2024年10月1日以降、郵便の料金が変わり年賀状を含む通常はがきの料金も63⇒85円と約35%の値上げが実施されました。
昨今は紙代や印刷代の値上げも相まって、郵便物全般に対するコスト意識が高まっていますね。これを機に、長年の習慣だった年賀はがきの送付をやめ、メール配信などに切り替える企業も多いのではないでしょうか。
本記事では、年賀状をやめるときに気を付けるポイントや、代わりとなる挨拶手段について紹介します。
目次
年賀はがきの料金と関連するコストが高騰している
2025年度の年賀はがきは1通あたり22円の値上げが行われました。1万通のはがきを送っている会社ならそれだけで22万円のコスト増になります。
また、はがき以外にも新年の挨拶にまつわるコストには以下のようなものがあげられます。
インク代
インク代は2020年⇒2024年で24%高騰しました。
引用元:日本銀行 企業物価指数を基にGD Freak!が作成
人件費
配送手配にかかる人件費も無視できません。
以下は、名目雇用者一人当たりの報酬の推移です(棒グラフ)
引用元:内閣府 四半期別GDP速報を基にGD Freak!が作成
こちらも、2020⇒2023年で約5%増加しています。
郵便代だけでなく、こういった関連コストのことも考えると、新年の挨拶も大きな負担になりかねません。
また、インクのもとになる石油や紙の原料であるパルプの価格も、今後下がる見込みはないため現在の傾向はこれからも継続することが見込まれます。
年賀状をやめる場合に気を付けたいポイント
今回の郵便料金値上げを機に、年賀状の廃止を検討する企業も多いのではないでしょうか。
年賀状をやめる際には、相手との関係を損なわないためにマナーや配慮が重要です。特にBtoBの場合、小さな不義理によって大きな顧客との信頼関係を損ねてしまうなどのリスクもあります。年賀状を廃止する際には以下のポイントを考慮しましょう。
事前に一言伝える
年賀状をやめることを相手に知らせると、唐突さを避けられます。事前に連絡することで、相手も新しい形式に慣れる時間ができます。
- 「いつも年賀状をありがとうございます。今年からは別の形でご挨拶をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
- 「来年からは年賀状を控えさせていただきますが、引き続きよろしくお願い申し上げます。」
代替手段を考える
年賀状をやめる代わりに、新年の挨拶を別の形で伝えると、相手に配慮が伝わります。
- デジタルメッセージ(メール、LINE、SNS)で挨拶を送る。
- 電話やオンライン通話で直接声を届ける。
- ポストカードや簡単なメッセージカードを年末に送る。
やめる理由を明確にする
相手が近しい人やビジネス関係者の場合、年賀状をやめる理由を伝えることで理解してもらいやすくなります。
「環境への配慮でペーパーレス化を進めています」などと伝えれば、相手も納得してくれるでしょう。
特に注意が必要な相手を確認する
中には絶対に紙の年賀状でなければいけない人もいます。以下のような相手には、必要に応じて紙の年賀状を使いましょう
年配の方や伝統を重んじる人
紙の年賀状に特別な意味を感じている場合があるため、慎重に対応する。
ビジネス関係者
年賀状がマナーとして重要視される場合があります。挨拶の形式を変える場合は、事前の説明を十分に行いましょう。
年賀状をもらった場合
自分が年賀状をやめた後でも、相手から届いた場合は以下の対応がマナーです
お礼のメッセージを送る
「年賀状ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。」とメールで一言伝えるのがマナーです。
次回に向けて伝える
「お心遣いありがとうございます。私の方は今年からデジタルでのご挨拶とさせていただいております。」と軽く伝えましょう。
年賀状の代わりになる挨拶方法
紙の年賀状を送らない場合、何らかの代替手段で新年の挨拶は行いましょう。以下におすすめの手段を紹介します。
メール
シンプルで手軽に送れる方法です。普段からビジネスでのコミュニケーションでも活用されているため、相手にとっても便利な、一番有効な代替手段といえるでしょう。
ただし、メールで新年の挨拶を送る場合には以下の点に注意しましょう。
- Bccによる一斉送信は行わない
- 必ず宛名差し込みを行う
- 到達性能に注意する
詳しくは以下の記事で紹介されています。
参考記事:年賀状メールの書き方やHTMLテンプレートを紹介!配信するときのマナーや基本を解説!
