デジタルマーティングを強化するうえで、重要な施策のひとつに、メールマーケティングがあります。
効果的なメールマーケティングを目指すには、配信サービスの有効活用が重要となります。
ネットでは様々なメール配信サービスが増えているなか、とりわけ「フリー(無料版)」の文字は魅力的に映るでしょう。
しかし、無料版と有料版、果たしてどちらを使うべきで、それぞれ何が違うのか――。
この記事では一斉メール配信サービスを活用したいものの、どのサービスがベストなのか選定に迷っている人に向けて、無料版と有料版サービスの比較と選び方について詳しく紹介します。
実際に様々なシステムの比較をしたいという方はこちらをご覧ください。
目次
一斉メール配信サービスで実現できることとは?
一斉メール配信サービスを使えば、大量のメールも迅速かつ確実に届けることができます。
「一斉送信なんて、普通のメールソフトでもできるのでは?」
そう感じる方もいるかもしれません。
しかしOutlookやGmailといったソフトは、大量の一斉送信を行うための機能が弱く、最悪の場合、メールの送受信ができなくなったり、スパム登録、ブラックリスト登録されてメールを届けれなくなってしまいます。
知らずに行うと危険!?メールを大量配信する際のリスク。回避する方法も解説します!
こうしたリスクを知らないまま、一斉送信を繰り返していると、お客様への大切なメールや、取引先への重要なメールが届かないというトラブルに繋がりかねません。
また、一斉メール配信サービスは、送信したメールの効果測定ができるというメリットがあります。メールマーケティングを目的としている場合に信頼できるのは可視化できる数値です。そうしたデータを使った分析はメール配信による効果を高めてくれるでしょう。
次に、一斉メール配信サービスの基本的な機能を紹介していきます。
一斉メール配信サービスの機能
一斉メール配信サービスの主要機能について、ご紹介します。
「大量のメールを迅速に確実に届ける」という機能は、一斉メール配信サービスの最も基本的な機能であり、導入する1番の目的になりますが、他にもメール配信を効率化する機能があります。
ここで紹介しているような機能は、一斉メール配信サービスを導入するのであれば最低限欲しい機能です。有料、無料どちらのサービスを導入するにしろ、これらの機能を使えるのか確認してみてください。
HTMLメール作成
一般的にメール配信で使われるのは、「テキストメール」と「HTMLメール」の2種類です。
テキストメールは、文字のみの情報のため単調な構成になります。一方、HTMLメールはテキストメールに比べデザイン性が高く、かつメール配信後の効果測定も可能な点が特長です。
HTMLメールは見栄えが良く、メールの訴求効果も高いですが、作成には専門的な知識が必要です。
しかし、一斉メール配信サービスの中には初心者でもHTMLメールが簡単に作成できるエディタ機能があるものがあります。
導入の際にはこうした機能があるかチェックしてみましょう。
また、おしゃれなデザインのHTMLメールを作成したいなら、ある程度テンプレートの種類が用意されているサービスを選ぶことをオススメします。
デザインを考える必要が無いので、すぐにメール配信を始めることができることに加え、洗練されたテンプレートを利用すれば、開封率やクリック率の向上も期待できます。
ターゲット配信
ターゲット配信とは、登録済の宛先リストの中から特定条件で絞り込んだグループに配信ができる機能です。
例えば、女性向けに配信をしたい場合は、ユーザーの性別情報をあらかじめ登録しておくと、女性のユーザーを宛先へ自動でセットすることができます。
居住地、年齢、興味関心など条件を細かく指定することで、より読者ニーズに合致した情報配信が可能です。
顧客ごとに必要とされている情報を届けることはメールマーケティングにおいて必須事項ですが、顧客ごとにいちいち手作業でメールを送っていては膨大な時間がかかってしまいます。
ターゲット配信機能があれば、宛先の振り分けを自動でやってくれるので非常にスムーズです。
メールの効果分析
一斉メール配信サービスには、送ったメールの効果分析を行う機能があります。以下のような数値を測定できます
- 開封率…配信されたメールのうち開封された割合
- クリック率…本文中のリンクがクリックされた割合
- 配信結果…配信成功数やエラーアドレスの確認
開封率やクリック率が分かれば「読者のニーズや興味関心」を知ることができます。データを元にメールを作成すれば、より読者に好まれるコンテンツになるはずです。
逆に、こうしたデータが取得できないままメルマガを続けるとどうでしょう。
メール配信に対してのフィードバックが得られないので常に出たとこ勝負なメルマガになります。これでは効果的なメールマーケティングはできません。
配信結果が分かるというのも実は便利な機能です。というのも、無効なアドレスにメールを送り続けていると先述したように、スパムメール認定されメールが正しく届かな区なるからです。
一斉メール配信サービスにはそうしたエラーアドレスを自動検知し配信リストから自動的に削除できるという機能もあります。
顧客管理
一斉メール配信サービスを使えば、面倒な顧客管理も簡単に行うことができます。
配信先リストの管理をメールソフトと別で行っていると、アドレスの変更や宛先の検索、顧客情報の入力など、いちいち時間がかかります。
確実にメールを届けるためには、配信先リストを常に最新の状態にキープしておくことが大切です。
また、一斉メール配信サービスには、空メール機能やワンクリック解除機能を持つものがあります。これらの機能はメルマガ配信を行うのであれば是非とも欲しい機能です。自動的にアドレスの登録や削除ができるので、アドレスの入力ミスや更新忘れを防ぐことができます。
ここまで紹介してきたような機能は、有料サービスであれば基本機能として使えることがほとんどですが、無料サービスでは使えない場合もあります。サービスを検討する際には、これらの機能が揃っているかどうかチェックしましょう。
一斉メール配信サービスの種類
一斉メール配信サービスには「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類があります。
メール配信サービスを選ぶ際には、この違いを知っておきましょう。
オンプレミス型メール配信サービス
オンプレミス型のメール配信サービス、買い切りで、システムを自社サーバーやPCにインストールして利用します。
後ほど解説するクラウド型メール配信サービスに比べて、機能やシステムを柔軟にアレンジすることができますが、導入には専門的な知識と費用が必要です。
セキュリティ対策や不具合への対応も自ら行う必要があるので、そういったことに対応できる人材を用意しなければなりません。
ランニングコストはかかってきませんが、導入までのハードルの高さや、配信環境の整備・維持を自らやらなければいけないという特徴から、オンプレミス型のメール配信サービスは初心者向けではないと言えます。
クラウド型メール配信サービス
最近主流となっているメール配信サービスの形式です。
面倒な初期設定やセキュリティ対策がすでに整備された状態なので、初心者の方でもすぐにサービスを使い始めることができます。
全てがWeb上で完結するので、使用する端末を選ばないことも特徴的です。会社のPCからだけでなく、スマホからでも利用できるので、出張先で急遽メールの確認をしたいといった場合にも対応できます。
クラウド型メール配信サービスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
メール配信システムはクラウド型がおすすめ!オンプレミス型との特徴を比較
無料版と有料版のサービスを比較!
