか把握した上で決断しましょう。
メルマガやメールマーケティングで効果を出しやすい
HTMLメールを作成するエディタや特定のグループにのみメールを配信するターゲット配信は、メルマガ配信やメールマーケティングをする上で必須の機能です。これらの機能を使わずにメールマーケティングをした場合、以下のような課題が発生します。
- HTMLメールが作れない
- メールの開封率やクリック率が低い
- メールコンテンツ経由での集客効果が把握できない
メール配信システムを活用すれば、これらの課題を解消しつつマーケティング施策を進めることが可能になります。
メール配信システムの選び方
それでは実際にメール配信システムを選ぶ際にはどのような点に気を付ければよいのでしょうか。もちろん、利用する目的や環境によって選ぶべきシステムは変わってきます。「自社の環境に適したメール配信システム」を選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。
- コストパフォーマンス
- 提供している機能
- サポートの充実
- API連携の有無
それぞれについて詳しく解説します。
コストパフォーマンス
本記事では「無料で使える」という点に注目してメール配信システムをご紹介しているため、コストに比重を置いたサービスが中心です。そのため、セキュリティや提供している機能に関しては、有料のものと比較すると劣っているものが多い印象です。
セキュリティや機能は気にしないので「とりあえず今よりもたくさん配信できれば充分」という場合を除けば、どのくらいのコストをかけて、どのようなリターンを得るかを考慮しなければなりません。
メール配信システムの提供している有料プランは「配信規模」と「提供している機能」で金額が変動します。自社がどのくらいのメール配信を想定しているか、必要な機能はどれかを精査しましょう。
「とりあえず配信できればいい」場合は無料のサービスでも十分ですが、相手に確実にメールを届けたい場合は有料のシステムを使うべきです。
提供している機能
前項でも触れましたが、メール配信システムを採用する時は、自社のメルマガやメールマーケティングの目的を達成するために必要な機能を提供しているサービスを選ばなければなりません。
HTMLメールを配信したいのに、HTMLメールエディタを提供していないサービスを契約してしまっては本末転倒です。反対に、使用する見込みのないサービスを提供しているメール配信システムを選択肢から外すことも必要です。
先述の通り、メール配信システムの利用料金は「配信規模」と「提供している機能」が影響します。そのため、不必要な機能を提供しているサービスやプランを選択すると無駄なコストが発生します。
できるだけ自社に必要最低限の機能を提供しているサービスを探しましょう。
サポートの充実
普段は何気なく行っているメール配信ですが、メールの送受信にはたくさんの機能があります。そのため、例えば「メールサポートのみ」であると、不明点をなかなか解決できない場合があります。
また、これらのシステムがトラブルを起こすと、メールが正常に配信されなくなり取引先とのコミュニケーションに影響を及ぼす可能性があります。緊急性が高いトラブルの場合に電話ができないと解決が遅くなり被害がどんどん膨れ上がってしまいます。
そのため、メール配信システムを選ぶ際は、トラブル発生時にどのようなサポートを受けられるのかを確認しましょう。特に、海外に拠点をおく企業が提供するメール配信システムでは、サポートがメールのやり取りに限定される場合があるため注意が必要です。
API連携の有無
API連携(Application Programming Interface)とは、既存のシステムやアプリと他のシステムをつなぐインターフェースを指します。例えばメール配信システムのAPI連携では以下のようなものがあります。
- 顧客管理システムと連携し、より精密なターゲティングをしたメール配信を行う
- ECサイトの決済システムと連携し、購入手続き後すぐに確認のメールを配信する
既存のシステムとメール配信システムを連携してメール配信を行いたい場合は、API連携の有無にも注目しましょう。以下の記事では、API連携の詳細やAPI連携を提供しているメール配信システムをご紹介していますので併せてご覧ください。
関連記事:API連携ができるメール配信システム12選!おすすめサービスの比較や選ぶポイントを紹介
無料のメール配信システムは有料のものとは何が違う?
