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そもそも「敬語」とは?
「敬語」とは、日本語における相手や話題の人物に対して敬意を表す言葉遣いのことです。
社会的な上下関係や親疎関係、場面の丁寧さに応じて使い分けられるもので、日本語の特徴的な言語文化の一つとされています。
敬語の基本的な種類
敬語は大きく分けて以下の3種類があります
- 尊敬語(そんけいご)
- 謙譲語(けんじょうご)
- 丁寧語(ていねいご)
尊敬語(そんけいご)
相手や話題の人物の動作や状態を高めて表現する言葉
- 行く → いらっしゃる/おいでになる
- 言う → おっしゃる
謙譲語(けんじょうご)
自分や自分側の人間の動作をへりくだって表現する言葉
- 行く → 伺う/参る
- 言う → 申し上げる
丁寧語(ていねいご)
語尾を「です・ます」などで丁寧に表現する言葉
- 行きます
- 言います
丁寧語の特徴と使い方
丁寧語は、語尾に「です」「ます」などをつけることで、 聞き手に対して丁寧に話す敬語です。
誰に対しても使用できるため、アルバイトや接客業など幅広い場面で活用できます。
例:「今日は良い天気ですね」「かしこまりました」
丁寧語の役割
丁寧語は、相手への敬意を示す基本的な表現方法であり、社会生活において非常に重要な役割を果たします。
ビジネスシーンにおいては、 社内外問わず多くの方に対して使用することで、 円滑なコミュニケーションを促進し、良好な人間関係を築くことができます。
丁寧な言葉遣いは、 相手に安心感や信頼感を与えるとともに、 自身の印象を向上させる効果も期待できます。
そのため、日頃から丁寧語を意識して使用することが大切です。 状況に応じて、 尊敬語や謙譲語と組み合わせることで、 より細やかなニュアンスを伝えることも可能です。
尊敬語の特徴と使い方
尊敬語は、相手を高めることで敬意を示す敬語です。 目上の人やお客様に対して使用します。 「いらっしゃる」「召し上がる」などが尊敬語の例です。
例:「〇〇様はいらっしゃいますか?」「社長はもうお帰りになりました」
尊敬語の役割
尊敬語は、相手への敬意を明確に示すために、相手の行動や状態を高める表現を用いることが特徴です。
ビジネスシーンにおいては、 上司や取引先など、 特に敬意を払うべき相手に対して使用することで、良好な関係を築き、 スムーズな業務遂行に繋げることができます。
ただし、尊敬語の使いすぎは、 慇懃無礼な印象を与えてしまう可能性もあるため、状況や相手との関係性を考慮し、 適切な表現を選ぶことが重要です。
また、尊敬語は、 謙譲語と組み合わせて使用することで、より丁寧な印象を与えることができます。
謙譲語の特徴と使い方
謙譲語は、自分をへりくだることで相手への敬意を示す敬語です。 自分の行為に対して使用します。
「伺う」「拝見する」などが謙譲語の例です。
例:「私が伺います」「資料を拝見しました」
謙譲語の役割
謙譲語は、自分の行為をへりくだって表現することで、相手への敬意を示す敬語です。
ビジネスシーンにおいては、 お客様や上司に対して、 自分の行動を丁寧に伝える際に使用することで、相手への配慮を示すことができます。
例えば、「私が担当いたします」や「資料を拝見いたしました」 などの表現は、 謙譲語を用いた丁寧な言い回しとして、ビジネスシーンで頻繁に用いられます。
ただし、謙譲語の使いすぎは、 自己卑下と捉えられてしまう可能性もあるため、 状況や相手との関係性を考慮し、適切な表現を選ぶことが大切です。
謙譲語を適切に使用することで、 相手に好印象を与え、 円滑なコミュニケーションを促進することができます。
シーン別!よく使う敬語の言い換え表現
ここまでは敬語についての基本的な意味や使い方について解説してきました。ここからは状況別によく使われる敬語の表現を紹介していきます。
ビジネスシーンでの敬語表現
商談や会議など、フォーマルな場面で役立つ敬語表現を紹介します。
元のフレーズ | 敬語表現 | 使われている敬語の種別 |
言う | おっしゃる | 尊敬語 |
言う | 申し上げる | 謙譲語 |
行く | いらっしゃる | 尊敬語 |
行く | 伺う/参る | 謙譲語 |
食べる | 召し上がる | 尊敬語 |
食べる | いただく | 謙譲語 |
見る | ご覧になる | 尊敬語 |
見る | 拝見する | 謙譲語 |
知っている | ご存じでいらっしゃる | 尊敬語 |
知っている | 存じ上げております | 謙譲語 |
する | なさる | 尊敬語 |
する | いたす | 謙譲語 |
いる | いらっしゃる | 尊敬語 |
いる | おります | 謙譲語 |
聞く | お聞きになる | 尊敬語 |
聞く | 伺う | 謙譲語 |
分かりました | 承知いたしました | 謙譲語+丁寧語 |
分かりました | かしこまりました | 謙譲語+丁寧語 |
