最近では自社サービスのPRやリード獲得のためにセミナーを開催する企業が増えています。
また、コロナ禍では、リアルでの開催よりも手軽に開催することができるため、オンラインセミナーも増加しました。このような状況から、これからセミナーを始めてみようと考えている企業も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、セミナーを開催するうえで、最も重要な「集客」を成功させる秘訣をご紹介します。
目次
セミナー集客を成功させる秘訣
セミナー集客を成功させる秘訣は、以下の3つです。
- 申込の導線を複数作る
- 視認性の高いアイキャッチを作成する
- セミナー内容を簡潔に記載する
それぞれの秘訣について詳しく解説します。
申込の導線を複数作る
様々なページでセミナーの告知をすることで、申込数を増やすことができます。
また、導線は様々なチャネルで作成をするとより効果が見込めます。WEBサイトだけではなく、SNSでも告知をしたり、自社のハウスリストにセミナー案内のメルマガを配信するなど、様々な方法があります。
本記事では、無料の集客サイトやメールでの集客、SNSを活用したセミナー集客方法を後述します。
視認性の高いアイキャッチを作成する
集客で重要なのはアイキャッチの作成です。アイキャッチとはユーザーの注意をひくために、セミナー詳細ページやSNSの投稿に添付する画像のことです。
視認性が高いアイキャッチを作成するポイントは以下の3つです。
- 文字が大きく一目でセミナーのタイトルがわかること
開催日や講師の情報もアイキャッチに記載する場合、文字の大きさが統一されていないと、ユーザーがどこを見ればいいか迷ってしまいます。最も見てほしいのはセミナータイトルなので、目立つ場所に記載をしたり、強調するなど工夫しましょう。 - 重要な文字は強調をすること
タイトル内でパワーワードになるような単語は太字するなど、強調させましょう。先ほどと同じように、強調がない文字が羅列していると読みにくくなりますし、視認性が低くなります。 - 配色は複数の色を使い過ぎない
配色には黄金比率の「70:25:5」という法則があります。これを守ることで視認性が高くクリックがされやすいアイキャッチを作成することができます。
弊社のアイキャッチではこれらの3つを意識したアイキャッチを使用しています。
こちらのアイキャッチは”こんなメルマガ配信は絶対にNG「週5配信で分かった」本当に成果が出るメルマガのノウハウ100選”というセミナーのアイキャッチですが、一目でセミナータイトルがお分かりいただけると思います。
また、最も強調したい「100選」の文字を大きくしていて視認性を高めています。配色についても弊社サービスのブラストメールのコーポレートカラーに合わせて作成をしており、配色比率を「70:25:5」の法則の通りに作成をしています。。
セミナー内容を簡潔に記載する
ページ内で、「セミナー概要」や「こんな人におすすめ」などの文章が長すぎると、なかなか申込フォームまでたどりつけずに、ページから離脱されてしまいます。
そのため、記載する内容は最低限に留める必要があります。 弊社では以下の5項目をそれぞれ簡潔にまとめています。
- 概要
- こんな人におすすめ
- セミナー内容
- 講師紹介
- 注意事項
さらに、申込フォームへのリンクをページ内で5箇所に設置をしているので、スクロールをしてもリンクがいつでも表示されるようにしています。
掲載するサイト数はどれくらいがベストなのか?