また、画像やGIFを添付して華やかなメールが作成できる「HTMLメール」を作成するのもおすすめです。
ブラストメールには豊富な年賀状向けのテンプレートがあるため、最短1日で配信準備が完了します。
動画メッセージ
普段からカジュアルなコミュニケーションをとっている取引先には、動画でメッセージを伝える手段もあります。背景に新年らしい装飾を使うと特別感がアップします。
ただし、撮影には手間と時間がかかるので、あまり多くの相手に送るのには向いていません。
デジタルカードサービス
「Canva」や「Adobe Express」などのアプリやウェブサイトで新年用のカードを作成して送信する方法です。
デザインとオリジナリティの高いメッセージになる一方、やはり個別に作成する必要があるため、大量作成には向きません。
年賀状をメールで送るメリット・デメリット
年賀状の代替手段として一番おすすめなのが「メール配信」です。ここでは、年賀状をメールで配信する際のメリットとデメリットを紹介します。
年賀状をメールで代替するメリット
年賀状をメールで送る際のメリットは以下のようなものがあります。
コストが安い
メール配信システムは郵便はがきと比較して圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
上記はブラストメールの5000アドレスプランにお申込みいただいた場合のお支払金額例です。
同じ通数をはがきで送った場合と比べて約80%のコスト削減につながります。
豊富なデザインテンプレートから簡単に作成できる
有料のメール配信システムを使えば、年賀メールに最適なテンプレートが使い放題です。
年賀状のデザインを一から作成⇒印刷して確認⇒修正の手間を考えれば、圧倒的に早く作成することが可能です。
ブラストメールには豊富な年賀状向けのテンプレートがあるため、最短1日で配信準備が完了します。
狙ったサイトへの誘導ができる
はがきにURLを記載して送っても、そのサイトにアクセスする人はほとんどいないでしょう。メールの場合は送られてきたURLをクリックするだけなので、簡単に狙ったサイトに誘導することができます。
例えば、年始のセールなどを行う場合はあらかじめ用意していたセール用のページに誘導することで、売上や集客数を増やすことができる可能性があります。
効果測定ができる
メール配信サービスを利用するとメールの開封率やリンクのクリック率を計測できるなど、マーケティングという観点からも大きなメリットがあります。
はがきで送った場合は「誰がはがきを見たか」「誰がはがきを見てアクションしたか」などが分かりません。
メール配信サービスで送った場合は、セールの案内などを行った際に、「誰がメールを開封したか」、「何人がメールを開封したか」、「何人が特定のページに遷移したか」などを確認することができます。
顧客管理ができる
メールで年賀状を配信する場合は「Excel」、「名刺管理サービス」、「メール配信サービス」など、どのような方法であってもリスト管理が必要になります。
リストの管理を行うことで来年以降の年賀メールの配信が楽になりますし、リストをそのまま営業での活用できるなどのメリットがあります。
年賀状をメールで代替するデメリット
年賀状をメールで配信する際のデメリットは以下のようなものがあります。
情報漏洩のリスクがある
年賀状をBccなどを使って一斉送信した場合、情報漏洩のリスクがあります。
送信先のダブルチェック、CC,BCCの確認を徹底しないと重大な問題に発展する可能市絵もあるので気を付けましょう。
参考記事:コロナ騒動による一斉メール誤送信が頻発!誤送信に有効な防止策とは?
メールが届かない可能性がある
GmailやOutlookといった無料のメーラーでの送信だと、1日の送信上限は500通と決められています。また、通常の一斉送信を行うと受信者側の環境によっては迷惑メールに振り分けられてしまう可能性もあります。
「実は送れていなかった」といったことを避けるためにも到達性能の高いメール配信システムを利用しましょう。
参考記事:【解決策】2024年2月よりGmailガイドラインが変更!1日5000件以上の配信は対応必須!
自力でハイクオリティなHTMLメールを作るのは難しい
HTMLメールとは、画像やボタンなどを埋め込めるリッチなメールのことです。
通常のテキストメールと比較して見栄えが良く、目につくので、年賀状に最適なメール形式と呼べるでしょう。しかし、初心者がゼロからHTMLのコードやタグを作成するのはかなり時間がかかります。
あらかじめエディタやテンプレートのそろったツールを使うことをお勧めします。
参考記事:今すぐ使える!無料のHTMLメールテンプレート20選。メルマガ活用例のサンプルご紹介
コスパよく年賀メールを送れるのはブラストメール
ブラストメールは、14年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。
開封率やくリック率といった効果測定機能はもちろん、セグメント配信や豊富なテンプレート、HTMLメールエディタなど、年賀状のメール配信に必要な基本的な機能はすべて揃っています。最も安いプランなら、月額4,000円で導入することができます。
また、配信速度が高く、到達率が非常に高い点も魅力です。
「今年は年賀状をメールに切り替えたい」「何を選んでいいかわからない」といった方にはブラストメールがおすすめです。
無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。
まとめ
年賀状をやめるのは悪いことではありません。郵便代やインク代が高騰している今、代わりの手段に乗り換えるのはむしろ賢い選択といえるでしょう。ただし、これまでの慣習を変えることになるため、相手への配慮が欠かせません。事前の説明や代替手段の提案、受け取った際の対応をしっかり考えれば、良好な関係を維持しながらスムーズに移行できます。