商品やサービスで大きな売り上げを上げるためには「集客」が重要です。
しかし、良い商品、サービスを作ったにも関わらず、集客が上手くいかずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
集客の方法はインターネット、SNS、チラシや飛び込み営業など様々な手法があります。集客に使うツールは同じでも、同業他社と集客力に差があるのはなぜなのでしょうか。
集客を行う上で重要なのは「何を使うか」ではなく「いかに自社を選ばせるか」アイデアを練ることです。
今回の記事ではすぐに実践できる集客のアイデアを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
すぐに実践可能な集客のアイデア
ほとんどの消費者は広告を見てすぐにイベントに参加したり、商品、サービスを購入するわけではありません。SNSや、ネットでの口コミ、お店のホームページなどで評判を確認し、悩んだ末に購入に至ります。
特に、現代はネットを使えば情報が簡単に手に入る時代です。
集客のアイデアを考える際には、こうした消費者の動きを想像し、どういった流れで商品、サービスの購入やイベントへの参加に繋がるのか考えていく必要があります。
マーケティングファネルとは？初心者向けに徹底解説【売上向上】
消費者の購入までの流れに関してはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
それでは早速、今すぐ実践できる集客のアイデアを紹介していきます。
集客アイデア1. 顧客のターゲット層を少なくする
集客を成功させる一番の方法はターゲットを絞ることです。
商品、サービスを購入する層を、性別、年齢、趣味、収入など細かく設定し、その層に対して広告や宣伝を行うことで集客効率を高めることを目的とします。こうした戦略は専門用語で「ターゲティング」と言います。
集客が成功しない多くの人は「より多くの人に刺さるような商品、サービス、売り文句の方が集客できる」と考えています。
しかしそれは大きな間違いです。
10万人を相手にするよりも、確実に刺さる1,000人に対して集客を行った方がすぐに効果がでます。それに加え、10万人に対して広告を打つよりもコストも抑えることができます。
例えばあなたが自宅のキッチン周りをリフォームしたい考えているとします。リフォームをするとなると、お金もかかるのでいろいろと調べるでしょう。
そこで、このような二つの工務店を見つけました。
「〇〇地域に根差して20年！ ご自宅のリフォームどこでも承ります！」
「当店はキッチン周り専門リフォーム業者です！ 最新の台所設備・デザインリフォームを
保証します！」
どちらにお願いしたいか、一目瞭然ではないでしょうか。
お客様は様々な類似商品、サービスを比較検討する中で「自分にとってどれが一番良いのか」ということを一番に考えています。これはどの業種、商品、サービスでも変わりません。
また、台所リフォームとなると「結婚していて、築30年以上の一軒家に住んでいる、40代〜60代主婦」がターゲットとなってきます。そうすると、そうした人物の行動パターン、多く集まる場所、住んでいる地域、ターゲットが持つ悩み（機能性が悪い、調理台の高さが合わなくて腰が痛いなど）が浮かび上がって来ます。
リフォームを提案するのは奥様でも、決定権は旦那さんが持っているかもしれません。
狙うべき相手が設定できれば、ターゲットに対して刺さるコピーを作り、それらの人物がよく見る媒体を使って、それらの人物が多くすむ地域に広告を打てば良いのです。
余程大きな企業でも無い限りターゲットを絞った集客をしなければ、あなたの会社の商品、サービスは数ある中の「その他大勢」に埋もれてしまうでしょう。
集客アイデア2. 申し込み期限、人数を設定する
「期間限定」や「先着〇名様」「今だけ〇%オフ」は集客のアイデアとしてよく使われており、実際に効果も高い手法です。
ホテルの予約サイトや洋服のショッピングサイトの「本日、5名の方が閲覧されました」「Mサイズ残り4着」というのもこの手法です。
「うわーこの服めちゃくちゃ良いな。でもまぁ今度でいいか」
というように「購入直前」まで気持ちは進んでいるにも関わらず、離れていくお客様は実は多くいます。
