
集客や業務連絡でメールの一斉送信をする際に利用する「メール配信ソフト」は、パッケージ型とクラウド型に分けられます。近年は、GoogleやAmazonなどが提供するクラウドシステムを利用している方が多く、メール配信ソフトでもクラウド型が主流になりつつあります。
とは言え、ビジネスで利用するツールだからこそ「メール配信システムにはどんな種類があるのか知っておきたい」と考えている方も多いのでは無いでしょうか。実際、パッケージ型とクラウド型ではメール配信の仕組みやコスト、運用方法などが異なっており、一概にクラウド型が絶対にいいとは言い切れません。
この記事では、メール配信ソフトのパッケージ型の特徴を比較し、それぞれのサービスを使うべき方に関して解説をしています。これからメール配信ソフトを導入しようと思っている方や、現在使っているメール配信ソフトからの乗り換えを検討中の方は是非ご覧ください。
目次
パッケージ型のメール配信ソフトとは
パッケージ型のメール配信ソフトとは、自社で用意したサーバーやパソコンにメール配信ソフトをインストールし利用する形式のシステムです。サブスク形式で月賦を支払いサービスを利用する「クラウド型」とは異なり、買い切り形式になるので、セキュリティ管理や運営も自社で行います。
月額でかかる費用がなく、一度ソフトの料金を支払ってしまえばその後のランニングコストがかからないというのが特徴です。無料で配布されているものを利用すれば初期コストすらかかりません。ただし、自身のPCにインストールして利用する形式になるので、PCのスペックや使用しているサーバーの状況によってはソフトの性能を最大限引き出せないことがある点には注意が必要です。
買い切り型の仕組みとクラウド型との違い
買い切り型(パッケージ型)と、現在主流となっているクラウド型(SaaS)の最大の違いは、「システムの置き場所」と「管理責任の所在」にあります。
買い切り型は、自社のサーバー内にシステムを構築するため、データの管理やセキュリティ対策、システムのメンテナンスをすべて自社で行う必要があります。カスタマイズの自由度は高いですが、その分、維持管理の手間が発生します。
一方、クラウド型はサービス提供会社(ベンダー)が管理するサーバーにインターネット経由でアクセスして利用します。サーバーのメンテナンスやセキュリティ対策はベンダーが行うため、ユーザーはメール配信業務そのものに集中できます。例えるなら、買い切り型は「メンテナンスも自分で行う持ち家」、クラウド型は「管理会社にお任せできる賃貸マンション」のような違いがあります。
【注意】買い切り型でも「完全0円」ではない理由
「買い切り型なら、一度買えばあとは0円で使い放題」と考えて導入を検討される方が多いですが、ここには大きな落とし穴があります。確かに「ソフトウェアのライセンス費用」は初回のみですが、システムを動かし続けるための「インフラ費用」と「運用コスト」は毎月発生し続けるからです。実際に買い切り型を運用する場合、以下のようなコストが継続的にかかります。
- サーバー利用料・ホスティング費用(月額数千円〜数万円)
- ドメイン・SSL証明書の更新費用(年額)
- システム保守・アップデート作業の人件費(エンジニアの工数)
- トラブル対応時の調査費用(不達やエラー発生時の対応)
このように、ソフト代自体は0円になっても、それ以外の部分でランニングコストが発生します。特に社内エンジニアの人件費を含めて計算すると、結果的にクラウド型の月額利用料よりも高くついてしまうケースも珍しくありません。
パッケージ型・クラウド型のメール配信ソフトの比較
パッケージ型とクラウド型、それぞれの特徴を掴むために以下の表をご覧ください。クラウド型のメール配信ソフトには月当たりの使用量がかからないものもありますが、ビジネスで利用している方はほとんどいないので、有料のサービスを想定し解説をしています。
| パッケージ型 | クラウド型 | |
| 初期費用 | 0円〜数万円〜 | 0円〜数十万 |
| 維持費(月額) | 数千円/月〜 | 殆どかからない |
| カスタマイズ | × | × |
| セキュリティ | 自社の環境に依存 | 対策されたものを使用 |
| サポート | ほとんどのサービスで提供 | ほとんどのサービスで提供 |
表で解説している項目に関して詳しく解説をしていきましょう。