どうですか? | いかがでしょうか? | 丁寧語 |
すみません | 申し訳ございません | 謙譲語+丁寧語 |
帰る | お帰りになる | 尊敬語 |
帰る | 失礼させていただきます | 謙譲語+丁寧語 |
もらう | いただく | 謙譲語 |
あげる | 差し上げる | 謙譲語 |
来る | いらっしゃる/お越しになる | 尊敬語 |
来る | 伺う | 謙譲語 |
わかりません | 存じません | 謙譲語 |
聞いてもいいですか? | お伺いしてもよろしいでしょうか? | 謙譲語+丁寧語 |
ありがとう | ありがとうございます | 丁寧語 |
ありがとう | 御礼申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
忙しい | お忙しいところ恐縮ですが | 尊敬語+丁寧語 |
すぐに | 早急に | 丁寧語 |
後で | 後ほど | 丁寧語 |
できません | 致しかねます | 謙譲語 |
いいですか? | よろしいでしょうか? | 丁寧語 |
考えます | 検討いたします | 謙譲語+丁寧語 |
会議などでの発言では、「できません」と ストレートに否定するのではなく、 「いたしかねます」と 婉曲的な表現を用いることで、相手への配慮を示すことができます。
そのほかにも、「~してください」を「~していただけますでしょうか」 と言い換えるなど、状況に応じて適切な敬語表現を使い分けることが大切です。
丁寧な言葉遣いは、 相手との信頼関係を築き、 円滑なコミュニケーションを促進するために不可欠です。
ビジネスメールでの敬語表現
ビジネスメールは商談や会議とは異なり、テキストベースでの表現になるので、より注意が必要です。
後から見返されて間違いを指摘されないよう、細心の注意を払いましょう。
元のフレーズ | 敬語表現 | 使われている敬語の種別 |
了解しました | 承知いたしました | 謙譲語+丁寧語 |
わかりました | かしこまりました | 謙譲語+丁寧語 |
すみません | 申し訳ございません | 謙譲語+丁寧語 |
ありがとうございます | 御礼申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
よろしくお願いします | 何卒よろしくお願い申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
できません | 致しかねます | 謙譲語 |
〜してください | 〜していただけますと幸いです | 丁寧語 |
見てください | ご確認いただけますと幸いです | 謙譲語+丁寧語 |
もう一度言います | 念のため再度申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
急ぎます | 早急に対応いたします | 謙譲語+丁寧語 |
あとで連絡します | 後ほどご連絡申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
教えてください | ご教示いただけますでしょうか | 謙譲語+丁寧語 |
送ります | お送りいたします | 謙譲語 |
見ました | 拝見いたしました | 謙譲語 |
聞きました | 拝聴いたしました | 謙譲語 |
よくあるケースですが、メールの返信では、「了解しました」の代わりに 「承知いたしました」を用いることで、 より丁寧な印象を与えることができます。
接客シーンでの敬語表現
お客様対応で頻繁に使う 「いらっしゃいませ」「少々お待ちください」などの 基本的な敬語から、 「〇〇はいかがですか?」「こちら〇〇でございます」といった、お客様に合わせた丁寧な言い回しを学びましょう。
元のフレーズ | 敬語表現 | 使われている敬語の種別 |
了解しました | 承知いたしました | 謙譲語+丁寧語 |
わかりました | かしこまりました | 謙譲語+丁寧語 |
すみません | 申し訳ございません | 謙譲語+丁寧語 |
ありがとうございます | 御礼申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
よろしくお願いします | 何卒よろしくお願い申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
できません | 致しかねます | 謙譲語 |
〜してください | 〜していただけますと幸いです | 丁寧語 |
見てください | ご確認いただけますと幸いです | 謙譲語+丁寧語 |
もう一度言います | 念のため再度申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
急ぎます | 早急に対応いたします | 謙譲語+丁寧語 |
あとで連絡します | 後ほどご連絡申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