ところが、このお客様に対して「Mサイズ残り1着です」「5名の方がお気に入りに登録しています」と訴求するだけで購入する確率は上がります。
この集客アイデアを使う際のポイントは、数字や急いでもらう理由を具体的にすることです。
「今すぐご応募！」だけでは人は動きません。
集客アイデア3. 何らかの保証をつける
こちらも集客のアイデアとしてよく使われています。
消費者は商品、サービスを買う際に「時間とお金を無駄にしたくない」ということを1番に考えます。
その不安を保証で解消してあげるのです。
洋服をネットで買う際、服のサイズ感や色は実際に手元に届かないと確認することができません。その不安を解消する方法として「返品手数料無料」が保証としてよく使われています。通販などで返金保証は当たり前になっています。
この保証をつけるアイデアは、保証サービスが浸透していない商品やサービスほど効果を発揮します。
有名なのは、ライザップの「効果が出なければ全額返金」という保証です。整体や接骨院でもそのような保証をつけるとインパクトを与えることができます。「そんな保証をつけても大丈夫なのか？」とお客様が感じるものほど効果を発揮します。
実際にそのような保証をつけたら、返金やクレームばかりになるのでは、 と不安に思うかもしれませんが、実際にはほとんど返金は起こりません。
今まで通りの集客で10人集客するのか、返金覚悟で保証をつけて50人の集客を目指すのか、まずはやってみてどのような結果になるか試してみては良いのではないでしょうか。
集客アイデア4. お客様に未来を想像させる
集客の際に商品やサービスの特徴やメリット、性能ばかりを打ち出していては思うような効果は望めません。
集客を成功させるにはお客様に「商品やサービスを購入した事による未来」を想像させることが大切です。
例えば、先ほど住宅リフォーム施工を売り出す際にも、
- 機能性が良い
- カビや水垢を防げる
- 有名デザイナー監修
- 最新式の設備
- 水道の節水機能が高い
といったような設備的な特徴を押し出してしまいがちです。
しかし、集客を成功させるには、
- 綺麗なキッチンで料理をするのが楽しくなる
- 自分の身長に合わせた設計で腰が痛くならない
- 食洗機があることで、趣味の時間が増える
- 友人に自慢できる
- 家事が楽になる
といった「手に入れたことによる未来」を想像させることがポイントです。こうした実際のメリットや未来をマーケティングにおいて「ベネフィット」と言います。後述しますがベネフィットは実際の顧客に聞くのが一番です。
商品、サービスの詳細を伝えるのではなく、ベネフィットを打ち出すのも一つの集客アイデアとして覚えておきましょう。
集客アイデア5. ゴールまでの道のりを考える
アイデアというよりも「集客」に対する考え方の問題ですが、広告や宣伝をみてすぐに集客に繋がることはほとんどありません。
自社の使う広告媒体や発信ツールからのお客様がどう動くのか整理しておくことが大切です。
例えば、チラシで集客を行うのであれば、
「チラシをみる」→「HP検索する」→「口コミや評判を確認する」→「同業他社と比較検討して問合せする」
という流れがあります。
それぞれの段階で適切な情報が提供できるように流れを整備しておきましょう。また、チラシを見てHPを検索してくれる方は「見込み客」です。
こうした見込み客を逃さないよう、メルマガ登録やLINEの友達追加、SNSフォローなどを行ってもらえるような工夫をしておくことで、チラシからの集客にはつながらずとも、再度オファーをかけることができます。
集客アイデア6. 申し込み・支払い方法を整備する
集客の成果を上げたいなら、申し込みフォームや支払い方法を整備しましょう。お客様の申し込み時のストレスを軽減するのです。
このアイデアは既存顧客の集客を行う場合にも有効です。
楽天やアマゾンなど、大手ショッピングサイトは、一度会員登録して、支払い情報や住所を入力すれば、以降は数回のクリックで商品が買えてしまいます。
書面での申し込みでも、極力お客様が書く項目を少なくすることで、成約率が高まる可能性
があります。
集客アイデア7. SNS・ブログは有益情報を発信
集客ツールとして、ブログやSNSを活用している方は多いでしょう。
