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「承知いたしました/承知しました」の違いとは?意味や使い方を解説【例文あり】

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2024.05.07 ビジネス・IT

承知いたしましたの意味や使い方を解説するアイキャッチ画像

ビジネスで多く使われている「承知いたしました」という言葉は上司や取引先のお客様など、目上の人に対して使う言葉です。

上司に会議資料の作成をお願いされたときや、取引先のお客様に見積もりを依頼されたときなど、「承知いたしました」を使うシーンは社会人にとって非常に多いです。

しかし、似たような言葉で「かしこまりました」や「わかりました」「了承しました」などの類義語も多くあり、誤った使い方を使用してしまうと相手に対して失礼に当たります。

そこで今回の記事では、以下の内容について紹介します。

  • 「承知いたしました」の意味と例文
  • 「承知いたしました」は二重敬語なのか
  • 「承知いたしました」と「かしこまりました」の違いについて
  • 「承知いたしました」の類義語 など

正しい知識と使い分けを覚えて、適切な返答ができるようになりましょう。

目次

「承知いたしました」の意味

まずは、「承知いたしました」の意味を詳しく解説します。

そもそも「承知」という言葉は、 依頼・要求などを聞き入れることを意味します。また、「承知」+「しました・いたしました」では敬語表現が異なります。

「承知しました」と「承知いたしました」はどちらが丁寧か?

結論からお伝えすると、「承知いたしました」の方が丁寧な言葉になります。

「承知しました」の「しました」はするの丁寧語。一方で「いたしました」は謙譲語の「いたす」に丁寧語の「ます」の過去形「ました」を使用した言葉です。

謙譲語と丁寧語を組み合わせると、敬語表現の中でも一番格の高い表現になります。

「承知しました」についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

関連記事:「了解しました」と「承知しました」の違いを解説!意味や類義語についても紹介します

使い方の注意点

「承知いたしました」は上司や取引先など、目上の人に対して使います。類義語に「わかりました」や「了解しました」などがありますが、どちらも丁寧語ではあるものの、くだけた表現となるため、上司や取引先に対して使うのは控えましょう。

部下や同僚に同じ意味を伝えたいときは「わかりました」や「了解しました」を使うようにしましょう。

その他にも類義語はたくさんありますので、後ほど詳しく解説します。

また、「承知いたしました」と言われた時に違和感を感じたことがあるかというアンケート取ってみたところ、半分以上の方が違和感を感じたという結果になりました。

そのため「承知いたしました」を正しく使えていない人が多いことが分かるかと思います。

シーン毎に例文を用いた解説もこのあとに紹介しているので、参考にしてみてください。

「承知いたしました」と言われて違和感を感じたことがあるかのアンケート結果※ブラストメール独自の調査結果。

「承知いたしました」は二重敬語なのか?

「承知いたしました」は二重敬語ではありません。

二重敬語とは、一連の言葉の中で敬語を2度使うことです。例えば、「拝見させていただきました」は二重敬語です。「拝見させていただきました」は「拝見」が「見る」の謙譲語で「させていただく」が「する」の謙譲語のため二重敬語となります。

そのため「拝見させていただきました」の正しい敬語は「拝見しました」となります。

「承知」という言葉自体には「謙譲」のニュアンスはありませんが、何となく「謙譲」の意味が含まれているのではないかと感じている人も多いのではないでしょうか。

その理由としては「承知」に使われている「承る」が謙譲語であることと、「承る」の意味が頼みごとを引き受けるなど、敬意がこもっていることが挙げられます。

「承知いたしました」の意味を例文でより深く解説

ここからは、「承知いたしました」を誰に対してどのように使うのか、例文を使って解説します。

「承知いたしました」を上司に使うときの例文

  • 上司から会議資料を作成するように指示されたとき。
    『承知いたしました。作成いたします。』

このときのニュアンスは「会議資料の作成の件、しっかりと理解しました。きちんと作成をさせていただきます。」という事になります。

「承知いたしました」は硬い印象を持たれることもあります。上司との関係性によっては「承知しました」を使っても問題ありません。

「承知いたしました」を顧客に使うときの例文

  • 取引先からの電話応答の際、伝言を頼まれたとき。
    『承知いたしました。〇〇にそのように申し伝えます』
  • 顧客から依頼をされたとき。
    『承知いたしました。当日までに準備をさせていただきます』