初期費用
パッケージ型のメール配信ソフトは買い切り型のため、初期費用として数千円〜数万円のライセンス費用がかかります。中には無料で利用することができるものもあるので、これから解説するメリット・デメリットを理解した上でソフトを選びましょう。
クラウド型のメール配信ソフトも、初期費用がかかるものと無料のものがありますが、平均的に見て初期費用の相場は10,000円〜50,000円ほどです。クラウド型のメール配信ソフトの場合は、プラスして月額の使用料金が加算されるので、総合するとパッケージ型の方がコストを抑えられる場合が多くなります。
維持費(月額)
クラウド型のメール配信ソフトの場合、利用料金として毎月の費用がかかりますが、パッケージ型の場合は買い切りになるので維持費はかかりません。クラウド型メールソフトは日常的に使っていれば問題ありませんが、使わなくなってしまうと無駄な費用になってしまいます。
メール配信ソフトを使うタイミングが非定期である場合には、維持費のかからないパッケージ型の方がコスパは良いかもしれません。
カスタマイズ
パッケージ型のメール配信ソフトは、自社なりに機能をカスタマイズすることはできません。
一から配信基盤を構築していく場合には、メール配信環境のカスタマイズをしていくことができますが、パッケージ型のメールソフトはあくまでも完成されたソフトを自身のPCにインストールして使うという形式です。
予め決まったものを使うので、サーバーの機能を超えた配信速度を実現したり、欲しい機能を追加したりすることはできません。クラウド型のメール配信ソフトは、自社の配信規模にあった料金プランや機能提供をしているので、ある程度は自社の都合に合わせて利用することが可能です。
そういった点では、様々なオプションやプランが用意されているクラウド型のメール配信ソフトの方が、まだカスタマイズ性はあると言えます。
セキュリティ
パッケージ型のメール配信ソフトでは、ハッキングなどの外部要因へのセキュリティは、自社が使用するPCやサーバーに依存します。そのため、利用している環境のセキュリティが脆弱だと、外部からの攻撃を受けてしまう可能性が高くなります。
宛先の誤設定のような内部要因への対策は、クラウド型のメール配信ソフトと同様に、自動でBCCに設定された上で配信されるため安心です。クラウド型は、セキュリティ対策がされているメール配信ソフトををSaaSで使用するため自社で対策を講じる必要はありません。
サポート
パッケージ型・クラウド型どちらもサポート付きである場合が多いです。トラブルの原因が自社の環境にある場合は、サポートの対象外になるのも同じですが、自社の環境がネックとなりトラブルが発生するのはパッケージ型のソフトの方が多いかもしれません。
これもここまで解説してきたように、パッケージ型のメール配信ソフトは、完成されたシステムを自社のサーバーにインストールする形式だからです。場合によっては、自社のサーバーでは利用することができないパッケージ型のメール配信ソフトもあるので、確認せずに購入をして利用できなくてもサポートは受けられません。例えば、パッケージ型のメール配信ソフトである「acmailer」では、動作環境として以下の環境が指定されています
- sendmail(もしくは互換)の使えるLinuxベースのサーバー
- perl5.8以上
クラウド型と比較して、自社の配信環境による影響を受けやすい形式なので、配信時のトラブルの原因が自社の環境にあった、という場合も多いのです。
パッケージ型(オンプレミス)導入前に知っておくべき3つのリスク
パッケージ型の最大の魅力は「月額費用がかからない」という点にありますが、そのメリットの裏側には導入前には見えにくい重大なリスクが潜んでいます。これらを理解せずに導入してしまうと、運用開始後に「こんなはずではなかった」と後悔することになりかねません。ここでは、特に注意すべき3つの運用リスクについて解説します。
サーバー保守・OS更新の「人的コスト」がかかる
パッケージ型はソフトを「買い切り」で購入しますが、それを動かすためのサーバー環境は自社で用意し維持し続けなければなりません。サーバーのOSやミドルウェアのバージョンアップ、ハードウェアの故障対応など、システムを安定稼働させるためのメンテナンス業務はすべて自社の責任となります。具体的には、運用担当者には以下のような作業負荷が定期的に発生します。
