楽天市場の大型イベント「お買い物マラソン」での売上アップは、多くの店舗にとって重要な課題です。
この記事では、お買い物マラソンで最大限の成果を上げるための具体的な施策と戦略を、競合記事の分析をもとに解説します。
ユーザーの購買意欲を高め、新規顧客の獲得とリピーター育成につなげるための、実践的なノウハウをお届けします。
目次
次回のお買い物マラソンはいつ?
次回のお買い物マラソンは、通例通りであれば2月4日~11日と予想されます。
楽天お買い物マラソンの基本的なスケジュールは以下のとおりです。
- 前半:4日~11日
- 後半:21日~26日
特に、楽天のポイントが上乗せされる「ゴトー日」(5と0のつく日)と重なる5日、10日、25日は通常日と比較しても大幅に高い売り上げが出るので、必ず対策をしておきましょう。
お買い物マラソンとは?
楽天市場のお買い物マラソンは、毎月開催される大規模なポイントアップキャンペーンです。
期間中は、複数店舗での購入でポイント倍率が上がるため、ユーザーはまとめ買いをする傾向があります。
お買い物マラソンの仕組みと主な特徴は以下の通りです。
- 1ショップで1倍、2ショップで2倍と、最大10ショップ以上で10倍までポイントが増加
- 各ショップで税込1,000円以上の買い物が対象
- 楽天市場の通常購入、定期購入、頒布会、楽天ブックス、楽天kobo、楽天ふるさと納税などが対象
- 獲得できるポイントの上限は通常7,000ポイント
- キャンペーンに参加するには事前にエントリーが必要
※同じショップでの複数回の買い物は1ショップとしてカウントされます。
ユーザーの購買行動の特徴
お買い物マラソンに参加するユーザーは、ポイントアップを目的とした購入が中心です。
特に、低単価の商品を複数購入する傾向があります。ユーザーは複数のショップを買いまわるので、新規顧客獲得のチャンスでもあります。
お買い物マラソンにどう備えるか?
前述のとおり、お買い物マラソンはビッグイベントかつほかのイベントとは性質や特徴が異なるので、特別な対策が必要になります。
目標を設定する
お買い物マラソン期間中の目標は、新規顧客の獲得とリピーターの育成にフォーカスしましょう。
売上目標だけでなく、顧客獲得数やリピート率などの具体的なKPIを設定し、効果測定を行うのがおすすめです。
お買い物マラソンの事前準備施策5選
まずは、お買い物マラソンを迎える前に準備しておくべきものを5つ紹介します。
集客をいくら頑張っても、ここがおろそかになっているとせっかくのお買い物マラソンの効果は台無しになってしまうので、あらかじめしっかりと対策を行っておきましょう。
1,000円ポッキリ商品の準備
まずは何といっても1000円ぽっきり商品の準備です。ポイントアップ目当てで買い回りをするユーザーは後半は「1000円ちょうど」でフィルターをかけるなどして商品検索を行います。
買い回り対象となる1,000円ポッキリ商品は、ユーザーの購買意欲を高める効果があります。
お試し商品や人気商品を特別価格で提供し、まずは購入してもらうことを目指しましょう。
この際、商品の原価や利益率についてはいったん度外視することをお勧めします。
参考記事:フロントエンド商材とは?メリットや効果的な活用法、注意点まで専門家が解説
店舗独自ポイントアップの実施
楽天のポイントアップに加えて、店舗独自のポイントアップを実施することで、ユーザーの購買意欲をさらに高めることができます。
期間中の特定時間や特定商品に対してポイントアップをすることで、より効果的な集客が見込めます。
効果的なクーポン発行
お買い物マラソン期間中は、様々なクーポンが発行されます。自店舗のユーザーに合ったクーポンを発行し、購買を促進させましょう。割引率や利用条件を工夫することで、より効果的な集客に繋がります。
商品名と商品画像の最適化
お買い物マラソン期間中は、商品名や商品画像をイベントに合わせて最適化することが重要です。
ユーザーの検索意図に合わせたキーワードを商品名に含め、魅力的な商品画像に変更することで、アクセス数アップに繋がります。
イベント用バナーと特集ページの作成
お買い物マラソン用のバナーや特集ページを作成し、イベントをアピールしましょう。店舗トップページや商品ページからバナーを設置することで、イベントページへのアクセスを促すことが可能です。
お買い物マラソンに使える集客施策4選
サイトや商品の準備をしただけでは、十分とは言えません。
ぽっきり商品や割引は新規顧客に対して特に有効ですが、過去の購入者にリピートしてもらうのも非常に重要な施策です。
メールマガジン
ユーザーにイベントを知らせる最も効果的の方法は「メールマガジン」です。特に、リピーター向けに事前告知をすることで、効率よく集客できます。
- 広告費用が掛からない
- 既存顧客なので顧客獲得コストもかからない
- 一度購入している人、興味がある人なので購入率が高い
- イベントの時期以外にも買ってもらえる可能性がある
このように、メールマガジンには多くのメリットがあります。
メルマガ読者は、非常にファンに近い顧客層なので、ユーザーに対して魅力的な訴求をすることでセール期間の売り上げをさらに向上させ、ランキング上位などを狙うことも可能です。
お買い物マラソン告知用のメール文例
件名
最大ポイント〇〇倍!楽天お買い物マラソン、いよいよスタート!
