社内コミュニケーションを円滑にし、組織全体の一体感を高めるために欠かせない「社内広報」。
経営方針や事業戦略を社員に浸透させるだけでなく、社内の情報共有や社員同士のエンゲージメント向上にも重要な役割を果たします。
本記事では、社内広報の目的や役割について解説し、効率的に運用するためのおすすめツールについてもご紹介します。
組織力を高めたい経営者や広報担当者の方は、ぜひご参考にしてください。
目次
社内広報とは?
社内広報とは、企業が自社の従業員に向けて行う広報活動を指し、主に社内の情報を共有し、コミュニケーションを促進する役割を担っています。以下にその目的や役割、具体的な取り組みについて詳しく説明します。
社内広報の目的
社内広報の主な目的は組織文化の浸透ですが。細かく分けると以下のようなものがあげられます。
- 企業理念や経営方針の浸透
- 社内コミュニケーションの活性化
- 従業員エンゲージメント向上
- 企業文化の醸成
- 社内現状の把握
社内広報の具体的な取り組み
社内広報として取り組めることを3つ紹介します。
社内報・Web社内報
社内報は、経営層からのメッセージや社員紹介、成功事例などを掲載し、従業員が楽しみながら情報を得られる媒体です。
最近ではWeb社内報も普及しており、リアルタイムで情報更新が可能です。
社内SNS
社員同士が気軽にコミュニケーションできる場として社内SNSが活用されています。これにより、情報共有が促進され、社員間の距離感が縮まります。
イベントやセミナー
定期的に開催される技術セミナーや展示会などの情報も社内広報活動の一環として提供されます。
これにより、従業員は新しい知識やスキルを習得する機会を得られます。
なぜ今、社内広報が重要なのか?
社内広報とは、企業が従業員向けに行う情報発信活動です。近年、従業員エンゲージメントの重要性が高まる中で、社内広報の役割が注目されています。
従業員の満足度や企業への貢献意欲を高める施策として、社内広報は非常に効果的です。
これは、情報が適切に伝達され、従業員が企業の一員としての意識を強く持つことで、業務へのモチベーション向上に繋がるからです。
さらに、企業文化の醸成や組織全体の活性化にも大きく寄与するため、その重要性はますます高まっています。
社内広報と社外広報の違い
社内広報は従業員向け、社外広報は顧客や投資家など社外向けに行う情報発信です。目的や対象者が異なります。
社内広報は、従業員が企業の目標や戦略を理解し、組織の一員としての意識を共有することを目的とします。
一方、社外広報は、企業のブランドイメージ向上や製品・サービスの認知度向上、投資家への情報開示などが目的です。
観点 | 社内広報 | 社外広報 |
---|---|---|
対象 | 従業員、従業員の家族 | 顧客、投資家、メディア、地域社会 |
目的 | – 企業理念の浸透 – 社内コミュニケーション活性化 – 従業員エンゲージメント向上 |
– 企業ブランドイメージ向上 – 製品・サービスの PR – 社会的信頼の獲得 |
主な情報 | – 経営方針 – 社内イベント – 業績 – 企業文化 |
– 新商品情報 – イベント告知 – 役員人事 – 投資家向け情報 |
情報発信方法 | – 社内報 – 社内 SNS – イントラネット |
– プレスリリース – メディア露出 – Web メディア |
これらの違いを理解し、それぞれの目的に合わせた情報発信を行うことが重要です。
社内広報と社外広報は、それぞれ異なる役割を持ちながら、企業の成長を支える上で欠かせない活動です。
社内広報が企業にもたらすメリット
社内広報に取り組むことは企業にとっても従業員にとっても多くのメリットをもたらします。
- 企業理念・経営方針の浸透
- 社内コミュニケーションの活性化
- 生産性の向上
- 離職率の低下
- 組織の透明性向上
- 会社や同僚への理解促進
- モチベーションとエンゲージメントの向上
- 帰属意識の強化
- キャリア開発の機会
- 孤立感の軽減
このように、社内広報は会社と従業員の双方にとって重要な役割を果たし、組織全体の発展に寄与します。
効果的な社内広報の進め方
ここからは実際に社内広報を行う際の進め方を紹介します。
社内報の企画・運営
