SNSやYouTubeなど、様々なサービスを使って情報を知ることのできる時代になりましたが、有料のメルマガ配信もまだまだ需要があります。
この記事では、有料メルマガを配信するメリットや有料メルマガの作り方、配信方法を詳しくまとめました。
メルマガビジネスや集客の一環として、有料メルマガ配信を行なってみたいあなたは要チェックです。
目次
有料メルマガのメリットは?
まずは有料メルマガを配信するメリットを紹介していきたいと思います。
運用コスト、参入リスクが低い
メルマガの最大のメリットは「低コストな上、参入リスクも低い」という点です。
メルマガの執筆時間や、効果判定といった時間的なコストはかかりますが、導入費用は非常に安価です。
大きな規模でなければ、完全無料でメルマガの配信を始めることもできます。
ただし、ある程度顧客がいる場合は有料のメール配信サービスを使うことをおすすめします。この点に関しては後ほど詳しく説明していきます。
ネット社会におけるメルマガの需要
YouTubeや各種SNSで様々な情報を集めることが可能です。有料メルマガに関する情報もその類のコンテンツを使えば、有益な情報を集めることができるでしょう。
そういった各種メディアとメルマガの違いは「情報の濃さ」です。
基本的にブログやSNS、YouTubeでは自身の持つ情報や見解を無償で提供しています。有料メルマガである程度の収入を得ているような人たちは、そういった無償コンテンツで集客し、マネタイズしやすい有料メルマガへと誘導していきます。
当然、有料コンテンツになると、SNSやYouTubeなどに比べ核心をついた部分や、シークレットな情報を提供してくれます。
不特定多数の情報の中から自身で情報を精査していくより、信頼できる個人からの情報を欲している方は数多くいます。
情報社会だからこそ、有料メルマガの需要が一定数あります。
また、個人に対してお金を払うというのは信頼関係の構築にとても重要な要素です。
信頼関係の構築は、メルマガの目的や内容に関する部分と関係してきます。
有料メルマガの目的や内容
先ほども少し説明しましたが、有料メルマガに求められているものは「信頼を寄せることのできる人物から確かな情報を得ること」です。
無料ならまだしも、有料メルマガを購読してくれるような方はすでにあなたのファンです。
そのため、有料メルマガ の目的は「更なるファンの囲い込み」と「購読者との距離感を縮めること」です。
だからこそ、内容はプレミア感のあるものにしなければなりません。
情報の質がブログやYouTubeで流しているようなものと同じでは、読者は離れていきます。
距離を縮めるという目的でいうと、配信者のプライベートな情報や、読者からの質問に答えるというコンテンツも読者に喜ばれます。
人気のメルマガ一覧
実際に、著名人のメルマガの購読料やどんな内容を配信しているのか、簡単に紹介しましょう。
堀江 貴文氏のメルマガ
月額864円:毎週月曜配信
みなさんご存知の「ホリエモン」は「堀江貴文のブログでは言えない話」という有料メルマガを配信しています。
毎週月曜日に、時事ネタ、起業記、ホリエモン独自のビジネスモデル、本のレビューなどの情報が届くようです。
公式で会員数が発表されていないので、正確な数字は分かりませんが、2018年6月時点では、自身のYouTubeチャンネルで「会員数が2万1000人を超えた」と発言していました。
会員数2万人と考えても、月4回のメルマガ配信で月収1700万円です。しかも、堀江貴文さんは刑務所の中からでもメルマガ配信していたというから驚きです。
津田 大介氏のメルマガ
月額660円:毎週金曜配信
金髪が特徴的で、様々なメディアで活躍している津田大介さんは「メディアの現場」という有料メルマガを配信しています。
ジャーナリストならではの視点で、「メディアの現場」や「現実の問題点」など、ブログやSNSでは語れない内容の話を聞くことができます。
藤沢数希氏のメルマガ
月額880円:毎週日曜配信
藤沢数希さんは「週刊金融日記」というメルマガを毎週配信しています。
人気ブログ「金融日記」では書けないような深い話から「恋愛工学」の第一人者である藤沢さんの、マネーと恋愛に関するメルマガを読むことができます。
岩崎 夏海氏のメルマガ
月額880円:平日毎日配信
『もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(通称もしドラ)の著者である、岩崎夏海さんは「ハックルベリーに会いに行く」というブログマガジンを配信しています。
正確にはメルマガではなく、「ブロマガ」と呼ばれる有料ブログですが、平日に毎日2000字近くの、有益なブログを読めて、月に880円というのは非常にお得だと思います。
有料メルマガの作り方は?