「承知いたしました」の類義語に「了解しました」があります。

しかし、了解しましたは、目上の人に対して不適切な言葉になるため、顧客に対して使わないよう注意しましょう。

その他の例文もご紹介

  • 先輩社員から連絡事項を頂いたとき。
    『ご共有ありがとうございます。承知いたしました』
  • 社内会議の日程変更を依頼されたとき。
    『承知いたしました。来週に変更させていただきます』

承知いたしましたは敬語の中で最も丁寧な表現のひとつです。そのため、返答の言葉に迷ったときは「承知いたしました」を使うことをおすすめします。

「承知致しました」と「承知いたしました」のどちらが正しいのか?

漢字でもひらがなでも「した」の謙譲語を意味する言葉ですが、漢字で表記をする「致しました」は単独の動詞として使う時に使用します。一方でひらがなの「いたしました」は補助動詞として使うという違いがあります。

補助動詞について補助動詞とは言葉の通り、動詞を補助するために使うときに使用する言葉です。動詞本来の意味が薄れているときに付け足して補助する役割があります。

漢字とひらがな、それぞれ例文を用いて解説します。

「致しました」の例文

  • 私はいままで多くの努力を致しました。
  • リビングから夕飯のいい匂いが致しました。

このように「致しました」は動詞として使われていることが分かると思います。

「いたしました」の例文

  • 〇〇の件、承知いたしました。
  • 今後とも、宜しくお願いいたします。

「承知」と「お願い」はどちらも動詞を意味しており、ここでの「いたしました」は前の動詞を補助していることになるので、漢字表記ではない「いたしました」を使うのが正しいです。

「承知いたしました」は漢字ではなくひらがなが正しい

例文でも紹介をしたとおり、「承知いたしました」の「いたしました」は漢字ではなくひらがなで記載する方が正しいです。

誤って使用している人が意外と多いので、気を付けるようにしましょう。

「承知いたしました」と「かしこまりました」の違い

似たような言葉ですが、どちらとも相手に敬意をこめて「わかりました」と伝えたい時に使用する言葉です。

そのため、意味としては両方同じです。どちらも敬語表現ですが、「かしこまりました」の方が、相手を敬うニュアンスが強い言葉ですので、接客などのサービスをする場面でよく使われています。

一方で、「承知いたしました」は、先ほどよりも硬い印象がある表現で、相手の要求をしっかりと理解していると伝えたい場合に適しています。ビジネスシーンで上司や取引先のお客様に使うことが多いです。

また、「承知いたしました」と「かしこまりました」の正しい使い分けを知っているか、アンケートを取ってみたところ下記のような結果になりました。正しい使い分けの方法はこのあと、詳しく解説します。

「承知いたしました」と「かしこまりました」の正しい使い分けについてのアンケート
※ブラストメール独自の調査結果。

「承知いたしました」と「かしこまりました」の使い分け

  • 何かを指示をされて、その内容がよく理解できたと伝えたいときは「承知いたしました」
  • お客様など社外の人により敬意を含めるときは「かしこまりました」

上記のように使い分けることが可能です。

違いはあるがどちらでも使ってOK

大前提として、どちらを使っても間違いではありません。あくまでも本人のさじ加減です。

しかし、相手を敬うニュアンスの強さ、指示された内容の理解度への強さに応じて使い分けをすることができます。

「かしこまりました」の意味を例文でより深く解説

次に、「かしこまりました」の意味や使い方をより詳しく解説します。

「かしこまりました」は「わかりました」の謙譲語で、理解した・わかったという意味があります。漢字で書く際は「畏まりました」となりますが、読みにくい漢字のため、ひらがなで使用されることが多いです。

