スマホやSNSの普及により、やや古いイメージがあるメルマガについて懐疑的な見方をしている人が増えてきました。
しかし結論からいうと、メルマガは今でも絶大な効果を発揮しうる媒体です。
「もうメルマガは効果ない」というような周囲の声を鵜呑みにしていては、見込み客やCV獲得のチャンスを逃してしまうでしょう。
本記事ではその理由についてデータを踏まえて解説していくのと、メルマガの効果を上げるのに役立つ方法についても紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
メルマガはもう時代遅れ? 効果ないって本当?
インターネットの普及や技術の進化にともなって、「今どきメルマガは効果がない」と考えている人は少なくないでしょう。
しかし、メルマガはまだまだ有効なマーケティング・チャネルです。
確かにスマホが普及し、それにともなってLINEやその他SNSのユーザー数が伸びるにつれて、以前ほどメルマガの効果は上がりにくくなりました。
その一方で、市場によってはLINEなどよりメルマガの方が効果を上げやすいのも事実です。
デジタルマーケティング調査会社の英Adestra社のレポートによれば、メールマーケティングの効果はソーシャルメディア(SNS)やコンテンツマーケティングを抑えて最も高いという結果が出ています。
データが示しているようにメルマガは、以前より効果は下がったものの、依然として高い成果を出しうる魅力的な媒体です。
そもそもSNSとメルマガとでは媒体としての性質がまったく異なるため、それぞれ適切に使い分けていくのが理想的といえます。つまりメルマガもSNSも一長一短ということです。
結論、メルマガは2021年の今でも顧客との接点を確保するのに重要な媒体となります。
「メルマガは古いから」と思考停止で選択肢から除外してしまうと大きな機会損失になりかねません。メルマガの効果を甘く見ていた自覚がある人は、ぜひこの機会に認識を改めてみてはいかがでしょうか。
メルマガ配信によって期待できる効果
ここからは、メルマガを配信することでマーケティング上どのような効果が得られるかについて解説していきます。メルマガによって期待できる効果は以下の3つです。
- リード獲得につながる
- リードナーチャリングができる
- 購買チャネルが増える
それぞれについて詳しく解説していきます。
リード獲得につながる
メルマガを配信するということは、そのままリードの獲得チャンスが広がるということを意味します。なぜなら「メルマガを購読してもらえる=メールアドレスが収集できる」ということだからです。
氏名・社名や電話番号といった項目を設けたアンケートフォームも組み合わせれば、より詳細で、なおかつ質の高いリードを獲得できます。
ただし、メルマガ購読者を効果的に獲得するには、ユーザーに「メルマガを購読する理由」を与えないといけません。この点については後の見出しで詳しく解説していきます。
リードナーチャリングができる
メルマガで良質なコンテンツを継続的に配信していくことで、購読者を効果的にナーチャリング(教育)していくことができます。
メルマガはSNSと比べると文字数やデザインの自由度が高いため、メルマガは非常にナーチャリングに適した媒体といえるでしょう。
ナーチャリングについては以下の記事で詳しく解説しています。
ナーチャリングってどんな方法?見込み客を顧客に変える方法を解説します
CVの機会が増える
メルマガ配信によって購買のチャンスも広がります。そもそも下記記事によると、メルマガ経由で商品を購入したことがある人は回答者全体のうち40%で、これはSNSの割合よりも10ポイントも高い結果となっています(引用元:メールマガジンに関する意識調査2019)。
特にECサイト運営においては、セール・キャンペーン情報をいち早く告知できるメルマガはマスト施策といえます。
メルマガの効果を上げる8つのポイント
メルマガの効果を最大化するには、以下8つのポイントを意識するとよいでしょう。
- 購読しなければならない理由を与える。あるいは購読のハードルを下げる
- メルマガの到達率を上げる
- メルマガの開封率を上げる
- セグメントごとの絞り込み配信を活用する
- メルマガ配信のタイミングを調節する
- メルマガ配信の頻度を調節する
- 各配信で目的を明確にする
- ビジュアルリッチなメルマガを作成する
各ポイントについて詳しく解説していきます。
購読しなければならない理由を与える。あるいは購読のハードルを下げる
メルマガの効果を上げるのに最も効くのは、やはり購読者数の底上げでしょう。CVRを改善するよりも母数を増やす努力のほうが簡単なためです。
メルマガを購読するということは、ユーザーにとってひとつのハードルです。単に「メルマガ購読してください」とお願いしても効果は薄いでしょう。