定期的な社内報の発行は、情報共有の基本です。紙媒体、Web媒体など、最適な形式で情報発信を行いましょう。
社内報は、企業の方針や従業員の活躍、社内イベントなど、様々な情報を従業員に伝えるための重要なツールです。
- 紙媒体の社内報:手元に残るため、じっくりと読んでもらえる
- Web媒体の社内報:情報更新が容易で、動画や音声などのコンテンツも利用できる
自社の状況や従業員のニーズに合わせて、最適な形式を選択し、効果的な情報発信を行いましょう。
また、社内報の内容は、従業員の興味関心に応じたものにする必要があります。そのため、アンケートやインタビューを通じて、従業員の意見を積極的に取り入れることが重要です。
社内イベントの企画・運営
従業員間の親睦を深める社内イベントは、一体感を醸成する上で効果的です。
社内イベントは、従業員同士が交流し、親睦を深める絶好の機会です。懇親会や運動会、社員旅行など、様々な形式のイベントを企画することで、従業員間のコミュニケーションを活性化することができます。
また、イベントを通じて、企業理念やビジョンを共有する機会を設けることで、従業員の一体感をさらに高めることができます。
情報共有ツールの活用
イントラネットや社内SNSなど、情報共有ツールを効果的に活用し、社内コミュニケーションを円滑にしましょう。
情報共有ツールは、従業員が情報を共有し、コミュニケーションを取るための重要なツールです。
イントラネットは、企業の方針や業務に関する情報を共有するのに適しており、社内SNSは、従業員同士が気軽にコミュニケーションを取るのに適しています。
社内広報を成功させるポイントと事例
ここでは実際に社内広報を精巧させている企業の事例を紹介します。
アフラック生命保険の取り組み
アフラック生命保険株式会社は昔から社内広報に力を入れている企業のようです。
- 動画、Web、冊子(PDF)を効果的に組み合わせた社内広報を実践しています
- 動画社内報「Aflac Weekly News」を1994年から週1回配信しており、2024年時点で30年近く継続
- 2020年からは、コロナ禍を機にストリーミング配信に変更
- 2019年からは、Web・冊子の社内報も毎週発信
- 社内報アワード2024」において、動画社内報部門で3年連続「ゴールド賞」を受賞しています
※参考記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000035597.html
アフラック生命保険の事例は、多様な媒体を組み合わせた社内広報の効果的な実践例として評価されています。
社内広報におすすめのツール
社内広報など大規模なメール送信を行う際は「メール配信システム」の利用をおすすめします。ここでは、メール配信システムのメリットについて説明します。
スパムフィルタ対策が充実している
メール配信システムにはドメイン認証などセキュリティに特化した機能が備わっています。また、信頼度の高いIPアドレスを保有していることも多く、通常のメーラーで配信を行うよりも到達率が高くなります。
宛先リストの管理が容易
メール配信システムにはセグメント配信機能がついていることが多く、送信先を容易に調整できます。Gmailなどのメーラーでも可能ではありますが、誤送信等のリスクがあるので、あまりおすすめのやり方ではありません。
セキュリティ上のリスクを抑えられる
誤送信やCC/BCC間違いといった人的エラーから生じる情報漏洩といったリスクも最小限に抑えられます。
大量のメールを一度に効率的に送信できる
メール配信システムは多くの場合、大量送信に適したサーバーを使用しているので、一度に大量のメールを送ることができます。また、有料サービスの場合、送信通数やアドレス数に応じて料金が設定されているので、自分に合ったシステムを導入すれば、低価格で大量のメール配信が可能です。
特にブラストメールは、アドレス数に応じた料金プランなので、配信数の少ないメルマガ初心者にもお得に使えるサービスです。
配信の分析ができる
メール配信システムは多くの場合、到達率や開封率、クリック率といった指標の分析が可能です。
特にメルマガを送りたい場合、施策の効果測定は必須です。通常のメーラーを使った一斉送信ではどれだけ届いたか、何人が開封したか、といったデータが全く取れません。
