
キャンペーンの成功を締めくくる重要なステップ、それが「当選メール」の送信です。しかし、いざ作成しようとすると「どんな文面なら喜ばれるのか?」「住所入力フォームはどう案内すべきか?」と迷うことも多いのではないでしょうか。
さらに近年ではフィッシング詐欺への警戒心から、正規の当選メールであっても「怪しい」とスルーされてしまうケースが増えています。当選者に安心して賞品を受け取ってもらうためには、件名や本文に信頼感を高める工夫が不可欠です。
そこで本記事では物品配送からAmazonギフト券などのデジタルギフトまで、状況別にそのまま使える当選メールのテンプレートを厳選してご紹介します。あわせて、開封率を高める件名の付け方や事務トラブルを防ぐための注意点も解説しますので、キャンペーン業務の効率化にお役立てください。
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目次
プレゼント企画を行う際の注意点
当選メールを送るケースとして多いのはやはり「プレゼント企画」でしょう。そうした企画は、潜在層の顧客にアプローチするには非常に有効な施策です。
プレゼント企画を行うことで、自社や商品のことを知らなかった顧客に、自社を認知してもらうとっかかりとなります。メールアドレスや電話番号以外にも、最近ではTwitterやInstagramのフォローや共有でプレゼント企画を実施している企業もあります。
見込み客を上手く取り込むためにも、最初にプレゼント企画を行う際の注意点を解説します。
当選者数に注意する
一つ目は設定する当選者数に注意しましょう。プレゼント企画を行う際は、品物のコストや発送手数料を考慮する必要があります。また当選者が多すぎると発送の手間もかかります。
設定する当選者数は多くても少なくても、応募者はそこまで変わりません。企画にかけるコストを計算し当選者数を決定するようにしましょう。
結果報告を行う
プレゼント企画や参加者の抽選を行ったら、なるべく応募者全員に結果報告を行いましょう。結果報告をすることで、審査の透明性・公平性のアピールになるでしょう。
良く使われるフレーズとして「商品の発送をもってかえさせていただきます」がありますが、ネットショップの場合は、ホームページ・SNS・ブログ・メールなどで代替することもできます。
継続的に行う
プレゼント企画は継続して行うことが重要です。
プレゼント企画に関わらず、メルマガ配信やイベントなども一回きりではなかなか効果はでません。定期的に継続して開催することで少しずつ認知を高めていくことができます。
一回きりではなく、継続的に行うことを視野に入れて計画を立てましょう。
当選結果をメールで送る際の例文・テンプレート
それでは、当選結果をメールで知らせる際の例文を紹介していきます。
プレゼント当選を知らせるメール
件名
プレゼント企画当選結果のお知らせ
本文
〇〇様
先日は、(商品名)のプレゼント企画へのご応募誠にありがとうございました。
(店名)企画担当の鈴木です。
厳正なる抽選の結果、
「プレゼント企画名」に当選されましたのでご連絡いたしました。
当選された商品に関しましては、〇月〇日頃の発送を予定しております。
発送しましたら、また改めてご連絡いたします。
※諸事情により発送時期が多少前後することがございます、予めご了承ください。
当店では、今後も無料プレゼント企画を継続して行ってまいりますので、
是非ともメルマガやSNSのフォローをお願いいたします。
それでは、商品のご到着まで今しばらくお待ちくださいませ。
引き続き当店をご愛顧いただきますようよろしくお願いいたします。
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署名
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ネットショップのプレゼント企画を想定した、当選メールの例文です。
当選メールを送る際には、
- 当選結果を分かりやすく伝える
- 商品発送日の目安を伝える
- SNSやメルマガの告知をする
これらに留意しましょう。
プレゼント非当選を知らせるメール
件名
【商品名】無料ゲットキャンペーン当選結果のお知らせ
本文
〇〇様
【商品名】の無料ゲットキャンペーンにご応募いただきありがとうございました。
厳正なる抽選の結果、今回は【落選】となりました。
当店では、毎月〇名様に向けた豪華なプレゼントキャンペーンを行っております。
当ショップSNSやメルマガで応募条件についての詳細を発表しておりますので、是非、フォロー・メルマガ登録をお願いいたします!