- サーバーOSや関連ソフトウェアのセキュリティパッチ適用作業
- ハードウェア(物理サーバー)の老朽化に伴う入れ替えやメンテナンス
- 配信エラーやシステムダウン時の緊急対応および原因究明
- 万が一に備えたバックアップデータの管理とリストアテスト
これらの作業には専門的な知識を持ったエンジニアが必須であり、その人件費は決して安くありません。「ソフトの月額利用料0円」という表面的なコストメリットだけでなく、社内エンジニアの貴重なリソースを消費し続ける「隠れた人件費」を含めてトータルコストを判断する必要があります。
メール到達率の維持(IPレピュテーション管理)が難しい
メール配信において最も重要なのは「送ったメールが確実に相手に届くこと」です。しかし、パッケージ型で自社サーバーから配信を行う場合、この「到達率」を高く維持し続けることは非常に困難です。
メールが正常に届くかどうかは送信元IPアドレスの社会的信用度(IPレピュテーション)に大きく左右されます。もし自社の配信設定に不備があったり、エラーメール処理が適切に行われていなかったりすると、IPレピュテーションが低下し、キャリアやプロバイダから「迷惑メール」としてブロックされてしまうリスクがあります。
一度下がってしまったIPアドレスの評価を回復させるには高度な専門知識とプロバイダへの申請など膨大な工数が必要です。IPレピュテーションの管理を配信ベンダーに任せられるクラウド型とは異なり、パッケージ型ではこの重い責任と技術的課題をすべて自社で解決しなければなりません。
最新のセキュリティ脅威への対応が自己責任
サイバー攻撃の手口は日々巧妙化しており、昨日まで安全だったシステムが今日は危険にさらされるということも珍しくありません。パッケージ型の場合、こうした最新のセキュリティ脅威への対策も、すべて自社の判断と責任で行う必要があります。
ランサムウェア対策や新たに発見された脆弱性への迅速なパッチ適用など、セキュリティレベルを常に最新の状態に保つためには、常に情報をキャッチアップし続ける体制が必要です。もし対策が遅れて情報漏洩などの事故が起きれば企業の社会的信用を大きく損なうことになります。クラウド型であればベンダー側で実施される高度なセキュリティ対策の恩恵を自動的に受けられますが、パッケージ型ではその安心感をすべて自前で構築・維持し続ける労力が求められます。
パッケージ型のメール配信ソフトの利用がオススメの方
ここまでの解説を踏まえて、パッケージ型のメール配信ソフトの利用がオススメな方についてまとめていきます。
小規模のメール配信を想定している方
パッケージ型のメール配信ソフトは、月当たりのランニングコストが発生しないので、一度購入してしまえば費用をかけずに利用することができます。
またパッケージ型のパフォーマンスは自社の環境に影響されるので、大量配信をする場合やサイズの大きなメールを一斉送信する場合は、配信速度や到達率が下がってしまう可能性があります。
そのため、数十人に不定期でメールを一斉送信する場合のような小規模の一斉送信を想定している方にはオススメです。
Outlookなどのメーラーにはない機能を利用したい
小規模の一斉送信であれば、Gmailなどでも可能なのでは?と感じるかもしれませんが、パッケージ型のメール配信ソフトを利用することで、メール配信ソフトの機能が利用できるというメリットがあります。
例えば、パッケージ型のメール配信ソフトである「メールマジックプロフェッショナル」では、以下のような機能を提供しています。
- あて名の自動挿入
- HTMLメール作成
- HTMLメールのテンプレート
これらの機能はメール配信ソフト特有のもので、OutlookやGmailなどのメーラーでは利用することができません。
とは言え、ご紹介しているような価格で利用できるパッケージ型のメール配信ソフトの機能は、クラウド型のものと比較するとどうしても見劣りしてしまいます。
あくまでもOutlookやGmailよりも便利な機能が多少利用することができる、くらいの認識にしておいた方が良いかもしれません。
集客などにメール配信ソフトを利用するのであれば、配信速度や到達率を気にすることなく配信が可能で、効果測定のような集客に特化した機能を提供しているものが望ましいです。
