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迷惑メールに入ってしまう原因と対策まとめ|到達率を改善するためのチェックリスト

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2025.09.18 迷惑メール対策
執筆者:森神佑希

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「せっかく送ったメールが迷惑メールに入ってしまう…」そんな経験はありませんか?ビジネスメールやメルマガなど、確実に届けたいメールが相手の受信トレイではなく迷惑メールフォルダに振り分けられると、開封率や反応率が大きく下がってしまいます。特に企業にとっては、商談機会の損失や顧客満足度の低下にもつながる深刻な問題です。

メールが迷惑メールに入ってしまう原因は一つではありません。送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の設定不備、IPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていること、さらには件名や本文に含まれる特定の表現やNGワードが原因となることもあります。加えて、GmailやOutlook、Yahoo!メールといった主要プロバイダごとに迷惑メールフィルターの基準が異なるため対策が難しいと感じる方も多いでしょう。

本記事では、メールが迷惑メールに入ってしまう原因を整理したうえで、主要プロバイダ別の対策ポイントや迷惑メール判定を回避するためのチェックリストをわかりやすく解説します。

メールが迷惑メールに振り分けられる原因

メールが迷惑メールに振り分けられる要因は多岐にわたります。送信ドメイン認証の不備、ブラックリスト登録、本文中のNGワードなどが代表的です。これらはプロバイダや受信サーバーが「危険性がある」と判断する基準となり、正しく設定していても少しの不備で迷惑メール扱いされることがあります。原因を理解することが第一歩です。

送信ドメイン認証の不備:SPF/DKIM/DMARCとは

メールの到達率を大きく左右する要因のひとつが「送信ドメイン認証の設定不備」です。送信ドメイン認証とは、メールの送信元が偽装されていないことを証明するための仕組みで、代表的なものにSPF、DKIM、DMARCがあります。

これらを正しく設定していないと、受信側サーバーが送信元を信頼できず、迷惑メールとして処理されやすくなります。特に企業が顧客や見込み客に配信する場合は、欠かせない対策です。

  • SPF(Sender Policy Framework) 許可された送信サーバーをDNSに登録する仕組み
  • DKIM(DomainKeys Identified Mail) 電子署名で改ざんを検知する技術
  • DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance) SPFとDKIMの結果をもとに、認証失敗時の扱いを指示する仕組み

これらを適切に設定することでメールの信頼性が高まり、迷惑メールと誤判定されるリスクを大幅に減らせます。

IPアドレス・ドメインがブラックリストに登録されている

迷惑メール扱いされる原因のひとつに、送信元のIPアドレスやドメインがブラックリストに載っているケースがあります。ブラックリストとは迷惑メール送信元として問題のあるIPやドメインをまとめたリストのことです。過去に迷惑メールを大量送信したり、セキュリティが不十分で第三者に悪用された場合などに登録されます。登録されてしまうと、配信したメールがほとんど届かなくなってしまうため非常に厄介です。

有名なものとして「Spamhaus」「UCEPROTECT」などがあり、世界中のメールサーバーで参照されています。もし登録されていることに気づいたら、速やかに解除申請を行いましょう。その際には再発防止策の提示が求められる場合もあります。ブラックリストからの解除は時間も手間もかかるため、日頃から正しい配信を心がけることが一番の予防策です。

関連記事:メール配信のブラックリスト登録の原因と確認・解除方法

NGワード・迷惑メールと判断される表現を使っている

件名や本文に特定のNGワードを多用すると、迷惑メールフィルターに引っかかりやすくなります。これはスパム業者がよく使う言葉を検知するよう設計されているためです。例えば「無料」「プレゼント」「特別価格」「激安」「今すぐ」などは注意が必要です。こうした言葉を避けるには、自然で丁寧な表現に言い換える工夫が効果的です。例えば「無料」を「お試し」や「特典」に、「特別価格」を「キャンペーン価格」や「期間限定割引」に変えるなどが挙げられます。

