ネットや雑誌を見ていると、
「〇〇から新作発売のお知らせ!」
「ウェブ限定〇〇の受注を開始」
「新番組〇〇の放送決定!」
自社がリリースする新しい商品・サービスの告知をすることで、消費者の興味関心を引きつけることができます。
これらのニュースは「プレスリリース」と呼ばれており、企業の最新の情報を消費者に伝える重要な広報手段です。
この記事では、プレスリリースの概要やプレスリリースの書き方をご紹介します。
また、実際にプレスリリースを配信したことがあるライターとして、配信代行業社を利用しての感想やサポートを受けてみて思ったことも記載してあります。
これからプレスリリースを作ろうと思ってる方は是非参考にしてください。
目次
プレスリリースとは
プレスリリースとは、企業がメディアに対して、自社の新しい商品やサービスを告知する文書です。
自社から直接メディアに送信することもありますが、プレスリリース配信を代行してくれるサービスを利用することで、手軽に多くのメディアにアプローチをかけることができます。
以前は、報道関係者に向けて公表する文書がほとんどでしたが、近年はインターネットの発達に伴ってウェブサイトなどへのアプローチも多くなっています。
プレスリリースを掲載する媒体には以下のようなものがあります。
- 新聞
- 雑誌
- ウェブサイト
- 通信社
- TV
- ラジオ
- フリーペーパー
- SNS
広告にかけられるコストや提供しているサービスとメディアとの相性などを考えながら、配信媒体を選びましょう。
プレスリリースのメリット
プレスリリースを配信することで、たくさんの消費者に自社のサービスを認知していただける可能性があります。
また、掲載依頼をした広告とは違い、プレスリリースは、掲載メディアに支払うコストが発生しないのも魅力です。
プレスリリースのデメリット
広告は広告料を支払うことで掲載が確約されますが、プレスリリースの場合、掲載されるかは、メディア側の判断に委ねられています。
そのため、各メディアに送信したプレスリリースの質が低いと不採用になってしまう可能性があります。
また、大手企業のプレスリリースは注目度が高くなるため掲載されやすい一方、中小企業のプレスリリースは目新しい内容でなければ採用されづらいという傾向があります。
とは言え、常に先鋭的なサービスをリリースできるかというと現実的な話ではないでしょう。
そのため、後述するような、魅力的なプレスリリースの作り方のポイントを踏まえて、メディアの目に止まるようなコンテンツを作成することを心がけましょう。
プレスリリースの書き方
ここからは、実際にプレスリリースを書く際に注意すべきポイントについて解説します。
まずは、後述するポイントを抑えたプレスリリースの例をお見せします。
件名
業界最安値!イオンの力で室内のホコリ・ウィルスを99%除去します
本文
〇〇株式会社のこれまでの技術を結集した空気清浄機「商品名」を◯月◯日にリリースします(タイトル)。
「商品名」は左右のファンにより強力な吸引力を発生させ、室内(30畳で計算)の菌やウイルスの99%を除去します。
コンパクトな設計とコストの削減により、ご自宅だけでなくバーやスナックなどの店舗でもご利用いただけます(サブタイトル)。
【ウイルス対策に効果】
コロナの影響で換気などの環境整備に注目が集まる昨今。「商品名」は空気に漂う菌やウィルスの99%を除去します。
その秘密は、多段階の除去システムにあり、何層ものフィルターが菌やウィルスをキャッチします。
また、チリやホコリを帯電させるイオン発生器を搭載している為、小さな粒子も逃しません。
【業界最安値!ランニングコストも約3円/日】
「商品名」は同様の機能を持った空気清浄機と比較して業界最安値の〇〇円でご提供させていただいております。
また、省電力にも注目し通常モードの起動でも1日約3円の電気代でご利用いただけます。
【消音設計】
パワフルな換気機能だけでなく消音設計にもこだわりました。
実際にサンプルを確認していただき、ホテルや塾での導入が予定されております。
【期間限定サポート期間延長キャンペーン】
発売日の◯月◯日から◆月◆日までの1ヶ月間、下記URLからのご注文に限り「商品名」のサポート期間を半年延長いたします。
サポートの内容は以下の通りになります。
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信頼できる機能性に加え、お財布にも優しい「商品名」を是非ご利用ください!