効果的にメルマガ購読者を獲得するためには、メルマガ購読によりユーザーが何かしらのメリットを享受できる必要があります。たとえば「メルマガ購読者限定クーポン配布中」「メルマガ購読で無料テンプレートDL可能」などといった具合です。
BtoBの場面だと、ホワイトペーパーを受け取るにはメルマガの購読が必須になっているというケースは非常に多いですよね。
もしくは、購読のハードルを下げるのも効果的です。楽天市場で買い物すると、注文確認画面でメルマガ購読をするかどうかを選択できますよね。この仕組みだと購読のためにメールアドレスを入力する必要がないため、より気軽にメルマガを購読できます。
メルマガの到達率を上げる
そもそもメルマガは届いてこそ意味があります。そのため、メルマガの到達率を上げることも当然メルマガ効果の改善につながります。
メルマガの到達率を上げるには、メールサーバーにSPFレコードを設定する、無効なメールアドレスにメールを配信しすぎないなどといった、主に技術的な対策が必要です。
なお、弊サイトではメールが届かないときの解説記事も公開しています。メルマガの到達率を改善したいときはぜひ参考にしてみてください。
メルマガの開封率を上げる
メルマガの効果は開封率を上げることで劇的に改善されます。
メルマガにおいて開封されるかどうかは非常に重要です。なぜなら、メルマガの真の目的は本文の中にこそあるためです。
開封率を改善するポイントはメルマガのタイトル(件名)にあります。購読者が受信ボックスを眺めたときに、「これは!」と思ってもらえるようなタイトルを設定してあげることで開封される確率が高くなります。
メルマガをバナー広告とLPに例えるなら、タイトルは広告、メルマガの本文はLPのようなもの。LPが良くても広告が押されなければCVしないのと一緒で、メルマガにおいても、件名がよくなければいくら本文が作り込まれていても意味がありません。
メルマガにおいては、本文よりも件名の作り込みを意識したほうが最終的にはバランスがとれるでしょう。
セグメントごとの絞り込み配信を活用する
配信の内容を性別や年齢などでパターン分けし、各セグメントごとに異なる内容のメルマガを送るようにすることでメルマガの効果は改善されます。
そうすることで、購読者にとってメルマガの内容の関連度が上昇するためです。
たとえば脱毛エステのメルマガひとつとっても、女性と男性とでは訴求ポイントが大きく異なります。
女性用には「夏までにつるつるボディを手に入れる!」という件名のメルマガを、男性用には「毎朝のひげそりや肌荒れとおさらば!」という件名のメルマガを配信することで、大幅な開封率向上が期待できるでしょう。
もちろんCVも効果的に獲得するためには本文もセグメントごとに最適化する必要がありますが、いきなりすべてを場合分けするのは大変なため、最初はタイトルだけ場合分けするだけでも十分でしょう。
なお、配信の絞り込みをするには、「メルマガ配信スタンド」と呼ばれる専用ツールの利用がおすすめです。メルマガ配信スタンドの中にも色々とありますが、後の見出しでおすすめのツールをひとつ紹介します。
メルマガ配信のタイミングを調節する
メルマガの配信タイミングや、通数・頻度を調節することでもメルマガ効果が上がります。たとえばランチ時(11~14時)やディナーが終わった後の時間帯(20~23時)などは、やるべきことが一旦落ち着いてユーザーがメルマガをチェックしにいきやすい時間帯です。
そういったタイミングに合わせてメルマガを配信することで、スマホのメルマガ受信通知をリアルタイムで見てもらいやすくなったり、受信ボックスの上の方に自社のメルマガがきやすくなったりします。
また、一般的に休日よりも平日に配信した方がメルマガの効果は高くなるといわれています。休日は外出や家事といった、ネットではないことに時間を使う傾向にあるためです。
もちろん適切なタイミングや頻度はユーザーの属性や、競合他社の配信状況によって変わってきます。
そのため当てずっぽうでやるのではなく、色々な配信日時を試してユーザーの行動を見たり、競合他社のメルマガを登録したりといったデータ収集をすることで、配信タイミング・頻度の最適化を図っていきましょう。
メルマガ配信の頻度を調節する
メルマガの頻度は多すぎても少なすぎても、効果に悪影響を及ぼします。多すぎると解除率が高まりやすく、少なすぎるとユーザーの意識が離れてしまうためです。
適切なメルマガの頻度は、購読者の属性やメルマガでどのようなコンテンツを扱うかによります。
たとえばBtoBマーケティングであれば、配信頻度は週1~月1回くらいの低頻度配信の方がよいでしょう。なぜならBtoBの場合、メルマガを読む時間が少ないと想定されるのと、メルマガ一通当たりの質の高さが重要なためです。
とはいえ頻度についても、やはりタイミング同様に実際に効果を測定しつつ最適化していくのが望ましいでしょう。
各配信で目的を明確にする
ときどき「商品の機能や特徴から、数種類にわたるプランの紹介、そして保証やサポート情報……」のような内容がてんこ盛りのメルマガを見かけることがあります。残念ながらこれは、かなり無駄な試みです。