「畏まる」には目上の人の前などで、おそれ敬う気持ちを表して謹んだ態度をとるという意味があります。「承知いたしました」よりも相手を敬うニュアンスが強い言葉で接客の場面やサービスをする場面での使用が多いです。

それでは、「かしこまりました」を誰に対してどのように使うのか、例文を使って解説します。

「かしこまりました」を上司に使うときの例文

  • 上司から会議資料を作成するように指示されたとき。
    『かしこまりました。作成いたします。』

「ご指示をいただき大変恐縮ですが、有難くお引き受けさせていただきます。」と、このようなニュアンスになります。「承知いたしました」と比較するとより敬う気持ちが伝わり、非常に丁寧な言い回しとなります。

「かしこまりました」を顧客に使うときの例文

  • お客様から注文を頂いたとき。
    『ご注文の件、かしこまりました。早速、手配を進めさせていただきます。』
  • 取引先との商談日時を設定したとき。
    『かしこまりました。それでは明日の13時にお伺いさせていただきます。』

このように「かしこまりました」は「承知いたしました」よりも、敬う気持ちが感じられる表現になります。

そのため、顧客からの注文への返答に「承知いたしました」を使ってしまうと少し冷たい印象を持たれてしまうことがあるので注意が必要です。

「承知いたしました」と「かしこまりました」の使い方についてアンケート

「承知いたしました」と「かしこまりました」は目上の人であれば誰にでも使用することができます。

そのため、上司に対して「承知いたしました」と「かしこまりました」のどちらを使っているのか気になる人もいるかと思います。

そこで、「承知いたしました」と「かしこまりました」を上司と取引先のどちらに使うことが多いかアンケートを取ってみたので、ご紹介します。

「承知いたしました」を上司と顧客のどちらに使う人が多いか

アンケート結果では「承知いたしました」を顧客よりも上司に使う人の方が多い結果になりました。

「承知いたしました」と返答するときに 上司と顧客のどちらに使うことが多いですか?

※ブラストメール独自の調査結果。

「承知いたしました」は敬意よりも理解度を表す表現なので、上司から指示をされた時に「承知いたしました」を使う人の方が多いかもしれません。

「かしこまりました」を上司と顧客のどちらに使う人が多いか

類義語の「かしこまりました」についてもアンケートを取ってみました。

アンケートでは「かしこまりました」を上司よりも顧客に使う人の方が多い結果になりました。

「かしこまりました」と返答するときに 上司と顧客のどちらに使うことが多いですか?

※ブラストメール独自の調査結果。

「かしこまりました」は理解度よりも敬意を表す表現なので、顧客から発注や依頼を受けた時に「かしこまりました」を使う人の方が多いかもしれません。

どちらを使っても間違いではない

アンケートから、上司に対しては「承知いたしました」、顧客に対しては「かしこまりました」を使う人の方が多い結果となりましたが、どちらも間違いではありません。

「承知いたしました」と「かしこまりました」の使い分けについての画像

直属の上司に対しては「承知いたしました」を使い、より上位役職者や取引先など、敬意を表したい場合は「かしこまりました」を使うとよいでしょう。

ただし、どちらが正解というのはなく、あくまで本人のさじ加減になります。

「承知いたしました・かしこまりました」の類義語

ここからは「承知いたしました・かしこまりました」以外にも目上の人に対して、返答する時に使える言葉を紹介します。

わかりました

「わかりました」は「わかる」の過去系である「わかった」の丁寧語です。「承知いたしました・かしこまりました」と同じく理解する、聞き入れるなどと同じ意味を持つ言葉になります。

