どんなに良いメルマガを作成しても、メルマガの登録者数が少なければメールへのリアクションも相対的に少なくなってしまいます。
反応率の高いメルマガを作成するのと、メルマガへの登録を促す対策をするのは全く別のアプローチが必要です。
本記事ではメルマガ登録を増やすにはどのような点を意識すれば良いのか解説しています。現状のメルマガ登録数を改善させたいという方はぜひ参考にしてみてください。
目次
メルマガ登録者数の重要性
メルマガの作成には、ネタ探しやコンテンツ作成、リストの管理などそれなりの時間がかかります。
どれだけクオリティの高いメルマガを作成したとしても、登録者数が少なければメルマガへの反応は少なくなります。登録者数が増えようとも、メルマガ配信にかかるコストや労力が変わらないのがメリットでもあります。
登録者が増えれば、それだけ収入や影響力も増加します。良いメルマガの作成と並行し、登録者数を増やし分母を大きくしていく努力も大切です。
メルマガは読者に直接マーケティングできるツール
メルマガはSNSやYouTubeなどと違い、読者に対して直接アクションを起こすことのできるツールです。メールアドレスに加え、性別や年齢などを登録時に取得していれば、ターゲット毎に内容を変更することもできます。
セミナーへの参加や新商品のモニターを募る際に、全く自社のことを知らないターゲットを対象に広告をかけるのと、メルマガ読者にアナウンスをするのでは反応率は大きく異なります。
また顧客獲得コスト(CPA)もメルマガのハウスリストに送る場合は、ほぼ0円で集客ができる点もマーケティング担当社にとっては大きなメリットでしょう。
また、SNSなどは基本的に、顧客側からのアクションがなければ、情報を届けることができません。その点メルマガは「個人のメールボックスに情報を届けることができる」という強いメリットがあります。
SNSのフォロワー数以上に、メルマガ登録者数は売上や問い合わせ増加に影響を及ぼします。
接点を持ち続けることができる
メルマガ登録を増やすことで、見込み客との接点を持ち続けることができます。
例えば、ウェブサイトの閲覧や店舗への来店だけでは、顧客との接点がその場限りに
なってしまいます。そうした機会は見込み客を既存顧客に繋げるチャンスです。
メルマガを活用することで、接触機会を増やし継続的なマーケティングを行えるようにしていくことができます。
メルマガ登録をWeb経由で増やすには
まずはメルマガ登録をWeb経由で増やす方法について解説します。
ECサイトやWebサイトからのメルマガ登録はWeb経由で収集するかと思います。その際に意識すべきポイントをまとめました。
登録ページを目立たせる
メルマガ登録を増やすには、まずは「分かりやすい登録ページ」を作ることをおすすめします。
こちらは、「SUIT SELECT(スーツセレクト)」のメルマガ登録ページの一例です。
メルマガ登録専用のページが用意されており、登録による特典や登録リンクが分かりやすいデザインになっています。
専用ページを一つ作っておけば、ブログやSNS、ホームページの各所にメルマガ登録へのリンクを設置できます。接触機会を逃さぬようお客様の目につきやすく見やすい登録ページを作成しましょう。
メルマガ登録ページの事例は以下の記事で詳しく解説していますのでご参考ください。
お役立ち資料を用意する
Webからのメルマガ登録を増やす手段として「無料特典」も効果的です。
弊社でも、上記のようなお役立ち資料を無料で配布していますが、ダウンロードの際にはアドレス登録が必要となっています。
PDF資料以外にも、ECサイトであればクーポンやポイント、SNS関連ツールなどもメルマガ登録を増やすための特典として用いることができます。
ただし、こういった特典を取得するためだけに普段は使っていないメールアドレスを使用したり、ダウンロードのために捨てアドレスを登録するユーザーもいます。
無料特典だけでなく。メルマガもためになる情報やコンテンツを取得できるという点を強調することが大切です。
関連記事:メルマガ登録率大幅アップ! 効果的なメルマガ登録時プレゼントの作り方
登録の手間を少なくする
Webからのメルマガ登録を増やすには登録の手間をなるべく少なくすることが効果的です。後述する店舗での対策とも被ってくるのですが、登録のハードルを下げることが非常に重要です。
「このメルマガ気になるな」「会員登録してみようかな」という際に、入力項目が多くて登録が億劫になったという経験はないでしょうか。
登録時にパーソナル情報を取得したくなる気持ちは分かりますが、まず登録してもらえないことには情報を発信することができません。登録後のアンケートでアドレス以外の情報は収集できるので、最低限の項目のみを用意するようにしましょう。
更に「解除方法も明確にしておく」こともメルマガ登録を増やすには効果的です。
メルマガ登録をする際、少なからずユーザーには「登録しても鬱陶しければ解約すれば良い」という考えがあるはずです。
そうした気持ちにより安心感を与えるための文言として「意図したものと異なる内容のメルマガだった場合ワンクリックで解除できます」といったものを登録フォームに記載するのもおすすめです。
サイトの閲覧数を上げる
そもそもサイトの閲覧が少ない状態では、メルマガ登録者も増えません。
サイトの閲覧を上げる方法としては、SEO対策やSNS運用が必要ですが、これらはコストがあまりかからない反面、時間がかかってしまいます。
すぐにメルマガ登録を増やしたいという状況であれば広告を出すことも一案です。ターゲティングしやすいFacebook広告や、検索連動型の広告などはニーズを絞って運用するメルマガと相性が良いでしょう。
メールアドレスを購入できるようなサービスもありますが、無効なアドレスが多く、その後のメルマガ運用にも支障をきたすのでなるべく避けましょう。
ウェブ広告の基礎知識については以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
