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【初心者向け】オウンドメディアの作り方を段階ごとに分かりやすく解説!

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2021.10.21 マーケティング

【初心者向け】オウンドメディアの作り方を段階ごとに分かりやすく解説!

オウンドメディアとは、自社で保有するWebサイトやブログのことで、Webコンテンツマーケティング施策のひとつとして知られています。

認知や見込み顧客を獲得するための媒体としてオウンドメディアは活用されており、取り組む企業が年々増えています。あなたや、あなたが所属する会社も、オウンドメディアに取り組みたいと考えていることでしょう。

そこで今回はオウンドメディアの作り方について詳しく解説します。オウンドメディアを成功させるためにも、参考にしてみてください。

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オウンドメディア作りの大まかな流れ

オウンドメディア作りにはマーケティング、開発、制作、数値分析など様々な要素が絡みます。したがってサイト構築に必要な工数も多く、細かな工程を挙げればキリがないといえるでしょう。

しかしながら、オウンドメディア作りの流れは、大まかにいえばたった3つの段階に分けられます。

  1. 準備・計画
    サイトコンセプトの決定やKGI・KPIの設定など、オウンドメディア運用で効率よく成果を上げるための計画を立てる段階
  2. サイト制作
    記事を投稿するための枠組みを作ったり、ユーザーがサイトを見られるようにするための段階
  3. 運用
    記事を投稿したり数値を分析したりなど、実際にオウンドメディアを運用し、成果獲得に向けてPDCAを回す段階

これら3つの段階さえ把握しておけば、オウンドメディア作りで迷子になることはありません。この後からは各段階について、どんな工程があるのかより具体的に解説します。

オウンドメディアの作り方1. 準備・計画

オウンドメディアを作るにあたって最も重要なのは「計画」といっても過言ではありません。いきなりサイトを作り始めるのではなく、なんのためにオウンドメディアを作るのか、コンセプトはどうするかといったことをハッキリさせましょう。

さて、この段階で必要な工程は以下の通りとなります。

  1. 目的・コンセプトを明確にする
  2. KGI・KPIを設定する
  3. 内製か外注かを選ぶ

各工程について詳しく解説します。

準備・計画1. 目的・コンセプトを明確にする

まずは「なんのためにオウンドメディアを作るのか」という、目的の部分を決めましょう。オウンドメディアでは基本的にSEOやSNSで集客するため、以下のような効果が期待できます。

  • 認知度アップ
  • ブランディング
  • リードジェネレーション
  • 商品・サービス購入
  • 人材採用につながる
  • サイト運営による収益(アフィリエイトや記事広告など)

これらのうちひとつだけでなく、複数の効果を期待してオウンドメディアを作ることもあります。複数の目的を持つ場合は、必ず優先度を設定しましょう。

目的がハッキリしたなら、サイトのコンセプトも作ります。

コンセプトを作るときは「マーケティングの部署に配属された新入社員や、マーケティングに疎い個人事業主のために、メールマーケティングの情報を総合的に紹介する」のように、ターゲットの情報も含めるようにしましょう。

そうすることで効率よくPDCAを回せるようになる他、記事の作成・発注時やペルソナ設定の際にも役立ちます。

準備・計画2. KGI・KPIを設定する

オウンドメディアを作る目的や、読者ターゲットが定まったなら、次にKGI・KPIを設定しましょう。

KGI・KPIとは?
KGIとは、特定のビジネス施策を実行するにあたって達成すべき最終目標のこと。一方KPIとは、KGI達成のために設定される中間目標のこと。いずれも数値で設定する。

認知度やブランドイメージの向上が目的であればPVやセッション数といった指標が重要視されますが、問い合わせや資料ダウンロードが最終的な成果であれば、それらの数字が重要指標となります。目的に応じて適切なKGI・KPIを設定しましょう。

準備・計画3. 内製か外注かを選ぶ

オウンドメディアを内製するか外注するかは、オウンドメディア作りでよくある悩みのひとつです。

内製すれば施策をハンドリングしやすく、金銭的コストも抑えられますが、時間と社内リソースが必要です。外注してしまえば社内リソースは不要ですし、時間的コストも抑えられますが、内製するより大きな費用がかかります。