さらに、記号の多用や過剰な装飾もスパム判定の原因になるため、シンプルで読みやすい構成を意識しましょう。必要に応じてテキスト形式のメールを取り入れるのも有効です。

主要プロバイダ別!迷惑メール対策のポイント

迷惑メールの基準は各プロバイダによって異なり、共通のルールがないのが現状です。Gmail、Outlook、Yahoo!メールなど主要サービスごとに異なるフィルタリングが行われているため、それぞれに適した対策をとる必要があります。受信環境を理解し適切な調整を行うことで到達率を高めることが可能です。

Gmail

Gmail宛のメールが迷惑メールフォルダに振り分けられないための最大のポイントは「送信者ガイドライン」の順守です。

このガイドラインには、Gmailアカウントに1日あたり5,000件を超えるメールを送信する送信者は、送信ドメインにSPFレコード・DKIM署名・DMARCメール認証、全ての設定が必要と、記載がされています。これらのガイドラインを守らないメールは迷惑メールフォルダに振り分けられたり、そもそもメールが送信できないケースもあります。詳細は以下の記事でまとめているので併せてご確認ください。

関連記事:【解決策】2024年2月よりGmailガイドラインが変更!1日5000件以上の配信は対応必須!

また、Gmailでは受信トレイが「メイン」「プロモーション」「ソーシャル」に自動で振り分けられます。便利な機能ですが、企業のメルマガが「プロモーション」タブに入ると開封率が下がりやすいのが悩みどころです。これを避けるには、まず受信者に「メイン」タブへ移動してもらうよう促すのが効果的です。一度ドラッグ&ドロップで移動させれば、以降は自動で「メイン」に届くようになります。

さらに、Gmailのガイドラインに沿ったシンプルなメール作成も大切です。過剰なHTML装飾や画像は避け、テキスト中心で有益な情報を提供しましょう。また、送信頻度を適切に保ち信頼される配信を意識することも重要です。Gmail Postmaster Toolsを利用して送信状況を確認するのも効果的です。スパム率や配信の安定性を把握できるので、改善点を早期に見つけられます。

Outlook・Hotmail

OutlookやHotmail(現Outlook.com)には「信頼できる差出人リスト」という仕組みがあり、登録された送信元からのメールは迷惑メールに入りにくくなります。企業にとっては、このリストへの登録をユーザーに促すことが有効な手段です。案内メールに登録方法を記載したり、ウェブサイトに説明バナーを設置したりすることで、スムーズに誘導できます。

また、Outlookでは迷惑メールフィルターの強度を調整できます。ただし、弱めすぎると本来の迷惑メールまで受信トレイに入ってしまうため、利用者には注意点を伝えておくと安心です。Outlookに関しても一斉送信する場合の配信要件が定められています。以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

関連記事:Outlookがメール一斉送信者に求める新要件を発表。対象とリスク、対策についてまとめました。

Yahoo!メール

Yahoo!メールはなりすましメール対策を強化しており、送信ドメイン認証が不十分だと厳しくチェックされます。そのためYahoo!メール宛ての配信では、SPF、DKIM、DMARCの設定を正しく行うことが欠かせません。設定に不備があると、迷惑メールフォルダ行きだけでなく、受信自体が拒否される場合もあります。送信元を明確にし、受信者が安心してメールを開封できるよう信頼性を高めることが大切です。

また、Yahoo!メールは迷惑メール報告機能も充実しており、ユーザーが報告した情報をもとにフィルタ精度を改善しています。ユーザーに「迷惑メール」と判断されないよう、質の高いメールを継続して届けることが重要です。

迷惑メールと判断されないために!具体的なチェックリスト

送信ドメイン認証の有無、ブラックリスト登録状況、件名や本文の表現など、配信前に確認すべき項目は数多く存在します。事前にチェックリストを活用することで、リスクを減らし配信成功率を高めることができます。小さな不備が大きな影響を与えるため、継続的な見直しが重要です。