以下のページでは「商品名」の詳細がご覧になれます。サポート延長のご予約も下記のURLから承ります。
URL
【連絡先】
会社概要:
住所:
電話番号:
メールアドレス:
タイトル
プレスリリースの多くはFAXや電子メールによってメディアに配信されますが、いずれの場合も、タイトルが魅力的ではないコンテンツは不採用になる可能性が高いです。
日々多くの企業からプレスリリースを受け取るメディアは、一つ一つの内容を精査する時間がありません。
自社のプレスリリースの内容に目を通してもらうためにも、30字以内で結論がわかるタイトルをつけましょう。
メディアは読者の興味関心の高い出来事を優先的に掲載するので、サービスをリリースする時のトレンド(社会情勢)を考慮した言葉をタイトルに入れることができればベストです。
また、例の様に具体的な数字を提示することで、サービスを利用した時のメリットが伝わりやすくなります。
これからご紹介する「サブタイトル」や「本文」を書く際にも言えることですが、読者に魅力が魅力を伝えるには、読者の目線に立った言葉の使い方を意識しなければなりません。
サービスを利用することで、どんなメリットがあるのかをわかりやすく伝えましょう。
以下からは、上記の例に使われているポイントをご紹介します。
サブタイトル(リード文)
サブタイトルはタイトルよりは詳しく、本文よりは簡潔にまとめましょう。
2〜3文(200〜300文字)を目安に構成します。
ここでは5W1Hを意識することで、タイトルを読んで興味を持った相手にさらに具体的なイメージを持たせることができます。
5W1Hとは以下の要素を指します。
- Who:誰が
- What:何を
- Where:どこで
- When:いつ
- Why:なぜ
- How:どの様に
本文
本文ではサービスの内容や魅力を細かく説明しましょう。
ここではサービスの魅力を紹介しつつ、論理的でストーリーのある文章を作成することを心がけましょう。
文章作成になれている方であれば、文章にストーリーをつけ、正確にサービスの魅力を説明できるでしょう。
しかし、プレスリリースの作成に不慣れな場合は、例の様に隅つき括弧(【】)などで小見出しをつけることでスッキリと文章をまとめることができます。
いきなり冒頭から文章を書き始めるのではなく、まずは小見出しを設定して、伝えたいことをまとめましょう。
本文でも文章作成の基本である5W1Hを意識しつつ、サービスをリリースするに至った背景などとトレンドを絡めて紹介することができれば、共感を得られやすいストーリーになります。
画像
商品そのもののの写真や、サービスの利用シーンを想起させる画像を用意しましょう。
webメディアに配信する媒体では解像度が71〜96dpi、印刷物では350〜400dpi目安と言われています。
また、画像形式はJPGやPNG形式が一般的です。
プレスリリースの配信代行サービスを利用する場合は、ファイルのサイズや形式は指定されているので、それに従いましょう。
連絡先
タイトルや本文がよくても、サービスの詳細や購入ページへアクセスする経路がなければ本末転倒です。
消費者だけでなく、掲載を検討してくれているメディアも連絡が取れない相手は信用してくれません。
自社のメールアドレスや電話番号、所在地などはもちろん、サービスページや自社サイトへのURLも忘れない様にしましょう。
プレスリリースを実際に使った際に感じたこと
ここからは、私が実際にプレスリリースを利用し、感じたことをご紹介します。
サポートの質は配信サービスによって違う
プレスリリースを配信するにあたって、配信業者を利用しました。
いくつかのサービスを比較しましたが、サポートの質はサービスや担当してくれる人によって差があることがわかりました。
ほとんどの配信代行サービスでは文章の校正をしてくれるサポートを提供していますが、添削は人の手によって行われるため、精度の差が生まれます。
実際、私自身がサービスを利用する前に、口コミを調べてみたところ「文章校正の段階で、誤字を指摘してくれなかった」というコメントがありました。
しかし私のプレスリリースに関する誤字や構成に関わる改善点はしっかり指摘していただきました。
