
「自社のメルマガ開封率は適正なのか?」「他社はどのくらいの規模で配信しているのか?」 メールマーケティングに取り組む中で、こうした「業界の平均値・実態」が気になる担当者様は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、累計27,000社以上の契約数を誇るメール配信システム「ブラストメール」の利用データ(2025年10月時点)をもとに、企業のメルマガ配信の実態を独自調査しました。HTMLメールの利用比率など、現場のリアルな数字を公開します。今後の運用方針を決める際のベンチマークとしてご活用ください。
目次
調査概要
- 調査対象: ブラストメールを利用中のアクティブユーザーのうち6,702社を抽出
- 調査基準日: 2025年10月31日
- 集計方法: 直近30日間の利用実績データを集計
HTMLメール利用率 65.7%:デザイン性の高いメールが選ばれている
直近30日間にメール配信を行った企業のうち、HTMLメールを1回以上配信した企業の割合を調査しました。
- HTMLメール利用者数:4,401社(6,702社中)
- 利用率:65.7%

かつては「制作ハードルが高い」「セキュリティが不安」といったイメージがあったHTMLメールですが、現在では企業の約3社に2社(65.7%)が活用しており、デザイン性の高いメール配信は「標準」となっています。
確かにテキストメールには独特の「親しみやすさ」があります。しかし、視覚的な訴求力やブランドイメージの構築、そして何より「効果測定(開封率の把握)」という面では、HTMLメールに大きな分があります。昨今ではドラッグ&ドロップで作成できるツールが普及し、BtoB・BtoCを問わず主流の形式となりました。
また、かつて懸念された「ウイルス感染リスク」の正体は、メール内のスクリプト実行にありました。しかし、現代のGmailやOutlook、Apple Mailといった主要クライアントは、JavaScriptやFlashなどを実行前に自動で除去(ストリップ)する強力なフィルターを備えています。
Googleのヘルプには「GmailではJavaScriptなどの許可されていないHTMLが含まれるメールをブロック、または除去する」旨が明記されています。
参考:【Gmailヘルプ公式】Gmail でブロックされるファイルの種類
効果測定 利用率 46.4%:配信結果を分析して改善している
配信したメール内のURLが「どれくらいクリックされたか」を計測する機能(クリック測定URL)の利用状況です。
- 効果測定機能の利用者数:3,112社(全6,702社中)
- 利用率:46.4%

HTMLメールの普及率(65.7%)に対し、効果測定を行っている企業は46.4%に留まりました。約半数の企業はまだ「メールを送ること」がゴールになっており、「分析」まで手が回っていない可能性があります。
逆に言えば、「クリック率や開封率を計測し、改善サイクルを回す」だけで、競合他社の半数以上に差をつけることができるとも言えます。
配信頻度は「週1回以上」が8割:定期的な接触が成果の鍵
「どれくらいの頻度で送ればいいのか」という悩みに対し、実際に成果を出しているアクティブユーザーの配信回数を集計しました。
- 週1回ペース(月2回)以上配信している企業数:5,446社(6,702社中)
- 構成比:81.3%
| 配信頻度の目安(月間) | 割合 | 実態と傾向 |
| 月1回程度(月1回) | 18.7% | 月刊ニュースレターなど、質を重視した配信スタイル |
| 週1回程度(月2〜4回) | 32.1% | 最多。 無理なく継続できる標準的な頻度 |
| 週2回程度(月5〜8回) | 16.9% | 定期的なニュースや連載コンテンツを持つ企業に多い |
| 週3回以上(月9回以上) | 32.3% | ECサイトやニュースメディアなど、高頻度な情報更新を行う層 |