有名な有料メルマガをいくつか紹介しました。
配信者の知名度がなくとも、ファッション、旅行、ギャンブル、語学、恋愛などのジャンルや専門性の高い分野は、情報量さえあればある程度の需要が目込めます。
そして、基本的なメルマガの作り方には、ある程度ノウハウがあります。
ここでは有料メルマガの作り方をメインに紹介しています。無料メルマガや広告としてのメルマガ配信のノウハウが知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
「メルマガの作り方を徹底解説! 誰でも一時間で配信できる基本ステップ」
目的やコンセプトの設定
まず始めに、メルマガの目的とコンセプトを明確にする必要があります。
目的とは「メルマガ配信で何を得たいか?」です。
有料メルマガは、無料で購読できるメルマガと違い、お金を払って自分のメールを読んでもらいます。そのため、ユーザーとの接触回数を増やしたり、自社の商品をアピールする追客的な要素よりも、「自身をもっと好きになってもらう」「コアな顧客を育成する」という目的の方が強くなります。
目的が決まったら、ターゲットとするユーザーのイメージを固め、メルマガのコンセプトを決めていきます。万人受けする内容のものよりも、ある程度専門的なものが好まれます。
コンセプトを決める際には「誰に、何を知ってもらうのか」を明確にすることを意識しましょう。
テンプレートと本文の作成
定期的に配信する有料メルマガの場合、テンプレートをあらかじめ作っておくと、その後の配信がスムーズになります。
メルマガの作成はパソコンで行うことが多いかと思いますが、ユーザーはスマホやタブレットでメルマガを読むので各デバイスに合わせたテンプレート作りが重要です。
メールを記号や罫線で装飾し、読みやすいテンプレートを作成しましょう。
本文に関してはそれぞれの色になる部分なので正解はありませんが、基本的に有力メルマガへの流入としては、無料コンテンツ→有料メルマガの流れが一般的です。
そのため読者は、無料コンテンツでは知り得ないその先の情報を求めています。
肝心の本文が、ブログやSNSで発信しているような情報と同じレベルのものだと購読者を満足させることができません。
また、「自身のコアなファンを作る」という意味では、おすすめの本や映画、行きつけの飲食店などを紹介するのも一つです。
実際に堀江貴文さんのメルマガで紹介されるような飲食店は、一度紹介されると堀江さんのファンが多く来店されるそうです。
自身のファンができれば、その後のビジネスにも繋げやすくなります。
セグメント配信・差し込み機能の活用
セグメント配信とは、年齢や性別の情報によって購読者をグループ分けし、それぞれに合わせた内容のメールを送ることのできる機能です。
狙いたいターゲットだけに、一部のコンテンツを差し替えたようなメルマガを送ることもできるので、購読者の満足度向上が期待できます。
さらに、差し込み機能を使って購読者の名前を自動で差し込めば、より購読者と距離の近いメルマガを作成することができます。
送信チェックと効果の判定
実際にメルマガが完成したら、問題なく送信することができるかどうか、送信チェックを行います。
有料メルマガの場合、読者からお金をもらっているわけですから、配信日時を正確に守り、きちんと届くかということがとても大切になってきます。
そして、配信したメルマガは、「きちんと届いているか」「どれくらい読まれているのか」効果判定を必ず行いましょう。
メルマガの効果判定についてはこちらの記事で解説しているので参考にしてみてください。
「【メルマガの効果測定】メール配信システムで効果を分析するために知っておくべき指標・数値とは。」
有料メルマガを配信するには?
