自社のサービスを多くのお客様に認知していただくためにも、サービスと相性の良い集客の方法を選択することはとても大切です。
しかし、ウェブが充実した近年では、
「集客の方法がどの方法に注力すべきかわからない」
とお悩みの、経営者様・マーケティング担当様も多いことでしょう。
そこで今回は、いろいろな集客方法の特徴をご紹介したいと思います。
集客方法を検討中の方、サービスがなかなか認知されずに困っている方はこの記事を読んで、どの集客方法が自社の提供するサービスに合っているのかを検討してみてください。
目次
集客方法の前にターゲット像
集客方法をまとめてご紹介する前に、あなたが提供しているサービスが刺さりやすいターゲットはイメージできているでしょうか。
マーケティングでは、メインターゲット(ペルソナ)が仮定できていない集客活動は難航すると言われています。
方法について検討をする前に、自社のサービスを必要としてくれているのはどんな方なのか、できるだけ具体的に想像してみましょう。
「年齢」「性別」「居住区」「サービスの購入履歴」などはペルソナを構築する際の代表的な要素になります。
以下の画像では、ペルソナの設定例をご紹介します。(引用元:メルマガ大全)
これらを踏まえて、ペルソナについてしっかりと考えた上で、集客の方法を探しましょう。
次からは、各集客の方法について、概要と特徴をまとめていきます。
ポスティング
ポスティングとは、ご家庭のポストに販促物を投函する集客方法です。
店舗のある地域周辺の住民の層の変化により、売り上げが伸びなかった老舗の居酒屋が、ポスティングによって「年齢層の高い店」というイメージを払拭し「入りやすく親しみやすい」というブランディングを行い、成功した事例があります。
メリット
ご紹介した成功事例にもあるように、店舗や展示会の会場のように特定の場所にお客様を集めるビジネスでは、周辺地域の方にダイレクトな広告ができるのが、ポスティングの強みです。
割引券やティッシュなどの付属品も自由につけることができるので、地域のお客様をターゲットに配布する企業が多いです。
デメリット
デメリットとしては、広告できる範囲が限られてしまうという点です。
ポスティング会社などを使えば全国への配布は可能ですが、現実的な集客方法とは言えないでしょう。
地域に縛られないサービスを展開している場合は、ポスティングとの相性はよくありません。
テレアポ
テレアポは、電話で営業を行う集客方法で、自社サービスを主に新規顧客にアピールします。
ウェブが発達した近年では、電話を使った集客は以前ほどの活気を見せてはいませんが、直接相手に商談することができるテレアポは、今でも行っている企業があります。
メリット
テレアポは他の集客方法に比べて、コストがかからない方法です。
顧客と直接会話をすることができるので、ウェブ上では手に入らないお客様の情報をリサーチすることができます。
電話での会話が進むにつれ、お客様の抱えている課題や、業界のニーズなどを知ることができる可能性があります。
デメリット
お客様の都合を考えずに電話をする場合は、話を聞いてもらえない場合も多いでしょう。
また、基本的には断られることを前提に電話をかけることになるので、営業担当者にも精神的な負担が強いられます。
数をこなさなければいけないので、体力的にも大変な業務になるでしょう。
体験会・展示会
体験会や展示会とは、メーカーなどはサービスの紹介を行い、実際にお客様にサービスを体験してもらうことで、新規顧客の獲得を目指す集客方法です。
チラシやメールと違い、実際にお客様にサービスを体験していただくことができるので、高い反応率が期待できます。
メリット
お客様が自ら足を運んでサービスを体験するので、他の集客方法よりも購買意欲の高いお客様と接触できる可能性が高いです。
また、他の企業も出展する会場であれば、人脈の形成にも役立ちます。
デメリット
出展するブースの準備や装飾、人員の確保などで出費が多くなってしまいます。
また、準備にも手間がかかるものが多いでしょう。
費用を抑えるために、自社で独自に展示会を開く場合は、展示会をPRするのも忘れてはいけません。
SNS
TwitterやFacebookなどのSNSを通じて集客する方法です。
SNSに直接広告を出す場合と、自身のアカウントを通じて広告を投稿していく2つのパターンがあります。
メリット
総務省の調査によると、近年はSNSの需要が高まっており、特に20歳代〜30歳代にかけてSNSを利用する割合が高くなっていることがわかります。
高齢になるにつれてSNSの使用率は低下しますが、若い世代にPRするには有効な手段と言えるでしょう。
