
本レポートは、導入社数シェア15年連続No.1のメール配信システム「ブラストメール」の独自配信データをもとに、日本国内の企業・団体が2026年1月1日〜6月30日に配信したメルマガを集計し、業種別の平均開封率としてまとめたものです。
2026年上期の全体平均は27.2%でした。
業種別の一覧に加えて、開封率の算出方法、計測の仕組みと注意点などもあわせて扱います。
目次
業界別 メルマガ平均開封率【2026年上期】
| 業種 | 平均開封率 |
|---|---|
| 運輸・エネルギー・一次産業 | 36.6% |
| 官公庁・自治体・団体 | 35.4% |
| 金融・保険 | 32.1% |
| 医療・福祉・介護 | 31.5% |
| 生活サービス・レジャー・美容 | 30.8% |
| 小売(実店舗) | 30.7% |
| 商社・卸売 | 29.9% |
| 飲食・宿泊 | 29.6% |
| 通販・EC | 29.1% |
| 製造・メーカー | 28.3% |
| Web制作・ネットサービス | 28.1% |
| 教育・学習支援 | 27.0% |
| IT・ソフトウェア・システム開発 | 25.7% |
| コンサルティング・士業・業務支援 | 24.4% |
| 広告・マーケティング・デザイン・印刷 | 24.1% |
| メディア・出版・放送・映像 | 22.2% |
| 建設・不動産・住宅 | 20.9% |
| 人材・採用サービス | 14.0% |
| その他・不明 | 23.9% |
| 全体平均 | 27.2% |
全体平均は27.2%、19業種の中央値は28.3%。19業種のうち11業種が全体平均を上回りました。
本レポートの調査概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 集計期間 | 2026年1月1日〜2026年6月30日 |
| データソース | 配信システム「ブラストメール」を利用して配信されたメールデータ |
| 集計対象 | 期間中に配信されたメールマガジン(HTMLメール) |
| 業種分類 | 19業種(「その他・不明」を含む) |
| 算出方法 | 開封数 ÷ 配信成功数 × 100 |
| 全体平均開封率 | 27.2% |
開封率が高い業種に共通する傾向
上位4業種は、運輸・エネルギー・一次産業(36.6%)、官公庁・自治体・団体(35.4%)、金融・保険(32.1%)、医療・福祉・介護(31.5%)でした。
これらのメール配信に共通するのは、受信者の業務や生活に直結する内容のものが多いという点です。
また、生活サービス・レジャー・美容(30.8%)、小売・実店舗(30.7%)、飲食・宿泊(29.6%)、通販・EC(29.1%)などは、来店や購入をきっかけにメールアドレスが登録されるケースが多く、受信者は「どこから届いたメールか」がすぐに分かるため、開封されやすい傾向にあります。
メルマガ開封率の算出方法
本レポートでの、開封率の計算式は次の通りです。
開封率(%)= 開封数 ÷ 配信成功数 × 100
配信成功数は、配信数からエラー(バウンス)を差し引いた通数です。
計算例
配信数10,000通、エラー500通、開封1,900通のケース。
- 配信成功数:10,000 − 500 = 9,500通
- 開封率:1,900 ÷ 9,500 × 100 = 20.0%
分母の定義による違い
開封率は、配信成功数を用いる方法と、配信数を用いる方法があります。配信数にはエラーとなった通数が含まれるため、同じ配信結果でも配信数ベースのほうが低い数値になります。
本レポートでは、配信成功数を分母に使っています。
配信数ベースの数値と本レポートを比較する場合は、次の式で換算します。
配信成功数ベース = 配信数ベース ÷(1 − エラー率)
開封率が計測される仕組みと注意点
開封率を計測できるのはHTMLメールのみ
開封は、HTMLメールに埋め込まれたトラッキングピクセル(1×1ピクセルの透明画像)で計測します。受信者がメールを開き、この画像が読み込まれた時点で開封として記録されるという仕組みです。
画像を埋め込めないテキスト形式のメールは、仕組み上カウントできません。開封率を指標として扱えるのはHTMLメールに限られます。
Apple MPPにより数値は高く出る
iPhoneやMacの標準メールアプリには、2021年から「メールプライバシー保護(Mail Privacy Protection)」という機能が搭載されています。この機能がオンになっていると、受信者がメールを開く前に、Appleが受信者の代わりにメール内の画像を読み込みます。