教えてください | ご教示いただけますでしょうか | 謙譲語+丁寧語 |
送ります | お送りいたします | 謙譲語 |
見ました | 拝見いたしました | 謙譲語 |
聞きました | 拝聴いたしました | 謙譲語 |
接客シーンでは、 お客様に快適な時間を過ごしていただくために、 丁寧な言葉遣いが求められます。
例えば、来店されたお客様には「いらっしゃいませ」と 明るく挨拶し、 待ち時間が発生する場合には「少々お待ちください」と 丁寧に伝えることが基本です。
また、商品をおすすめする際には「〇〇はいかがですか?」と 尋ねたり、 商品の説明をする際には「こちら〇〇でございます」と 丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
お客様の状況や要望に合わせて、 適切な敬語表現を使い分けることで、 お客様満足度を高めることができます。 丁寧な言葉遣いは、 お客様に安心感を与え、良好な関係を築くための第一歩です。
電話応対での敬語表現
電話での応対は、顔が見えない分、言葉遣いがより重要になります。「お電話ありがとうございます」「担当の〇〇にお繋ぎします」など、 スムーズで印象の良い電話応対を心がけましょう。
元のフレーズ | 敬語表現 | 使われている敬語の種別 |
もしもし | お電話ありがとうございます | 丁寧語 |
今いいですか? | ただいまお時間よろしいでしょうか? | 丁寧語 |
誰ですか? | どちら様でいらっしゃいますか? | 尊敬語+丁寧語 |
いません | あいにく席を外しております | 丁寧語 |
後でかけ直します | 改めてこちらからお電話差し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
伝えてください | お伝えいただけますでしょうか | 謙譲語+丁寧語 |
少々お待ちください | 少々お待ちいただけますか | 謙譲語+丁寧語 |
今つなぎます | ただいまおつなぎいたします | 謙譲語+丁寧語 |
聞こえますか? | お電話が遠いようですが、聞こえていらっしゃいますか? | 尊敬語+丁寧語 |
間違えました | 失礼いたしました、番号をお間違えのようです | 謙譲語+丁寧語 |
電話ください | お電話いただけますと幸いです | 謙譲語+丁寧語 |
よろしく伝えてください | よろしくお伝えくださいますようお願い申し上げます | 謙譲語+丁寧語 |
折り返します | 折り返しご連絡差し上げます | 謙譲語 |
電話します | お電話いたします | 謙譲語 |
はい | はい、〇〇でございます | 丁寧語 |
電話応対では、顔が見えないため、声のトーンや言葉遣いが相手に与える印象を大きく左右します。
電話に出る際には「お電話ありがとうございます」と 感謝の気持ちを伝え、相手の名前や用件を丁寧に伺うことが大切です。
担当者に取り次ぐ際には「担当の〇〇にお繋ぎします」と 丁寧な言葉遣いを心がけましょう。また、聞き取りにくい場合には「恐れ入りますが、もう一度お聞かせいただけますでしょうか」と 丁寧に尋ねることで、 相手に不快感を与えることなく、スムーズなコミュニケーションを図ることができます。
電話応対における丁寧な言葉遣いは、 企業の印象を向上させるだけでなく、顧客満足度を高めることにも繋がります。
敬語を用いたビジネスメールの例文
先ほどもビジネスメールでよく使われる表現を紹介しましたが、今度はシチュエーション別で実際のメール文面を作成してみましょう。
関連記事:コピペOK!ビジネスメール例文集
打ち合わせ日程調整のビジネスメール例文
件名
打ち合わせ日程のご調整のお願い
本文
株式会社○○
営業部 ○○ ○○様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の~~でございます。
このたびはお忙しい中、打ち合わせのお時間を頂戴し、誠にありがとうございます。
つきましては、日程のご調整をお願い申し上げたくご連絡いたしました。
以下の日程でご都合のよろしいお時間帯がございましたら、ご指定いただけますと幸いです。
5月13日(月)10:00~12:00
5月14日(火)13:00~17:00
5月15日(水)終日可
ご多忙の折恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
―――――――――――――――
株式会社△△
経営管理本部 ~~~~
Email: ~~~~~@~~.co.jp
―――――――――――――――
- 冒頭のあいさつと名乗りで礼儀を示すことが基本。
- 「頂戴する」や「ご都合のよろしいお時間帯」などの婉曲表現を使い、相手への配慮を明示。
- 候補日は**「曜日」「時間帯」まで丁寧に提示**し、選びやすくする。
間違えやすいポイント
