メールマガジンを利用した集客をしているとメルマガが読まれないという課題に直面する方が多くいらっしゃいます。
SNSの利用率が高い昨今では、メールを使ったコンテンツは集客効果が低いと思われるかもしれませんが、メルマガ集客を売り上げにつなげている企業は多いでしょう。。
「@DIME」が2020年に行った調査では、会社やお店からのお知らせを受け取っている媒体は、88.4%の「Eメール」が2位の「LINE」に30%以上の差をつけました。
「NIKE」や「Apple」の様な大企業もメルマガの配信を継続しており、消費者の注目がSNSに移っているために自社のメルマガが読まれない、というのは誤った認識と言えるでしょう。
この記事は、配信しているメルマガが読まれないとお悩みの方に向けて、メルマガ配信のプロが「読まれないメルマガの特徴」についてまとめたものです。
上記のような課題にお悩みの方や、自社のメルマガの集客効果を上げたい方はぜひご覧ください。
目次
「読まれないメルマガ」の定義
自社のメルマガ集客を思い返した時に「メルマガが読まれない」と感じているのはどの様な点からでしょうか。
自社のメルマガのデータを分析したことがない方は、配信しているメルマガのどこを課題に感じているのか明確にしておきましょう。
- 開封率が低い
- 商品やサービスの制約・問い合わせがない(クリック率が低い)
- そもそも相手に届いていない(到達率が低い)
- 購読者が減っている(解除率が高い)
メルマガを使った集客をしており、上記の様な点に心当たりがあれば、改善する必要があります。
今回のまとめでは、上記の4点の様な特徴があるメルマガを「読まれないメルマガ」と定義して、改善方法について解説していきます。
読まれないメルマガの改善方法(基礎編)
まずは、ご紹介した様な特徴があるメルマガを改善する方法として、コストや時間をかけずに取り組めるものを「基礎編」として解説しましょう。
また、メルマガ集客の用語として「到達率」「開封率」「クリック率」の3つは、今後の解説にも頻出するので覚えておきましょう。
- 到達率=配信したメールが相手のメールボックスに到達した割合
- 開封率=配信したメールが開封された割合
- クリック率=配信したメール内のURLがクリックされた割合
配信頻度を工夫する
配信頻度を工夫することで、メールの開封率アップにつなげられるでしょう。
メルマガは、配信頻度が多すぎると開封してもらえない傾向や、読者離れを起こす危険があると言われています。
先ほどご紹介した「@DIME」をはじめ、たくさんのメディアがメルマガの購読停止に関するアンケートを行っていますが、読者が購読停止を希望する理由として最も有力なのが「配信頻度が多すぎる」といった理由でした。
メルマガを配信している実感としては、メルマガの配信は1件/2〜3日だと多すぎて読まれなくなる印象があります。
週に1件くらいの頻度のメルマガ配信が理想で、配信の時間帯にも工夫が必要です。
配信時間は、ターゲットとしている客層によって異なっており、例えば専業主婦をターゲットにする場合は、忙しい朝や夕飯時の時間の配信は避ける必要があります。
自社が配信するメルマガのターゲットの生活をイメージし、最も読まれやすいタイミングに配信する様にしましょう。
件名を工夫する
メールの件名は読者が一番最初に目にする情報です。
このメルマガを読みたい!と受信者に感じさせる件名でなければ、開封率やクリック率の改善は望めません。
自身が迷惑メールを識別する時に、どんなところに注目するのかを思い出してみてください。
多くの方は、受信したメールの「件名」と「差出人」の項目を確認し、知り合いやビジネス関連からのメールなのか、迷惑メールなのかを判断するのではないでしょうか。
メルマガも同様に、件名で内容が分からない場合や、差出人に覚えがない場合はメールを開封してもらうことができません。
メルマガの件名を魅力的なものにするには、いくつかのポイントがあるので覚えておきましょう。
- 具体的な数字や権威を提示する(例:『30%OFF』『タレントの〇〇も使用中!』)
- 特別感・限定感を演出する(例:『都内在住者限定!』『今月お誕生日の方限定』)
- 15〜25文字以内に納める
この様なポイントを抑えて件名をつけることで、受信ボックスでメールを一覧した時にも思わず開きたくなるようなメールの件名が作成できるでしょう。
とは言え、解説したポイントをすぐにメルマガに反映するのは難しいものです。
そこで、当サイトでは「魅力が伝わるメルマガタイトルの付け方ブック」として、メルマガの件名に注目した資料を無料で配布しています。
こちらもぜひご覧ください。
読まれないメルマガの改善方法(応用編)
ここからは、多少コストや時間がかかる施策を「応用編」として解説していきます。
メルマガ配信で集客効果を出している企業の多くは、ここで解説しているポイントを踏まえてメルマガの配信をしています。
「読まれるメルマガ」をさらに「集客できるメルマガ」にするためにも参考にしてみてください。
読者にメリットがあるネタをメルマガにする
メルマガの基本は、読者に有益な情報を提供することです。
そしてメルマガで提供するネタは、自社のサービスやブランドと親和性があるものが望ましいとされています。