デメリット
SNSにはクリエイティブな広告がたくさん流れています。
そのため自社のサービスに対して興味を持っていただくには、広告感を減らしなおかつ魅力的なデザインを作らなければなりません。
SNSを使って集客をする際は、コンテンツ作りが大きな課題となりそうです。
動画サイト
YouTubeなどの動画サイトでも、SNSと同様に直接広告を出す場合と、自身で投稿する場合の2つのパターンがあります。
SNSの中にはTikTokのように動画コンテンツをメインにしたものもあるので、今回はそれらも含めてメリットとデメリットを解説します。
メリット
静止画や文章と違い、動画で商品をPRすることでより顧客に魅力が伝わりやすくなるサービスは少なくありません。
また、YoutubeのコンテンツはGoogleの検索エンジンでも上位表示されやすいので、多くの人にPRすることができます。
デメリット
動画の作成には、チラシ作成以上にIT関係の知識が必要になります。
そのため外注し作成することが多くなりますが、動画の長さやクオリティによっては、高価になってしまうこともあります。
費用だけでなく打ち合わせにも、多くの時間を費やす場合があります。
自社サイト
自社のコーポレートサイトを立ち上げ、サービスを紹介・販売する方法です。
SNSなどと比較すると、文字数の制限などが無いため自由度が高い集客方法と言えます。
メリット
先述の通り、SNSなどの媒体に頼ることがないので制約的な意味ではかなり自由に集客を行うことができます。
また、サイトは一度作成してしまえば、365日昼夜を問わず集客をしてくれるので、優秀な営業マンになります。
デメリット
ウェブサイトを上位表示させるには、SEO(Search Engine Optimazation)に関する知識が不可欠です。
文章の内容だけでなく、ウェブサイトに関連するほとんど全てのことがSEOの対象になるので、専門的な経験も必要になります。
また、即効性が期待できないことと、ランディングコストがかかることにも注意が必要です。
メルマガ
メールを使い、主に見込み客を集客する方法です。
自社のサービス・商品に対してのファンを育成する意味でも、メルマガは多くの企業が行っている集客方法です。
メルマガに関する基礎知識は以下の記事でまとめてありますので、是非ご確認ください、
メリット
紙媒体の集客方法やサイトを新しく作る場合とは違い、運用コストが低いのがメルマガの特徴の一つです。
また、メルマガは1回のメールで完結するのではなく、定期的にお客様とコミュニケーションをとることで効果を発揮します。
メルマガ購読に関する同意は必要ですが、何度もお客様とコミュニケーションを続けることができるのはメルマガの大きな強みです。
デメリット
メルマガを使って集客効果を上げるには、魅力的なコンテンツ作りが不可欠です。
読者を増やすことができるメルマガや、サービスの告知に効果的なメルマガを作成するために試行錯誤する時間が必要になります。
ブログ
自社のサイトや無料ブログサイトなどでサービスを紹介し集客する方法です。
今回は、自社のサイト内でブログを書くことによるメリット・デメリットを解説したいと思います。
メリット
他社の広告が入らないブログがたくさん増えることで、広告効果が高くなるだけでなく、自社のドメインパワーも高くなります。
サイトを開設する費用はかかりますが、執筆業者に依頼しない限りはブログの執筆には費用がかからないのも嬉しいですね。
デメリット
ブログは長期的な集客方法になります。
そのため、リニューアルオープンのお知らせのように急を要する広告には不向きです。
集客方法はトライアンドエラー
冒頭でペルソナと集客方法についてお話ししましたが、仮にペルソナを詳細に設定でき、なおかつ適切な集客方法を選ぶことができたとしても、ビジネスに「必ず」はありません。
自社のサービスやペルソナを仮定するのは、集客をする上で当然の話です。
しかし、販売をしているうちに、新たなペルソナを思いつく可能性も、思いもしない方向から反響を得られる可能性もあります。
ダメだったとしても、トライアンドエラーの精神を忘れずに、反省と改善を繰り返しましょう。
まとめ
今回は集客方法をたくさん解説してきましたが、もちろんこの記事でご紹介することができなかった方法もたくさんあります。
自社のサービスとそれぞれの集客方法を理解して、トライアンドエラーを繰り返すことで、ビジネスモデルとして洗練されていきます。
1つの集客方法に固執せずに、臨機応変に様々な集客を試してみましょう。