メルマガ配信のように大量配信をする集客で利用されることを想定しているメール配信ソフトでは、以下のような機能を提供しています。
- ターゲット配信(セグメント配信)
- ステップメール配信
- 予約配信
- HTMLメールエディタ
- 効果測定
コストを下げることは可能ですが、機能の充実度を見てみると「メーラー以上、クラウド型未満」というソフトになります。
クラウド型(SaaS)メール配信システムとは
クラウド型(SaaS)メール配信システムとはソフトを購入して自社サーバーに入れるのではなく、サービス提供会社が管理しているシステムにインターネット経由(ブラウザ)でログインして利用するサービスのことを指します。現在、メール配信システムの主流となっている形態です。
買い切り型との違いを建物に例えるなら、買い切り型は「土地を買って自分で家を建て、メンテナンスも自分でする(所有)」のに対し、クラウド型は「設備が整ったホテルやサービスアパートメントを利用する(利用)」ようなものです。サーバー構築や設備の維持管理といった面倒な作業はすべてプロに任せ、「メールを送る」という本来の目的だけに集中できる身軽さが最大の特徴です。
買い切り型との最大の違いは「管理の手間」
買い切り型からクラウド型へ乗り換える企業が最もメリットに感じるのは、圧倒的な「管理工数の削減」です。
買い切り型ではサーバーのOSアップデート、セキュリティパッチの適用、ハードウェアの老朽化対応など、システムを維持するための裏方の作業が常に発生します。これらを怠ると、システムダウンやセキュリティ事故に直結するため、社内エンジニアの負担は計り知れません。
一方、クラウド型であれば、これらのインフラ管理はすべてベンダー側が行います。ユーザーは何もしなくても、システムは常に最新の状態に保たれ、機能追加や、Gmailのガイドライン変更のような外部環境の変化にも自動的に対応されます。「システムのお守り」から解放されることは、見えないコストの大幅な削減を意味します。
なぜクラウド型が主流なのか(3つのメリット)
コスト以外の面でも、現在のビジネス環境においてクラウド型が選ばれる明確な理由があります。特に「配信パフォーマンス」において、自社構築の買い切り型がクラウド型に勝つことは非常に難しくなっています。主なメリットは以下の3点です。
- 到達率が高い(IPレピュテーションの管理) メールを確実に届けるためには、送信元IPアドレスの社会的信用(レピュテーション)を高める必要があります。クラウド型では、ベンダーが適切に管理・暖機運転(ウォーミングアップ)を行った信頼性の高いIPアドレスを利用できるため、導入直後から高い到達率が期待できます。
- セキュリティが強固で設定が容易 なりすましメール対策として必須となりつつある「SPF」「DKIM」「DMARC」などの設定も、クラウド型なら標準対応しているか、簡単な設定のみで完了します。専門知識がない担当者でも、最新のセキュリティ基準をクリアした配信が可能です。
- 即日利用可能でインストール不要 サーバーの調達やソフトのインストール作業が一切不要です。Web上で申し込みをすれば、最短でその日のうちに配信業務を開始できるスピード感も、ビジネスチャンスを逃さない大きな利点です。
コストの考え方(月額費 vs 隠れた維持費)
「クラウド型は毎月の利用料がかかるから、トータルでは買い切り型の方が安いのでは?」 そう考える方も多いですが、実際には「見えないコスト」を含めると逆転するケースがほとんどです。
買い切り型はソフト代を支払った後も「サーバー代」「ドメイン維持費」「SSL証明書費用」といった実費が毎月・毎年かかります。さらに最も高額になりがちなのが、保守管理を行う担当者の「人件費(工数)」です。トラブル発生時に復旧作業に追われる時間やリスクを金銭換算すれば、そのコストは膨大です。
クラウド型は月額費用がかかりますが、そこには「サーバー代」「保守費用」「セキュリティ対策費」「最新機能へのアップデート費」がすべて含まれています。自社で専門家を雇い、インフラを維持し続けるコストと比較すれば、クラウド型の方が結果的に「安く、安全で、手間がない」という合理的な選択になるのです。
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FAQ
- Q:パッケージ型のメール配信ソフトとはどのようなものですか?