本記事でご紹介したような「無料で使えるメール配信システム」と有料のサービスを比較するとどのような違いがあるのでしょうか。
配信に使われるサーバーの性能や配信技術
まず、メール配信システムの根幹とも言える「メール送信」の性能や技術力が挙げられます。配信するメールの容量や配信環境の影響は受けますが、一般的には有料のサービスの方が一斉送信できるメールの数や配信スピードが優れています。
また、迷惑メール対策も有料のサービスの方が万全の状態で提供されています。これらの違いから、セキュリティの堅牢性や到達率にも差が出ることとなります。安心して確実にメールを届けたい場合や、一斉配信のリスト数が100件を超える場合は有料のシステムを使うべきです。
提供している機能
無料のサービスでは提供している機能が少ない場合が多いです。特に「HTMLメールエディタ」「ターゲット配信」「効果測定」なは最低限必要な機能と言えます。反対に「ステップメール」や「ホットリードの抽出」など、中級~上級のメールマーケティングを実施するような機能は必須ではなく、自社の状況に合わせて選択するのよいでしょう。
また、無料のメール配信システムでは配信リストの管理ができないものもあり、その場合はリストの追加や不達アドレスへの対応を別のシステムを使わなければなりません。
サポート体制
「メール配信システムの選び方」でも解説しましたが、システム利用者へのサポート体制は、システム導入前にチェックすべきポイントです。有料のサービスでもサポートの質は大きく変わります。
また、導入前のオンライン商談やセミナーなどによるノウハウ提供をしているのかなども大きなポイントのひとつになります。サポートは総合的に見て、最終的に地震がシステムを使いこなせるかどうかを基準に判断するとよいでしょう。
セキュリティ
プライベート・ビジネスを問わず、メール配信をする上で万全にしておかなければならないのがセキュリティです。「なりすまし」や「改ざん」を防止するドメイン認証技術を採用しているかだけでなく、以下のような点に注目しましょう。
- 送信メールを暗号化する「TLS」を採用しているか
- 官公庁や大企業が採用しているか
- プライバシーマークを取得しているか
セキュリティシステムの実装やプライバシーマークの取得には、金銭的・労力的にコストがかかるため、無料のメール配信システムでは実装でないことがほとんどです。
多くのサービスは公式サイトに導入事例や導入実績を記載しています。実績の多さはある意味、安心して使えるサービスだという証拠にもなります。気になるサービスは利用前に必ず公式サイトを確認するようにしましょう。
無料のメール配信システムの使用がオススメな企業
ここまで解説してきたように「無料で使えるメール配信システム」の利用には、様々な課題やリスクが伴います。それでも無料のメール配信システムで対応できる場合について解説しましょう。
機能や安全性よりもコスト重視
メールの配信環境にコストを掛けられない場合は、無料のメール配信システムを活用しましょう。ただし、「ただほど高いものはない」とう言葉があるように、無料で使える分リスクはあります。
自身の状況に合わせて無料か有料のシステム、どっちがよいのかをしっかりと判断しましょう。
社内メールの一斉送信にしか使わない
メール配信システムの用途が社内の連絡用に限定される場合は、無料で利用できる範囲で一斉送信に特化したサービスを活用してもよいかもしれません。「同じ内容のメールをできるだけ多くの社員に送信する」という目的であれば、無料のメール配信システムでも十分に目的が達成できるでしょう。
また、状況によってはBCCを使った一斉配信やメーリングリストの活用も効果的です。
ただし、社内宛のメールであっても100人以上の社員に一斉にメールを送る場合は有料のシステムの方が安全です。
有料のメール配信システムの使用がオススメな企業
有料のメール配信システムの利用を検討した方がいいケースをご紹介します。
HTMLメールの作成・配信がしたい
HTMLメールを作成・配信する場合は、有料のメール配信システムの活用がオススメです。
無料のツールでも、サービスによってはHTMLメールのエディタやテンプレートを用意していますが、有料のメール配信システムと比較すると数やデザインの自由度で劣る場合が多いです。
関連記事:ブラストメールを使って5分でHTMLメールを作る方法
上記の記事では、メール配信システムの1つである「ブラストメール」を使い、HTMLメールを作成している様子を公開しています。基本的には有料のサービスではありますが、無料トライアルも可能なのでぜひご活用ください。
ターゲット別の配信や分析がしたい
無料のメール配信システムでもターゲット配信を提供しているものはありますが、精密なターゲティングやコンテンツの効果測定までできるサービスの数は限られます。効果測定をしないままメルマガ配信やメールマーケティングを続けていても、コンテンツがどれだけ集客効果を発揮しているのかが把握できません。
