「マナー・メール作法」に関する記事を執筆している、ライターの長町と申します。
緊急事態宣言の解除に伴い、徐々に営業を再開している企業も増えてきているようです。
ようやく営業再開できるのはビジネス的に嬉しい半面、「営業再開したのにお客さんが来ない」「お客さんや取引先が営業再開したことを知らない」といったことを懸念されている企業様は多いのではないでしょうか。
自粛明けも客足を絶やさせない工夫が、何か一つでもあると安心ですよね。
そんな時は、「一斉周知メールやメルマガ」を活用しましょう。既存のお客様へのPRなら、メールを使った周知が効果的です。営業再開メールにキャンペーン情報などを沿えて来店を促す良い機会かもしれません。
この記事では、すぐに使える「自粛明けの営業再開メールで使える例文」やマナーに関する「営業再開メールの書き方」をプロライターが分かりやすく紹介していきます。
営業再開メールに限らず、メールを送る際は「例文集」を活用することで時間をかけずに正しい文章を送ることができます。
ビジネスシーンではメールひとつのミスによって信用を大きく失いかねません。
・異動メール
・お願いメール
・季節の挨拶メール
など、全部で17のビジネス例文をコピペOK!すぐに使えるビジネスメール「例文集」として資料にまとめました。
なにかあったときにすぐに活用できるようにダウンロードしておくことをおすすめします。
目次
営業再開メールの書き方
まずは、基本的な営業再開メールの書き方について紹介したいと思います。
営業再開メールの構成は特に難しいことはなく、
「挨拶」→「営業開始日」→「謝罪の言葉」→「再開情報まとめ」
この流れで営業再開メールは作ることができます。
それでは実際に、自粛明けの営業再開メールに使える例文を業種別に紹介していきたいと思います。
一般企業の営業再開メールの例文
まずは一般企業の、自粛明けに使える営業再開メールの例文を紹介します。
件名
営業再開のお知らせ
本文
平素よりお世話になっております。
株式会社〇〇営業部の鈴木です。
新型コロナウイルスCOVID-19の影響により×月×日以降、在宅勤務での対応とさせていただいておりました。
この度、緊急事態宣言の緩和に伴いまして、×月×日より通常業務を再開いたします。
自粛期間中は、多大なご不便をおかけし誠に申し訳ございませんでした。
日本全体が大変な状況ではありますが、今後とも変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。
営業再開日:×月×日(×曜日)
----------署名----------
---------------------------
一般的な営業再開のお知らせメールで使える例文です。
企業によっては、再開日がはっきりと分からない場合や、出勤人数を少なくして再開など様々な形があるかと思います。
そのような場合の例文も紹介します。
・営業再開日が確定していない場合
件名
営業再開日の目安についてのお知らせ
本文
平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇営業部の鈴木です。
この度は新型コロナウイルスの影響により、未曾有の混乱と様々な事態への対応でご多忙のことと存じます。
弊社においても、新型コロナウイルスの影響によりリモートワークでの対応とさせていただいておりましたが、感染状況の経過を踏まえ、営業再開日の目安を立てる運びとなりました。
通常営業再開予定日:×月×日 9時〜
※政府の方針状況によりましては、再開日を変更する可能性もございます。
その際には、再度こちらよりメールにてご連絡させていただきます。
緊急事態宣言が各地で解除され始めておりますが、決して油断できる状況ではありません。
過去に経験のない状況故、今後もご不便・ご迷惑をかけてしまうこととなりますが、営業再開までも、以前の業務に滞りが無いよう最大限尽力していく所存であります。
◯◯様におかれましても、ご多忙ではあるかと存じますが、何卒ご自愛くださいませ。
----------署名----------
---------------------------
・営業再開するがリモートワークを併用する場合
件名
【重要】営業再開についてのお知らせ
本文
お世話になっております。
株式会社〇〇営業部の鈴木でございます。
この度は新型コロナウイルスの影響により、ご対応や業務の遅延が生じておりまして、大変ご迷惑をおかけしております。
この度、感染状況の鎮静化に伴いまして通常営業再開日の見通しが出ましたのでお知らせいたします。
営業再開日:×月×日 9時〜
ただし、再度の感染拡大防止として出勤人数を絞っての営業再開となりますので、自社出勤、リモートワークを併用して業務を行ってまいります。
今後も、ご不便おかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
----------署名----------
---------------------------
以上、企業の営業再開メールの例文を紹介しました。
感染者数が減っているとは言っても、ウイルスの拡大状況はどうなるかわかりません。
企業によって様々な再開の方法があると思いますので、それぞれ分かりやすい伝え方ができるよう意識しましょう。
飲食店の営業再開メールの例文
次に飲食店の営業再開メールの例文を紹介していきたいと思います。
飲食店の場合はLINEでメッセージを送る機会の方が多いかと思いますので、そちらを意識した例文になっています。
件名
【×月×日より営業再開いたします!】
本文
みなさんこんにちは!
「飲食店名」の鈴木です!