セミナー集客には無料で使える「セミナー集客サイト」が存在します。
弊社もセミナーを開催する際は複数の集客サイトに掲載をしていますが、1回のセミナーに対して掲載する集客サイトの数は2、3つほどがおすすめです。理由としては集客サイトだけでは集客力がそこまで高くないからです。
何度か掲載をしている集客サイトで、ある程度の集客実績があれば継続して掲載をするのがおすすめです。
しかし、過去の掲載時にあまり集客できなかったサイトや掲載をしたことないサイトへ、片っ端から申込をするのはかなり工数がかかります。
初めて掲載をする際は会員登録が必要ですし、掲載の方法はサイトによっては複雑だったりということもあります。そのため、集客サイトを利用する際は自社と相性のいい2、3つのサイトを厳選して利用することをおすすめします。
また、メールでの集客も非常におすすめなので、後ほどご紹介します。
必ず使いたい無料で掲載できる集客サイト3選
まずはセミナーの集客を行う際に掲載するべきおすすめの集客サイトを3つご紹介します。
TECH PLAY
WEB関連のセミナー情報が多く掲載されており、プログラミングやマーケティングなどのセミナーを多く掲載しています。
初回に作成をした記事をコピーして複製することができるので、2回目以降の作業時間は数分程度で済みます。また、セミナー情報だけでなく、企業のブログや動画や書籍など様々なコンテンツもあるので充実したセミナー集客サイトです。管理画面上では申込者へのリマインドメッセージを送ることも可能です。
- 費用:無料
- 弊社での集客実績:1回あたり約5,6件
TECH PLAY:https://techplay.jp/
弊社実績では、1セミナーあたり平均で5~6件の申込みがあり、最大で11件の申込実績があります。
Web担当者Forum
マーケティングやSNSなどビジネスをテーマにしたメディアです。ユーザープロフィールが公開されており、企画・マーケティング部署に所属している人が全体の33%を占めているようです。
セミナーの情報はメディアのコンテンツの1つとして、1週間分をまとめて掲載されています。掲載申込方法は特徴的で、専用のGoogleフォームにセミナーの情報、主催企業の情報を入力するだけで申込ができます。フォーム入力の作業時間は1〜2分で済みます。
また、セミナーのジャンルは「デジタルマーケティング」に限られますので、注意が必要です。
- 費用:無料(有料で広告プランもある)
- 弊社での集客実績:不明
※Googleアナリティクスを活用すれば、申込数は分からないがLPへの流入数までは確認することができる
Web担当者Forum:https://webtan.impress.co.jp/
Doorkeeper
テクノロジー系のセミナーを中心にマーケティングやデジタルソリューション系のセミナーを多く掲載しています。また、オンラインではなくリアル開催のセミナー情報の掲載もあります。
- 費用:初回のみ無料
- 弊社での実績:1セミナーあたり3,4件
※2回目以降は月額1,500円から掲載することができる。
Doorkeeper:https://www.doorkeeper.jp/
その他にもおすすめな無料で掲載できる集客サイト
先ほどおすすめした3つのサイト以外にも、無料で掲載できるサイトは複数あります。自社と相性のいい集客サイトを探している方は、下記でご紹介するサイトへの掲載を試してみるのもよいでしょう。
Peatix
音楽フェスやアートイベントなども掲載できるPeatixはセミナー情報も掲載をすることができます。
- 費用:参加費がかからないセミナーは掲載無料
※参加費が有料の場合は1件の申込につき、参加費の4.9%+99円の販売手数料がかかる。
Peatix:https://peatix.com/?lang=ja
セミナーズ
ビジネスやキャリア開発、資産形成、エンタメなど幅広い集客サイトです。
- 費用:参加費がかからないセミナーは掲載無料
セミナーズ:http://seminars.jp/
※参加費が有料の場合は販売手数料がかかる。(決済手数料:申込人数分の参加費合計の2.9%、システム利用料99円×申込数、振込手数料:一律770円)
GENESIS マーケの強化
集客サイトではなくマーケティングのノウハウが学べるメディアですが、セミナー情報を掲載することができます。
トップページにセミナーのタブがあるため、セミナーページへの遷移が期待できます。
月毎のセミナー情報をまとめて掲載をしており、メディアのメルマガ登録者へセミナー情報を配信しているので、マーケティングに興味のある人からの集客が期待できます。
- 費用:無料
GENESIS マーケの強化:https://genesiscom.jp/category/event/
ITreview
国内最大級のIT製品・Saas商材のレビューサイトです。ITreviewに自社商材を掲載していればセミナー情報も掲載することができます。
- 費用:無料
※分析機能や製品レビューへの返信などが利用できる有料プランは月額80,000円から利用可能
ITreview:https://www.itreview.jp/
こくちーずプロ
法人だけでなくNPO団体、個人で開催するセミナーも掲載できる集客サイトです。IT系、マーケティング、展示会の告知なども掲載することができます。
- 費用:参加費がかからないセミナーは掲載無料
※参加費が有料の場合はチケット金額の2.4%+ 60円の販売手数料が発生する。
こくちーずプロ:https://www.kokuchpro.com/
セミナー情報.com
ビジネスから投資や、健康系、外国語など幅広いセミナーを掲載しています。無料プランでも申込数や閲覧数、CV率など月間でレポートを取得することが可能です。
- 費用:無料
※有料プランは上位表示などのオプションがついており月額55,000円から利用可能
セミナー情報.com:https://www.seminarjyoho.com/
メールを活用したセミナー集客方法
セミナー集客にはメルマガ配信がもっともおすすめです。理由は手間がかからず、効果が見込めるからです。
集客サイトに掲載するには申込を行い、集客サイトによってはページを作成をしたりと意外と工数がかかります。
しかし、メルマガであればいつものメールにひと手間加えるだけで集客を行うことができます。
また、効果面でもメールの方が集客サイトよりも優れていると言えます。弊社では集客の導線ごとにセミナーへの参加率を集計しています。最も参加率が高かったのはメールからの申込者でした。
ここから先は参加率も高く、工数もかかりにくいメールを活用した集客のポイントをご紹介します。
HTMLメールで作成する
メールでセミナー集客を行う際はHTMLメールで配信をするのがおすすめです。
HTMLメールでは画像やCTAを本文に挿入することができるので、テキストメールと比較してクリック率が高い傾向にあります。
また、ブラストメールでのHTMLメールを作る方法については下記のページでご確認ください。
関連記事:ブラストメールを使って5分でHTMLメールを作る方法
件名のつけ方
件名は10文字から長くても20字以内に納めることで開封率が高くなります。10文字であればスマホでメールを開封した人でも件名が本文を圧迫することはありません。
自社のハウスリストがPCからの開封が多いのであれば10文字ではなく、20文字ぐらいでも問題ありません。
また、件名を作成する際は疑問形にすることで読者の共感を誘い、開封率を高めることができます。
例)メールでアポを獲得する秘訣とは?
