メルマガ配信は主にふたつの方法があります。ひとつめはメーラーで一斉にBCC送信する方法、ふたつめはメール配信システムを使う方法です。
問題は「どちらの方法が良いのか?」ということですが、結論からいうとメール配信システムを使う方法がおすすめとなります。
本記事ではその具体的な理由と、メール配信システムを利用したメルマガ配信の方法について解説します。BCC送信でメルマガを配信する危険性についても紹介しているため、あなたがメルマガ担当者であれば、本記事の内容をかならず把握しておきましょう。
目次
メルマガ配信の方法1. BCCで送信する
ひとつめに紹介するメルマガ配信は、メーラーのBCC送信機能を使い、手動で顧客のメールアドレスをコピペする方法です。配信手順は下記のようになります。
- 配信を作成し、下書き状態で保存する
- エクセルなどで管理されているメールアドレスをBCC送信欄にコピペする
- メールアドレスのセットミスがないことを確認する
- 送信する。もしくは配信日時を設定して予約する
BCC送信では「Gmail」や「Outlook」を利用してメルマガ配信を行います。そのため費用がかからない、誰でも使えるといった特徴がありますが、顧客情報の漏洩のような無視できないリスクもあります。
BCC送信のメリット
- 費用がかからない
- メルマガ配信の知識が無い人でもできる
BCC送信を使うことの最大のメリットは、費用がかからないことです。後述するメール配信システムを使ったメルマガ配信の方法では、多かれ少なかれ費用がかかります。
そのため「予算はカツカツだが、どうしてもメルマガを配信しなければならない」という状況において、BCC送信を利用する価値は多少あるでしょう。また、メーラーの扱い方は誰でも知っているため、配信したいと思ったときにすぐ配信できるのもメリットです。
BCC送信のデメリット
- 配信者の設定ミスなどで顧客情報が漏洩する恐れがある
- セグメント配信を行いにくい
- 顧客リストの管理を手動で行う必要がある
- 配信元メールアドレスがスパム判定される可能性がある
- 効果測定が難しい
BCC送信によるメルマガ配信の方法には致命的なデメリットがあります。それは誤送信による顧客情報の漏洩リスクがあることです。
「BCC欄にメールアドレスをセットしたつもりが、実はCCやTOにセットしてしまっていた」なんてことになれば、すべてのメールアドレスに対して大量の顧客情報を漏らすことになります。
そのようなことが起これば企業の信用問題にかかわりますし、最悪、損害賠償を請求されてしまうような事態に発展する可能性も出てきます。
セキュリティだけではありません。セグメント配信が行いにくい、メールアドレスがスパム判定されやすくなるなど、BCC送信にはメールマーケティングの観点からも多くのデメリットが存在します。
BCC送信の危険性については以下の記事でも詳しく解説しているため、本記事とあわせて参考にしてください。
プロが教える!一斉メール配信にBCCをお勧めしない理由と、正しいBCCの使い方!
メルマガ配信の方法2. メール配信システムを使う
メルマガ配信を行う企業の多くはメール配信システムを使っています。メール配信システムとは、メルマガの効果測定やHTMLメール作成など、メール配信の効率や自由度を大きく向上させられるシステムのことです。
また、メーラーでの大量送信にありがちな「迷惑メール判定される、予約した時間から大幅に遅延して届く」といった問題も回避することができます。
メール配信システムを使ったメルマガ配信は至ってシンプルです。
- 配信を作成する
- 配信したい日時を設定して配信セットする
BCC送信と違ってメールアドレスをコピペする工程がないため、たった2ステップで完了します。配信先を絞りたい場合は、配信セットの前に「問い合わせ有り」「資料DL済」などの条件を設定するだけです。
メール配信システムのメリット
- 手動でメールアドレスをセットする必要がない
- 顧客リストの管理が半自動で行われる
- セグメント配信が簡単に行える
- 大量にメルマガを配信してもスパム判定されにくい
- 効果測定が簡単
メール配信システムを使ったメルマガ配信には、BCC送信のデメリットを打ち消す様々なメリットがあります。その筆頭として挙げられるのは、誤送信による顧客情報の漏洩リスク解消です。
メール配信システムでは、なにも設定しなければ全購読者にメールが一斉配信されます。配信先を絞り込みは配信したい読者グループを選択したり、タグを絞り込んだりするだけなので、誤送信を誘うメールアドレスの手入力は必要ありません。
また、大抵のメール配信システムにはスパム判定を回避するための配信技術やセキュリティ機能(IP分散、SPFレコード設定など)が備わっています。このためBCC送信を使うより確実にメルマガが届くという点も大きな強みです。
その他、セグメント配信や効果測定が容易になったり、おしゃれなHTMLメールを誰でも作れる機能があったり、メール配信システムにはメルマガ配信の効果を最大化するメリットがいくつも存在します。
メール配信システムのデメリット
- 費用がかかる
- サービスによっては扱いに習熟が必要
メール配信システムを使うデメリットは費用がかかることです。価格は配信可能な通数や登録可能なメールアドレスの件数など、「どのくらいメール配信を行うか」で決まることがほとんどで、月額数千~数万円ほどと振れ幅があります。
ほぼすべてのメール配信システムはメルマガ配信に必要な機能を一通り備えるため、金額が安くともその点はあまり心配ありません。
また、メール配信システムはメーラーと違って、使い方を一から覚える必要がある点もデメリットです。あまりに機能が多すぎるシステムは担当者でないと、「今すぐ緊急のメルマガを配信したいが、担当者が不在で配信できない」のような万が一の際に対応しにくくなります。
メール配信システムを初めて使うなら、できるだけ使いやすいサービスを選ぶようにすると、失敗せずに済むでしょう。
メルマガ配信はBCC送信とメール配信システム、どちらの方法がおすすめ?
