メール配信、マーケティングに
役立つ最新ノウハウが届く!

誰でもカンタンにメルマガ・メール配信をはじめられるブラストメール

SEOは文字数の多いコンテンツが有利?検証してみました

ホーム マーケティング SEOは文字数の多いコンテンツが有利?検証してみました
2021.10.21 マーケティング

SEOは文字数の多いコンテンツが有利?検証してみました

「長文SEO」という言葉があります。これは「文字数の多い(1万字以上)コンテンツによって上位表示を獲得する」SEO施策のことで、一時は高い効果が見込めるとされていました。

しかしながら、実はコンテンツの長さ(日本語であれば文字数、英語では単語数)がSEOに影響するかどうかについて、すでにGoogleのジョン・ミューラー氏が公式に発言しています。

結論からいえば、「Googleにコンテンツの長さを評価するアルゴリズムは存在しない」とのことです。同発言については、こちらの動画で確認できます。

では、文字数を増やすのはSEO的に意味がないのでしょうか? いいえ、筆者としては、文字数を増やすという観点からのSEO対策も十分に有効と考えます。

今回はその理由も含め、SEOと文字数の関係性について解説していきます。実際に掲載順位と文字数の検証もしてみたので、参考にしてみてください。

マーケティングをはじめるなら、必ず押さえておきたいのが「デジタルマーケティング」についてです。

 

デジタルマーケティングは近年、マーケティング業界で大きく注目を浴びており、マーケティングに少しでも携わる方なら「どんなマーケティング手法なのか」を知っていて損はありません。

 

このブログでは大好評の「デジタルマーケティング大全」を無料プレゼント中です! 初心者向けに分かりやすく解説していますので、ぜひご一読ください。

SEOと文字数は関係があると思われている理由

Googleが「文字数を評価するアルゴリズムは検索エンジンにない」と発言していながら、なぜこうもSEOでは、文字数の重要性が謳(うた)われているのでしょうか?

その理由は、主に以下の3つが挙げられるでしょう。

  • 文字数はコンテンツの質と関係が深いから
  • 文字数が多ければ含有キーワード・共起語の数も多くなるから
  • 文字数の多さがSEOに関係あるという検証結果が出ているから

各理由について詳しく解説します。

文字数はコンテンツの質と関係が深いから

文字数が多いということは、それだけ情報量が多いということでもあります。情報量が多ければ、専門性や網羅性といった、コンテンツの質に影響する要素もおのずと高まり、SEOで有利になるというわけです。

実際、文字数に見合った情報量があれば、SEOで有利になるのはほぼ間違いないでしょう。なぜなら、現在の検索エンジンは文脈を読み取る能力が高まっており、情報を含まないような、質の低い文章は評価されにくくなっているためです。

文字数が多ければ含有キーワード・共起語の数も多くなるから

文字数が多ければ、文中に含まれるキーワード・共起語の数もおのずと多くなります。そしてキーワード・共起語が多ければ、コンテンツとキーワードの関連性を検索エンジンに伝えやすくもなります。

これは、一定の範囲では事実だと思われますが、一定以上からはあまり関係ないと思われます。冒頭でも伝えたとおり、そもそもGoogleの検索エンジンには、コンテンツの長さや単語数を評価するアルゴリズムが存在しないためです。

キーワードという観点で言うなら、量よりも、タイトル・見出しに含まれているかどうかの方が重要と考えられます。タイトルや見出しでキーワードが含まれていれば、後に来る本文でも自然とキーワードが多くなるはずです。

文字数の多さがSEOに関係あるという検証結果が出ているから

文字数とSEOの関係性については、海外のSEO情報サイト「Backlinko」の記事で、すでに下記のような検証結果が得られているようです。

長いコンテンツは、短いコンテンツに比べてより多くの被リンクを獲得できる傾向がある。Googleでランキングされているコンテンツは、長文な傾向がある

引用元:1,180万件のGoogle検索結果を分析した結果 | Backlinko(原文:We Analyzed 11.8 Million Google Search Results)

しかしながら、こんな言及もあります。

長文コンテンツは被リンク獲得に最適な傾向があるにもかかわらず、単語数とランキングの間に直接的な関係は見られなかった

引用元:1,180万件のGoogle検索結果を分析した結果 | Backlinko(原文:We Analyzed 11.8 Million Google Search Results)

まとめると「検索結果に載るコンテンツは長文な傾向があるし、長文コンテンツは被リンクされやすいが、実際の順位と単語数(文字数)の相関性は見られなかった」ということです。

また、被リンクの重要性が薄まりつつあることを考えると、被リンクを得やすいながらも、順位との関連が見られなかった、という結果には納得いく部分があります。

【検証】文字数の多いコンテンツは本当にSEOで有利?

