BtoB(企業間取引)・BtoC(企業個人間取引)を問わず、ビジネスにおける集客手段としてメールマガジンの配布は今も人気のコンテンツです。
特に、BtoBビジネスにおけるメルマガの集客力は、SNSが集客媒体として注目されている現代でも衰えてはいません。なぜなら企業間取引でメールはまだまだ活用されている手段であるためです。社内でのやり取りはslackなどに置き換わってきていますが、社外とのやりとりにチャットを使うシーンは多くはないでしょう。
メルマガ集客は、見込み客の獲得や優良顧客への育成を狙いとして行われていますが、コンテンツの作成にはそれなりの労力が必要になります。
普段の業務もある中、メルマガのコンテンツ作成になかなか時間を割くことができない……とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
メルマガ施策に注力している企業の多くは、コンテンツ作成にかかる労力を軽減するために、テンプレートをうまく活用しています。
この記事では、メルマガの配信を行っている多くの企業が採用しているメルマガテンプレートについて解説します。
メルマガの作成にかかるコストを削減しつつも、成果の出るコンテンツを目指しましょう。
目次
BroBでメルマガは効果があるのか?
BtoBビジネスでもメルマガ配信は成果出すことは可能です。
マーケティング施策はいろんな手法がありますが、顧客とのコミュニケーションツールとしてメルマガは数多くの企業で取り組まれています。
また、下記のグラフのようにメルマガ(メールマーケティング)は最も費用対効果が高いと言われています。
メルマガ配信を行うときはメール配信システムを使った効率的に安全性の高い運用がおすすめです。
また、MAツール(マーケティングオートメーションツール)でもメルマガ配信を行うことはできますが、メール配信が主のシステムではない場合、費用対効果が高くなることがあります。
手軽にメルマガ配信を始めたい方は、下記の記事でおすすめのメール配信システムを20個、ご紹介しているので参考にしてみてください。
BtoBメルマガのはじめ方
ここからはBtoBビジネスでメルマガ配信のはじめ方について解説していきます。
また、本記事の内容は下記のアーカイブウェビナーで詳しく解説をしているので、動画で学びたい方はぜひお申し込みください。
※お申込み後、すぐにご視聴していただけます。
STEP1 メルマガ配信の目的を明確にする
メルマガ配信を行うときはまず始めに、目的を明確にしましょう。
BtoBメルマガで実現できる例としては下記の3つがあげられます。
- 顧客とのエンゲージメントを高める
- 見込み顧客を商談や売上につなげることができる
- 営業を効率化しリソース不足を解消することができる
また、上記のグラフのように、65%の方が広告・宣伝といった売上に繋げるためにメルマガ配信を行っていることが分かります。
STEP2 コンテンツを作成して配信する
目的が明確になったら、メルマガで配信するコンテンツを作成して配信しましょう。
コンテンツの作成例としては下記のようなものが挙げられます。
メルマガのコンテンツは顧客のフェーズ・検討段階に合わせて作成して配信しましょう。
例えば、自社に対してまだまだ関心度が低いと思われる層には、オウンドメディアの記事やホワイトペーパーを配信するのがおすすめです。
関心度が低い層としては、展示会やオンラインセミナーなどで獲得したばかりのリードを指します。
導入検討が進んでいる層に対しては自社サービスの製品資料や、営業との日程打診をするメルマガなどが有効的です。
導入検討が進んでいる層としては直近で営業と商談をしていたり、無料トライアルを試しているリードを指します。
また、コンテンツをたくさん用意しても、配信する相手のニーズに合っていないと、興味がないと思われてしまい、メルマガの配信解除をされる可能性があります。
そのため、下の図のように顧客のフェーズを1ステップだけ進めること意識して配信するようにしましょう。
STEP3 配信したメルマガの効果測定をする
配信したあとは、そのメルマガの効果測定を必ず行いましょう。
また、テキストメールでは効果測定をすることができないので、注意が必要です。
STEP4 結果の振り返りと施策の改善を行う
結果を振り替えずに配信を続けていると効果が薄れてしまいます。