またのご応募を心よりお待ちしております。
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署名
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プレゼントの非当選を知らせるメールの例文です。
非当選を知らせる場合も、次回のキャンペーンやSNS、メルマガの告知を行いましょう。
また、件名も「当落発表」であることがひと目で分かるものにしましょう。件名が分かりづらいと、メールを見落とされてしまうかもしれません。
イベント等の当選メール
件名
〇〇イベント当選のお知らせ
本文
〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の鈴木です。
この度は12月26日(土)に開催される「〇〇イベント」にお申し込みいただき誠にありがとうございました。
厳正なる抽選の結果、
ご当選されましたのでお知らせいたします。
イベントの詳細は以下の通りです。
■日時
12月26日(土)10:00〜17:00
※9:30〜入場受付開始いたします。
■料金
〇〇円
■会場
〒000-0000 東京都〇〇区〇〇0-0-0
会場までの地図はこちら
キャンセルの場合は当日までにこちらまでご連絡ください。
連絡先→000-0000-0000
それでは当日、〇〇様にお会いできるのを楽しみにしております。
イベント当選の結果を知らせるメールの例文です。
当落の結果発表を行うだけでなく、当日の詳細や注意事項を併せて記入しておくと良いでしょう。
【例文】Amazonギフト券・クーポンコード(デジタルギフト)の場合
近年増えているAmazonギフト券や各種ポイントなどのデジタルギフトを送付する場合のテンプレートです。住所などの個人情報を取得する必要がないためスムーズですが、ギフトコードの渡し方や有効期限の伝え方に特有の注意点があります。自社のキャンペーン形式に合わせて使い分けてください。
コード直接記載タイプ(URLクリック不要で安心感が高い)
メール本文にギフトコードを直接記載する方法です。当選者がURLをクリックする手間がなくフィッシング詐欺を警戒するユーザーにも安心して受け取ってもらえます。少額のギフトや即時利用を促したい場合に適しています。
件名
【ご当選のお知らせ】〇〇キャンペーン事務局より(株式会社〇〇)
本文
〇〇様
この度は「〇〇キャンペーン」にご応募いただき誠にありがとうございました。
厳正なる抽選の結果、〇〇様がご当選されましたのでご連絡いたします。
つきましては賞品の「Amazonギフト券 1,000円分」をお送りいたします。
下記ギフトコードをお手持ちのアカウントに登録してご利用ください。
・ギフト券番号: XXXX-XXXX-XXXX-XXXX
・有効期限 : 20XX年〇月〇日まで
※本メールは送信専用のためご返信いただいてもお答えできません。
ご不明な点がございましたら下記お問い合わせ窓口までご連絡ください。
今後とも弊社サービスをよろしくお願い申し上げます。
登録用URL送付タイプ(期限切れ防止の注意書きが必須)
専用の受け取りページ(URL)にアクセスしてもらいコードを発行または登録してもらう形式です。gifteeなどのデジタルギフト配信サービスを利用する場合に多く使われます。URLへのアクセスには有効期限があるケースが多いため期限切れによるトラブルを防ぐための注意書きが不可欠です。
件名
【ご当選】賞品「デジタルギフト〇〇円分」受け取り用URLのご案内
本文
〇〇様
この度は株式会社〇〇主催「春の〇〇キャンペーン」にご参加いただきありがとうございました。
抽選の結果、〇〇様が見事ご当選されました。
つきましては下記URLより賞品をお受け取りください。
■賞品受け取り用URL https://example.com/gift/xxxxxx
■受け取り期限 20XX年〇月〇日 23:59まで
【重要:必ずお読みください】
上記期限を過ぎますとURLにアクセスできなくなり賞品の受け取りができなくなります。
お早めの手続きをお願いいたします。
※フィーチャーフォン(ガラケー)ではご利用いただけない場合がございます。
何かご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