学校やアルバイト先の先輩など、フランクな関係である目上の人に対して使うのが一般的です。
反対に「承知いたしました・かしこまりました」を使用すると少し堅苦しいといった印象を持たれてしまう可能性があります。

また、「わかりました」を謙譲語にしたのが「かしこまりました」になるので、上司やお取引先のお客様には使わない方が無難です。マナーがなっていないと思われないためにも仕事上では「わかりました」の使い方には気を付けましょう。

了解しました

「了解」とは物事の内容や事情を理解して承認することを意味します。謙譲語である「いたしました」をつけると、敬意を持った言葉になります。

しかし、「了解」という言葉自体が目上の人に対して不適切な言葉のため、上司やお客様へ使用するのは控えましょう。ただし、部下からの連絡に対して「了解しました」と使用するのは問題ありません。

「了解しました」についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

関連記事:「了解しました」と「承知しました」の違いを解説!意味や類義語についても紹介します

了承しました

「了承」とは相手の申し出や事情を納得して承諾することを意味します。「了解いたしました」と同様に、謙譲語である「いたしました」をつけて使用することもできます。

「了解」よりもさらに強く理解している、納得し認めているというニュアンスが強くなります。また、「了解」と同じく目上の人に対して不適切な言葉のため、使い方には注意が必要です。

同意いたします

「同意」は相手の意見に対して賛成や承諾したという気持ちを表す言葉です。

「同意いたします」には謙譲語の「いたす」が含まれているので似たような言葉の「同意します」よりもより丁寧な表現です。

承りました

「承る」という言葉にはいただくといった意味を持ちます。

「受ける」の謙譲語で、目上の人から物をもらうときや、要件を頼まれたときに使用します。また、「聞く」の謙譲語でもあるため「質問があれば承ります」のような使い方もできます。

断る場合の表現は?

ビジネスシーンでは、指示された内容によっては引き受ける事ができないケースが度々起こります。そのような場面で使用できる言葉をご紹介します。

承知いたしかねます

引き受けることができない時は「承知いたしかねます」を使います。「承知いたしました」と同様に謙譲語であり、「いたしかねます」にはすることが難しいといった意味があります。

そのため、「承知いたしかねます」には「承知することがむずかしい」という意味になります。

また、「承知いたしかねます」だけを伝えるよりも、「大変申し訳ございませんが」や「あいにくですが」などを付け加えて使用することがベストです。断る場合は謝罪や残念な気持ちをセットで伝えると相手も納得してくれる事が多いです。

その他にも、ビジネスにおいてお断りメールを送る時の注意点や実際に使える例文は以下の記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください

「承知いたしました」の英語表現は?

英語表現では様々な使い方があります。目上の人に足しては「Certainly」「Absolutely」が適しています。

また、部下やフランクな関係を築けている人に対しては「OK」「Of course」など、日本人でも馴染みのある言葉でも使うことができます。

英語での例文

Certainly, sir.
訳)承知いたしました。
「sir」をつけることでより丁寧な伝え方になります。

Absolutely. Let me show you to the conference room.
訳)承知いたしました。会議室へご案内します。

「承知いたしました」を正しく使いこなそう

今回は、「承知いたしました」の意味や例文と類義語の「かしこまりました」との使い分け方法について解説しました。

「承知いたしました」と「かしこまりました」の使い分けについては、あくまで本人のさじ加減で問題なく、相手にしっかり理解している旨を伝えたい時は「承知いたしました」、敬う気持ちを伝えたいときは「かしこまりました」のような使い分けが望ましいです。

他にも「わかりました」や「了解しました」などの意味や使い方、二重敬語ではない言葉をしっかり覚えて、正しい言葉遣いができるようになりましょう。

その他にも、ビジネス文章やビジネスメールにおいて使用方法に気を付けなければいけない言葉はたくさんあります。 以下の資料では、ビジネスメールで使える例文を多数まとめています。

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