次に有料メルマガを配信する具体的な方法について解説していきます。
テキストメールとHTMLメール
まず、メールの形式にはテキストメールとHTMLメールがありますが、メルマガ配信するとなるとHTML形式がおすすめです。
というのも、先ほど説明した「メルマガの効果判定」を行うにはHTML形式のメールである必要があります。
HTML形式のメールを作成するためには専門的な知識が必要になりますが、後述する、「メルマガ代行配信サービス」や「メール配信システム」を使えば初心者でも簡単にHTML形式のメールを作ることのできます。
「HTMLって何?」という方はこちらの記事で詳しく解説しています。
「HTMLメールとは? テキストメールとの違いを徹底解説!」
メール配信システムとメルマガ代行配信サービス
有料メルマガを配信する方法は、「メルマガ代行配信サービス」を使うか「メール配信システム」を使うかの2つです。
どちらもメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法の選択が重要になります。
まず「メルマガ代行配信サービス」ですが、こちらは購読者を増やしやすいというメリットがある反面、プラットフォームの利用手数料がかかるというデメリットがあります。
老舗メルマガ代行配信サービスである「まぐまぐ!」では、利益の40%が手数料として徴収されます。
しかし、有料化に伴う課金システムや「まぐまぐ!」内のコンテンツ広告システムも用意されているので、顧客が少ない状態からでも、簡単にメルマガ配信を始めることができます。
次に「メール配信システム」ですが、課金システムの導入やメルマガの広告に関しては自分で行わなければいけませんが、コストが低く、効果判定や購読者のメアドの管理がしやすいというメリットがあります。
すでに無料メルマガを配信しており、有料メルマガへ移行したい場合や、一定の顧客が望める企業に向いています。
また、課金システムは自分で用意する必要がありますが、クレジット決済システムがあればすぐに導入することが可能です。
「メール配信システム」でどんなことができるのか、機能やメリット、実際の導入事例はこちらの記事で詳しくまとめています。
「【徹底解説!】メール配信サービスを導入するメリットとは?メール配信サービスの種類・機能・導入事例をご紹介!」
有料メルマガ配信にはメール配信システムをおすすめする理由
有料メルマガ配信をするのであれば「メール配信システム」がおすすめです。
その理由を解説していきます。
詳細な効果判定
メール配信システムの場合、細かくメールの効果判定を行うことができます。
メールの開封率や、購読解除数、ターゲットの詳細な情報などは、長期的に有料メルマガ配信を行っていく上で非常に貴重なデータとなります。
メルマガ代行配信サービスでも効果判定を行うことはできますが、間に代行業者が入るため、効果判定にもコストがかかる場合があります。
また、自身でメール配信システムを使ってメルマガ配信を行う場合、メールアドレスの管理も行うことができます。メールアドレスは貴重な顧客データとなるので、とても重要な要素です。
コストを抑えることができる
メルマガ代行配信サービスは利益の40〜50%が手数料として取られてしまいます。
メール配信システムを使えば、その手数料はありません。しかも、有料のメール配信システムに比べると機能は劣りますが、無料で使えるものも数多くあります。
顧客が全くいないような状態からでも、無料のメール配信システムを使いコスト0でメルマガ配信を始めることが可能です。無料だと登録可能アドレス数が制限される場合もありますが、そのような状況ならばそのデメリットは感じないでしょう。
有料メルマガ以外でメルマガをマネタイズする方法
有料メルマガは濃いファンとの繋がりになり、安定した収益となるでしょう。
しかし本記事の「人気の有料メルマガ」でご紹介した通り、有料メルマガが成立するのは配信者の高いタレント性が求められます。つまりある程度人気がある状態でなければ、そもそも有料のメールマガジンには登録されないのです。
そこでおすすめなのが、メルマガ登録自体でマネタイズするのではなく、メルマガ配信の中でマネタイズポイントを作る方法です。
具体的には、有料のウェビナーや書籍を販売することをマネタイズポイントとし、メルマガ登録は無料とする方法です。
もちろん、あなたに十分なタレント性やファンがいるのであれば、会員性の有料メルマガをやるのが手堅いと思います。
しかし有料メルマガというのは、それだけ1通に対しての品質が求められますし、それなりの労力もかかるでしょう。
とくにこれから初めてメルマガを運用する場合は、まずは配信コンテンツ内でマネタイズする方法も検討してみてはいかがでしょうか。メルマガ配信の可能性が広がるかと思います。
まとめ
有料メルマガの始め方や作り方、実際の配信方法について紹介してきました。
有料メルマガを配信する場合は、ターゲットと目的を明確にすることが重要です。メルマガの質もそれなりのものが要求されますが、情報過多な現代こそ、個人からのコアな情報を欲している方は数多くいます。
そして実際にメルマガを配信するには、「メール配信システム」を使う方法がおすすめです。
ブラストメールでは高機能なメール配信システムが、1番安いプランで月4,000円から導入することが可能です。
月500円のメルマガを発行するとしても、たった6人の購読者が集まればペイできるコストです。
7日間無料で使用感を試すこともできるので、有料メルマガ配信を考えている方は、是非ともご検討ください。