メルマガを上から下までまんべんなく読むユーザーはほんの一握りなため、内容をてんこ盛りにしても、そのほとんどは読まれません。読まれない本文の量だけ、あなたはメルマガ作成時間を浪費していると考えてください。
たとえば「商品の機能を理解してほしい」ということであれば、商品の購入を促すような訴求は一切排除すべきです。機能の紹介に振り切って、コンバージョンボタンも購入ページではなく商品の紹介ページや動画をリンク先に設定するのが好ましいでしょう。
このように、メルマガでは一通一通で必ず個別の目的やゴールを設定しましょう。そうすることで、メルマガは十分な効果を発揮します。
ビジュアルリッチなメルマガを作成する
メルマガにはテキストメールとHTMLメールの二種類があります。違いは下記の通りです。
- テキストメール
文字通りテキストのみが使われたシンプルなメール。軽量なため表示速度が早く、購読者に環境に左右されないが、読まれにくい。 - HTMLメール
画像も表示できるメール。視覚的に飽きにくく読まれやすいが、購読者の環境によってはレイアウトが壊れたり画像が表示されなかったりする。
ビジュアルリッチなメルマガを作るなら、やはりHTMLメールが一番でしょう。HTMLメールならテキストメールでは不可能なデザインができるため、格段にメルマガの効果が上がるはずです。
画像のデザインやHTMLの設定など工数がかかるのがデメリットですが、メルマガ配信スタンドによってはHTMLの知識がなくてもHTMLメールが作れる便利なものもあります。こちらについては後ほどご紹介します。
なお、テキストメールだとビジュアルリッチにならないのかといえば、そんなことはありません。記号系の文字や全角・半角スペースを活用することで、テキストメールでも目を引くようなデザインが作れます。
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「メルマガ 装飾」などでGoogle検索すれば色々な参考サイトが出てくるので、テキストメールで視覚的なアピールをしたいときはぜひ試してみてください。
メルマガの効果測定におすすめなメルマガ配信スタンドは?
メルマガの効果測定をするには、メルマガ配信スタンドの利用がおすすめです。メルマガ配信スタンドとは、メルマガ配信から効果測定、そして購読者管理までもサポートしてくれるツールのことです。
今回メルマガの効果測定におすすめしたいのは、『blastmail(ブラストメール)』というメルマガ配信スタンドです。
ブラストメールは機能の豊富さやコストパフォーマンスの良さが評価されており、14年連続で顧客導入数シェアNo. 1を獲得しています。
ブラストメールの機能
- HTML知識不要でリッチなHTMLメールが作成可能
- 開封率やクリック率などの効果測定
- 絞り込み配信
- 迷惑メール対策
このように、メルマガ配信スタンドとしての機能は必要十分に揃っています。
特にHTMLメールエディタはオシャレなレイアウトがはじめから用意されており、デザインやプログラミングの知識がなくても簡単にHTMLメールが作れてしまいます。ユーザーインターフェースも見やすく、使い勝手はなにかと抜群です。
料金については購読者(アドレス)数に応じて変動する仕組みになっており、最安プランは「月額4,000円(登録アドレス5,000件まで)」からとなっています。業界全体で見ても、これほど低価格があるメルマガ配信スタンドは他にありません。
しかもブラストメールは7日間無料で試せます。まずはどんな使い心地なのか、実際に触って確かめてみると良いでしょう。
無料配布中のメルマガ効果改善に役立つ資料
弊サイトでは、さらに踏み込んだメルマガ情報をまとめた資料を無料配布中です。
記事一枚ではご紹介しきれないほど多くの情報をわかりやすく、かつ徹底的に深いところまで解説しているため、ぜひそちらもご覧になってみてください。
資料は下記ページからダウンロードできます。
なお、本記事と関連が深いのは、『メルマガ配信の成果を高める効果測定指標ブック』と『魅力が伝わるメルマガタイトルの付け方ブック』の2本です。ぜひメルマガ制作に役立ててください。
メルマガの効果まとめ
SNSやスマホの普及により「効果が出ない」といわれることも多いメルマガですが、適切に運用することでSNSよりも高い効果を発揮します。
メルマガを配信することでマーケティング・チャネルが一つ増え、リードやCVの獲得につながります。現在メルマガを配信していない場合は、ぜひ配信を検討してみてください。
なお、メルマガの効果を上げるには、到達率や開封率といった指標の改善や、セグメントごとの絞り込み配信といった施策が役立ちます。
弊サイトではメルマガ制作の役に立つ資料を無料配布中なので、メルマガ制作についてもっと実践的かつ体系的な知識を得たいときは、そちらもあわせて参考にしてみてください。