本文
こんにちは、「ショップ名」です!
待ちに待った楽天のお買い物マラソンがついにスタート!
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開催期間
開始日時 ~ 終了日時
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このチャンスを逃さず、楽しいお買い物をしてくださいね♪
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必要に応じて、ショップや商品の情報を差し込んでアレンジしましょう。
楽天のお買い物マラソンは仕組みが複雑なので、仕組みや攻略のコツなどを合わせて記載することで、顧客の役に立つ情報になります。
SNSでの告知
SNSでの告知もメルマガ同様に効果的な施策です。
しかし、SNSのタイムラインは基本的に流れが非常に早く、見逃されることも多いので効果を出すには何度も投稿する必要があります。
SEO対策の見直し
お買い物マラソン期間中は、SEO対策を見直しましょう。
特に、イベント関連のキーワードを商品ページに盛り込むことで、検索流入を増やすことができます。また、楽天内のSEOだけでなく、外部SEOも意識することが重要です。
広告の活用
楽天の広告を活用して、イベント期間中の露出を増やしましょう。
特に、CPC広告やターゲティング広告を利用することで、効率的な集客が期待できます。予算に合わせて、最適な広告戦略を立てましょう。
リピーター施策と顧客満足度向上
お買い物マラソンを機に獲得した新規顧客をリピーターにするための施策も重要です。
- 自社のECサイト会員になってくれる可能性がある
- 利益率が高い
- ファン化(拡散してくれる)可能性が高い
せっかくのイベントで獲得した新規顧客は、必ず「自社のメルマガ」のハウスリストに入れるためにアドレスを取得しましょう。
購入後のフォローメールや、次回の購入を促すクーポン配布など、顧客との継続的な関係を築きましょう。
また、問い合わせ対応など、顧客満足度を高めるための取り組みも欠かせません。
リピーター施策の重要性
お買い物マラソン後のリピーター育成は、安定的な売上につながります。リピーター限定の特典や、特別クーポンなどを提供し、継続的な関係性を築きましょう。
顧客満足度向上の取り組み
迅速な配送や丁寧な梱包、問い合わせへの丁寧な対応など、顧客満足度を高めるための取り組みも重要です。
顧客からのレビューに真摯に対応することで、店舗の信頼度向上にもつながります。
おすすめの施策はメールマーケティング
メールマーケティングとは、メールを使ったマーケティング活動のことです。
従来の紙媒体によるダイレクトメールと比較して、メールマーケティングは、配信コストが低く、ターゲット層に絞り込んだ配信が可能であるなどの利点があります。また、メールマーケティング最大のメリットは、ターゲティングによって読者の興味・関心をより刺激できるコンテンツが配信可能な点です。
メールマーケティングについての詳しい内容はこちらの記事に詳しく書いてあるので参考にしてみてください。
関連記事:メールマーケティングとは?基礎知識やメリット・実施方法を徹底解説【2024年最新版】
お買い物マラソンでのメールマーケティング活用法
楽天においてメールマーケティングは、2種類の成果向上施策に使えます。
- イベント効果の底上げ
- (利益率の高い)自社サイト会員へのナーチャリング
イベント効果の底上げ
言わずもがな、メールマガジンは強烈な売り上げ向上施策です。
メルマガの会員は熱心な顧客も多いため、お買い物マラソンの1週間前から告知をしていくことで、気になる商品をカートに入れておく、などの対応をしてくれます。
イベント開始と同時にその人たちに購入してもらうことで、該当期間中の売り上げランキング上位を狙えるので、単純な売り上げ以上の効果が見込めます。
先着順のクーポンなどを発行しておくと、期待した効果が出しやすいでしょう。
自社サイトの会員化
楽天市場は集客力も高く、非常に効果的な販売プラットフォームですが、当然その分の販売手数料がかかります。
自社のECサイトを小規模でも持っている場合、そちら経由のほうが在庫や売り上げのコントロールもしやすく、利益率も高いことがほとんどでしょう。
楽天にもメルマガのサービスはありますが、なるべく会員情報とメールマガジンは自前のものでためておくことをお勧めします。
顧客のアドレスが取得できない場合、商品のパッケージにチラシを同梱して会員登録を促しましょう。
サイト限定のクーポンコードや限定商品、抽選でプレゼントなどを掲載しておくと登録ハードルが下がります。
自社のメルマガリストに入ってくれた顧客には、どんなタイミングでも商品の訴求が可能ですし、再度楽天のイベントに参加してもらうことも可能です。
自社のハウスリストを増やしていくことが、モールに頼った集客から唯一脱出する方法といえるでしょう。
メールマーケティングならメール配信システムの導入が必須
メールマガジンなど定期的に大規模なメール送信を行う際は「メール配信システム」の利用をおすすめします。ここでは、メール配信システムのメリットについて説明します。
宛先リストの管理が容易
メール配信システムにはセグメント配信機能がついていることが多く、送信先を容易に調整できます。Gmailなどのメーラーでも可能ではありますが、誤送信等のリスクがあるので、あまりおすすめのやり方ではありません。