それぞれの基準値を下回らないように日々、分析を行うことでメルマガ配信の成果を最大化させることができます。
メルマガの配信形式はBtoBでもBtoCでも2パターン
メルマガのテンプレートをご紹介する前に、メルマガの配信形式についてご説明しておきましょう。
メルマガの配信形式は以下の2つに分けられます。
- HTMLメール形式
- テキストメール形式
それぞれの違いは以下の表にまとめました。
画像・ボタンの配置 | 作成の難易度 | レスポンシブデザイン | 効果測定 | |
HTML形式 | ◯ | 難しい | ◯ | ◯ |
テキストメール | × | 簡単 | × | × |
コンテンツの中に画像やボタンを配置することができるHTMLメールは、スマホの普及によりメルマガ集客に利用する企業が増加しました。
HTML形式のメルマガを配信することで、サービスの利用イメージを読者に伝えやすくなるだけでなく、レスポンシブデザインも可能になります。
レスポンシブデザインとは、受信する媒体によってコンテンツの表示を変えるデザインのことです。
レスポンシブデザインを施すことで、画面のサイズに関わらず意図したデザインを表示できるようになるため、文字化けやデザインの乱れによる読者離れを防ぐことができるでしょう。
また、配信したメルマガに対する受信者の反応として、以下の要件を数値化する「効果測定」を行うことができるのも魅力の一つです。
- 到達率:配信したメールが受信ボックスに届いた割合
- 開封率:到達したメールが開封された割合
- クリック率:配信したメールに添付したURLがクリックされた割合
上記のような数値をもとに、コンテンツの改善を繰り返すことで、読者のアクションを起こせるコンテンツを作成することができるようになります。
唯一の難点は、テキストメールの作成と比較して技術的なハードルが高い、という点です。
しかし、これはあくまでもHTMLメールを手作業で作成した場合の話で、近年はメール配信システムを利用することで、上記の課題をクリアしメルマガ集客を行うことができます。
メール配信システムとは、メールマーケティングに特化したサーバーやツールを提供しているシステムで、メルマガ集客に注力している企業のほとんどはこのシステムを採用しています。
メール配信システムや、HTMLメールの作成を簡略化する「HTMLメールエディタ」に関してはこの記事の後半でも詳しく解説しています。
また、以下の記事ではHTMLメールの作成方法についてまとめているので、HTMLメールについてもっと詳しく知りたい方はこちらの解説もご覧ください。
関連記事:HTMLメールの作り方を5分で解説!最も簡単に作成する方法もこっそり教えます。
BtoB向け!メルマガテンプレート
ここからは実際に、メルマガテンプレートをケース別でご紹介していきます。
HTML形式のメルマガは以下のような要素で構成されており、各要素を組み合わせて自社のオリジナルのデザインテンプレートを作成します。
- ヘッダー:冒頭部にあるロゴやメルマガの内容を示す画像
- リード:挨拶文やメルマガ担当者の自己紹介文
- 目次:リード以降のメルマガの構成を説明する文
- 記事:紹介したいコンテンツの内容を示す文や画像
- フッター:メルマガ発行元の企業情報やSNSなどの関連リンク
特に、ヘッダーやリードは読者が一番最初に目にする部分であることから、読者の興味関心を惹きつけられるような画像を配置する必要があります。
サービス利用時のイメージ・ベネフィットが読者に伝わりやすいようなコンテンツを作成しましょう。
また、HTMLメールエディタを提供しているメール配信システムには、画像や文章を挿入するだけの状態にデザインされたテンプレートを用意しているものもあります。
デザインテンプレートを利用することで、HTML形式のメルマガを作成する労力は大幅に削減できるでしょう。
この記事では、メール配信システムの一つである「ブラストメール」のHTMLメールエディタとデザインテンプレートを使ってコンテンツを作成しています。
BtoBの営業を行っているメルマガ担当者の方は、ぜひご参考ください。
セミナーの告知
コンテンツの作成時間:15分
ヘッダーには企業ロゴと、セミナーの内容を伝える画像を配置し、リード文として自己紹介とセミナーの概要を記載してあります。
読者が一番先に目にするヘッダーには、コンテンツの内容が把握できる画像を配置するのが鉄則です。