それでは無料版と有料版を分け、それぞれの利用可能な機能を見ていきましょう。
無料版サービスの主な機能
- HTMLメール配信機能
- テンプレート作成機能
- 配信予約機能
- ターゲット配信機能
有料版サービスの主な機能
- HTMLメール配信機能
- 文章ヘッダー・フッター作成機能
- テンプレート作成機能
- 配信予約機能
- ターゲット配信機能
- バックナンバー自動生成
- 開封率測定機能
- クリック数測定機能
- エラーメール分析機能
- 空メール機能
- ワンクリック解除
製品によりますが、このように、一般的な機能はほぼ使用可能です。
無料サービスでも、有料と同じような機能を使えないことはありません。ですが、本格かつ継続的にメール配信を行う場合は、運用コストや管理コストの面においても、有料版サービスをおすすめします。
というのも、無料サービスの多くは、
- 「機能は使えるが、配信上限や登録アドレス数に制限がある」
- 「セキュリティ面が有料サービスに比べて脆弱」
- 「サポート体制が充実していない」
こうしたデメリットがあります。
セキュリティや機能のコストパフォーマンスを考えると、有料サービスを強くオススメします。
こちらの記事では、数あるメール配信システムの中から、プロがおすすめする20種類のメール配信システムについてまとめています。
一斉メール配信サービスの選定ポイント
世の中にはメール配信に関わる多くの製品やサービスが存在するなか、どのサービスを選べばいいのか途方に暮れてしまう方も少なくないと思います。
無料版と有料版にかかわらず、押さえておきたい重要なポイントをここでは紹介します。
セキュリティリスクを考慮する
一斉メール配信は効果が高い反面、様々なセキュリティリスクを抱えています。
ここでいうセキュリティリスクとは、外部からのスパムメール判定や管理不足による情報漏洩です。
まず、スパムメール判定回避の対策が十分にされていないと、スパムメール判定にひっかかり、さらに最悪の場合ブラックリストへ登録となれば、今後のビジネスに影響を与え機会損失を生じかねません。
また、不十分な管理方法で情報を漏洩してしまうと、企業価値や信頼が下がるのは明白です。
スパムやブラックリストへ登録されないために、例えば「エラーメール分析機能」を使用して対策したり、情報漏洩を防ぐために、ある程度信頼性のある有料版サービスを選ぶこともひとつの手かもしれません。
上記リスクについて回避可能と判断できると、あとは費用面と機能面の比較ですので、ぐっと選定しやすくなると思います。
メール配信システムにおけるセキュリティ対策とは?リスクと対策を徹底解説
サービス利用にあたって「実現したいこと」を明確にする
ひとつのサービスで使える機能が多ければ多いほど良い、高機能であれば良いというわけではありません。
どんなに多機能なサービスでも「機能が多すぎて結局使わない」「画面が複雑で使いにくい」といった可能性もあります。
一斉メール配信でどういう効果を狙うかによって、使われる機能は異なります。
例えば、「とにかく多くの人に認知してもらいたい」のであれば分析機能や読者管理機能は必要ですが、他システムとシームレスに連携する「API連携」機能は不要でしょう。
「メール配信作業の手間を減らしたい」という場合は、配信までの工数を最小限に抑えたサービスが良いでしょう。
まずは「実現したいこと」を明確にしてからサービスを選定しましょう。
そのうえで、まずは無料のサービスを使いたい場合は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:無料で使えるメール配信システム12選!
まとめ
一斉メール配信サービスにて、無料版と有料版の選定ポイントを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
とりあえずメール配信サービスがどんなものか試してみたいという場合には、無料サービスでも良いかと思いますが、本格的に一斉メール配信サービスの導入を検討している場合には、コストパフォーマンスの高い有料サービスから選ぶことをオススメします。
また、有料サービスの中には「無料トライアル期間」を設けていることもあります。まだ選定に迷われている方は、無料版トライアルを経て有料版を選らんでみたりと、じっくり吟味してみるのもいいかもしれません。
なお有料版サービスでは、費用対効果が抜群なブラストメールがおすすめです。
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セキュリティ重視の官公庁も契約しているという実績があるため、セキュリティ面でも充実しているといえるでしょう。
初めて一斉メール配信サービスを使う、という方にはオススメのサービスとなっています。
ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。