SNSと連携する
SNSのメリットは拡散力です。ユーザーに拡散してもらうことでメルマガ登録を増やしていくことができます。特にノウハウ系のメルマガの場合は相性が良く、SNSにて情報発信をすることで興味のあるユーザーを集めることができます。
また、SNSと連携するメリットとして配信者情報を知ってもらいやすいというメリットもあります。
「どのような人物がメルマガを配信しているのか」SNSにて顔が見えることで親近感がわきメルマガにも興味を持ってもらえます。メルマガのみだとどうしても配信者の存在を感じにくくなります。
SNSはそうした面への対策ができるので、SNSとメルマガを連携していく意識が大切です。
メルマガ登録を店舗で増やすには
それでは次に店舗にてメルマガ登録を増やす方法について解説します。
ネットでメルマガ登録を増やす方法と被る部分もありますが、実店舗ならではのポイントもありますのでそのポイントをまとめました。
会員制度を用いる
実店舗でのメルマガ登録手法として「会員登録」はおすすめです。
会員限定のポイントカードや割引、アプリへの登録などでメールアドレスを取得すれば、メルマガ配信にまで繋げることができます。
メルマガ登録を増やす目的だけでなく、顧客情報を集めたり、会員限定のキャンペーンをする際にも会員情報は役立ちます。
魅力的なPOPやチラシを作成する
店舗でメルマガ登録を増やす上でも、登録を促す広告を目立たせることが大切です。
飲食店であれば、テーブルに卓上POPを置いたり、トイレ、レジ横、壁のメニュー横などお客様の目につきやすい場所を選んで設置しましょう。
「メルマガ登録でこの後使える割引クーポンがもらえる」というように、登録直後に特典が付与されるようにしておくと、お得感を感じてもらいやすく、メルマガ登録が増えます。
既存顧客以外にアプローチする
実店舗の場合、まずはお客様にお店に足を運んでもらうことが重要です。
メルマガ登録を増やし、かつ来店を促す施策として「口コミを通じた会員登録」を行いましょう。友達をメルマガ会員に誘うと割引券がもらえる、というようなキャンペーンを実施すれば、まだ来店が無い見込み客もメルマガ登録させることができます。
紹介や推薦(リファラル)に目を向けることでメルマガ登録を効率的に増やしていくことができます。
ワンステップで登録できるようにする
Webからメルマガ登録を増やす際と同様に登録の手間は極力少なくしましょう。
店舗の場合は「QRコード」を使った空メール登録ができるようにしておくと簡潔にメルマガ登録を促すことができます。「1分で完了します」というような文言を添えておくと、メルマガ登録に踏み切ってもらいやすいでしょう。
また、どんな内容のメルマガが配信されるのかが簡単にでも分かるようにしておきましょう。キャンペーン情報が手に入る、新商品入荷のお知らせが届く、誕生日月の特典が届く、など具体的なメルマガ内容を記載しておくことも大切です。
効果的に店舗でメルマガを運用するポイントについてはこちらの記事でも詳しく解説していますのでご参考ください。
関連記事:店舗メルマガを運用する10のポイント!読者の増やし方から配信の作り方・送り方まで解説します
メルマガ登録を増やすためのポイント
Web、実店舗のどちらでもメルマガ登録を増やすにしろ、共通するのは以下のポイントです。
- 登録の手間を少なくする
- 登録による特典を付ける
- メルマガの存在を知ってもらう ※流入経路を増やす
- セールスは少なくする
メルマガ登録を増やす上でまず意識しなければならないのは「登録のハードルを下げること」です。強い魅力を持った特典や引きのあるジャンルでも無い限り、登録作業がめんどくさいと登録は増えません。
メルマガ登録を増やす上で「特典」は非常に強力ですが、頼りすぎるのも考えものです。
というのも、特典のみがメルマガ登録の目的になってしまい、肝心のメルマガに興味を持ってもらえない可能性があるからです。
その後のメルマガも読者を惹きつける内容にしていくことが重要です。
また、メルマガ配信では「セールス」の割合は2割、残りの8割はノウハウや情報発信を行うことをおすすめします。
読者がメルマガ登録する動機は商品を買うことではなく「メルマガでしか得られない情報やノウハウが欲しいから」です。
せっかく増やした登録者にセールスしたくなる気持ちは分かりますが、増やしたメルマガ登録者を維持するためにも、売り込み色はなるべく抑えるようにしましょう。
メルマガ登録を有効活用するには
メルマガ登録を増やしたら、そのリストを有効活用したいものです。
メルマガのマーケティング効果を最大限発揮するには「読まれやすく」「クリックされやすく」「効果測定ができる」ことが重要です。そうしたポイントを抑えたメール配信を行うことができるのがHTMLメールです。
HTML形式のメルマガ配信は現在主流になっており、従来のテキストのみのメールではなく画像やリンクを自由に配置できるので、デザイン性の高いメールを作ることができます。
画像やリンクが多数設置できることで、メール内のリンクへの反応率が高まることに加え、効果測定もできるのでメール配信結果の分析をしながらメルマガを作成することができます。
HTMLメールはメール配信システムを使うことで、誰でも簡単に利用することができます。こちらの記事では、利用者が多く安心して使えるメール配信システムを詳しく比較していますのでぜひご参考ください。
関連記事:【2022年最新】メール配信システム20選!機能・料金を徹底比較
まとめ
以上、メルマガ登録を増やす方法について「Web」「店舗」の二つのパターンに分けて解説してきました。
実際のところ、Webでも店舗でも意識すべきポイントは同じような部分が多くなっています。
見込み客との接点を維持し、商品・サービスの購入を逃さないよう、メルマガ登録を増やし、効果的なメルマガ配信を行っていきましょう。