そうすることで、読者の興味関心をコンテンツに引き寄せ、開封やURLのクリックにつなげることができます。
BtoBのメルマガでは上記の画像のように別のページへのリンクを本文に差し込み、メルマガ自体が長文にならないように工夫するレイアウトが主流になっています。
これは読者にとってメルマガは「じっくり読むものではなく、あくまでプッシュ通知としての購読している」ケースが多いので、メルマガだけで情報が完結するコンテンツよりも詳細は別サイトに誘導する方が読者にとって望ましいと考えられているためです。
訴求部分となるリンクはボタンにするなどの工夫をし、コンテンツの中でも目立つ位置に配置するようにしましょう。
一度このようなコンテンツを作成し、テンプレートとして保存しておけば、次回からは画像や文章を差し替えるだけでメルマガを作成することができるようになります。
ブラストメールのHTMLメールエディタでは、画像の差し替えや、ボタンに表示される文字の変更は同じ画面から行うことができるので、煩雑な作業は必要ありません。
イベントへの招待
コンテンツの作成時間:5分
イベントの招待などを伝えるメルマガです。
ヘッダーには、サービス利用時のイメージとして住居に関する画像を配置しています。
セミナー告知のメルマガとは対照的に本文の記載は最小限のものにし、URLのクリックに誘導する作りになっています。
どちらの構成もメルマガを配信している企業に採用されているものなので、先述した効果測定機能などを使いながら読者の反応をチェックしましょう。
今回ご紹介しているメルマガは、ブラストメールが提供している「限定デザイン」と呼ばれるテンプレート集をそのまま利用しています。
デザイン集を利用すれば、テンプレートを自作する手間も省くことができるので、コンテンツの作成にかかる労力はさらに軽減されるでしょう。
限定デザインも画像や文字の変更は可能です。
自社の広告する商品やサービスの画像を挿入し、オリジナルのコンテンツを作成しましょう。
新商品・サービスの紹介
コンテンツの作成時間:5分
こちらのコンテンツもブラストメールの限定デザイン集を利用して作成してあります。
はじめにご紹介したセミナー告知のメルマガと同じ構成になっていますが、画像の量を多くしているため、より読者に負担の少ないコンテンツに仕上がっています。
また、メルマガ内にサービスを利用した企業の成功事例などを記載する手法も、BtoBの営業を目的としたメルマガではよく使われています。
先述したように、BtoBの業界ではサービス導入までの期間が長くなっており、コンテンツ内でいかに読者の興味を引きつけるかが重要です。
上記のメルマガでは読者の興味関心を引き付け、サービスの詳細ページなどの次のステップに進ませる工夫として成功事例を記載しています。
ターゲットとなる読者が抱える課題を想像し、問題を解決に導いた成功事例を紹介しましょう。
まとめ
サービス成約までの期間が長期化しつつある現代において、お客様と長期的に接触することができるメールマガジンの配布による営業は、多くの企業で採用されている人気の営業方法です。
特にHTML形式のメルマガは、視覚的な訴求効果が高く、提供するサービスや商品を利用している際のイメージを読者に想起させることができるため、多くの企業が作成に力を入れています。
とは言え、コンテンツの作成にかかるコストを考えると、全てのメルマガを手作業で作るというのは現実的な話ではありません。
メルマガ担当者の負担を減らし、かつ再現性のあるメルマガの作成環境を整えるために活用されているのが、メルマガのテンプレートです。
HTML形式で作ったメルマガの構成をテンプレートとして保存することで、画像や文字を差し替えるだけで簡単にメルマガが配信できるようになります。
また、メルマガの配信を行っている企業が導入している「メール配信システム」では、HTMLメールを直感的に作成することができるエディタを提供しています。
本記事でご紹介しているブラストメールでは、エディタに加え、すでにヘッダーなどの構成ができている限定デザイン集も提供しています。
画像や文字を差し替えるだけで、すぐにHTML形式のメルマガを配信することができるので、作成にかかる時間を大幅に短縮することができるでしょう。
この記事でご紹介している機能は、ブラストメールが実施しているトライアル期間でも利用することができるので、BtoBのターゲットを持つメルマガ担当者の方はぜひご活用ください。