BtoB向けメール配信の基本とは?
疑問形に加えて、下記の6つのポイントを押さえることでより開封率の高い件名を作成することができます。
- ①有益性:「有益な情報を手に入れられる」と訴求する
例)メルマガの開封率を上げる”たった3つの方法 - ②超具体性:数字などを使いタイトルに具体性を持たせる
例)1ヶ月でリード獲得数が7倍に増えたメルマガ運用術 - ③独自性:ありきたりな言い回しではなく、差別化する
例)メルマガ配信歴13年の私が教える「メール文章術」 - ④緊急性・希少性:「今」読んでもらう工夫をする・限定感を出す
例)メール開封者限定!今すぐ使える『メルマガ』のタイトル - ⑤共感性:あるあるなテーマを扱う・口語文にする
例)メール誤送信でヒヤリ…BCC配信は本当に危険 - ⑥未知性・問いかけ:造語などを使い「聞いたことない」から興味をひく
例)メルマガのネタ切れを防ぐ秘訣は「おやつミーティング」
ブラストメールでは開封率の高い件名の作成方法についての資料をご用意しております。ぜひ、お役立てください。
関連記事:魅力が伝わる「メルマガタイトル」の付け方
本文の内容
本文を作成する時はファーストビューを意識することが重要です。そもそも、メールは平均で1通あたり10秒ほどしか見られていないと言われています。
メールを受け取った人の中には、スクロールをしないで次のメールを開封するという人も少なくないので、ファーストビューは非常に重要です。
こちらは弊社が配信しているセミナーの集客メールです。ファーストビューにCTAが収まるように本文を短く作成をしています。
また、ファーストビューにCTAがある場合と無い場合で比較をしてみました。結果はファーストビューにCTAがない場合の反応率が21.8%だったのに対して、CTAがファーストビューにある場合は反応率が25.3%でした。
クリック数/開封数×100
セミナーの集客メールだけでなく、メールにリンクを挿入する際はファーストビューにCTAを設置するようにしましょう。
配信後の効果測定
配信後の効果測定では下記の5つの指標を目標値に設定するとより効果が見込めます。
これらの項目で分析を行い、メールマーケティングをすれば、セミナーの集客を増やすことができます。
メールマーケティングをこれから始める方向けの資料をご希望の方は下記ページからダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
また、弊社では集客数を増加させるために、集客メールのA/Bテストを行っています。
こちらのA/Bテストでは、本文にバナーがある方がクリックされやすいのではないかという仮説のもと行いました。
しかし、バナーがないメールの方がクリック率が高い結果となりました。バナーにはセミナータイトル、開催日時などを記載しており、情報量が多くなってしまい、クリックしない人が多かったのではないかと分析しております。
また、弊社ではセミナーを多い月で8回ほどしており、全てのセミナーでメールでの集客を行っています。そこで今回は、過去に開催したセミナーの導線毎の申込数をご紹介します。
いずれのセミナーで最も集客できたのがメルマガ配信経由での申込でした。1つのセミナー当たり、メルマガを3回配信して、これだけの集客ができました。
セミナーの集客メールやメルマガの効果最大化のノウハウをこちらのセミナーで紹介しています。ご興味ある方は下記よりお申込ください。アーカイブ配信のセミナーなので、申込直後からご視聴していただけます。
SNSを活用したセミナー集客方法
最近ではSNSを使ったセミナーの集客を行っている企業も増えてきており、広告掲載を行わなければ無料で集客をすることができます。
また、フォロワー数が多いアカウントであれば、作成したランディングページのリンクとセミナーの紹介文を書くだけで集客できるかもしれません。これからはセミナーの集客で活用されているSNSを紹介いたします。ターゲットに合わせて、自社に適したSNSで集客を行いましょう。
Twitterの特徴は拡散機能とリアルタイム性が強いことです。リツイートされると、自分のアカウントのフォロワー以外にも拡散されるため、不特定多数の方にセミナーを知ってもらうことができます。
