メールが届いたかどうかを確認するには、メールがエラーで返ってくるかどうかや、メール以外の方法で相手に確認を取るといった方法が一般的です。
しかし、一斉メールではそうした方法が有効でないことがあります。メール配信システムを使っているとエラーメールが届くことはありませんし、一人ひとりに確認するのは非現実的なためです。
それでは一斉メールが届いたかどうかを確認するには、どのようにすればよいのでしょうか? そこで本記事では、一斉メールが正しく配信されたことを確認する方法から、開封状況を確認する方法まで詳しく解説します。
目次
一斉メールが届いたか確認するふたつの方法
一斉メールが届いたかどうかを確認する方法は、「BCCに自分のメールアドレスも追加する」方法と「メール配信システム上で確認する」方法のふたつがあります。各方法について詳しく解説します。
方法1. BCCに自分のメールアドレスも追加する
メールを配信する前に、BCC欄に自身のメールアドレスを追加しておくと一斉メールが届いたかどうかを確認できます。この方法はビジネスメールなど、相手がひとりの場合でも有効です。
配信を実行したあと、自分の受信ボックスにもそのメールが届いていれば、配信が正しく実行されている証拠です。それでも届いていないという受信者がいる場合は、メールアドレスを間違えている、実は迷惑メールボックスに入っているなどの可能性があります。
iOSのメールアプリには「常にBccに自分を追加」という設定もあるため、iPhoneやiPadを使っている方は設定を見直してみると良いでしょう。
一部のメーラーなら「配信確認」が有効
「Outlook」や「Thunderbird」など、一部のメーラーには配信確認機能が備わっています。Outlookの場合は下記のような手順で配信確認を設定できます。
参考:配信確認メッセージを追加してメール メッセージを追跡する
配信確認を使えば、BCCにいちいちメールアドレスを追加する手間がありません。まずは自分の使っているメーラーで配信確認が使えるかチェックしてみましょう。なお、Gmailには配信確認機能がありません。
方法2. メール配信システム上で確認する
効果測定ツールを備えるメール配信システムを利用しているのであれば、管理画面上で各一斉メールの到達率を確認可能です。到達率が90%以上あれば、その一斉メールは届いたといえるでしょう。
到達率が90%を切っている場合、届いていることは届いていますが、あまり良い数値とはいえません。エラーリストを取り除く、なりすましメール対策を見直すなど、到達率対策を行った方が良いでしょう。
参考:メール配信の到達率を上げるには?到達率を上げる5つの対策をわかりやすくご紹介します
なお、メルマガのような外部向けの一斉メールを送る場合は、メーラーではなくメール配信システムを使いましょう。メーラーを使った一斉メールには情報漏洩の危険があるためです。
参考:プロが教える!一斉メール配信にBCCをお勧めしない理由と、正しいBCCの使い方!
一斉メールが開封されたかどうかまで知るには?
届いたかどうかだけでなく、開封されたかも確認したい場合は以下のような方法が有効です。
- メールサービスの開封確認機能を使う
- HTMLメールを使い、アクセス解析ツールを利用する
- メール配信システム上で確認する
方法1. メールサービスの開封確認機能を使う
GmailやOutlookなどのメーラーには、開封確認をリクエストするメールを配信する機能があります。LINEでいう既読機能のようなものですが、受信者側が開封確認のリクエストを承認する手順が必要なのはLINEと異なる点です。
- Gmailでの操作方法:送信したメールを受信者が開いた日時を確認する
- Outlookでの操作方法:開封確認メッセージおよび配信通知の追加と要求
一点注意すべきは、開封確認のリクエストは相手によって快く思われない可能性があることです。特にプロモーションや営業関連の一斉メールで開封確認を送ると、悪印象を与えるでしょう。重要なメール、緊急度の高いメール以外では開封確認を使わないことをおすすめします。
方法2. HTMLメールを使い、アクセス解析ツールで確認する
少々ITの知識が必要となりますが、HTMLメールを使うことで、一斉メールが開封されたかどうかをGoogleアナリティクスなどの解析ツールで確認することが可能です。
どのユーザーが開封したかまでは分かりませんが、この方法であれば開封確認を送らずとも開封数を確認できます。プロモーション系の一斉メールでは、HTMLメールによる確認方法を取るのが良いでしょう。
Googleアナリティクスを利用する場合、パラメータ生成ツール「Hit Builder」で専用のコードを生成し、それをメールのHTML内に貼り付けることで開封確認ができるようになります。
方法3. メール配信システム上で確認する
配信確認と同様、効果測定ツールを備えるメール配信システムなら管理画面上で開封数・開封率を確認可能です。こちらの方法であれば、ITの知識がなくとも簡単に一斉メールの開封状況を確認できます。
一斉メールの開封状況を改善したい方には当ブログの以下の記事が参考になります。
参考:メールマーケティングの例文を紹介!開封率・クリック率を上げる方法
一斉メールが届いたか確認する方法まとめ
最後に一斉メールが届いたかを確認する方法を箇条書きでまとめます。
- BCC欄に自身のメールアドレスを追加し、受信ボックスに一斉メールが届いたかどうかで確認する
- Outlook や Thunderbird などのメーラーに備わっている配信確認機能を使う(一部のメーラーのみ可能)
- 効果測定ツール機能があるメール配信システムの管理画面から到達率を確認する
届いたかどうかだけでなく、開封されたかも確認したい場合は以下のような方法が有効です。
- メールサービスの開封確認機能を使う
- HTML形式で一斉メールを送り、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで確認する
- 効果測定ツール機能があるメール配信システムの管理画面から到達率を確認する
これらのうち、開封確認機能を使った方法には注意しましょう。メルマガや営業などの一斉メールで開封確認を使うと、相手に悪印象を与える可能性があります。
プロモーションに関わる一斉メールの開封状況は、アクセス解析ツールかメール配信システムを使って確認するようにしましょう。
また、一斉メールが到達・開封状況を確認するにはメール配信システムを利用するのがもっとも手軽かつおすすめです。
そもそも一斉メールをBCCで送信するのは、情報漏洩の危険があります。社内向けの一斉メールならまだしも、メルマガのような外部に送る一斉メールは、かならずメール配信システムを使って処理しましょう。