注意したい表現 | 正しい表現 | 解説 |
---|---|---|
「打ち合わせしてもらえますか?」 | 「打ち合わせいただけますでしょうか?」 | 「もらう」はカジュアルで不適切 |
「空いてますか?」 | 「ご都合いかがでしょうか?」 | 丁寧語+尊敬語の方がビジネス向き |
どのメールにも共通して言えることですが、カジュアルな表現を使ってしまっていないか、送信前に確認するようにしましょう。
商談のお礼のビジネスメール例文
件名
本日の商談のお礼
本文
株式会社○○
営業部 ○○ ○○様
平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の~~でございます。
本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂戴し誠にありがとうございました。
貴社の事業内容や今後の展望について詳しくお話を伺うことができ、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
本日の内容を踏まえ、弊社内でも速やかに検討を進め、改めてご提案差し上げたく存じます。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながらメールにて御礼申し上げます。
敬具
―――――――――――――――
株式会社△△
経営管理本部 ~~~~
Email: ~~~~@~~.co.jp
―――――――――――――――
- その日の御礼はその日のうちに送るのが基本。
- 内容を振り返るとともに、今後のアクション(例:検討・提案)に触れると信頼感アップ。
- 「略儀ながらメールにて」の表現で、直接のお礼ができない非礼をカバー。
間違えやすいポイント
注意したい表現 | 正しい表現 | 解説 |
---|---|---|
「ありがとうございました」だけ | 「本日は誠にありがとうございました」 | 文脈を明確にし、フォーマルさを加える |
「参考になりました」 | 「大変参考になりました」や「有意義なお時間を頂戴しました」 | ビジネス文ではもう一段丁寧に |
お詫びや謝罪の時のビジネスメール例文
件名
【重要】商品不良に関するお詫びとご対応のお願い
本文
株式会社○○
ご担当者様
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
株式会社△△の~~でございます。
このたびは、弊社よりお届けいたしました商品に不良があったとのご連絡を頂戴し、
大変ご不快の念をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
該当商品の状況について、現在社内で詳細を確認中でございますが、
まずは至急、代替品を本日中に発送させていただきます。
今後このようなことが再発しないよう、再発防止策の徹底と品質管理の強化に努めてまいります。
何卒ご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。
取り急ぎ、メールにてお詫びかたがたご報告申し上げます。
敬具
―――――――――――――――
株式会社△△
経営管理本部 ~~~~~
Email: ~~~~@~~.co.jp
―――――――――――――――
- 冒頭でまず謝罪を最優先に書く(言い訳より先に謝る)。
- 対応内容と今後の対応方針(代替・再発防止)を丁寧に記載する。
- 「何卒ご容赦くださいますよう」など、穏やかで深い謝意を伝える語彙を選ぶ。
間違えやすいポイント
注意したい表現 | 正しい表現 | 解説 |
---|---|---|
「申し訳ありません」 | 「申し訳ございません」 | 「ありません」はカジュアル寄り |
「すぐ送ります」 | 「至急発送させていただきます」 | 敬語と能動表現のバランスを保つ |
謝罪時は逆に過度にかしこまってしまうk-スもあります。二重敬語を使っていないかにも注意しましょう。
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間違えやすい敬語
敬語は日本語を母語とする人にとっても使いこなすのは難しい表現技法です。ここでは、敬語に関するよくある誤用例を紹介します。
間違えて使ってしまっていないか、改めて確認してみてください。
「〇〇でよろしかったでしょうか?」の誤用
確認の際に使いがちな「〇〇でよろしかったでしょうか?」は、 丁寧に見えて実は不適切な表現です。
正しくは「〇〇でよろしいでしょうか?」または「〇〇でよろしいですか?」を使いましょう。
「〇〇でよろしかったでしょうか?」は、過去形を使用しているため、 お客様に対して失礼な印象を与えてしまう可能性があります。
また、確認する内容が複数ある場合には、「〇〇と〇〇でよろしいでしょうか?」のように、 まとめて確認することで、 お客様の手間を省き、 スムーズな対応を心がけることができます。
