メールマガジンの配信のような、多くの方にメールを一斉送信する際に使われている、メール配信サービスはご存知でしょうか。
一斉送信なんてGmailでもできるし・・・と思われる方もいるかもしれませんが、メール配信サービスには一斉送信以外にもメルマガの配信に便利な機能がいくつもあります。
後述する情報漏洩の対策としてだけでなく、メール配信サービスはメルマガ集客を行うにあたって心強い味方になってくれるでしょう。
この記事では、メール配信サービスの機能や、サービスを選ぶ際のポイントを解説しています。
メール配信サービスの選定をお考えの方は、是非参考にしてみてください。
目次
メール配信サービスとは
メール配信サービスとは、メールの配信を効率化してくれるサービスです。
イメージしやすいもとしては、メールの一斉送信が挙げられます。
メールの一斉送信は、Gmailのような無料のメールソフトやウェブメールでも可能ですが、誤送信による情報漏洩のリスクがあります。
2020年10月には「株式会社ルクールプラス」がBCC欄の設定ミスにより約1000名に向けて個人情報を流出するミスがあったことが発覚しました。
そのため、ビジネスで20人を超えるような宛先に送信をする場合は、メール配信サービスを利用するのがおすすめです。
また、Gmailなどを使って100以上のアドレスに一斉送信をすると、受信側のキャリアからブロックされる可能性があることも覚えておきましょう。。
メール配信サービスの多くは、迷惑メールへの対策を講じているだけでなく、一斉送信以外にもメルマガ配信やメールマーケティングに役立つ機能を提供しています。
メール配信サービスの機能
ここからはメール配信サービスで利用できる機能を解説します。
メール配信サービスごとに提供しているサービスは異なりますが、メルマガの配信に便利な機能を選定しご紹介しています。
効果測定
効果測定は、配信したメールの到達率・開封率・クリック率などを調査することができる機能です。
- 到達率:一斉送信したメールが相手のメールボックスに届いた割合
- 開封率:到達したメールのうち、相手がメールを開封した割合
- クリック率:一斉送信したメールのうち、添付したURLがクリックされた割合
これらの数値は、配信したメルマガに対して、ユーザーがどのように反応したのかを知る指標になります。
配信したメルマガがどのくらい読まれているのか、商品の詳細などを記載したURLはどのくらいクリックされたのか、などを知ることはメールを使ったマーケティングをする上で非常に大切になるでしょう。
到達率などを把握することで、配信しているメルマガの改善点を見つけることもできます。
例えば、開封率が高いのにも関わらず、クリック率が上がらないのであれば、URLまでの誘導に問題があることが想定されます。
2019年のデータにはなりますが、Eメールマーケティングプラットフォーム企業の『Mailchimp』が各業界の開封率やクリック率の調査を行いました。
業界 | 開封率(%) | クリック率(%) |
全て | 21.09 | 2.61 |
建築・建設 | 23.13 | 2.55 |
コンピューター・電子機器 | 19.39 | 1.98 |
美容 | 17.01 | 1.76 |
農業・食品サービス | 23.13 | 2.69 |
マーケティング・広告 | 16.48 | 1.74 |
メルマガの配信を行っている方は、効果測定機能を使って、自社のメルマガがどれだけお客様の反応を引き出すことができているかをチェックし、改善に役立てましょう。
HTMLメール作成
HTMLメールとは、文字だけのメールではなく動画や画像を使い、視覚的に訴求をすることができるメールです。
自力でHTMLメールを作るには、プログラミングの知識が必要になってしまいますが、メール配信サービスの中には、専門的な知識がなくともHTMLメールを作る機能が利用できるものもがあります。
HTMLメールの作り方は以下の記事でも、詳しくまとめてありますのでご覧ください。
HTMLメールの作り方を5分で解説!最も簡単に作成する方法もこっそり教えます。
Web集客支援ツールの提供をするHubSpotは『NEW REPORT:SCIENCE OF EMAIL2014』で、年代別にHTMLメールとテキストメールを比較したアンケートを行いました。
その結果、18〜60歳までの世代では、企業からのメールはHTML形式のものを好むという結果がでました。