開封は「画像が読み込まれたかどうか」で判定するため、実際には読まれていないメールも開封としてカウントされます。日本はiPhoneの利用者が多く、この影響は無視できません。
ただし影響は全送信者に一律に及ぶため、同一期間・同一市場のデータ同士の比較は成立します。MPP導入前である2021年以前のデータとの比較には適しません。
開封として記録されないケース
- 画像の自動表示がオフの受信環境(一部のメールクライアントは初期設定でブロック)
- プレビューウィンドウでの閲覧(環境によっては画像が読み込まれない)
- テキスト形式での配信
このように、開封率は「メールを読んだ人の割合」を正確に表した数字ではなく、あくまで「計測のための画像が読み込まれた割合」です。
そのため、数字そのものの正確さを追うのではなく、同条件で配信を続けたときに数字が上がったか下がったかを見るほうが、実態をつかむことができます。
開封率が平均を下回るときに確認したいこと
迷惑メールフォルダに振り分けられていないか
メールが迷惑メールフォルダに振り分けられるようになってしまうと、開封率が大幅に下がって見えることがあります。まず確認したいのは、メールが受信トレイに届いているかどうかです。
確認する方法は2つあります。
- Google Postmaster Toolsに自社ドメインを登録し、Gmail宛ての迷惑メール率を見る(ガイドライン上の基準は0.1%未満)
- 自社で用意したGmail・Outlook・携帯キャリアのアドレスを配信リストに入れ、毎回どのフォルダに届くかを目視で確認する
Postmaster Toolsの登録手順と各指標の見方は、次の記事で解説しています。
迷惑メールフォルダに入っていた場合、最初に見直すのは送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の設定です。2024年2月以降、Gmailの送信者ガイドラインでは、1日5,000通を超える送信者はSPF・DKIM・DMARCのすべてが必須、それ未満でもSPFまたはDKIMの設定が要件とされています。
自社が要件を満たしているかは、次の記事のチェックリストで確認できます。
非アクティブな読者が分母に残っていないか
配信成功数が維持されていても、その中身が開封しない読者で占められていれば開封率は下がります。過去6か月〜1年間開封のない読者を抽出し、再エンゲージメント用のメールへの反応がなければ配信対象から外す運用が有効です。
差出人名が受信トレイでどう表示されているか
受信トレイの一覧で差出人名がどう表示されるかを確認しましょう。
差出人名を設定していない場合、送信元のメールアドレス(info@〜、no-reply@〜など)がそのまま表示されることがあります。この状態では、受信者が誰から届いたメールかを一覧の時点で判断しにくくなります。
企業名やサービス名で表示されるよう設定しておけば、受信者はどこから送られたメールであるかすぐ判断できるため、開封につながりやすくなります。
件名の要点がスマートフォンの表示範囲に収まっているか
スマートフォンで表示される件名は、環境にもよりますが概ね15〜20文字です。この範囲に、そのメールで一番伝えたいことが入っているかを確認します。
- 冒頭に長い【】や「〇〇通信 第123号」のような定型の接頭辞を置くと、要点が表示範囲の外へ押し出される
- 毎回変わる情報(今回の内容)を先頭に、毎回変わらない情報(メルマガ名)を後ろに置く
- 実機のスマートフォンへテスト配信し、受信トレイの一覧でどこまで表示されるかを目視で確認する
配信タイミングが読者の行動時間に合っているか
BtoBは平日の始業直後や昼休み前後、BtoCは通勤時間帯や夜間など、読者によって反応の高い時間帯は変わります。同じ内容・同じ件名で配信時間だけを変えた配信を数回試すと、自社リストの傾向を把握できます。
件名や配信内容を改善して開封率を上げる方法は、次の記事でまとめて解説しています。
開封率を含めたメールマーケティングの成果を出すために
開封率は、メールマーケティングの入口にあたる指標です。その先にはクリック率とコンバージョン率が続くため、開封率だけが上がっても、本文の内容やリンク先が読者の期待と合っていなければ成果にはつながりません。
配信の目的設定、ターゲット選定、コンテンツの作り方、効果測定までの全体像は、こちらの無料のホワイトペーパー「初めてでも成果が出るメールマーケティングの教科書」にまとめています。メール配信の成果改善のためにぜひ参考にしてみてください。

メルマガ開封率を改善するならメール配信システムを活用する