二重敬語の誤用
尊敬語や謙譲語を重ねて使う二重敬語は、過剰な敬意表現となり、かえって不自然に聞こえることがあります。
「拝見させていただく」「おっしゃられる」などの誤用例に注意しましょう。
「拝見させていただく」は、 「拝見する」と「させていただく」という 謙譲語が重なっているため、 不適切な表現となります。正しくは、「拝見します」または「拝見いたします」と 表現するようにしましょう。
また、「おっしゃられる」は、 「言う」の尊敬語である「おっしゃる」に、さらに尊敬の助動詞「られる」が付いているため、 二重敬語となります。 正しくは、「おっしゃる」と表現するようにしましょう。
二重敬語を避けるためには、基本的な敬語表現を理解し、 状況に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。
身内への尊敬語
社内の人(身内)に対して尊敬語を使うと、相手を持ち上げているように聞こえ、不自然です。
社長や上司など、社内の人に対しては、 社外の人に話す際に尊敬語を使わないようにしましょう。
例えば、社長や上司に対して、社外の人に話す際に「〇〇社長がおっしゃっていました」と 尊敬語を使うと、 不自然な印象を与えてしまうことがあります。
社内の人を社外で呼称する際は、丁寧な言葉遣いを心がけつつも、尊敬語は使用しないようにしましょう。 ただし、社内の人に話す際には、社長や上司に対して尊敬語を使うことが適切です。
敬語をさらに使いこなすためのポイント
ここまで敬語について基本的な定義や表現の例、誤用など紹介してきました。ここまでの内容を理解していれば敬語で躓くことはないでしょう。
ここからは、敬語表現をうまく使って関係構築に役立てるためのポイントを紹介していきます。
相手や状況に合わせた言葉を選ぶ
敬語は、相手との関係性や状況によって使い分けることが大切です。 親しい間柄であれば、多少くだけた表現でも問題ない場合がありますが、初めて会う人や目上の人には、より丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
敬語を使いこなすためには、 相手との関係性や状況を考慮し、 適切な言葉を選ぶことが重要です。
例えば、親しい同僚や友人との会話では、 多少くだけた表現を使っても問題ありませんが、 初めて会う人や目上の人に対しては、より丁寧な言葉遣いを心がける必要があります。
また、フォーマルな場面では、 ビジネスシーンでよく使われる敬語表現を用いるなど、状況に応じた言葉を選ぶことが大切です。
日頃から敬語に触れる習慣をつける
ニュースや書籍など、正しい日本語に触れる機会を増やしましょう。
また、ロールプレイング形式で敬語を使う練習をすることも効果的です。ビジネスマナー研修などを活用するのも良いでしょう。
敬語を上達させるためには、 日頃から正しい日本語に触れる習慣を身につけることが大切です。ニュースや書籍などを読むことで、 自然な敬語表現を学ぶことができます。
例えば、友達や家族と協力して、 接客シーンやビジネスシーンを想定した ロールプレイングを行うことで、敬語の使い方を習得することができます。
言葉の意味を理解する
言葉の意味を理解せずに、 なんとなく敬語を使っていると、 誤った使い方をしてしまうことがあります。
辞書や参考書で意味を確認し、正しく理解した上で使用するように心がけましょう。
例えば、「ご苦労様です」という言葉は、目上の人が目下の人に対して使う言葉であるため、 上司やお客様に対して使うことは適切ではありません。
辞書や参考書で言葉の意味を確認し、正しい意味を理解した上で使用するように心がけましょう。
また、インターネットで検索する際には、 信頼できる情報源を選ぶことが重要です。言葉の意味を正しく理解することで、 自信を持って敬語を使うことができ、 円滑なコミュニケーションを図ることができます。
まとめ
本記事では、丁寧語、尊敬語、謙譲語の基本的な意味と使い方、 そしてアルバイトで間違えやすい敬語について解説しました。
正しい敬語を身につけることで、お客様や上司とのコミュニケーションが円滑になり、 信頼関係を築くことができます。 今回学んだ知識を活かし、様々な場面で適切な敬語を使えるように練習しましょう。
敬語は、社会生活において不可欠なスキルであり、 円滑なコミュニケーションを築くための重要なツールです。
本記事では、丁寧語、尊敬語、謙譲語の基本的な意味と使い方、 そしてアルバイトの方が間違えやすい敬語について解説しました。
正しい敬語を身につけることで、お客様や上司とのコミュニケーションが円滑になり、 信頼関係を築くことができます。
今回学んだ知識を活かし、 様々な場面で適切な敬語を使えるように練習しましょう。継続的な学習と実践を通じて、 敬語のスキルを向上させ、 より豊かな人間関係を築いていきましょう。