まず、今回の検証はBacklinkoほど膨大なデータを参考にしたものではないことを、あらかじめ断っておきます。今回の検証は、SEOに対する文字数の影響度を「大ざっぱに」推し量る、程度の目的であることを御承知ください。

とはいえ、今回の検証によってSEOと文字数の関係性について示唆も得られたので、参考にする価値は大きいと考えます。

さて、今回は以下のようなルールで文字数とSEOの関係を検証してみました。

検証ルール

  • 計測対象:上位5位、2ページ目の1位、3ページ目の1位
  • SNS、ECサイト、404等は除外し、その下にある検索結果の文字数を代わりに計測
  • ページネーションされたコンテンツは全ページの文字数を合算

対象キーワードは以下の7つです。

  • SEO とは
  • メルマガ 作り方
  • 口笛 吹き方
  • 国内旅行 おすすめ カップル
  • 睡眠管理 スマート ウォッチ
  • グリーンウォッシュ 事例
  • ホームシアター 地下室 費用

それでは検証結果を見ていきましょう。

キーワード1. 「SEO とは」

ページ順位

文字数

1位

911

2位

4635

3位

18270

4位

22797

5位

17848

2ページ目

17106

3ページ目

19633

赤字=最も文字数が多い
青字=最も文字数が少ない

SEOとは
最初のキーワード「SEO とは」です。検索ボリュームは1万~10万のビッグキーワードになります。

結果としては、文字数と掲載順位の相関が低い傾向となりました。文字数が最も多いのは4位の22797文字で、1位は最も少ない911文字。興味深い結果です。

キーワード2. 「メルマガ 作り方」

ページ順位

文字数

1位

9521

2位

9584

3位

7634

4位

5592

5位

5587

2ページ目

10365

3ページ目

4911

赤字=最も文字数が多い
青字=最も文字数が少ない
メルマガ 作り方
ふたつ目のキーワードは「メルマガ 作り方」です。検索ボリュームは1000~1万のミドルキーワードとなります。

2ページ目1位の検索結果が文字数は最も多いですが、全体の傾向としては、1位に近づくほど文字数が増えています。

キーワード3. 「口笛 吹き方」

ページ順位

文字数

1位

3152

2位

2838

3位

4785

4位

1126

5位

3309

2ページ目

1371

3ページ目

6041

赤字=最も文字数が多い
青字=最も文字数が少ない
口笛 吹き方
3つ目のキーワードは「口笛 吹き方」です。検索ボリュームは1000~1万のミドルキーワードとなります。

1ページ目のコンテンツは文字数がまばらで、文字数との相関があまり見られない結果です。3ページ目のコンテンツが文字数では1位ですが、キーワードとの関連が低いコンテンツでした。

キーワード4. 「国内旅行 おすすめ カップル」

ページ順位

文字数

1位

34904

2位

1678

3位

10753

4位

8143

5位

12880

2ページ目

974

3ページ目

2660

赤字=最も文字数が多い
青字=最も文字数が少ない
国内旅行 おすすめ カップル
4つ目のキーワードは「国内旅行 おすすめ カップル」です。検索ボリュームは1000~1万と多めですが、3つの単語から成っています。ミドルキーワードとロングテールキーワードの間くらいのキーワードといった感じです。

結果としては1位の文字数が飛び抜けて多く、また2, 3ページよりも、1ページ目のコンテンツの方が文字数は多めという結果になりました。

キーワード5. 「睡眠管理 スマート ウォッチ」

ページ順位

文字数

1位

6369

2位

18084

3位

6643

4位

4075

5位

4097

2ページ目

1005

3ページ目

14337

赤字=最も文字数が多い
青字=最も文字数が少ない
睡眠管理 スマート ウォッチ
5つ目のキーワードは「睡眠管理 スマート ウォッチ」です。検索ボリュームは100~1000のロングテールキーワードとなります。

傾向としては文字数が多いほど掲載順位も高いという結果になりました。3ページ目1位は1ページ目2位と匹敵する文字数ですが、こちらはキーワード3. 「口笛 吹き方」同様、検索意図との関連が低いコンテンツでした。

キーワード6. 「グリーンウォッシュ 事例」

ページ順位

文字数

1位

2546

2位

3336

3位

2772

4位

2546

5位

4641

2ページ目

429

3ページ目

2110

赤字=最も文字数が多い
青字=最も文字数が少ない
グリーンウォッシュ 事例
6つ目のキーワードは「グリーンウォッシュ 事例」です。検索ボリュームは10~100のロングテールキーワードとなります。

記事執筆時点(2021/04/15)ではSDGsやサスティナブルといった概念が流行していますが、それら同様「グリーンウォッシュ」もトレンドのキーワードです。

文字数の平均は2625文字で、7つ中5つのコンテンツが平均値に近しい文字数となっています。また、1ページ目の方が文字数は多い傾向が見られました。

キーワード7. 「ホームシアター 地下室 費用」

ページ順位

文字数

1位

6735

2位

3337

3位

5955

4位

4079

5位

6306

2ページ目

3705

3ページ目

3679

赤字=最も文字数が多い
青字=最も文字数が少ない
ホームシアター 地下室 費用
7つ目のキーワードは「ホームシアター 地下室 費用」です。検索ボリュームはキーワードプランナー上で表示されないほど僅かです。ロングテールキーワードとなります。

