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今さら聞けない「お願いいたします」に関するルールをきちんと理解していますか?

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2021.05.07 メール

「マナー・メール作法」に関する記事を執筆しているライターの長町です。

ビジネスメールにおいて頻繁に使われている「お願いいたします」の正しい使い方を理解しているでしょうか?

  • 「いたします」はひらがな表記? 漢字表記?
  • お願いいたしますはそもそまた正しい日本語?

普段何気なく使っている言葉だからこそ、間違いなく正しい情報を知っておきたいものです。

この記事ではビジネスパーソンとして絶対に抑えておきたい「お願いいたします」の正しい使い方や、お願いいたしますに変わる上手な言い換え表現を解説しています。

「お願いいたします」の正しい用法は?

「お願いいたします」をビジネスシーンで使用するのは問題ありません。

また、「致します」は漢字ではなく平仮名表記が正しいとされています。そのため、メールなどで使用する際には「お願いいたします」とするのが正しい用法です。

補助動詞のルール

「いたします」が平仮名表記になる理由は、日本語の「補助動詞のルール」にあります。

補助動詞とは「動詞の後に来る動詞」のことです。例えば「買ってあげる」「置いておく」「教えてもらう」など「あげる」「おく」「もらう」が補助動詞となりますが、「補助動詞は平仮名表記にする」という決まりがあります。

「お願いいたします」を分解すると、「願う(動詞)」に「する」の謙譲語である「いたす(補助動詞)」に「ます」という丁寧語がついた形になっています。

  • お=謙譲語の接頭語
  • 願う=動詞
  • いたす=補助動詞
  • ます=丁寧語

この補助動詞のルールから「お願いいたします」という表記が正しいと言えます。

ビジネスシーンではどちらでも構わない?

とはいえ、ビジネスシーンでは「お願い致します」という表記も散見します。

必ずしも「致します」が間違っているというわけではなく、漢字の方が「堅いイメージ」になるという理由から「お願い致します」と書くように、と社内ルールとして決められているところもあるようです。

そもそも言語は、文法的に間違っていても一般的に浸透していればそれが正しい言葉として定着し変化していくものです。

文法的には「お願いいたします」が正解ですが、環境や相手に合わせた使い分けが大切です。

お願いいたしますの上手な言い換え表現

次に「お願いいたします」の上手な言い換え表現をいくつかご紹介します。

お願いします

「します」は敬語ですが、自分が遜っていないため「丁寧語」に分類されます。

口語や、同僚や部下へのメールで使う分には問題ありませんが、取引先や上司に対しては少し丁寧さが欠ける印象になるので控えた方が良いでしょう。

お願い申し上げます

「お願いします」「お願いいたします」よりもより謙虚さを感じる表現です。

「お願い申し上げます」は厳密には二重敬語となりますが、ビジネスシーンでも慣習的に使われているので問題ありません。

お願いできますでしょうか

「期日までに回答をお願いできますでしょうか」といった表現で使われますが、こちらも厳密には二重敬語です。

「お願い申し上げます」よりも、少々回りくどい印象になるので「お願いできますか」という使い方の方が正しいと言えるでしょう。

ただし「お願いできますか」は目上の人に使うと、失礼に感じる場合もありますので、使用する場面に注意しましょう。

お願いしたく存じます

こちらも二重敬語ですが、ビジネスメールや手紙にてよく使われる表現です。

「お願いしたく存じます」は「お願いしたく思っております」という意味になり「大変恐縮ではありますが、ご協力のほどお願いしたく存じます」というような形で使われます。

先ほどのまでの表現よりも少々遜った印象になり、依頼しづらい事項や相手に対して使われています。

ご査収ください

ご査収くださいとは「よく調べて受け取ってください」という意味合いを持ちます。

メールに添付資料がある場合などに「添付資料ご査収ください」「見積書になります、ご査収のほどよろしくお願いします」といった形で使用されます。

「お願いいたします」よりは使える場面が限定的になりますが、丁寧な言い回しになるので覚えておきましょう。

〜していただければ幸いです

「ご協力していただければ幸いです」といったように依頼を柔らかな表現にできる言い回しです。

印象が柔らかくなる便利な表現ですが、お願いや依頼が曖昧になるので、確実に何かを依頼したい場合や期日が迫ったお願いをする場合には使わないようにしましょう。

相手に委ねている分、強制力は弱くなります。

お願いいたしますを正しく使いこなそう

以上、お願いいたしますの正しい使い方と上手な言い換え表現を紹介しました。

最後にお願いいたしますに付随してくる「よろしく」の日本語的なルールと、便利なクッション言葉について解説します。

「よろしく」「宜しく」どちらが正しい?

「お願いいたします」の前には「よろしく」を付けることがほとんどです。

この「よろしく」も漢字と平仮名を見かけますが「平仮名が正解」とされています。

というのも「宜しく(よろしく)」は常用漢字表の読み方には含まれていません。漢字とひらがなの使い分け方を定めた「公用文における漢字使用等について」においても、「よろしく」が正しい表記であるとされています。

慣習的に「宜しく」が使われている場面も見かけますが基本的には平仮名表記にするようにしましょう。

クッション言葉を上手く使う

「よろしくお願いいたします」を使う時は依頼、お願いをする場面がほとんどです。

重要な取引先や上司など「立場的にお願いしにくい」という場合には「クッション言葉」を効果的に使いましょう。

クッション言葉にはこのようなものがあります。

  • お手数ですが…
  • 恐縮ですが…
  • 誠に申し訳ありませんが…
  • 僭越ですが…
  • 何卒…

「お手数ですが、ご確認よろしくお願いいたします」というように、クッション言葉を付け加えるだけで、丁寧で謙虚な印象になります。

対面でのコミュニケーションと比較すると、文面でのやり取りの場合、言葉のニュアンスに齟齬が起きやすい傾向にあります。こうしたクッション言葉を上手く使って、相手に失礼のないメールを作成するようにしましょう。

まとめ

お願いいたします、の「いたします」は漢字ではなく平仮名で書くのが文法的には正解です。

また、漢字の方が堅いイメージになるという理由から、社内ルールや慣習で「致します」を使用している場面も見かけます。

そのような場合はそちらのルールに則り、ケースバイケースで使い分けるべきです。

また、お願いいたしますと同じようなニュアンスの言い換え表現もたくさんあります。

メールの文面が「お願いいたします」ばかりでは単調な文章になり「ボキャブラリーのない人だな」というイメージを持たれかねません。

状況に応じて正しい表現で「お願いいたします」を使えるようにしていきましょう。

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