ホーム画面では新着順に投稿が表示されるので、セミナーのターゲットに合わせて、投稿するようにしましょう。例えば、ビジネス向けのセミナーであれば、通勤時間やお昼休みの時間に合わせて投稿するといいでしょう。
利用しているユーザーについては20〜40代が多い傾向になるので、もう少し高い年齢層をターゲットにする際は、他の施策を検討することをおすすめします。
また、Twitterは拡散機能が強く、他のSNSと比較して炎上するリスクがあるため注意しましょう。
Facebookの特徴は実名での登録が必須のため、他のSNSよりも信頼性が高いことです。
利用ユーザーの年代はTwitterよりも少し高い傾向にあり、ビジネスで活用するためにアカウントを作成している人も多いです。
また、セミナーの開催情報を集約しているグループもあるので、参加してみると効果が見込めるかもしれません。
その他のセミナー集客方法
ここからは余力があれば試してほしい集客方法をご紹介します。先述した集客方法よりも、会社によっては集客できる可能性もありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
広告
今回の記事では、無料で集客できる施策をご紹介しましたが、広告を活用し有料でセミナーリードを獲得する事も可能です。
例えば集客サイトの有料プランやSNS広告などであれば、一定の効果が見込めます。
- ビジネスセミナーガイド
有料のセミナーサイトではあるが、大手企業や著名人のセミナーも多く掲載されていて信頼性が高い。 - Facebook広告
Facebookのフィードやストーリーズに出稿できるSNS広告で精度の高いターゲティングができるのが特徴。 - メルマガ広告
自社のメルマガではなく、他社のメルマガに広告枠として掲載する。ニュースのサイトのメルマガなどにセミナー情報が掲載されていることがある。
関連記事:メルマガ広告の詳細についてはこちら
チラシ・DM・FAX
オンラインのセミナーでもオフラインの集客方法は有効的です。例えば展示会のパンフレットと一緒にセミナーのチラシを入れたり、いつもオンラインでの集客をしているのであれば、現在では利用頻度が少ないDM・FAXを活用すると、今までと違った層のユーザーから申込が得られるかもしれません。
しかし、オフライン集客は効果測定が細かくできないのがデメリットです。
オウンドメディア
オウンドメディアでの集客は自社への認知や興味がある方からの流入が見込めます。そのため他施策よりも参加率が高い傾向にあります。
また、オウンドメディアにセミナー情報を掲載することで、ブランディング戦略や顧客ロイヤルティにも繋がります。
テレアポ
テレアポは他施策よりも工数がかかりますが、確実に相手にセミナー情報を伝えることができるというメリットがあります。
しかし、他施策と比較すると稼働対効果も低いためあまりお勧めできません。
まとめ
今回はセミナーを開催する際に、もっとも重要な「集客」についてご紹介しました。様々な施策をご紹介をさせていただきましたが、自社に適した施策は各社で異なります。そのなかでもメールでの集客はどのような業界業態でも効果が見込めます。これからセミナーの集客を始める方、いままでメールを使った集客を行った事がない方は、メール集客を実践してみてください。
また、メール集客を行う際はメール配信システムの活用が必須となります。以下の記事ではおすすめのシステムをまとめていますので、参考にしてください。
関連記事:メール配信システム比較20選!機能・料金を徹底比較
その中でも、14年連続顧客導入数シェア1位のブラストメールはシンプルで簡単なシステムなので、初めてメール集客を行う方にも安心してご利用いただけます。
まずはトライアルをお試しいただき、その使いやすさを実感してください。
この記事の執筆者
株式会社ラクスライトクラウド
イベントマーケティング 責任者
黒川 和樹
新卒で大手人材会社に入社し新規獲得・既存拡大の営業を経験。その後、さらなる挑戦を求めて株式会社ラクスへ転職。「配配メール」事業部 企画課 オフラインチームとして展示会・セミナーの企画・運営に従事。現在はブラストメールのイベントマーケティングの責任者として、年間60本以上のセミナーの企画・運営のプロモーションを行う傍ら、WEBコンテンツマーケティングにも携わっている。