集計の結果、配信を行っている企業の81.3%が「月に2回以上(週1回以上のペース)」で配信していることが分かりました。最も多いボリュームゾーンは「週1回程度(32.1%)」となっており、読者の負担にならず、かつ忘れられない距離感を保つためのスタンダードな基準と言えます。
一方で、注目すべきは全体の約3割(32.3%)が「週3回以上」の高頻度配信を行っている点です。配信頻度を上げると「解除(配信停止)」のリスクが懸念されますが、こうした高頻度層ほど「セグメント機能」を活用している傾向があります。 実際、アクティブユーザーのセグメントフィルタ登録数は平均10.6件にのぼり、全員に同じ内容を送るのではなく、「過去に購入した人だけ」「特定の地域の人だけ」といった具合に、ターゲットを絞って送り分けることで、高い開封率を維持しながら配信数を最大化させています。
「頻度を上げると嫌がられるのでは?」と不安な場合は、まずは週1回の定期配信をベースとし、セグメント機能を活用して「その情報を本当に必要としている人」にだけ回数を増やして届けるのが、現在のメルマガ運用の定石です。
配信ピークは12時台:ランチタイムと夕方の「隙間時間」が激戦区
「運用方法」の重要な要素である「配信タイミング」について、実際の顧客データにおいて配信が集中している時間帯を集計しました。
- 1位:12:00台(1,056件)
- 2位:10:00台(982件)
- 3位:11:00台(937件)
- 4位:17:00台(900件)
- 5位:18:00台(791件)

集計の結果、お昼の「12時台」が最も多く、次いで午前中(10時〜11時)、夕方(17時〜18時)にピークがあることが判明しました。
12時台が突出している最大の理由は多くのユーザーがPCやスマートフォンを操作する「ランチタイム」に合わせているためです。昼休憩に入り一息つきながらメールチェックをするユーザー心理を狙い、多くの企業がこの時間帯に勝負をかけています。
また、17時〜18時台の夕方のピークは学校や仕事が終わるタイミング、あるいは帰宅時の電車内での閲覧(通勤時間)を想定したものです。この時間帯は「帰宅後のゆっくりした時間」への導入部にあたり、購買意欲が高まる夜間に向けてのアプローチとして機能しています。
一方で、これらは「多くの企業が配信している=競争率が最も高い時間帯」であるとも言えます。あえて「12時15分」や「12時半」など分単位で時間をずらして埋もれるのを防ぐ、あるいはターゲット層のライフスタイル(例:主婦層なら家事が落ち着く14時〜15時など)に合わせてニッチな時間を狙うなど、自社の顧客属性に合わせたABテストを行うことが、開封率向上の鍵となります。
まとめ:データから見える「勝てるメルマガ」の条件
2025年の最新データから見えてきたポイントは以下の5点です。
- デザイン性: HTMLメールは必須要件(6割以上が導入済み)
- 分析: 効果測定の活用がカギ(半数はまだ分析できていない=チャンス)
- タイミング: 昼12時台が最大のピーク。(ターゲットに合わせた精査が必要)
- 規模: 大規模配信にも耐えうる基盤が利用されている
- 管理: 顧客リストの「一元管理」が進んでいる(平均1万件)
これからメルマガ配信を強化する場合、まずは「HTMLメールでの視覚的訴求」を取り入れつつ、リストを安全に「一元管理」。そして「効果測定」を行いながら、自社の顧客にとって最適な「配信タイミング」を見つけることが成功への近道です。
本調査データが、貴社のマーケティング活動の一助となれば幸いです。
本調査データ出典元のメール配信システム「ブラストメール」について
今回の調査で使用したブラストメールは、導入数シェア15年連続No.1、導入社数27,000社超えのメール配信システムです。業界最安クラスの価格設定ながら、専門知識不要でデザイン性の高いHTMLメールが作成可能。毎時1,500万通の高速配信基盤を持ち、大規模配信も低コストで実現できるのが強みです。ブラストメールの特徴は以下の通り。
- 誰でも直感的に使えるシンプルで使いやすい操作画面
- 初期費用1万円、月額4,000円からの業界最安クラス
- 直感的なHTMLエディタで誰でも簡単にメール作成可能
低価格かつ高機能で、初めてメール配信システムを導入する企業から大規模配信を行う企業まで幅広くおすすめできるサービスです。「デザイン性の高いメール作成」「配信結果の分析」「アドレスの一元管理」など、今回のデータで触れた機能を直感的にご利用いただけます。
まずは無料トライアルで、その使いやすさをお試しください。