- A:自社で用意したサーバーやパソコンにソフトをインストールして利用する「買い切り型」のシステムです。一度ソフトを購入すれば、その後の月額費用などのランニングコストがかからないのが最大の特徴です。
- Q:クラウド型と比較した際のメリット・デメリットは何ですか?
- A:メリットは維持費がかからないことですが、デメリットとして機能の拡張性やセキュリティが自社環境に依存する点が挙げられます。配信頻度が不定期でコストを重視する場合はメリットが大きいですが、常に最新の機能やセキュリティを求める場合はクラウド型が有利です。
- Q:どのような場合にパッケージ型の利用がおすすめですか?
- A:数十人程度の小規模な一斉送信を想定している場合におすすめです。Outlookなどの一般的なメーラーよりも便利な機能を使いつつ、コストを極力抑えたい方に適しています。
- Q:大量のメール配信にパッケージ型は向いていますか?
- A:基本的には向いていません。パッケージ型のパフォーマンスはインストールした自社PCやサーバーのスペックに依存するため、大量配信を行うと配信速度の低下や到達率が下がるリスクがあります。
まとめ
メール配信ソフトには、パッケージ型とクラウド型があります。クラウド型ではクラウドシステムを利用し、外部にあるメール配信ソフトを使用しますが、パッケージ型は自社で用意したサーバーにソフトをインストールしメールを配信します。そのような形式の違いから、パッケージ型のメール配信ソフトの利用には以下のようなメリットが期待できます。
- コストを抑えることができる
- 買い切り型なので維持費(ランニングコスト)がかからない
しかし、以下のようなデメリットがあることも忘れてはいけません。
- 配信速度などのスペックは自社のサーバーに依存する
- 大規模なメール配信業務をするには高スペックな配信環境が必要
上記のような特徴から、パッケージ型のメール配信ソフトは、コストをかけずに小規模(数十名程度)の一斉送信を行いたい方にはオススメのサービスと言えるでしょう。しかし、集客や業務連絡で、百を超えるメールアドレスへの一斉送信業務がある場合は、配信速度や到達率の低下が考えられるので注意が必要です。
提供している機能も以下のランキング記事で上位に入るようなクラウド型のメール配信ソフトと比較すると、充実しているとは言えないものが多いのも事実です。
【2021年最新】メール配信システム20選!機能・料金を徹底比較
利用するメール配信ソフトを「パッケージ型」「クラウド型」に注目して判断するのであれば、配信規模と自社の配信環境を考慮しましょう。百を超えるようなメールアドレス数に対して定期的にメールを配信するのであれば、月4,000円程度かかったとしてもクラウド型のメール配信ソフトを利用した方がパフォーマンスに期待が持てます。
また、パッケージ型を利用する場合はPCやサーバーのスペックもパフォーマンスに影響する大事な要素です。そのため、パッケージ型を使用する場合は、自社の配信環境が想定するメールの配信規模に耐えられるかどうかを考える必要があります。
一方のクラウド型はランニングコストこそかかりますが、月数千円程度で、充実した機能を利用することができ、大量配信に特化したサーバーからメール配信ができるというメリットがあります。例えば、クラウド型のメール配信ソフトである「ブラストメール」では、4,000円/月で、アドレスを5,000件登録することが可能な上にメールの配信上限は設けられていません。
ブラストメールをはじめクラウド型のメール配信ソフトの多くは、初期費用も維持費もかからない「無料お試し期間」を提供しています。パッケージ型とクラウド型のどちらを使用するか迷っている方は、まずはメール配信の機能が充実しているクラウド型のメール配信ソフトのお試し期間を利用してみてはいかがでしょうか。

