「セミナーを開きたいけど安定して人が集まらない…」
「セミナーの広告にお金がかかりすぎていてイマイチ利益が出ない…」
セミナーの集客でお悩みではありませんか?
セミナーの集客は「そのジャンルに興味のある人」に対して「セミナーの有益性」を感じてもらい「参加したい!」と思わせることが大切になります。
そういった特性上、セミナーの集客にメルマガを使うことは非常におすすめです。
今回はメルマガでセミナーの集客を行うためのテクニックについて詳しく解説していきます。
目次
セミナーの集客にメルマガを使うメリット
メルマガがセミナーの集客に有用なのか疑問が残る方もいるかと思います。
数ある広告の中で、メルマガをセミナーの集客の手段として使うことのメリットを5つ紹介していきます。
低コストで広告できる
メルマガは、他の広告媒体と比較すると非常に低コストで運用することができます。
どれくらいの規模で集客するかによって変わってきますが、小規模であればGmailやOutlookを使っても可能です。それらであればコストはかかりません。
それに加え、デジタルマーケティング領域の調査会社である英Adestra社のレポートによると、メルマガは数あるマーケティング手段の中でROI(投資対効果)が最も高いといわれています。
出展:2018 Email Marketing Industry Census
上記2018年のデータでは、デジタルマーケティングを実施している企業の内、メルマガの効果を「とても良い」または「良い」と回答した割合は74%もあります。
また、Direct Marketing Association (ダイレクトマーケティング協会)によると、メルマガにかけるお金を1ドル増やすごとに、38ドルの投資対効果が期待できるというデータもあります。
他の広告媒体と比べると非常に安価なうえ、リターンも大きいということが言えるでしょう。
メルマガ配信には「メール一斉送信ソフト」の導入がおすすめです。詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
メール一斉送信ソフトの活用方法を徹底解説!より効率良く効果的に一斉送信を
メルマガはプッシュ型広告
WebサイトやSNS、YouTubeなどでセミナーの告知をするとしても、それらの媒体の場合、見てもらえないことには意味がありません。
どんなに素晴らしいサイトや、参加意欲を煽るような動画を作っていたとしても、それらは「アクセスしてもらう」という相手のアクションが必要になります。そういった意味合いからこういった広告方法は「プル型広告」と言われています。
その点、メルマガはセミナーの情報を確実に相手に届けることが可能です。
「プル型広告」に対し、メルマガをはじめテレビCMやサイトのバナー広告など、こちらからアクションを起こし、相手の目に入るようにできる広告は「プッシュ型広告」と呼ばれます。
何度でも送ることができる
メルマガは何度でも好きな時に送ることが可能です。
テレビCMやバナー広告は、広告頻度を増やそうとするとそれだけ費用がかかりますが、メルマガの場合かかるのは固定の月額費だけです。
メルマガはいくらでも告知回数を増やすことができるのです。
こちらから発信する頻度をコントロールできると、セミナーの参加人数も管理しやすくなります。
「人数が全然集まっていない! もっと人を集めなくては!」という時も「集まりすぎているのでもう集客しなくていい!」というどちらの状況にも対応することができます。
ターゲットを絞りやすい
プッシュ型広告のデメリットとして、不特定多数に広告するので関心のない層にまでアプローチしてしまうという点があります。
ネットを利用している際に、全く興味のないバナー広告が出てくるということを皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか?
その点メルマガは、プッシュ型広告でありながら、ターゲットを絞って広告することができます。
また、セミナーが終わったあとも参加者に対して再度アプローチをかけることができるのもメルマガのメリットです。
セミナーで得た参加者のリストを元にターゲットをグループ分けし、別のコンテンツの広告を打つこともできます。
メルマガはかかる手間が少ない
メルマガ配信は手間も少なくて済みます。
セミナー集客のための文面を作り一斉送信するのみです。
ただし、セミナーの集客をメルマガで成功させるにはセミナーの告知を単発で送るだけでなく、セミナーに向け段階を踏んで何通かメールを作成する必要があります。
セミナーに参加してくれそうな客層に対して、関連情報やそのジャンルに関するトピックスを小出しに配信することで、読者の興味を引き「ここの会社は面白い情報を発信してくれるな」という信頼関係を構築することができます。
メルマガで優良顧客との信頼関係を構築するには?
メルマガでセミナーの集客を効率よく行っていくためには、セミナーに関心がありそうな優良顧客と信頼関係を構築していくことが大切です。
ではメルマガ配信で信頼関係を構築していくにはどうすれば良いのでしょうか?