送信ドメイン認証の設定状況を確認する

迷惑メールを避けるうえで、最初に確認すべきなのが送信ドメイン認証です。SPF、DKIM、DMARCの3つが正しく設定されているかどうかをチェックしましょう。

例えば、Digを使ってSPFレコードを確認したり、DKIM Validatorで署名が有効かを調べたり、DMARC Analyzerでレポートを分析するといった方法があります。設定に不備がある場合はメールが迷惑メール判定される可能性が一気に高まるため要注意です。

SPFレコードの誤設定、DKIM公開鍵の間違い、DMARCポリシーの不備といった典型的なエラーは、配信成功率を大きく下げます。修正後は必ず再チェックを行い、正常に動作していることを確認しましょう。送信ドメイン認証は一度設定して終わりではなく、サーバーやドメインに変更があったときには必ず見直すことが大切です。各種送信ドメイン認証については以下の記事で解説していますので、併せてご確認ください。

関連記事:SPF・DKIM・DMARCで「なりすまし」を防ぎ、メールを確実に届ける方法

ブラックリストに登録されていないか確認する

自分のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていると、ほとんどのメールが届かなくなってしまいます。ブラックリストとは、迷惑メール送信源と判断されたIPやドメインを集めたもので、世界中のメールサーバーが参照しています。確認には検索サービスを利用するのが便利です。

  • MXToolbox
  • WhatIsMyIPAddress

これらにIPやドメインを入力すれば、一括で複数リストを調べられます。登録されていた場合は解除申請が必要で、登録理由の改善や再発防止策の提示が求められることもあります。解除には時間がかかる場合があるため早めの対応を心がけましょう。

IPレピュテーションと送信量の関係

メールが迷惑メールに入ってしまう大きな要因のひとつに「IPレピュテーション」があります。これは、送信に利用しているサーバーのIPアドレスがどのような評価を受けているかを示す指標で、過去の配信履歴や苦情の数、送信量の安定性などによって決まります。レピュテーションが悪化しているIPからのメールは、内容が正しくても迷惑メールとして扱われる可能性が高くなります。

例えば、無効なアドレスへの送信が多くてバウンス率が高い場合や、受信者からの「迷惑メール報告」が増えている場合は注意が必要です。また、短期間に大量のメールを一気に送信するなど、配信のペースに大きなムラがある場合もリスク要因となります。

これを避けるためには、メールリストを定期的に整理し安定した送信ペースを保つことが重要です。さらに、興味関心に合わせてリストを分けて配信することでエンゲージメントを高め、レピュテーションを維持しやすくなります。IPレピュテーションの詳細は以下の記事で確認することができます。

関連記事:IPレピュテーションとは?確認方法やメール到達率を高める方法を解説します

許諾取得と解除リンクの設置

送信するメールが迷惑メールに入ってしまう背景には「受信者が本当にそのメールを望んでいるかどうか」という点も大きく関わっています。オプトインをきちんと取得していないメールや解除リンクが分かりにくいメールは、受信者からの信頼を失いやすく結果として迷惑メール判定を受ける可能性が高まります。

新規登録時にはメールを受け取ることに同意してもらうチェック項目を明確に設けるなど、適切なオプトインの仕組みを整えることが欠かせません。また、配信メールの末尾には誰でもすぐに見つけられる「配信停止」や「登録解除」のリンクを設置し、ワンクリックで手続きできるようにしておくのが理想的です。

こうした仕組みが整っていれば、受信者は「不要なときにすぐにやめられる」と安心でき、迷惑メールとして報告されるリスクを大きく下げられます。結果的にメールの信頼性や到達率の改善にもつながります。

コンテンツ(件名・本文)を見直す

メールの中身も迷惑メール判定を左右する重要な要素です。特に以下のようなNGワードは避けましょう。

多用しない方がいいワード
  • 無料
  • プレゼント
  • 特別価格
  • 今すぐ

これらはスパムメールで多用されるため、フィルターに引っかかりやすい言葉です。「無料」は「お試し」や「特典」に、「特別価格」は「キャンペーン価格」や「期間限定割引」といった表現に言い換えると安全です。

