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スノッブ効果とは?マーケティングに活用する方法を徹底解説

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2021.10.21 マーケティング

スノッブ効果とは?マーケティングに活用する方法を徹底解説

マーケティング施策では、ターゲットの購買欲求を効果的に刺激するため、様々な人間心理が応用されています。

例えばあなたは、知人友人から高級車の購入を自慢されたり、冷静に考えればどこにでも売っていそうな観光土産をつい買ってしまったり、といった経験はありませんか? これらの消費行動はすべて「スノッブ効果」という人間心理によるものです。

スノッブ効果を上手く活用すれば、先述の例のように高額商品が売れやすくなったり、本質的なオリジナリティはなくても特別感を演出したりできます。

本記事ではスノッブ効果について具体的な活用方法を詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

マーケティングをはじめるなら、必ず押さえておきたいのが「デジタルマーケティング」についてです。

 

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スノッブ効果とは?

スノッブ効果とは、「他の人が持っているのとは違う物が欲しい」という顧客心理のことです。この心理には「他人とは違う自分でいたい」というだけでなく、「他人に見せびらかしたい」という顕示欲求も含まれます。

なお、スノッブ(snob)は元々イギリスの学生コミュニティで「見栄っ張り」「紳士気取りのイヤなやつ」という意味を持つ隠語でした。その意味が転じてスノッブ効果というマーケティング用語が生まれたわけです。

スノッブ効果と「バンドワゴン効果」の違い

スノッブ効果とは真逆をいく顧客心理が「バンドワゴン効果」です。バンドワゴン効果とは、「他の人が持っているから、自分も欲しい」という顧客心理を指します。

幼い子どもは「友だちが持っているからこのゲームが欲しい」とだだをこねることがありますが、これはバンドワゴン効果による欲求のひとつです。

また、ファッショントレンドや音楽ランキングなどといった世の中の流行は、バンドワゴン効果による消費を期待するためのマーケティング戦略といえます。

スノッブ効果に似ている「ヴェブレン効果」

ヴェブレン効果とは、「値段が高い商品ほど欲しくなる」という顧客心理のことです。スノッブ効果とよく似ていますが、顕示欲求がより強く働いているという点で、スノッブ効果と少々異なります。

例えば高級ブランド「エルメス」には、「バーキン」という、エルメスで何度も買い物をしたことがある優良顧客にしか販売されないバッグがあります。これはヴェブレン効果による消費を促す典型例といえるでしょう。

スノッブ効果を活用するには?

スノッブ効果をマーケティングに活用する具体的方法は、以下の3つがあります。

  • 限定性を付加する
  • オリジナリティをアピールする
  • 商品ラインナップにグレードを付ける

各手法について詳しく解説します。

限定性を付加する

「先着5名様まで」「今夏限定の新メニュー」など、商品に限定性を付加することで、スノッブ効果による消費を促すことが可能です。なぜなら消費者は、限定性のある商品に対して希少性を抱くためです。

例えば映画の先着特典などは、「他の人より自分はこの作品を愛している」という、ファンとしてのアイデンティティの確立させるものといえます。

限定性の一例

  • 個数・人数
    「先着○○名様まで」「○○台限定生産」など、数を限定することで希少性を演出する
  • 期間
    「クリスマスシーズン限定」「2時間タイムセール」など、期間を限定することで希少性を演出する
  • 地域
    その地域でしか買えないことをアピールして希少性を演出する。観光土産が代表的な例
  • 属性
    「アラサー女子限定」「定年間近の方限定」など、顧客の属性を絞り込むことで限定性を付加する
  • 行動
    「○○を購入した方限定」「本ページをご覧になっている方限定」など、顧客の行動によって限定性を付加する

オリジナリティをアピールする

「世界にひとつしかない、あなた専用まくら」「著名デザイナー監修の腕時計、10個限定販売」など、他の商品にはない特徴をアピールすることで、スノッブ効果が得られます。なぜなら消費者はオリジナリティの高い商品に対して、特別感を抱くためです。