メールマーケティングをする上で最低限把握すべき数値は以下の3つがあります。
- 開封率
- 到達率
- クリック率
これらの数値を知ることは集客効果の確認だけでなく、受信者のニーズを反映したコンテンツの作成には欠かせません。
連絡ツールとしてではなく営業やマーケティングツールとしての側面が強い機能ですが、メルマガ配信・メールマーケティングを行う場合はこれらの機能を提供している有料のサービスがオススメです。
IPレピュテーションを保ちたい
前述したように、メール配信における「IPレピュテーション」は到達率に影響する数値です。
IPレピュテーションが低下する原因はいくつかありますが、メールマーケティングの担当者が気をつけておくべきものには以下のようなものがあります。
- 迷惑メールと判断されるようなタイトルをつけない
- 本文に「◀︎」や「◇」などの記号を使わない
- 不達アドレスにメールをしない
この中で、1点目と2点目はコンテンツの作成時に気をつけることで回避が可能です。
しかし、メールが相手の受信ボックスに届かない「不達アドレス」へのメール配信は、日頃からリストをクリーニングしておかなければ回避できません。100件程度までのアドレスを管理する場合であれば、そこまで大きな労力を必要としませんが、数百以上の規模で配信リストを作成している場合はどうでしょう。
コンテンツを配信するたびに配信リストから不達アドレスを削除し、リストを更新していくのは大変な作業です。有料のメール配信システムの多くは配信リストの自動クリーニングを提供しており、メールが届かなかった場合、自動的にリストからアドレスが削除されます。
これにより、IPレピュテーションが維持され、到達率が低下しづらい環境でのメール配信が可能になります。
堅牢なセキュリティ環境で配信したい
メールアドレスなど個人情報の流出は国内でも毎年多くの報告がなされています。
個人情報の取り扱いに関心が向けられている昨今では、流出をしてしまった企業には厳しい罰則が課せられたこともあります。個人情報の流出には、内的要因と外的要因の2つのパターンがあります。
メールアドレスの流出の場合、以下のようなものが内的要因に分類されます。
- BCCに設定すべき宛先をCCやTOに設定し一斉送信してしまう
- 配信リストなどが入った端末の社外への持ち出し
外的要因には以下のようなものが含まれます。
- Emotetなどのマルウェアに感染する
- フィッシングやなりすまし
上記のようなケースは、メール配信システム以外のメーラー(ウェブメール)や、無料のメール配信システムなどのセキュリティが万全でないシステムでの配信で散見されます。有料のメール配信システムでは、宛先を自動でBCCに設定する機能や特定の端末でなければ操作ができない設定などがあり、メールアドレスの流出を防止しています。
また、外的要因への対策としてDKIMやSPFをはじめとするドメイン認証技術が採用されているサービスが多いのも有料のメール配信システムの特徴です。
有料でもコスパが良いメール配信システム5選
本記事では冒頭で無料で使用できるメール配信システムをご紹介してきましたが、有料のメール配信システムについての詳細を知りたくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここまでの解説のように、有料のメール配信システムのプランは「配信規模」と「提供している機能」によって料金に変動があります。
そのため、自社ではどのくらいの配信数が想定されるのか、どの機能が必要なのかを明確にする必要があります。
とは言え、初めてメール配信システムの利用を検討されている方にとっては、メルマガ配信・メールマーケティングをする上でどのような機能が必要なのかを判断するのは難しい場合もあります。
そんな方のために、ここからは有料のおすすめメール配信システムを紹介します。
ブラストメール(blastmail)
公式サイト:https://blastmail.jp/
ブラストメールは、14年連続顧客導入数シェアNo.1を獲得し、累計24,000社以上が導入したメール配信システムです。無料のシステム紹介の際にトライアル版を紹介しましたが、今回は有料版のご紹介です。
はじめての人でも“かんたんに”メール配信できることを追求して作られたサービスで、メール配信システムを初めて使う方や安価なサービスを探している方におすすめで、プランはLightプラン・Standardプラン・Proプランがあります。
企業として利用する場合は迷惑メール対策である「DKIM」が設定できるStandardプランがおすすめです。改めてプランの比較は以下の通りです。
プラン名 | 月額費用 | 初期費用 | 登録アドレス数 |
無料お試し | 0円 | 0円 | 0~100件 |
Lightプラン | 4,000円 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~5,000件 |