また、過剰なHTML装飾やリンクの多用も避けるべきです。件名は短くシンプルにまとめ、本文と一致させることで信頼性を高められます。曖昧な件名や誇張した表現は不信感を招くため注意しましょう。

迷惑メール対策におすすめのメール配信システム

独自に対策を講じるのは限界があるため、専用のメール配信システムを活用するのが効果的です。信頼できる送信基盤や認証対応、ブラックリスト回避の仕組みを備えており、到達率の改善に直結します。特に大量配信を行う場合、こうしたシステムの導入は不可欠です。

SMTPリレーサービス「ブラストエンジン(blastengine)」の活用

blastengineのアイキャッチ画像

メールの到達率を高める方法のひとつに、SMTPリレーサービスの活用があります。これは、自社サーバーを経由せずに専門業者のサーバーを通してメールを配信する仕組みで、IPアドレスの評価を守り、ブラックリスト入りのリスクを減らせるのが大きなメリットです。

ブラストエンジンは、大量メールの安定配信に強いSMTPリレーサービスとして知られています。専門知識がなくても導入しやすく、API連携によって既存システムに組み込みやすいのも特徴です。さらに、迷惑メール対策機能も充実しており、送信ドメイン認証やブラックリスト監視をしっかりサポートしてくれます。例えば、次のような場面で特に効果を発揮します。

  • 大量のメルマガや通知メールを安定的に届けたいとき
  • 社内サーバーの負荷を減らし、運用を効率化したいとき
  • 通知メールなどのトランザクションメールを確実に届けたいとき

ブラストエンジンを利用すれば、到達率の向上だけでなく運用負荷の軽減にもつながります。特に大量配信を行う企業にとっては、非常に心強いソリューションと言えるでしょう。ただし導入にあたっては、実績やセキュリティ体制をしっかり確認し自社に合ったサービスを選ぶことが大切です。

大規模配信を低価格で実現できるメール配信システム「ブラストメール」の活用

ブラストメールのキャッチ画像

ブラストメールは国内で25,000社以上に導入されているメール配信システムです。特徴はシンプルな操作性とコストパフォーマンスの高さで、専門知識がなくても簡単にHTMLメールを作成できるテンプレート機能や効果測定機能が充実している点が支持されています。

また、GmailやYahoo!メールなど主要プロバイダのガイドラインに対応しており、到達率を意識した配信基盤を提供しているのも安心材料です。さらに登録フォーム作成やAPI連携機能も備えているため、他システムとのデータ連携もスムーズに行えます。例えば次のような場面で特に便利です。

  • メルマガを低コストで大量配信したいとき
  • HTMLメールを簡単に作成し、メール配信の工数を減らしたいとき
  • 配信後の開封率やクリック率を分析して改善につなげたいとき

ブラストメールを活用すればメールマーケティングの基本をしっかり押さえつつ、運用の手間を大幅に減らすことができます。中小企業から大企業まで幅広く利用されているのも、その信頼性と使いやすさの証と言えるでしょう。

まとめ

メールが迷惑メールに入ってしまう原因は、認証設定の不備からコンテンツの表現、ブラックリストの影響まで多岐にわたります。重要なのは「一度設定すれば終わり」ではなく、環境の変化やプロバイダの基準に合わせて継続的に見直すことです。

送信ドメイン認証を定期的に確認し、ブラックリストへの登録状況を把握し、件名や本文の表現を常に改善していくことで、安定した到達率を維持できます。さらに、信頼できるメール配信システムを活用すれば、運用の負担を減らしながら迷惑メール回避の精度を高められます。

「迷惑メールに入ってしまう」という課題は、多くの企業が直面する共通の悩みです。ぜひ本記事の内容を参考に、確実に届けたいメールをユーザーの受信トレイに届けられるよう、日々の運用に取り入れてみてください。

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