役立つ情報をコンスタントに配信する
メルマガの目的が「セミナーの集客」であるならば、セミナーの告知をするタイミングから逆算し、セミナーと関係性の深いジャンルや登壇する講師の情報を発信していくことが大切です。
例えば、飲食店の売り上げ向上ノウハウを伝えるセミナーを開催する場合、
- 開催日の1ヶ月前:セミナー開催の告知
- 3週間前〜2週間前:飲食店の最新の売り上げ事情。地域別の飲料メーカーの採用率。便利なシフト管理や給与管理システムの紹介。飲食店のSNS活用術
- 2週間前〜1週間前:セミナー開催の再度告知。参加者の声やセミナーの様子を一部公開。
- 1週間前〜当日:セミナー開催の再度告知。申込人数の制限などで募集を煽る。
そうした積み重ねが、「ここのメルマガは有益な情報を発信してくれる」→「そんな会社が開催するセミナーなら質が良さそう」→「参加してみよう」というゴールへとつながります。
いきなりセミナーの告知をするのではなく、そうした前段階の働きかけが重要になってきます。
また、メルマガで集客するメリットとして「ターゲットを絞りやすい」という点がありましたが、セミナーの前段階の情報に興味のない読者は自然と離れていきます。
そうすると、最終的にはセミナーへの関心がある読者だけ残った質のいい顧客リストが完成します。
ペルソナを明確にする
信頼関係の構築には、まずは優良顧客となる読者のペルソナを明確にすることが重要です。
特にセミナーの集客を目的としたメルマガの場合は、セミナーを行うに至った経緯や、講師となる人物のサクセスストーリー、ペルソナと同じような悩みを持った人物のセミナーを受けた感想や変化を発信していくのも有効です。
物語調の文章は読んでもらいやすく、親近感も生まれやすいのでセミナーの宣伝をしていく上ではおすすめです。
ペルソナを設定する際には、その人がどんな悩みを抱えているのかを想像することで、セミナーのテーマや、告知までのメルマガコンテンツの内容を考えやすくなるでしょう。
メルマガでセミナーの集客を行うコツ
では、セミナーにメルマガで人を集めていくときのコツを紹介していきます。
今すぐ使えるテクニックなので、すぐにでも取り入れるようにしてみてください。
セミナー申し込みへのステップを分かりやすくする
まず一番大切なのは、申し込みの手順をシンプルにすることです。
申込フォーム内のややこしさではなく、申し込みまでの導線を整えておくのが重要です。
メルマガからの集客であれば「必要事項を直接返信」または「申込フォームのリンクを貼る」のがシンプルで良いでしょう。
申込フォームへのリンクが自社HP内にしか無かったり、申し込みまでにメールを何通かやりとりする必要があったりすると参加する意思があったとしても、めんどくさくてやめてしまうかもしれません。
そうなると非常にもったいないので、なるべく参加方法はわかりやすくなるように工夫しましょう。
申し込みへのハードルを下げる
セミナーの内容に興味を持ってくれた人に対して、参加に踏み切るまでのハードルを低くするような工夫も大切です。
例えば、
- 初回参加の場合は参加費を無料にする
- 取り扱うジャンルに関する情報をまとめた特別資料を配布する
- 講師の情報を詳細まで公開する
- セミナーでどんなことをやるのか詳細を公開する
- 実際に参加した人の感想を掲載する
このような情報があることで、興味はあるけど参加を迷っている人たちが申し込みやすくなります。
参加を迷う理由として多いのは「どんなことをするのか分からない」「参加費に見合うだけの価値があるか分からない」「講師が信頼できる人か分からない」などです。
初めて参加する人は基本的にはセミナーが価値のあるものなのかを疑っています。
そういった不安を解消することで、参加のハードルを下げることができるでしょう。
参加者の声もそうした不安を取り除く意味では有効です。こういった生の声は、実際の顔写真があることで信用性が増します。YouTubeなどを利用し「お客様の声」や「セミナーの様子」を公開しておくことで、セミナーの権威性も上げることができます。
特別感や限定感を出す
人間は普遍的な商品や既視感のあるものには興味を持ちません。また「限定」という言葉に弱い傾向があります。
まず、セミナーを企画する際には、あなたの会社しか提供できないような知識や情報を強く売り出せるテーマを選択して行くことが重要です。
そして、こうしたテクニックはメールでの訴求の際にも使えます。
- 〇〇様だけに特別なお知らせ
- メルマガの読者様だけの限定情報
- 【参加費無料キャンペーン!】あと◯日で終了!
- 【定員まであと◯人!】すでに多くの方にご参加いただいています。特別テキストがゲットできるのはあと…
- 大手〇〇社が取り入れている売り上げ向上ノウハウ
このように「申し込み期限や満員が近いこと」「あなた限定の情報」「ここでしか手に入らない情報」といった特別感や限定感を演出することで、参加者の増加が期待できます。
まとめ
メルマガでセミナーの集客を成功させる為には、セミナーの告知をする前の段階で小ネタを発信し、「有益な情報を提供してくれる会社だ」という顧客との信頼関係を構築しておくことが大切になってきます。
発信する内容はそんなに凝った内容でなくて大丈夫です。実際にセミナーで行う内容を少し紹介したり、「時事ネタ」でも良いでしょう。「◯月◯日にセミナーをやります!」というお知らせでもかまいません。
とにかく、メルマガで接触回数を上げておくことが大事です。
打ち出したいセミナーが決定しているなら、そのセミナーに興味を持ってくれそうなペルソナを決め、その人の悩みや知りたい情報、興味のあることを想像し、コンテンツを作っていきます。
メルマガの運用には、読者ごとに宛名を自動で変えてくれたり、「年齢」「性別」「住所」などで自動でグループ分けできる「メール配信システム」を使うのがおすすめです。
そういったシステムを使えば「送ったメルマガがどれくらい読まれているのか?」「記事内のリンクがどれくらいクリックされているか?」も調べることができるので、どんな内容だと集客しやすいのかテストしていくことができます。
【メルマガの効果測定】メール配信システムで効果を分析するために知っておくべき指標・数値とは。
ぜひ、セミナーの集客を効率的に行っていってくださいね。