対人のサポートという点もありますが、口コミと私の経験の違いからもわかる様に、サポートの質は実際に利用しなければ分かりません。
ホームページへの誘導経路などを上手に作らないと効果が出にくい
プレスリリースはあくまでサービスを認知していただくためのきっかけ作りに過ぎません。
そのため、ホームページやサービスページなどのサービスの詳細を伝えるコンテンツにお客様を誘導しなければなりません。
認知させたサービスをできるだけ制約につなげられる様に、お客様が商品を購入できる経路を作っておきましょう。
プレスリリースの添削をしてくださった方にも念を押されましたが、リリースの前に電話番号やメールアドレスに間違いがないか、必ず確認が必要です。
SNSと併用して発行すると拡散しやすい
プレスリリースの中には、インスタグラムやツイッターなどでの拡散を請け負うサービスもあります。
市場調査メディアホノテの調査によると、2020年に新成人を迎えた500人のうちツイッターを利用していた割合は79.8%、インスタグラムを利用していた割合は67.0%となりました。
オプションでの設定になることがほとんどですが、若者世代へ向けたサービスをリリースする場合は、SNSでの拡散は有効な手段と言えるでしょう。
実際に私がリリースしたプレスリリースも自社のSNSと絡めて告知を行い、以前配信したコンテンツと比較して約10倍のリーチ数を獲得しました。
プレスリリースはメディアのリストを持っていればメール配信サービスで配信可能
プレスリリースを掲載してほしいメディアのメールアドレスを知っている場合は、メール配信サービスを利用することで、簡単にプレスリリースを配信することができます。
メール配信サービスとはプレスリリースのように一斉に多くの相手に送信する際に、安全かつ簡単にメールを送信できるサービスです。
「そんなの一斉送信で充分!」
と思われるかもしれませんが、一斉送信でのプレスリリースの配布はセキュリティインシデントの観点からオススメできません。
もし設定を間違えたりして他社のメールアドレスを流出してしまったりすると、会社の信用問題に発達します。
一斉送信のリスクは下記の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。
プロが教える!一斉メール送信にBCCをお勧めしない理由と、正しいBCCの使い方!
また、同じIPアドレスから100以上のアドレスに一斉送信をすると、受信側のキャリアから迷惑メールと判定される場合もあることも覚えておきましょう。
迷惑メールの配信が多いと認識されたIPアドレスは、メールの送信元としての信頼度が下がり、メール配信がしづらくなります。
メール配信サービスの1つである「ブラストメール」では同じ内容のメールをワンクリックで個別に送信することができます。
メール配信に特化したサービスなので、迷惑メール対策もなされています。
プレスリリースの配信以外にも、販売促進やマーケティングとしてメール配信サービスを利用している企業も多くあります。
【徹底解説!】メール配信サービスを導入するメリットとは?メール配信サービスの種類・機能・導入事例をご紹介!
先述したブラストメール では、無料お試しをすることができます。
プレスリリースの配信やメール配信サービスを使った集客に興味がある方は是非お試しください。
まとめ
プレスリリースは、企業が新しく発売するサービスをメディアに知らせるための文書です。
各メディアに独自に送る場合と、配信会社に依頼をする場合があります
独自に送信した場合はコストがかかりませんが、配信会社を仲介することで文章校正やSNSでの拡散などのサポートを受けられるので、基本的には後者の利用をお勧めします。
プレスリリースを作成する際のポイントは以下の通りです。
- 内容が分かりやすく、インパクトがあるタイトル
- 読者(消費者)目線で利用シーンがイメージしやすい文章や画像
- 「5W1H」を踏まえたストーリー性のある構成
- サービスページなどへの経路設計
メールを使った販売促進活動やマーケティングに転用することもできるので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。