ビジネスをする中で、名刺の管理に困っている方は多いのではないでしょうか。
名刺が知らず知らずのうちに溜まってしまい、必要な時に欲しい情報を取り出せず困った経験はありませんか?
最近はペーパーレスの傾向が強くなりましたが、いまだに紙媒体の名刺を交換する文化は廃れていません。
しかし、日々多くの方と名刺を交換する場合は、その管理も大変な作業になります。
そんな悩みを改善するためにも、オンラインで名刺を管理するアプリの利用を検討してみましょう。
この記事では、名刺をオンラインで管理するアプリをご紹介しています。
交換した名刺をまとめて管理し、ビジネスの拡大につなげましょう。
目次
オススメ名刺管理アプリランキング【TOP5】
Eight
「Eight」は無料で名刺のデータ登録が可能なアプリです。
アプリのデザインも洗練されており、ユーザー数は約200万人と言われています。
名刺の交換はいまだに紙での媒体が多い印象ですが、Eightのようにアクティブユーザーが多いアプリでは、名刺の管理だけでなく交換もスムーズにできるかもしれません。
Eightの特徴は、保存した名刺データの並び替えだけでなく、アプリ内でのメッセージ送信のような、名刺管理以外のコミュニケーション機能も使用できる点です。
また、EightはPC版でも利用することができ、PC版ではビジネスチャットツールの「Slack」と連携させることができます。
Eightは無料版と有料版に分かれており、有料のサービスはさらに「Eightプレミアム」と「企業向けプレミアム」の2つがあります。
無料版と各有料サービスの違いを以下の表にまとめたのでご覧ください。
無料版 | プレミアム | 企業向けプレミアム | |
料金 | 無料 | 480円/月 4,800円/年 |
10,000円/月と月400円/参加ユーザー |
連絡先アプリとの連携 | × | ◯ | ◯ |
画像メモ機能 | × | ◯ | ◯ |
データ化できる項目 | 会社名/氏名/電話番号/メールアドレス/ベストエフォート | 名刺の両面全て | 名刺の両面全て |
名刺データ化のスピード | – | 無料版の1/3 | 無料版の1/3 |
名刺データのダウンロード | × | ◯ | ◯ |
名刺データのダウンロードとは、CSVもしくはContactXML形式で、登録した名刺情報をダウンロードする機能です。
名刺に記載されてあるメールアドレスや住所をそのままリスト化することができるので、年賀状やダイレクトメール、メールマガジンのリスト作成を効率化することができます。
またEightでは従来、自分の名刺を複数登録することができず、副業や別部署を兼務している場合は、別の方法で名刺をオンライン化しなければならないのが難点とされいました。
しかし、2020年11月のアップデートによって、自分の肩書きを記載した複数の名刺データを登録できるようになりました。
Evernote Scannable
「Evernote」は、スマホやタブレットなどで書類をスキャニングするツールとして広まりました。
ここでご紹介している 「Evernote Scannable」は、Evernoteとは違うアプリなので、混同しないように注意しましょう。
「Evernote Scannable」は、スマートフォンでの利用に特化したサービスになっており、カメラで名刺をスキャニングするだけで、端末内の連絡先に自動で追加する仕様になっています。
Scannable自体にデータを管理する機能はないので、EvernoteやiCloudに保存する点が、他のアプリとは大きく異なっていますが、スマホを普段使いされている方にはかなり便利に利用できるでしょう。
Scannable自体は無料で利用ができるので、データを保存する機能があるEvernoteに注目し、無料プランと有料プランとの違いを表にまとめました。
無料版 | プレミアム | Business | |
料金 | 無料 | 600円/月 | 月1,100円/ユーザー数 |
連絡先アプリとの連携 | ◯ | ◯ | ◯ |
画像メモ機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
データ化できる項目 | × | 名刺の両面全て | 名刺の両面全て |
名刺データの共有 | 画像としてのみ可能 | ◯ | ◯ |
名刺データのダウンロード | × | ◯ | ◯ |
無料版のEvernonteでは、名刺のデータを画像としてストックするに留まっているため、名刺を自動でリスト化することはできません。
DMやメルマガなどで使う配信リストを効率的に作成するには、有料プランを利用しましょう。
とはいえ、iCloudへの自動連携はEvernoteを利用する上で非常に大きなメリットになるので、iPhoneユーザーは無料版をダウンロードして使用してみるのもいいでしょう。
Wantedly People
「Wantedly People」は個人向けの名刺管理ソフトです。
ただの名刺管理アプリだけでなく、ビジネスSNSとしての側面も持っており、Wantedlyのアカウントを運用している企業のプロジェクトなどに応募することができます。
また、オンラインのカジュアル面談として企業の担当者と、面談をすることもできるシステムもあります。
名刺管理アプリとしては、これまでご紹介してきたアプリとは違い、全ての機能を無料で利用することができるのも特徴です。