社内広報でメールを送りたい人にはメール配信システムの利用を強くお勧めします。
参考記事:メール配信システムおすすめ比較20選!専門家が図解とランキング形式で解説
メール配信システムの選び方
メール配信システムには多様なサービスがあるので、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
ここでは、メール配信システムを選ぶ時のポイントについて解説します。
配信速度
見逃されがちですが、メール配信システムにおいて配信速度は最重要項目といっても過言ではありません。
サポートや機能が各社の戦略次第で変更可能なのに対し、配信速度は長年蓄積された技術に裏付けされているので、一朝一夕にまねできるものではないからです。
メール配信システムを選ぶ際はその信頼度の指標としいて必ず配信速度を確認しましょう。
配信先の安全性と到達率
到達率も非常に重要です。SPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)といった、メールの正当性を保証するための認証プロトコルに対応していないと、メールがスパム扱いされる可能性が高くなります。
特にGmailは送信者ガイドラインもアップデートされているので、これらの対策がなされているシステムを選ぶのは必須といえるでしょう。
関連記事:【解決策】2024年2月よりGmailガイドラインが変更!1日5000件以上の配信は対応必須!
サポート体制
メールの一斉送信は個人情報を扱う非常にデリケートな領域なので、万が一の際のサポート体制は非常に重要です。特にチャットサポートや電話サポートといった、リアルタイムのサポートが提供されているか、日本語でのサポートがあるかは重要なチェックポイントになりえるでしょう。
配信規模と料金プラン
メール配信システムは、配信規模によって最適な料金プランが異なります。少量のメールであれば無料プランでも十分ですが、配信リストが増えたり、頻繁にメールを送信する場合は有料プランをお勧めします。
機能の充実度
メール配信システムには、セグメント機能や効果測定など、様々な付加機能が用意されています。必要な機能が揃っているか確認しましょう。
また、不必要な機能がついていることで、金額が高くなっているケースもあります。本当に自社で必要な機能は何かを考えたうえで、必要最低限のプランを選ぶことをおすすめします。
使いやすさ
メルマガ初心者の場合、いきなり高度なデザインの入ったメールを0から作成するのは非常に難易度が高いです。また、管理画面の見やすさも、メルマガの運用をしていく上では非常に大切です。
無料トライアルやFreeプランを提供しているサービスは、実際に使ってみることができるので、自分に合ったサービスを探すのに役立つでしょう。
メルマガ配信するならブラストメール(blastmail)
ブラストメールは、14年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。
迷惑メール判定対策機能はもちろん、セグメント配信や豊富なテンプレート、HTMLメールエディタなど、メルマガに必要な基本的な機能はすべて揃っています。最も安いプランなら、月額4,000円で導入することができます。
また、配信速度が高く、到達率が非常に高い点も魅力です。
「メルマガの到達率を上げたい」「たくさん機能があっても使いこなせない」といった方にはブラストメールがおすすめです。
無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。
まとめ:社内広報で組織を強くする
社内広報は、社員間のコミュニケーションを支え、組織の方向性や価値観を共有するための重要な施策です。主な目的や役割を理解し、適切なツールを活用することで、より効果的な情報伝達やエンゲージメント向上が期待できます。
- 目的: 情報共有、企業文化の浸透、エンゲージメントの向上
- 役割: 経営方針の伝達、社員同士のつながり促進、業務効率化
- おすすめツール: 社内SNS、チャットツール、ポータルサイト、ニュースレター配信システム
社内広報を戦略的に運用し、組織全体の活性化と社員のモチベーション向上を実現しましょう!