加えて言えば、オリジナリティは限定性と組み合わせて訴求することで、より高いスノッブ効果が期待できます。

商品ラインナップにグレードを付ける

商品ラインナップやサービスのプランを複数用意し、それぞれを機能やサービス内容で差別化することでスノッブ効果が生まれます。

グレードの高い商品やサービスは「他の人ではハードルが高い、特別なものである」という心理が働くのです。その結果、価格の高い商品・サービスが売れやすくなります。

例えばNetflixの料金プランは、グレードが高くなるほど高画質で映像コンテンツが楽しめるようになっています。

Netflixの料金プラン

  • 990円のプラン:SD画質
  • 1,490円のプラン:フルHD画質
  • 1,980円のプラン:4K画質

昔と比べれば4K画質のテレビはかなり普及しましたが、それでも4Kという環境は、限られた層だけが持つ特別なステータスといえます。

そういう意味でNetflixの1,980円のプランは、単にキレイな映像を楽しめるというだけでなく、4Kという環境を持つ層に対して「他の人では得られない満足感」を与えるプランでもあるのです。

バンドワゴン効果と組み合わせれば、スノッブ効果がさらに活きる

記事冒頭において、スノッブ効果はバンドワゴン効果と真逆の概念と解説しました。確かに意味合いだけを比較するとその通りなのですが、厳密には表裏一体の関係にあります。

バンドワゴン効果が「その商品を持つことでみんなの仲間入りをしたい」という心理とするなら、その裏には「その商品を持っていない人たちのグループから抜け出したい」という心理がある、ということになります。

このバンドワゴン効果の裏側は、スノッブ効果で示される「他の人と自分を差別化したい」という心理と、まったく同じです。

つまり 「他者との差別化」と同時に「仲間入りできる」というバンドワゴン効果を狙った訴求も行うことで、スノッブ効果はより強く働くのです。

例えば過去人気だった限定商品の再販キャンペーンなどは、スノッブ効果とバンドワゴン効果を組み合わせた戦術といえます。

バンドワゴン効果と組み合わせれば、スノッブ効果がさらに活きる

このようにスノッブ効果の裏にはバンドワゴン効果があり、その逆もしかりということです。商品・サービスの特性やターゲットのニーズを理解し、スノッブ効果とバンドワゴン効果の掛け合わせが可能と思える場面では、それを積極的に実践しましょう。

スノッブ効果はメルマガで活用しやすい

スノッブ効果が実はメルマガでよく活用されていることを、あなたは知っていましたか? 「メルマガ限定情報を配信中」といったCTAを設置し、メルマガ購読の特別感をスノッブ効果によって促す手法は、顧客リストの獲得手段として様々な企業で実践されています。

また、「メルマガ読者限定セール開催」など、実際に読者限定のキャンペーンやコンテンツを配信することで顧客ロイヤリティが育まれます。

メルマガはスノッブ効果を活用しやすく、企業と顧客のエンゲージメントを高めるのに効果的な施策です。もしメルマガを行っていなければ、スノッブ効果活用の場としてぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

なお、メルマガを送るにはメール配信システムの導入が必須となります。システムではなくBCC送信を使う企業もまれにありますが、BCC送信は顧客の個人情報が漏洩するリスクがあるため、絶対に真似してはいけません。

しかし、メール配信システムはサービスによって機能や料金が異なり、自社と相性が良いものを見つけるのは一苦労です。

システム選びを少しでも効率化するには、以下の記事を読んでみてください。全部で20あるメール配信システムの機能・料金を分かりやすく比較しています。

【2021年最新】メール配信システム20選!機能・料金を徹底比較

スノッブ効果についてまとめ

スノッブ効果とは、「その商品・サービスを手に入れることで、他者と自分を差別化したい」という心理的欲求のことです。スノッブ効果を利用することで、高額商品や実用性の低い商品(インテリアやグッズなど)が売れやすくなるというメリットが得られます。

「他者と差別化したい」という心理を刺激する具体的方法としては、商品の販売個数や期間を限定したり、商品ラインナップにグレードををつけたりなどが挙げられます。

また、スノッブ効果は「他人が持っているから自分も欲しい」という心理的欲求である、「バンドワゴン効果」と表裏一体の関係にあります。両者を併用することで顧客の購買欲求を効果的に高められるため、ぜひ実践してみましょう。

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