当選メールが”詐欺メール”と疑われないための3つのポイント
昨今は企業を騙るフィッシング詐欺が横行しておりユーザーは「当選メール」に対して非常に警戒心を抱いています。せっかく当選メールを送っても「詐欺かもしれない」と疑われて開封されなかったりゴミ箱に捨てられたりしては意味がありません。受信者に安心感を与え確実に開封してもらうための重要なポイントを解説します。
件名に「キャンペーン名」と「企業名」を具体的に入れる
受信者がメール一覧を見た瞬間に「自分が応募したあのキャンペーンだ」と認識できるようにする必要があります。「当選おめでとうございます」だけの件名はスパムメールと区別がつかず不審がられます。
必ず「キャンペーンの正式名称」と「主催企業名」を件名に含めましょう。応募した覚えのある具体的な名称が入っていることで開封率は格段に上がります。
本文内に怪しい短縮URLを使わない
文字数制限のあるSNSとは異なりメールでは短縮URL(bit.lyなど)の使用は避けるべきです。リンク先がどこのサイトか分からないURLはクリックをためらわせる最大の要因となります。
長くても自社の公式サイトやキャンペーン専用サイトの正規ドメインが表示されたURLをそのまま記載することでリンク先の安全性をアピールできます。
公式サイトやSNSでも当選通知の送信日を告知する
メールを送るタイミングに合わせて自社のWebサイトや公式SNSアカウントで「本日当選メールを送信しました」と告知することをおすすめします。ユーザーは届いたメールが本物かどうか迷った際に公式サイトを確認しにいく行動をとります。そこで公式なアナウンスがあれば「自分に来たメールは本物だ」と確信を持って開封してもらえます。
- 公式X(Twitter)での投稿例:「本日〇〇キャンペーンの当選者様へメールをお送りしました!応募された方はメールボックスをご確認ください」
- サイトのニュースリリース:〇月〇日 キャンペーン当選通知の配信完了のお知らせ
このように多角的に情報を発信することでメール自体の信頼性を補強できます。
怪しい当選メールに注意
ここまで、当選メールを送る時の注意点や例文について解説してきました。以下は当選メールのNG例です。
- 「〇〇に当選しました! 受け取り方法はこちらから!」
- 「〇〇円当選しました! 受け取り可能時間はあと〇時間です!」
最近は当選メールをフィッシング詐欺の手口として使用する悪徳業者が存在します。こうした詐欺にあわない為の怪しい当選メールの見分け方や注意点を解説します。
こういった注意点は「当選メールを送る側」も知っておいた方が、より信用感のある当選メールを作成することができるので参考にしてみてください。
日本語がおかしな当選メール
- 明らかに日本語がおかしい
- 自動翻訳されたような違和感のある文章
- 漢字への変換が上手くできていない
- 文字化けしている
このような当選メールは、フィッシング詐欺の手口として送られてきたメールの可能性が高いので警戒した方が良いでしょう。当選メールを送る側は「文字化け」に注意し「正しい日本語」を使うことを意識しましょう。
アドレスやURLが明らかにおかしい当選メール
規則性のない文字列のアドレスや、異様に長いURLがある場合も怪しいメールと気付けるポイントです。詐欺メールかどうか分からない場合は、メールアドレスやURLをコピーしてインターネットで検索してみましょう。
差出人名や会社名、メールの書き出しで検索してみてもいいかもしれません。
こういったメールは大量に送られているので同じようなメールが届いた人が情報共有してくれているかもしれません。
逆に、当選メールを送る側は「信頼されるドメイン名・アドレス」「スマートなURL」にすることで信頼感のある当選メールになります。特にURLなどは、ウェブサイトのアドレスなどをそのまま添付すると非常に長くなることもあるので、URL短縮ツールなどを使いスマートなものにしましょう。
当選メールの送信にはメール配信システムを活用する
当選メールは受信者にとって「嬉しいお知らせ」ですが、送信側にとっては「大量のメールを、ミスなく、確実に届ける」という高いハードルが存在します。
OutlookやGmailなどの一般的なメールソフトで数百人規模へ一斉送信を行うのは、セキュリティリスクや到達率の観点から推奨できません。スムーズで安全なキャンペーン運営のためには「メール配信システム」の活用が必須です。