開封率の改善は、計測 → 比較 → 改善を繰り返す運用作業です。開封数とエラー数が自動で記録され、セグメント単位で数値を追える環境が前提になります。
メール配信システムを使うメリット
メールソフトのBCCによる一斉配信では、開封率の計測ができません。メール配信システムを導入すると、次の要素がそろいます。
- 開封数・クリック数・エラー数の自動計測:配信のたびに数値が蓄積され、推移を追える
- HTMLメールの作成:開封計測の前提となるHTML形式を、専門知識なしで作成できる
- セグメント配信:属性や反応履歴でリストを分け、対象ごとに開封率を管理できる
- エラーアドレスの自動処理:バウンスしたアドレスを検知し、リストの鮮度を保てる
- 送信ドメイン認証への対応:迷惑メール判定を回避し、受信トレイへの到達を安定させる
おすすめのメール配信システム「ブラストメール」
ブラストメールは、15年連続で導入社数シェアNo.1※を獲得している国内最大級のメール配信システムです。導入実績は27,000社以上にのぼり、本レポートもブラストメールの配信データから集計しています。専門知識がなくてもHTMLメールを作成でき、配信後の数値をそのまま確認できます。
- 効果測定:開封数・クリック数・エラーカウントを配信ごとに確認できる
- HTMLメール作成(ノーコードエディタ):開封計測の前提となるHTML形式をコーディングなしで作成
- フィルタ配信(セグメント配信):読者の属性でグループを作成し、セグメント単位で開封率を管理
- 迷惑メール判定対策(SPF/DKIM/DMARC):送信ドメイン認証に対応
- Gmailガイドライン:2024年2月以降の送信者ガイドライン要件に対応
開封率の計測から、セグメント別の比較、エラーアドレスの管理までを1つの管理画面で完結できます。
公式サイト:シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」
※ミックITリポート2025年8月号「クラウド型eメール一斉配信サービスの市場動向と中期予測(売上高/アクティブ法人顧客数)」
おすすめのメール配信システム「blastengine」
blastengine(ブラストエンジン)は、自社システムとSMTPリレーまたはAPIで連携し、一斉配信やトランザクションメールを送信できるメール配信サービスです。開封の前提となる「受信トレイに届くこと」を配信基盤側から支えます。
- 99%以上の高いメール到達率:国内キャリア・ISPへの個別送信ロジックを実装
- SPF/DKIM/DMARC対応:送信ドメイン認証に標準対応
- バウンスメール自動対応:エラーアドレスを自動処理し、無効な宛先が分母に残る状態を防ぐ
- IPレピュテーション管理:blastengine側で運用し、高い送信者評価を維持
- 配信ログ管理:配信ステータスを詳細に確認でき、到達状況を解析できる
会員登録完了メールや予約確認メールなど、システムから自動送信されるメールの到達性に課題がある場合に適しています。初期費用は無料、メールアドレスの入力のみで無料トライアルを開始できます。
ブラストエンジン公式サイト:https://blastengine.jp/
FAQ
- メルマガの開封率は何%あれば良いですか?
- A:2026年上期の日本国内データでは全体平均が27.2%、19業種の中央値が28.3%でした。業種によって水準が大きく異なるため、本記事の業種別一覧で該当業種の数値と比較してください。
- 開封率の計算式を教えてください。
- A:本レポートでは「開封数 ÷ 配信成功数 × 100」で算出しています。配信成功数は、配信数からエラー(バウンス)を差し引いた通数です。配信数を分母にする方法もあり、エラー率が高いほど数値は低く出ます。
- テキストメールでも開封率は測れますか?
- A:測れません。開封の計測はHTMLメールに埋め込むトラッキングピクセル(透明画像)の読み込みで行うため、画像を埋め込めないテキスト形式では仕組み上カウントできません。
- Apple MPPで開封率は実態より高く出ますか?
- A:高く出ます。Appleのメールプライバシー保護が有効な環境では、受信者が開封していなくてもAppleが代わりに画像を読み込むためです。影響は全送信者に一律に及ぶため、同一期間・同一市場のデータ同士の比較は成立します。
- 開封率が低いまま配信を続けるとどうなりますか?
- A:メールプロバイダは読者の反応を受信トレイへ入れるかの判断に使うため、送信ドメインとIPアドレスの評価が下がります。使われなくなったアドレスは迷惑メール送信者を見つけるための罠として再利用される場合があり、そこへ配信するとブロックリストに登録されることがあります。