また、外注する場合には「どこからどこまで外注するか」という問題もあります。サイトの制作までは内製して記事だけ外注する、コンセプトの部分からすべて丸投げなど、外注の形は様々です。

内製・外注ともにメリット・デメリットがあるため、社内リソースや予算などと相談して最適な形を選びましょう。

オウンドメディアの作り方2. サイト制作

準備・計画段階の次はサイト制作の段階に入ります。この段階が終われば、インターネットで実際にオウンドメディアを見られる状態になります。

この段階で必要な工程は以下の通りです。

  • サーバー・ドメインの準備
  • サイトを設計・構築する

各工程について見ていきましょう。

サイト制作1. サーバー・ドメインの準備

オウンドメディアの立ち上げに必要不可欠なのがサーバーとドメインです。サーバーとドメインとは、簡単にいえば以下のようなものです。

  • サーバー
    サイトを保存しておく箱のようなもの
  • ドメイン
    サイトの所在を示す住所のようなもの

それでは、どのようなサーバー・ドメインを準備すればよいのか解説します。

サーバー

サーバーには大きく分けて以下3つの種類があります。

  • 自社サーバー(オンプレミス)
    その名の通り自社で保有するサーバーの設備や環境のこと。自前でサーバー設備を導入・管理する必要があるため初期費用が高くなるが、カスタマイズがしやすいという利点もある。
  • レンタルサーバー(共用サーバー)
    事業者から借りることで利用するサーバーのこと。自社サーバーよりも手軽に導入できるが、サーバーリソースを他ユーザーと共有するため、他ユーザーの利用状況の影響を受けることがある。主要なサービスはXサーバー、さくらのレンタルサーバー、ロリポップ! など
  • クラウドサーバー
    事業者から借りることで利用する点はレンタルサーバーと同様だが、クラウドサーバーの場合はユーザーごとに仮想的な専用サーバーを構築するため、他ユーザーの影響を受けにくい。また、カスタマイズ性も自社サーバー並に高い。主要なサービスはAmazon Web Service、Azure、Google Cloudなど

これらのうち、オウンドメディアにおすすめしたいのはクラウドサーバーです。なぜなら、クラウドサーバーは突発的なアクセスの増加やデータの肥大化に強いためです。

サイトの立上げ期であれば、クラウドサーバーよりもレンタルサーバーの方が低コストで済みますが、サーバー環境の移行は非常に手間がかかります。

そうしたことも見越すと、やはり最初からクラウドサーバーを利用するのがおすすめです。

ドメイン

ドメインには大きく分けて「独自ドメイン」と「共有ドメイン」の2種類があります。

  • 独自ドメイン
    世界にひとつしかないオリジナルのドメイン
  • 共有ドメイン
    ブログやレンタルサーバーのサービス事業者が提供しているドメイン

オウンドメディアを運用するなら、基本的には「独自ドメイン」を選ぶようにしましょう。

ただし、すでにコーポレートサイトなどがあり、自社でなんらかの独自ドメインを保有している場合は「サブドメイン」を取得するのがおすすめです。

サブドメインとは独自ドメインをさらに区切ったドメインのことで、手っ取り早く取得でき、取得費用もかかりません。

サイト制作2. サイトを設計・構築する

サーバー環境の準備と同時に進めていきたいのが、サイトの設計・構築です。ここでは大きく分けて、内製か外注の二通りのやり方があります。

内製と外注のどちらを選ぶかについては先述の通り、サイト構築のノウハウや、社内リソースがあるかどうかで判断すると良いでしょう。

内製の場合

サイトの設計・構築を内製する場合は、ツールを使って作るか、プログラマーやデザイナーといった技術者を雇って作るかの2パターンがあります。

  • ツールを使うメリット・デメリット
    ツールであればプログラミングやデザインの知識がなくても、ある程度見た目の整ったサイトが作れる。反面、デザインの融通は利きにくい。代表的なツールはWordPress、Dreamweaverなど
  • 技術者を雇うメリット・デメリット
    採用コストや人件費はかかるが、ツールを使うよりも高度なシステムやデザインが実現できる可能性がある。