例えば、飲食店であれば食材の産地や育成方法、アパレルブランドであれば、おすすめ着こなしやトレンドなどが鉄板のネタとして採用されています。
単純に自社のサービス・商品の紹介をするだけのメルマガでは、自社のファンしか喜ばせることはできません。
「impress」の調査では、メルマガを読まなくなったきっかけとして、1位の「配信頻度が多すぎる(55.4%)」に次いで「情報が役にたたない(40.9%)」「内容がつまらない(34.9%)」があげられています。
受信者に喜ばれるメルマガは、自社のサービスの情報と社会のトレンドを上手に絡ませているものです。
メルマガのネタ集めは時間がかかるものですが、読者にとって有益な情報を配信することができれば開封率やクリック率が高い、集客できるメルマガとして機能するでしょう。
メルマガのネタ集めをする際は、以下のポイントを心がけましょう。
- 読者層(ターゲット)を把握する
- 社会トレンドにアンテナを立てる
- すでに取り扱ったネタの中で細分化できるものがないか探す
メルマガを配信する上で、どんな読者が自社のメルマガを購読しているのかを把握するのはとても大事な工程です。
具体的には、読者の年齢や職業などが読者層の分類条件に当てはまります。
自社のメルマガの読者の層を把握することができれば、どんなネタのメルマガが喜ばれるのか仮説を立てることができる様になります。
以下の記事では、メルマガのネタ集めに関する情報をまとめてあります。こちらもぜひご参考ください。
メルマガのネタ切れ対処法!良いコンテンツを量産し続ける秘訣とは
HTML形式のメールを配信する
メルマガの配信形式は、文字だけのテキストメールから画像やボタンを配置した「HTML形式」に主流が移り変わってきています。
HTML形式でメルマガを配信するメリットとしては以下の様なものがあります。
- 商品やサービスの魅力を視覚的に伝えることができる
- クーポン画像を配信することができる
- 効果測定ができる
画像を挿入することができるHTMLメールは、読者にサービス・商品の外観や使用時のイメージを視覚的に伝えることができます。
魅力的な画像を用意して、読者の購買意欲を刺激しましょう。
また、効果測定ができるのもHTMLメールを採用する大きなメリットになります。
効果測定をすることで、配信したメールの到達率・開封率・クリック率を把握することができるため、どんなコンテンツが読者からの反応が良かったのかを知る指標になります。
HTMLメールは、作成にHTMLに関する専門的な知識や技術が必要なため、集客コンテンツとしての費用対効果が低くなってしまうのがデメリットとされていました。
しかし、メールの一斉送信に便利な機能を提供している「メール配信システム」がHTMLエディタを提供したことで、誰でも簡単にHTML形式のメルマガを配信することができる様になりました。
メール配信システムを利用することで効果測定を行うこともできる様になります。
メール配信システムは無料で利用することもできますが、多くの企業では提供している機能やセキュリティの観点から有料のサービスを利用しています。
コストはメール配信システム毎に異なりますが、平均して4,000円/月程度で利用することができます。
メール配信システムの利用には、HTMLエディタや効果測定昨日の利用以外にも、さまざまなメリットがあるので、以下の記事を参考に自社にあったものを探してみましょう。
まとめ
読まれないメルマガには以下の様な特徴があります。
- 開封率が低い
- 商品やサービスの制約・問い合わせがない(クリック率が低い)
- そもそも相手に届いていない(到達率が低い)
- 購読者が減っている(解除率が高い)
この様な状況を改善する方法はいくつかありますが、取り組みやすいものとしては配信頻度や件名の工夫などがあげられます。
しかし「集客できるメルマガ」を配信するためには、扱うネタの吟味やHTML形式のメール配信などが必要になってきます。
実際、メルマガ集客に力を入れている企業では、メール配信システムを利用してHTMLメールの配信をしています。
また、メール配信システムを使うことで効果測定を行いメルマガの到達率・開封率・クリック率を調べ、どんなメルマガが読者からの反応が良いのかを把握することもできます。
コストをかけずに読まれるメルマガを作ることもできますが、メール配信システムを利用することで、さらに読者からの反応が良いメルマガを配信することができるでしょう。
メール配信システムの中には、無料体験期間を設けているものあるので、機能を確認した上で申し込んでみると良いかもしれません。
以下のリンクからはメール配信システムの一つである「ブラストメール」の無料体験に申し込むことができます。
メルマガ集客にお悩みの方はぜひご覧ください。
この記事の執筆者
株式会社ラクスライトクラウド
Webマーケティング リーダー 森神 佑希
2019年より、ブラストメールのWebマーケティングに従事。ウェブ広告の運用やサイト分析・メールマーケティングなど、集客からナーチャリングまで一貫して取り組んでいる。3年以上メルマガ配信の実務を行っており、先頭に立ってPDCAを回し、コンバージョン数を3倍以上に増やすことに成功。2022年からはそのノウハウを還元すべくセミナー登壇を行っている。