結論をいうと、メルマガ配信の方法としてはBCC送信よりもメール配信システムの方が圧倒的におすすめです。
- BCC送信には顧客情報の漏洩リスクという、企業の信用問題にかかわるデメリットある。また、効果的なメルマガ配信も難しい
- メール配信システムならBCC送信のデメリットを解消できるだけでなく、メルマガの効果を最大化する様々なメリットが得られる
もちろん、メリットばかりではありません、メール配信システムには費用や使い勝手の点で多少のデメリットがあります。
しかし、メール配信システムには月額数千円の低コストで導入できるものや、使いやすさが特徴のサービスがある、ということも事実です。そのためサービス選定さえ間違えなければ、デメリットの影響を最小限にしてメール配信システムを導入できます。
絶対にしてほしくないのは、「お金がかからないから」という安易な理由で、BCC送信でメルマガ配信を行うことです。
メール配信システムの費用と、BCC送信による潜在的な損害、どちらの方がビジネスにとってダメージが大きいでしょうか? きちんと考えれば、答えはひとつしかないことが分かると思います。メルマガ配信を行うなら、ぜひメール配信システムの導入を検討してください。
メール配信システムの選び方
メール配信システムを導入する際、問題になってくるのは「どのサービスを契約するか」ということです。そこでここからはメール配信システムの選び方を、以下に示す要点ごとに解説していきます。
- 初心者でも使いやすいか
- 料金
- どのような機能があるか
- サポート体制
なお、メール配信システムの比較については、以下の記事で詳細に行っています。こちらもあわせて参考にしてください。
【2021年最新】メール配信システム20選!機能・料金を徹底比較
初心者でも使いやすいか
メール配信システムの中には高度なメールマーケティングを可能とするサービスが存在しますが、そうしたサービスは多機能ゆえにメルマガ初心者には扱いづらく、あまりおすすめできません。
「メルマガ配信以前にシステムの使い方を覚えるのが大変で、本当にやりたいことができない」となっては本末転倒ですよね。そのため、メール配信システムを初めて導入するなら、使いやすさをもっとも重視してサービス選定しましょう。
使いやすいメール配信システムは、すぐにでもメルマガ配信が実践できるだけでなく、誰でも直感的に利用できるというメリットもあります。つまり担当者ではないスタッフでも、緊急時にすぐメルマガを送ったり、止めたりできるのです。
料金
メール配信システムはサービスによって料金が異なり、月額4,000円から始められるものもあれば、最安のプランでも月額2万円かかるものもあります。
もし配信先のメールアドレス件数がまだ少ない(数百~数千件など)のであれば、月額数千円ほどの安価なプランがあるービスを中心に選定を進めましょう。
逆に、すでに何万件もメールアドレスがあるなら、料金ではなく機能に注目した方が効率よくサービスを比較できます。
どのような機能があるか
メルマガ配信と一口に言っても、「デザインの入ったメールを送りたい」「がっつりPDCAを回してメルマガ経由の成果を増やしたい」など、目的は企業によって様々です。
また、配信先のメールアドレス件数も、10万件を超えることもあれば100件ほどと小規模な場合もあります。
そのため、メール配信システムはどのサービスでもいいわけではなく、自社の目的と相性が良いかどうかを鑑みて選定する必要があります。以下にメルマガ配信の目的ごとにどのような機能をチェックすべきかを箇条書きにしたので、参考にしてください。
- デザインの入ったメールを送りたい
HTMLメールエディタや、HTMLメールテンプレート機能の有無をチェック - メルマガに反応があったかどうかを知りたい
開封率やクリック率などの効果測定が可能かどうかをチェックする - より本格的なメールマーケティングを行いたい
ABテストやステップ配信機能があるかチェックする - 一度に10万通など、大量のメルマガを送る見込みがある
「毎時280万通配信可能」など、送信スピードに関する表記があるかチェックする - グループウェアや内製システムとデータを連携したい