もしお店のSNSやブログがスタッフ紹介や、お店の営業情報、新製品の告知としてしか活用していないのであれば、改善するアイデアがあります。
自社の商品、サービスを購入する「見込み客」はどのようなキーワードを検索するのか想像し、そのキーワードに対する回答となる記事を書きましょう。
まず初めは、キーワードを検索しトップに出る記事やブログを参考にして書くと良いでしょう。
ウェブで集客を行うにはSEOの知識は必須ですが、まずは「見込み客にとって有益となる情報」を発信することから始めてみましょう。
集客アイデア8. 既存顧客にヒアリングする
どんなマーケティングのプロやコンサルタントよりも、貴重な情報を与えてくれるのは「既存顧客」です。
意外にも、商品、サービスに対して経営側が感じている強みと、顧客が感じている魅力は違うことがあります。
お得なクーポンや割引券と引き換えのアンケートを実施すればお客様も喜んで協力してくれるでしょう。整体や美容院などお客様との距離が近い業種であれば直接聞くこともできます。
「なぜうちの商品、サービスを選んでいるのか」「同業他社とどこに違いを感じているのか」などを聞き出して行くと、お客様が感じている魅力を客観的に知ることができ、強みが明確になってきます。新規顧客に対して「どの媒体で知ったのか」「なぜ選んだのか」をヒアリングすることも重要です。
そこで明らかになった強みは、広告をする際に打ち出していくべきポイントになります。
お店側だけで自社の強みについて頭を捻るよりも効率的です。
集客アイデア9. お客様の声を集める
お客様の声は非常に大きな武器となります。
新規顧客は、お店からの広告や宣伝文句を信じません。サービスを売る美容や整体などは特にその傾向が強くあります。
ただ、インターネットが普及した昨今、文章だけの感想を載せるだけでは「どうせサクラでしょ」と思われてしまいます。
そこで効果的なのは、お客様の声や口コミに「顔写真」を掲載することです。動画を使いインタビュー形式の感想を載せるのも有効です。商品やサービスの良さを証明するのは優れたコピーやデザイン性の高いホームページではなく、お客様の生の声です。
先ほど紹介したアンケートを取る際と同じように、何か特典を用意すれば協力してくれるお客様もいるでしょう。
集客を成功させるために、常にお客様の声を収集することを心がけましょう。
集客アイデア10. すでに人が集まっている媒体で集客する
集客したいけど売り込むべきリストがないなら、すでに人が多く集まるところに広告をかけましょう。
これもよく使われるアイデアですが、自身の商品、サービスと関連性のある交流会やセミナー、展示会などの主催者に相談しそこに参加、または協賛といった形で参入します。
住宅展示場に住宅保険の相談窓口を設置したり、行政が主宰するの育児セミナーにおむつの無料配布を行うなど入り込めるところは意外と存在します。
大手のインターネット販売サイトであるアマゾンや楽天市場へECサイトへの出店するのもいわばこのアイデアです。
集客アイデア11. 他の店舗と協力する
地域性の強い商品、サービスを扱っているならば他の店舗と協力するのも面白いかもしれません。
これは他業種でも同業でも使えます。
共同通信という形で、店舗内チラシ作成や新聞折り込みを何店舗かで広告費を負担すればコストを抑えることができます。また、協力することで広告費を高くすることができるので、一店舗では行えない目立った広告をすることができるでしょう。
同業他社の場合は、各店舗の強みや実績を紹介しあうという形を取れば、お客様の声と同様に信憑性を高める効果もあります。
商店街のスタンプラリーやお買い物券の発行も他の店舗と協力して集客を行うというアイデアです。
まとめ
以上、集客のアイデアについてまとめました。
綺麗なホームページを作った、SNSアカウント作成した、リスティング広告を出した、チラシを出した、というだけでは集客は成功しません。
集客に用いるツールはある程度決まっています。そのため、集客を成功させるには、そのツールの使い方にアイデアを付け足すことが重要です。
集客の手法をあれこれ試すのではなく、今回紹介したアイデアを参考に工夫を凝らして売り上げアップを目指していきましょう。
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