新型コロナウイルスの影響により短縮営業となっておりましたが、×月×日より営業を再開いたします。
【変更後の営業時間】
営業時間:12時〜24時
営業自粛中はテイクアウトランチの購入に足を運んでくださり誠にありがとうございました。
通常営業は再開いたしますが、感染拡大防止の為、
・席数の制限
・定期的な換気の実施
・店内のアルコール消毒
・スタッフのマスク着用
以上のような対策を実施させていただきます。
お客様には何卒ご不便かけますが、皆様のご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。
----------署名----------
---------------------------
飲食店の場合は営業再開のお知らせに合わせて、クーポン券を配布したり、来店した方へのドリンクサービス情報を送るのも一つの手です。
営業再開日を宣伝できるとともに、来客数の増加も期待することができるでしょう。
アパレルや百貨店の営業再開メールの例文
件名
営業再開日のお知らせ
本文
いつも〇〇をご利用いただき誠にありがとうございます。
政府、自治体の緊急事態宣言の発表を受け、
×月×日〜×月×日まで臨時休業とさせていただいておりましたが、×月×日より営業時間を短縮し営業を再開いたします。
営業再開日:×月×日
営業時間:10時〜18時
また、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、入場者数の制限や定期的な換気を行い営業を行ってまいります。
お客様にはご不便おかけいたしますが、今後とも変わらご愛顧をよろしくお願いいたします。
自粛期間中はショッピングも制限され購買意欲が高まっているお客様が多くいるはずです。
再開日、営業時間だけでなく、感染防止の取り組みなども記載すると安心して来店していただくことができるでしょう。
スポーツジムの営業再開メールの例文
件名
営業再開のお知らせ
本文
日頃より〇〇スポーツクラブをご利用いただき誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大防止の為、休業しておりましたが、×月×日より通常通り営業を再開する運びとなりました。
突然の約◯日間の臨時休業につきまして、お客様には多大なるご不便・ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げますとともに、多くの皆様からご理解を賜りましたことに深く感謝を申し上げます。
営業再開日:×月×日
営業時間:10時〜20時
利用不可施設:無し
営業再開後も、感染状況や政府からの指示に基づき、営業を自粛させていただく可能性があります。
臨時休業や、利用施設の制限に関する情報は弊社HPやメールにて告知させていただきます。
お客様のご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
----------署名----------
---------------------------
営業再開メールを送る目的
営業再開メール送る目的は、顧客や取引先に営業再開を認知させることです。
当たり前のことですが、「営業を再開しているのに相手がそのことを知らない」と、再開後に取引が円滑に行えなかったり、お客さんが全然来ないという事態が起こってきます。
そのようなことになっては、取引先からの信頼低下に繋がります。飲食店やアパレルの場合だと、せっかく営業再開したのに、売り上げが伸び悩むかもしれません。
営業再開メールは、再開する前に必ず送るようにしましょう。
営業再開メールの注意点
営業の再開は、いち早くお客様に知らせたいものですね。手間をかけずいっきに送ろうとされる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、イベント中止や営業自粛など一斉送信を行った際に、誤送信でセキュリティトラブルを起こしてしまった企業が後を絶ちません。
コロナ騒動による一斉メール誤送信が頻発!誤送信に有効な防止策とは?
とくにメーラーを使ってBCC送信をすると、誤送信のリスクがあります。
安全に複数人にメールを送る場合は、一斉配信専用の「メール配信サービス」を使うのが最も安全な方法です。
無料で使えるサービスもありますので、営業再開メールを送る際にはぜひ検討ください。
営業再開メールの活用法
営業の再開メールについて、ただの「お知らせメール」として活用するだけでは勿体ないです。
営業再開メールを含むお知らせメールは、重要な情報を含むことから開封されやすい特徴があります。
せっかく開封されるのであれば、少しでもお店のPRに繋げたいですよね。お知らせメールを兼ねて、商品やサービス紹介を入れ込むのも良いかもしれません。
おすすめしたいのはお知らせメールの翌日にキャンペーンやお店情報メールを送ることです。
お知らせメールと抱き合わせでPRを送っても目に留まりますが、お知らせメールとして受け取られるためPRの効果が活かしきれません。そこで、お知らせメールを受け取った記憶が新しい内に別のメールを送ると、前日の開封効果が伴っているため、多くの方がメールを開封して中身を読んでくれるのです。
ここで送るメールは、メルマガほど凝ったものでなくとも良いでしょう。簡易的なお店の宣伝になる情報でも十分です。ふだんはメルマガなどを送る機会がなかったとしても、開封されやすいタイミングですので、この機会を活かさない手はないですよね。
ちなみに読まれやすいメールを送るには、中身よりまずタイトルが大切です。読まれやすいタイトルの付け方を資料形式でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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まとめ
新型コロナウイルスによる自粛明けの営業再開メールの例文や書き方について紹介しました。
臨時休業明けの営業再開日を告知しておくことは、お客様に再び足を運んで貰い、客足を絶やさないために大切なポイントとなります。
また、緊急事態宣言のような何らかの経営措置を取らざるを得なくなった場合、直接顧客にむけてメッセージを送る手段を持っておくことは重要です。
HPなど不特定多数に向け発信するコンテンツだけでなく、直接連絡を取れるように、顧客をリスト管理できる仕組みがあると、なお良いですね。
特にメールで再開情報をダイレクトに送ることができれば、「HPを見ていないので再開情報を知らない」という状況を防ぐことができます。
顧客リストの管理や、メールの一斉送信には「メール配信専用のサービス」がおすすめです。
大切なお客様に会社の再開情報を滞りなく送ることができるよう準備しておきましょう!