キーワード6. 「グリーンウォッシュ 事例」と同様、1ページ目の方が文字数は多い傾向があります。

文字数の検証から得られた5つのこと

今回の検証から、文字数とSEOの関連について以下のような可能性が考えられそうです。

  • 文字数よりもドメインパワーの影響が強い。特に検索ボリュームの多いキーワードで顕著
  • ジャンルやキーワードによって基準となる文字数は変わる
  • 文字数が多くても検索意図との関連が低いページは掲載順位も低い傾向
  • ロングテールキーワードでは文字数の多さが掲載順位につながっている可能性が高い
  • 1ページ目からは、文字数と掲載順位があまり関係なさそう

各トピックについて、詳しく説明します。

1. 掲載順位に影響するのは文字数よりもドメインパワー。特に検索ボリュームの多いキーワードで顕著

今回検証をしてみて思ったのは、やはり文字数が掲載順位に与える影響は限定的に見えたということです。

1ページ目に来ているサイトは、文字数が多いからというよりも、ドメインパワーが強いから来ているという印象の方が強かったです。

その傾向はビッグキーワードで特に顕著でした。「SEO とは」のコンテンツは平均14457文字なのに、同キーワードで1位のコンテンツは僅か911文字しかないのです。

そこで「Moz」というSEOツールで、「SEO とは」でヒットした各サイトのドメインパワーを調べてみました。結果、1位と2位(両サイトは同ドメイン)のドメインパワーは「92(上限値は100)」で、それ以外のサイトは「30~50」程度と圧倒的な開きがありました。

SEOで最終的に物を言うのは、文字数よりも、運営期間の長さやコンテンツの質・網羅性ということなのでしょう。

2. ジャンルやキーワードによって基準となる文字数は変わる

SEOでは「少なくとも2000文字はあるべきだ」といったことをよく聞きますが、ジャンルやキーワードによって上位表示に必要な文字数は変わってきそうです。

例えばトレンドキーワードの「グリーンウォッシュ 事例」は平均2625文字でしたが、ビッグキーワードの「メルマガ 作り方」は平均

7599文字でした。

ただ、今回の検証では確かに平均2000文字を下回るキーワードはありませんでした。そのため「SEOでの最低条件」という意味でなら、「2000文字はあるべき」というのは、間違いではないでしょう。

とはいえ、上位表示に必要な文字数は、キーワードによって大幅な差があることを把握すべきでしょう。また、ドメインパワーが強ければ1000文字に満たなくても掲載順位1位を獲得できることもあります。

3. 文字数が多くても検索意図との関連が低いページは掲載順位も低い傾向

当然の結果ではありますが、いくら文字数が多くても、検索ワードとの関連が低いコンテンツは掲載順位も低くなる傾向がありました。

文字数を増やすにも、キーワードとの関連性や検索意図を意識したコンテンツ作成がそもそも重要ということなのでしょう。

4. ロングテールキーワードでは文字数の多さが掲載順位につながっている可能性が高い

ロングテールキーワード(検索ボリュームの低いキーワード)では、文字数の多さが掲載順位につながっている傾向が見られました。ビッグキーワードではドメインパワーの影響が強い、ということを逆に考えると、確かにそうなってもおかしくありません。

検索ボリュームの低いキーワードでは、文字数を意識してコンテンツを作る価値は高そうです。

5. 1ページ目からは、文字数と掲載順位があまり関係なさそう

今回1~5位のコンテンツをチェックしていて思ったのは、どのサイトもかなり情報の網羅性が高く、しかも参考になる情報がそれぞれにある、ということです。

実際、1ページ目のコンテンツは文字数もきっ抗しており、少なくとも1位と2位の決定的な差が文字数にあるとは考えにくい様子でした。

恐らく2ページ目以下のコンテンツでは文字数の影響度は強いでしょう。しかし、1ページ目以降からは文字数ではない要素の方が、影響力は相対的に高くなってくると思われます。

まとめ:文字数というより、コンテンツの質が良いとSEOにつながる

今回、SEOと文字数の検証を行ってみましたが、やはり文字数というよりはコンテンツの質が本質的に重要である、との結果に落ち着きそうです。

「文字数とSEOは関係ない」というGoogle公式の発言や、Backlinkoの膨大なデータを踏まえてみても、やはりそれが真実でしょう。

文字数が多いコンテンツほど上位表示されやすいのは、あくまでも結果論です。情報の専門性、網羅性、独自性といった、コンテンツの質に関係する様々な要素の結果として、文字数があるのです。

とはいえ、文字数を増やすことが無意味というわけでもありません。なぜなら、しっかり「意味のある」文字数を増やせるのであれば、それは結果的にコンテンツの質につながるためです。

結論を言えば、文字数はただの指標です。SEOに直接関係はありませんが、間接的には意味があります。文字数自体を考えるのではなく、文字数をきっかけに、コンテンツの質を高められないかどうかを考えることが建設的といえるでしょう。

契約数14年連続No.1のメール配信システム「ブラストメール」
詳しくみてみる >