また、オウンドメディアの場合、システムやデザインに加えてSEOも重要になってきます。SEOに関するノウハウが自社にない場合は、SEOのノウハウがある人材を採用したり、コンサルタントに依頼したりする必要があります。

外注する場合

サイト制作を外注する場合は、業者選びがカギになってきます。

  • Web制作会社のメリット・デメリット
    コストはかかるが、オウンドメディアにおけるデザイン、プログラミング、SEOといった複数の要素をひとまとめに依頼できる。
  • クラウドソーシングのメリット・デメリット
    比較的低コストで済むが、人によってスキルやレベルがまちまちなため、オウンドメディアにある様々な要素をひとまとめに依頼するのは難しい。また、想定と異なったものが納品される、納期が破られるといったリスクがやや高い。

いずれを選ぶ場合でも、オウンドメディアの制作実績があるかや、SEOの知見があるか、といったところを重点的に比較すると良いでしょう。また、サイトのジャンルに関する専門知識がある業者であれば理想的です。

外注先が決まったあとは、「発注」の仕方が重要になってきます。なぜなら、発注の精度が高いほど業者の提案と作業内容の質も高まり、やりとりの手間が減るためです。

そこでサイト制作を発注する際は、「RFP」を作ると良いでしょう。RFPとは「提案依頼書」のことで、文字通り外注先に提案を依頼するための文書のことです。サイト制作の目的、ターゲット、課題、スケジュールといった情報が網羅されています。

RFPはIT業界で当たり前のように扱われてり、検索エンジンで調べてみれば様々なサイトでテンプレートが提供されています。RFPをゼロから作るのは手間がかかるので、テンプレートを存分に活用していきましょう。

オウンドメディアの作り方3. 運用

サイトが完成したら、いよいよ運用の開始です。運用段階で行うことは主にPDCAとなるのですが、より具体的には以下のような工程が必要となります。

  • 対策キーワードを選定する
  • 記事を作成・投稿する
  • 数値を分析し、改善につなげる

各工程について詳しく解説します。

運用1. 対策キーワードを選定する

サイトができたなら、次にやるべきは「どんな記事を投稿していくか」ということを決めていきます。そのために必要なのが「対策キーワードの選定」です。

どんなキーワードを優先して対策するかによって、その後オウンドメディアで上げられる成果が左右されます。

オウンドメディアの立上げ期においては、以下のような基準でキーワードを選定していくとよいでしょう。

  • 競合性が低い
  • 専門性が強く打ち出せる
  • 検索ボリュームがある程度多い

キーワード選定については以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

キーワード選定の手順を徹底解説!コツを押さえて検索上位を効率よく獲得しよう! | blastmail Official Blog

運用2. 記事を作成・投稿する

対策キーワードの選定・優先度設定ができたなら、実際に記事を作成していきましょう。SEOを意識したライティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。

SEOライティングのコツ8つを紹介!初心者も今から実践できる文章術を解説します | blastmail Official Blog

最初のうちはサンプルの生産がてら担当者自ら記事を投稿してもよいですが、そのうち必ずリソースが不足します。外注か内製かにかかわらず、ライターは追加で確保することを検討すべきです。

また、記事作成時に守るべきルールやトンマナをあらかじめ決めておくと、修正の手間が減ります。サイト内キャラクターの性格や立ち位置、文体や口調、競合サイトへの発リンク可否などは、できるだけ早い段階で決めてしまいましょう。

運用3. 数値を分析し、改善につなげる

記事の作成と同時にやっておきたいのが、サイト分析ツールの導入です。オウンドメディアを運営するなら、以下の3つは必ず導入しておきましょう。いずれも無料で利用できます。