大量のメールを一度に効率的に送信できる
メール配信システムは多くの場合、大量送信に適したサーバーを使用しているので、一度に大量のメールを送ることができます。また、有料サービスの場合、送信通数やアドレス数に応じて料金が設定されているので、自分に合ったシステムを導入すれば、低価格で大量のメール配信が可能です。
特にブラストメールは、アドレス数に応じた料金プランなので、配信数の少ないメルマガ初心者にもお得に使えるサービスです。
HTMLメールを知識なしで作成できるエディタがある
メール配信をマーケティング目的で行う場合、HTMLメールの利用は必須です。
メール配信システムにはHTMLメールを知識なしで直感的に操作できる「エディタ」やあらかじめ構成が組まれている「テンプレート」といった機能が備わっています。
エディタの使いやすさはシステムによってさまざまなので、必ず無料トライアルなどで操作感を試してから選びましょう。
スパムフィルタ対策が充実している
メール配信システムにはドメイン認証などセキュリティに特化した機能が備わっています。また、信頼度の高いIPアドレスを保有していることも多く、通常のメーラーで配信を行うよりも到達率が高くなります。
セキュリティ上のリスクを抑えられる
誤送信やCC/BCC間違いといった人的エラーから生じる情報漏洩といったリスクも最小限に抑えられます。
配信の分析ができる
メール配信システムは多くの場合、到達率や開封率、クリック率といった指標の分析が可能です。
特にメルマガを送りたい場合、施策の効果測定は必須です。通常のメーラーを使った一斉送信ではどれだけ届いたか、何人が開封したか、といったデータが全く取れません。
メルマガを送りたい人にはメール配信システムの利用を強くお勧めします。
参考記事:メール配信システムおすすめ比較20選!専門家が図解とランキング形式で解説
メール配信システムの選び方
メール配信システムには多様なサービスがあるので、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
ここでは、メール配信システムを選ぶ時のポイントについて解説します。
配信規模と料金プラン
メール配信システムは、配信規模によって最適な料金プランが異なります。少量のメールであれば無料プランでも十分ですが、配信リストが増えたり、頻繁にメールを送信する場合は有料プランをお勧めします。
配信先の安全性と到達率
到達率も非常に重要です。SPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)といった、メールの正当性を保証するための認証プロトコルに対応していないと、メールがスパム扱いされる可能性が高くなります。
特にGmailは送信者ガイドラインもアップデートされているので、これらの対策がなされているシステムを選ぶのは必須といえるでしょう。
関連記事:【解決策】2024年2月よりGmailガイドラインが変更!1日5000件以上の配信は対応必須!
サポート体制
メールの一斉送信は個人情報を扱う非常にデリケートな領域なので、万が一の際のサポート体制は非常に重要です。特にチャットサポートや電話サポートといった、リアルタイムのサポートが提供されているか、日本語でのサポートがあるかは重要なチェックポイントになりえるでしょう。
機能の充実度
メール配信システムには、セグメント機能や効果測定など、様々な付加機能が用意されています。必要な機能が揃っているか確認しましょう。
また、不必要な機能がついていることで、金額が高くなっているケースもあります。本当に自社で必要な機能は何かを考えたうえで、必要最低限のプランを選ぶことをおすすめします。
使いやすさ
メルマガ初心者の場合、いきなり高度なデザインの入ったメールを0から作成するのは非常に難易度が高いです。また、管理画面の見やすさも、メルマガの運用をしていく上では非常に大切です。
無料トライアルやFreeプランを提供しているサービスは、実際に使ってみることができるので、自分に合ったサービスを探すのに役立つでしょう。
メールマーケティングを行うならブラストメール(blastmail)
ブラストメールは、14年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。
HTMLメールエディタはもちろん、セグメント配信や豊富なテンプレート、迷惑メール判定対策機能など、メールマーケティングに必要な基本的な機能はすべて揃っています。最も安いプランなら、月額4,000円で導入することができます。
また、配信速度が高く、到達率が非常に高い点も魅力です。
「とりあえずメールマーケティングを始めたい」「たくさん機能があっても使いこなせない」「メールマーケティングにかかっている工数を減らしたい」といった方にはブラストメールがおすすめです。
無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。
まとめ
お買い物マラソンでの成功は、事前の周到な準備と戦略が不可欠です。
ユーザーの行動を理解し、適切な施策を実行することで、売上アップ、新規顧客獲得、リピーター育成の全てを達成することができます。
この記事で紹介した内容を参考に、ぜひ貴店の売上最大化に繋げてください。