Standardプラン | 8,000円〜 | 10,000円(1年契約で半額) | 0~50,000件 |
Proプラン | 30,000円〜 | 50,000円 | 50,001件~ |
まずは無料トライアルを試してみるのがよいでしょう。ブラストメールはサポート体制も手厚く、トライアル期間中であっても電話やメールでのサポートが可能となります。どのプランを選べばいいか分からない場合でも、サポートに相談することで自社にあったプランを提案してくれます。
配配メールBridge
公式サイト:https://www.hai2mail.jp/bridge/
メールマーケティングをするなら、楽楽精算で有名な株式会社ラクスが提供している「配配メールBridge」がおすすめです。
まるでMAツールのような豊富な機能を持ち合わせたメール配信システムで、商談やアポの獲得など営業としての利用も最適です。商談獲得に特化した機能や、シンプルな設定画面に加え、専任担当による無償の導入活用支援により、はじめての方でもかんたんに新規顧客開拓活動に取り組むことができます。
また、ノウハウを活用して成果まで結びつけるためのアフターフォローと、導入企業様の成功事例・プロダクトへの改善要望を絶えず分析し、サービスへフィードバックすることで、お客様すべての成果の最大化を実現します。
WEBCAS
公式サイト:https://www.webcas.jp/
様々なシステムを組み合わせて使いたい場合はWEBCASがおすすめです。
メール配信だけでなく、アンケート・フォーム、顧客管理、メール共有などのシステムを組み合わせて利用することで効率的な運用が可能となり、顧客コミュニケーションシステムといっても過言ではありません。
クラウド型の場合、初期費用30,000円~、月額10,000円~と少し費用はかかりますが、その分機能は多いです。メール配信だけでなく色々と組み合わせて利用したい場合は検討してみるとよいでしょう。
メルサポ
公式サイト:https://mail.sapo-ru.com/lp/
メルサポは煩雑になりがちなメルマガを月額5万円でまるっとお任せできるオールインワンメールマーケティングサービスになります。メルマガ配信の全業務を任せることができるので「リソースがない」とお悩みの方にぴったりです。
メルサポはメール配信システムではないですが、「そもそもメール配信している時間がない」「ツール選定できない」という声も多く、配信代行をしているサービスを紹介しました。
ご利用料金は月額50,000円~と代行の中でもかなり破格の金額で利用可能です。メルマガの代行会社の中でも品質がハイクオリティなので、メール配信をまるっと任せたい場合におすすめです。
blastengine(ブラストエンジン)
公式サイト:https://blastengine.jp/
本記事でも紹介しているブラストメールの姉妹サービス「ブラストエンジン」は、API連携とSMTPリレーに特化したサービスとなっており、基幹システムと連携してAPIを使って自動でメルマガ配信を実現したい人におすすめです。
最大の特徴は、日本国内へ高速かつ99%以上の高いメール到達率を実現する技術力の高さです。また、初期費用はなく月額3,000円で1万通配信できるコストパフォーマンスの高さも多くの企業から選ばれている理由のひとつになります。
会員登録時や決済情報の通知メール、注文確認・配送状況の更新・会員登録の確認などに利用するトランザクションメール、AWSなどでSMTPサーバをたてられない場合や社内のSMTPサーバの代替に利用するSMTPメール、このような場合はブラストエンジンを利用するとよいでしょう。
まとめ
メールを効率的に一斉送信できる「メール配信システム」は、無料で利用できるサービスと有料のものに分かれます。
社内の連絡にのみ活用する場合では、無料のサービスでも十分なメリットがありますが、メルマガ配信やメールマーケティングをする場合は有料のメール配信システムの利用をオススメします。
有料のメール配信システムを利用するメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 提供している機能が充実している
- 迷惑メールへの対策がなされており到達率が高い
- セキュリティが強固で実績が豊富
- コスパが良く価格メリットがある
ただし、有料のサービスの中でも提供している機能には違いがあるため注意が必要です。メール配信システムを導入する目的を明確にした上で、必要な機能を提供しているサービスを選択しましょう。
初めて有料のメール配信システムの導入を検討している方や、メルマガ配信にメール配信システムを活用する方は、コストパフォーマンスの高い「ブラストメール」がオススメです。
官公庁や大企業が利用しているシステムを月額4,000円〜利用することができます。無料トライアルも実施しているので、気になった方はぜひお試しください。自動で有料プランに移行することもないので、安心してご活用いただけます。