メール配信システムを使うメリット
キャンペーン運営者がメール配信システムを導入する主なメリットは以下の3点です。
「なりすまし」と判定されずに確実に届く
一般的なメールソフトで大量送信を行うと、受信側のサーバー(携帯キャリアやGmailなど)から「迷惑メール」や「なりすまし」と誤判定され、当選メールが届かないケースが多発します。メール配信システムは適切な送信環境(DKIMやSPFなどの認証技術)が整っているため、高い到達率を維持できます。
個人情報の誤送信(BCC事故)を完全に防ぐ
手動での一斉送信で最も怖いのが、BCCに入れるべきアドレスをCCに入れてしまい、当選者全員のメールアドレスが流出する事故です。配信システムなら、宛先をシステムが自動管理するため、こうした人的ミスをゼロにできます。
当選者の情報を差し込んで特別感を演出
「〇〇様」という宛名だけでなく、「A賞ご当選」など個別の情報を本文に差し込んで配信できます。自分宛ての正式な案内であることが伝わり、当選者の安心感と満足度を高めることができます。
おすすめのメール配信システム「ブラストメール」
キャンペーンの当選メールを一斉送信するなら、15年連続で顧客導入シェアNo.1の実績を持つ「ブラストメール(blastmail)」がおすすめです。ブラストメールが選ばれる理由は以下の通り。
- 直感的な操作性:専門知識がなくても、マニュアルを見ずにすぐにメール作成・配信が可能です。単発のキャンペーン担当者でも迷わず使えます。
- ターゲット配信機能:「A賞当選者リスト」「B賞当選者リスト」など、csvファイルを読み込むだけで簡単に配信先をグループ分けできます。
- 圧倒的なコストパフォーマンス:月額数千円から利用でき、大規模な配信基盤により確実にメールを届けます。
せっかくの当選メールが「迷惑メールフォルダ」に入ってしまい、クレームや再送の手間が発生するのは避けたいものです。確実に当選者に喜びを届けるために、ぜひブラストメールの導入を検討してみてください。現在、機能をそのまま試せる無料トライアルも実施中です。
公式サイト:シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」
FAQ
- Q:当選メール(プレゼント企画)を実施するマーケティング上のメリットは何ですか?
- A:自社や商品を知らない「潜在層」へのアプローチとして非常に有効です。**当選の連絡をきっかけに自社を認知してもらい、その後の関係構築(ファン化)につなげるチャンスとなります。**
- Q:当選メールを送る際、必ず記載すべき項目は何ですか?
- A:まず「当選した事実」を分かりやすく伝え、次に「賞品の発送目安」を明記して安心感を与えます。**あわせて自社のSNSやメルマガへの案内を記載することで、キャンペーン終了後も継続的な接点を持てるようにしましょう。**
- Q:詐欺メール(フィッシング)と間違われないためにはどうすればよいですか?
- A:送信元のドメインやアドレスを信頼できるものにし、本文では正しい日本語(文字化けなし)を使用することが基本です。**また、URLを記載する際は、不必要に長いものを避けて短縮ツールなどでスマートに整えることも、不審がられないためのポイントです。**
まとめ
以上、当選メールを作成する際の注意点や例文について解説しました。
当選メールは幾ら文面を工夫しても、フィッシング詐欺に用いられることが多いことから、受信キャリア側からスパムメール扱いされる可能性が高いです。そのため、当選メールを送る場合「どうやって送るか」を検討する必要があります。
具体的には、OutlookやGmailなどのメーラーから一斉送信した場合、ほとんどの確率でスパム判定されてしまうことでしょう。一般的なフィッシング詐欺の一斉送信の手法と同じためだからです。当選メールの到達率を上げるためには、配信専用のサービスを利用することを強く推奨します。
メール配信システムの詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
5分で分かる!メール配信システムの仕組みとは?メーラーとの違いも解説します
当選メールをきっちりと送って新規顧客獲得につなげていきましょう。