連携可能な外部サービスの種類や、API連携が可能かどうかをチェックする
サポート体制
メルマガ配信は日頃から行う業務です。そのため「アクションタグの付与がうまくいかない」「スマホで見るとレイアウトが崩れてしまう」といったトラブルがときどき起こります。
そこで重要なのがサポート体制です。サポート体制は充実しているに越したことはありません。メール・チャット・電話など、どのようなサポート窓口があるのかを、サービスの紹介ページや問い合わせで確認するようにしましょう。
特に緊急トラブルの際に重宝されるのが有人チャットと電話でのサポートです。チャット・電話サポートがあれば、ベンダーがリアルタイムで問題解決を支援してくれるため、メールだけの場合よりも高い安心感が得られます。
また、メール配信システムには海外ベンダーが提供しているものもありますが、海外のサービスはサポート窓口がメールだけだったり、場合によっては有料オプションになっていることがあります。
そのため特別な事情がない限り、メール配信システムは国産サービスを選ぶのがおすすめします。
初めてのメルマガ配信におすすめのメール配信システム「ブラストメール」
メルマガ初心者でも使いやすく、なおかつ低価格で導入可能なメール配信システムがあります。それは「blastmail(ブラストメール)」というサービスです。
ブラストメールは契約数9年連続No.1のメール配信システムで、使いやすい操作画面と、毎時280万通の超高速配信を実現した、業界トップクラスの配信スピードが特徴です。
業界最安クラスの料金(月額4,000円~)で導入できるだけでなく、下記の通りメルマガ配信に不可欠な機能も一通り揃っています。
- 開封率やクリック率などの効果測定
- 迷惑メール対策(DKIM署名)
- HTMLメール作成
- セグメント配信(ターゲット配信)
- API連携
ブラストメールは現在、7日間無料トライアルを実施しています。無料トライアルは申込みから最短即日で開始できるため、気になっているのであれば今すぐ試してみましょう。
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まとめ:メルマガ配信はメール配信システムを使った方法がおすすめ
メルマガ配信には、BCC送信で配信する方法と、メール配信システムを使った方法のふたつがあります。各方法のメリット・デメリットは以下の通りです。
BCC送信 | メール配信システム | |
顧客情報の漏洩リスク | × 誤送信など些細なミスで起こりうる | ○ パスワードなどのセキュリティが突破されない限り起こらない |
セグメント配信 | △ コピペ時にメールアドレスのソートが必要 | ○ 配信セット時に条件を絞り込むだけ |
リスト管理 | × エクセルなどを使い手動で管理する | ○ エラーリストの排除やURLクリックによるタグ付けなどは自動で行われる |
スパム判定 | × スパム判定されやすい | ○ IP分散などの技術によりスパム判定されにくい |
効果測定 | △ 効果測定が行えるように自ら設定する必要がある | ○ 簡単 |
費用 | ○ かからない | × かかる |
使いやすさ | ○ 誰でも使える | △ サービスによっては難しい |
各方法はそれぞれ一長一短あるものの、メリットが大きいのはメール配信システムの方です。BCC送信はメールアドレスの入力ミスで大きな損害につながりうる、スパム判定されやすいなどの致命的なデメリットが複数あり、メルマガ配信には向きません。
この結果を踏まえてメール配信システムの導入を検討するなら、「使いやすさ」に重点を置いて候補のサービスを探しましょう。その上で「必要な機能はあるか」「価格はどうか」といった点を比較していくことえ、サービス選定の精度を高めることができます。
なお、国産メール配信システムの「blastmail(ブラストメール)」は、使いやすさと高機能さを兼ね備えたサービスで、メルマガ配信を行う多くの企業から高い評価を得ています。今なら7日間無料で利用できるため、メルマガ配信を行うならぜひ試してみてください。