HTMLメールに関しては、様々な調査が行われていますが、開封率やクリック率だけでなく、購買率に関してもテキストメールよりも高い結果がでています。
ターゲット配信
ターゲット配信は、作成した配信リストの中でも、選択したグループにのみメールを配信する機能です。
グループは「年代」「性別」「居住地域」などで分類されます。
メルマガ配信やメールマーケティングでは、それぞれのお客様にマッチした情報を届けることで、効果的に集客が行われます。
ターゲット配信機能があることで、女性限定のイベントは女性のお客様のみ、東京開催のイベントは東京開催のお客様にのみ、といったようにニーズを絞った配信が可能になります。
ニーズのあった情報を提供することができれば、広告としての効果が高くなるだけでなく、メルマガの講読解除を希望するお客様を少なくする効果も期待できるでしょう。
空メール登録
空メール登録は、指定のメールアドレス宛にメールを送信するだけで、会員登録を完了させられるシステムです。
空メール登録システムがあれば、お客様がメールアドレスの入力をする手間を省くことができるようになります。
メールを配信する側としても、メルマガの講読を希望するお客様への返信ミスをなくすことができます。
迷惑メール対策
先述したように、無料のウェブメールなどから一度に100を超えるアドレスに向けてメールを送信すると、送信元のIPアドレスがブラックリストに登録されてしまう可能性があります。
メール配信サービスの1つである「ブラストメール」では、迷惑メール対策としてDKIM署名という送信ドメイン認証技術を採用しています。
そのため、100人を超える受信者にメールを送ったとしても、ブラックリストに登録されにくくなります。
メール配信サービスを選ぶときのポイント
ここからは、メール配信サービスを選ぶ際の注目してほしいポイントを解説します。
到達率が高い
どれだけ良いメルマガを作成しても、相手のもとに届かなければ意味がありません。
一人の相手とメールでやりとりをするのであれば、受信者側のキャリアにブロックされる可能性は低いですが、メルマガの配信となると別です。
より多くのお客様に安定的にメールを配信するためにもDKIM署名のような、迷惑メール対策が施されているサービスを選ぶようにしましょう。
クラウド型かオンプレミス型か
メール配信サービスを提供している形態には2種類あり、それぞれ「クラウド型」と「オンプレミス型」と呼ばれています。
クラウド型はインターネットを経由して提供元のサービズを利用することができますが、オンプレミス型はサーバーやソフトを自分で用意しなければなりません。
利用開始までに手間がかかるのはオンプレミス型で、その代わり自社の配信環境に合わせてカスタマイズすることができます。
ただし、最近は低コストでメール配信に便利な機能が使えるクラウド型のサービスが増えてきたので、そちらが主流になっています。
基本的にはクラウド型のメール配信サービスを選択した方がコストパフォーマンスよくメールを配信することができるでしょう。
機能・料金
メール配信サービスは、提供している企業ごとに微妙に機能が異なっています。
集客に効果的なメールマガジンを配信するには、一斉送信機能だけでなく、この記事でご紹介したような機能が利用できるものを選ぶと良いでしょう。
また、多くのメール配信サービスは配信数によって料金プランが変わっています。
自社が想定している配信者数をカバーし、尚且つ上記のような機能を使うことができるサービスを利用しましょう。
以下の記事では、20ものメール配信サービスを比較してご紹介しています。
自社の目的にあったサービスを探してみましょう。
関連記事:メール配信システム比較20選!機能・料金を徹底比較
まとめ
メール配信サービスは、同じ内容のメールを多くの方に送信する際に便利なツールです。
メルマガの配信などでは、一斉送信ができるだけでなく、HTMLメールを簡単に作成できる機能やターゲット配信、効果測定機能などを利用できるサービスを使うのがオススメです。
また、無料のウェブメールやメールソフトよりも、受信者側にブロックされる可能性が低くなる「迷惑メール対策」がなされたメール配信サービスを選びましょう。
先述したブラストメールでは、記事内でご紹介した機能が全て利用でき、7日間の無料お試し登録も実施しています。
これからメール配信サービスを導入しようとお考えの方は、ぜひ無料登録をお試しください。