  • Google アナリティクス
    Googleが提供するWebサイトのアクセス解析ツール
  • Google サーチコンソール
    Googleが提供する検索結果におけるWebサイトのパフォーマンス分析ツール
  • GRC
    Google、Yahoo!、Bingでの検索順位が確認できるツール

記事がある程度たまってきたなら、最初の方に書いた記事が検索結果に載り、PV数や滞在時間といった数値が出始めているはずです。そうした数値をツールでチェック・分析し、記事のリライトや対策キーワードの見直しといった改善施策につなげていきましょう。

オウンドメディアを作るのにかかる費用

オウンドメディアを作る際にかかる費用は、主に以下の5つがあります。

サーバー

5,000~100,000円 / 年

ドメイン

1,000~4,000円 / 年

サイト制作

20~300万円

分析ツール

0~100万円 / 年

ライティング

2,000~30,000円

各費用について詳しく見ていきましょう。

サーバー

レンタルサーバー、もしくはクラウドサーバーを利用するなら、年間費用は5,000~100,000円になります。かなり振れ幅がありますが、それはサービスやサイトの段階によって料金が変動してくるためです。

オウンドメディアが小さければ料金は抑えられますが、メディアが大きくなって、データ量やアクセスが多くなってくれば、料金は高くなります。また、クラウドサーバーは高性能な分、レンタルサーバーよりも料金が高い傾向にあります。

なお、レンタルサーバーとクラウドサーバーでは料金体系が異なる点に注意しましょう。

  • レンタルサーバー:月ごとか年ごとで定額料金がかかる
  • クラウドサーバー:サーバーを起動している時間(秒ごとか分ごとが主流)に応じて料金がかかる

ドメイン

オウンドメディアの作成に伴って独自ドメインを新たに取得するなら、年間費用は1,000~4,000円ほどになります。振れ幅があるのは、多くの場合、ドメインの種類によって料金が異なるためです。

例えば末尾が「.com」や「.net」になっているドメインは誰でも取得できるため、比較的安く済みます。一方「.jp」が末尾になっているドメインは日本でしか取得できない特殊なドメインで、料金が割高になります。

なお、すでにコーポレートサイトがあるなどの理由で独自ドメインを持っているなら、そこからサブドメインを作ることで、オウンドメディアにかかるドメイン費用をゼロ円に抑えられます。

サイト制作

サイト制作を内製するなら採用コストと人件費だけで済みますが、外注する場合、20~300万円ほどのコストがかかってきます。

例えばデザインはこだわらない、記事が投稿できる準備さえできればいい、という場合は数十万円で済みます。一方、戦略の策定や計画立案もサポートしてもらいたい場合は100万円以上かかると見て良いでしょう。

分析ツール

分析ツールの費用はオウンドメディアの段階によって変動します。立ち上げ期であれば無料で済ませられますが、規模が大きくなってくれば、最大で年間100万円ほどかかってくることもあるでしょう。

ライティング

オウンドメディアの記事を内製する場合、ライティングにかかる費用は採用コストと人件費だけで済みますが、外注する場合は一記事あたり2,000~30,000円ほどかかります。

一記事の費用はライターの文字単価や、記事のボリュームなどによって変動します。例えば依頼したい記事のジャンルについて深い知識があれば、ライターの文字単価も上がるでしょう。

文字単価の相場は以下の通りです。参考にしてみてください。

実績なし

0.3円~1円

実績あり

1~4円

専門家

5円以上

オウンドメディアの作り方まとめ

今回はオウンドメディアの作り方と、作成にかかる費用について解説しました。

オウンドメディア作りの流れは、① 準備・計画、② サイト制作、③ 運用の3つに分けられます。特に重要なのはひとつ目の準備・計画段階です。この段階をいかに高い精度でこなすかで、オウンドメディアの成否が分かれます。

また、オウンドメディア作りで最もお金がかかるのは、制作費用とライティング費用です。予算が少なく、どうやりくりすれば良いのかわからない場合は、制作かライティングか、どちらかでコストを削減できないかを考えるとよいでしょう。

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