Wantedly | |
料金 | 無料 |
連絡先アプリとの連携 | Eight Evernote SanSan CamCard |
画像メモ機能 | × |
データ化できる項目 | 名詞の両面 |
名刺データの共有 | ◯(24時間以内) |
名刺データのダウンロード | ◯ |
これまでご紹介してきたアプリでは、有料版にならないとCSV形式で名刺データを保存することはできませんでしたが、Wantedlyでは無料でCSVで保存することができます。
また、登録した名刺データはリンクに変換されるため、メールやLINEなどのコミュニケーションツールに添付することで、相手に共有することができます。
ただし、リンクの期限は24時間に限定されているので注意しましょう。
また、ビジネスSNSとしての性質から、名刺管理には関係のないプロフィールを設定しなければいけない点も覚えておきましょう。
アプリのレビューなどを見てみると、エンジニア関係の方の転職活動、案件獲得を目的とした利用が多いようです。
CAMCARD
「CAMCARD」は、Wantedlyとは違い名刺管理のみに特化したアプリです。
名刺をカメラでスキャンしデータ化しクラウドで管理する、シンプルなシステムと言えるでしょう。
CAMCARDにデータ登録している相手もCAMCARDを使っていた場合は、相手が昇進や移動などで名刺情報を更新すると自分に通知が来る機能もあります。
Eightとは違い、基本的にはオペレーターを使わずにデータを自動入力するので、1枚あたり10秒以内にスキャンした名刺をデータ化することができます。
ただし、レビューを見てみると精度はややEightに劣るようなので、場合によっては手打ちする必要があります。
CamCardの最大の特徴は、最新のOCR光学文字識別技術によって、16ヵ国の言語に対応している点です。
CamCardで識別できる言語は以下の通り。
- 日本語
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- スペイン語
- ポルトガル語
- ハンガリー語
- イタリア語
- スウェーデン語
- デンマーク語
- オランダ語
- フィンランド語
- ノルウェイ語
- ロシア語
- 中国語
- 韓国語
これまでのアプリと同様に、有料版も用意されています。この記事では、無料版と有料版の「STANDARDプラン」を比較しご紹介します。
無料版STABDARD
料金 | 無料 | 1,400円/月 |
連絡先アプリとの連携 | ◯ | ◯ |
メモ機能 | ◯ | ◯ |
データ化できる項目 | 名詞の両面全て | 名刺の両面全て |
名刺データの共有 | ◯ | ◯ |
名刺データのダウンロード | ◯ | ◯ |
複数デバイスでのアカウント利用 | × | ◯ |
有料版では、複数の端末でアカウントが利用できる点に加え、専用のホットラインに問い合わせをすることもできます。
名刺データはエクセル形式でダウンロードをすることができます。
また、CAMCARDの有料版「CAMCARD BUSSINESS」では登録された名刺のアドレスに向けて、アプリ内でメールマガジンを配布する機能も備えているため、マーケティングへの応用も可能でしょう。
my Bridge
「my Bridge」は2018年にLINE株式会社がリリースしたサービスです。
今までご紹介してきたものは、無料で利用できる機能と有料版に分かれており、必要に応じて課金というスタイルでしたがmy bridgeは全ての機能が無料で利用できます。
- my Bridgeユーザー同士の名刺共有機能
- Excelへのインポート
- 1日あたりの名刺スキャン数
- 共有できる名刺の数
などが無制限で利用できます。
Eightと同じように、スキャンした名刺は自動スキャンの後、オペレーターによるチェックを行い、精度を高めています。レビューによると、読み込みの時間は長くても2〜3分でデータの登録は完了するようです。
データの出力はExcelだけでなくCSV形式にも対応しています。
また、my Bridgeは大量に名刺が溜まってしまった方向けに、名刺を梱包して送れば、スキャンとデータの登録を行ってくれる「おまかせスキャン」を無料で行っています。
これまでの交換で溜まった大量の名刺を前にすると、名刺をスキャンしデータ化するのも億劫になってしまう方にオススメのサービスです。
ただしこれまでご紹介してきたメールアプリも、無料でリリースされた後に有料に移行したケースが大半です。
my Bridgeも有料に移行する可能性があることは考慮しておきましょう。
my Bridgeの機能の詳細などは以下の記事でもまとめてあるので、合わせてご覧ください。
名刺情報の活用で売り上げを伸ばす方法!簡単に始められるメール配信がオススメ【myBridge×blasrmail】
まとめ
名刺の管理アプリは、顧客のデータを整頓する上でとても便利なツールです。
名刺管理アプリの中には、無料で充分な機能を利用できるものや、各端末の連絡アプリと連携をとることが可能なものもあります。
各名刺管理アプリのスキャニング精度も上がっており、細かなミスは考えられるものの1度のスキャンで充分にデータを読み取ることができます。
まずは無料の名刺管理アプリを利用してみて、自分に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。