CTAとは「Call To Action」の略語で、マーケティングでは「お客様へ向けた行動喚起」という意味を持っています。
具体的には、「資料請求」や「トライアルの申し込み」などにつながるURLを添付したボタンなどがCTAに当てはまります。
看板やチラシなどの、アナログ集客と呼ばれる集客方法から、メールマガジンやSNSといったデジタル集客が主流になりつつある現代では、クリック率を高める工夫が求められています。
この記事では、デジタル集客の中でもメールマガジンを使った集客に注目し、CTAやクリック率を高める方法について解説をしています。
メルマガ配信ではクリック率を高めるために、どのようにCTAを設置すれば良いのでしょうか。
実際に配信されているメルマガを例に、質の高いコンテンツを作成しましょう。
CTAの目的
先述の通りCTAは、集客アプローチを仕掛けたお客様への「行動喚起」を促す目的で使われています。
画像にあるメルマガでは、詳細を記載したブログと、無料トライアルへの誘導の機能を持つCTAが設置されています。
CTAは他にも以下のような目的で使われています。
- 問い合わせ
- 会員登録
- 資料請求
メルマガを使った集客では、配信したメールで完結するのではなく、上記のように次のステップに進んでいただくことを目的としている場合がほとんどです。
企業によって、配信したメルマガにどのような目的を設定しているかは違いますが、いずれにせよ効果的にCTAを設置し、読者を次のステップに誘導しなければなりません。
これからご紹介するCTAの具体例や設置場所を参考に、読者が押したいと思うCTAを設置しましょう。
CTAはどこに設置すればいいのか
CTAは読者をサービスの詳細ページや、資料請求などの次のステップに誘導するのが目的です。
そのため、読者のサービスへの興味が高まっているタイミングでCTAを設置する必要があります。
多くのメルマガでは、以下のような場所にCTAを設置しています。
- ヘッダー・フッター部
- 本文の途中や最後
メールのファーストビューとなるヘッダー部は、自社やサービスのロゴ画像を配置して、公式ホームページへのURLを添付しているメルマガが多いです。
サービスの訴求をする本文では、文章を使い読者の興味を高めたタイミングで「詳細はこちら」などのボタンを設置してCTAをクリックさせましょう。
上記の画像にあるメルマガでは、コンテンツごとに文字を変えたボタン型のCTAを設置しています。
詳しくは後述していますが、背景と対比してCTAが目立つように、色や形をデザインをする工夫がなされています。
CTAの効果を高めるコツ
メルマガのCTAの効果を高めるコツを解説します。
メルマガを使った集客を成功させるためにも、戦略的にCTAを設置しましょう。
メルマガを配信しているものの、CTAのクリック率に課題が残っている場合は是非参考にしてみてください。
HTML形式のメールを使う
画像を使って解説してきたようなCTAは「HTMLメール」と呼ばれる形式を使わなければ設置できません。
通常のテキストメールでは、ボタン型のCTAは設置できないので、クリック率に差が出てしまいます。
またHTMLメールを使うことで、ボタン型のCTAだけではなく、サービスに関連する画像をCTAとして設置することや、動画を使い視覚的にサービスの訴求をすることもできます。
上記のメルマガは飲料メーカーの「KIRIN」によるものですが、購買意欲を刺激する画像を効果的に使い、CTAの効果を高めています。
HTML形式のメルマガの作成には、CSSなどの専門的な知識が必要になりますが、簡単に HTML形式のメールを作成する裏技もあります。
ご紹介してきたような、デザイン性の高いHTMLメールをメルマガとして配信している企業の多くは「メール配信サービス」を使ってHTML形式のメルマガを簡単に作成・配信しています。
メール配信サービスにはいくつかの種類がありますが、訴求効果が高いCTAを設置するには「HTMLメールエディタ」という機能を提供しているメール配信サービスを選ばなければいけません。
これまでCTAの例としてご紹介してきたメルマガは、メール配信サービスの1つである「ブラストメール」が配信しているものです。
ブラストメールは、HTMLメールをはじめとする、メルマガ配信に便利な機能を提供しています。
7日間の無料体験期間も設けているので、この機会にデザイン性の高いCTAを設置してメルマガの集客力を高めましょう。
タイトルを工夫する
HTMLメールエディタを使い、CTAのデザインを工夫しても、メルマガを開封していただかないことには訴求ができません。
高いコンバージョン率を出すことができているメルマガの多くは、読者に「このメルマガを読みたい」と感じさせるようなタイトルをつけて開封率を上げています。
一番最初に目にされるタイトルを魅力的にし、設置したCTAにたどりつく読者を増やしましょう。
以下のURLからは、ブラストメールのメルマガ担当者が、メルマガを配信している中で培った「魅力的なタイトルの付け方」を無料で公開しています。
是非ご活用ください。
CTAを設置しすぎない
先述の通り、CTAはメルマガのヘッダー・フッター部や本文に設置します。
自社のホームページやサービスページ、資料請求の入力フォームなど、できるだけ多くの読者を誘導したい気持ちはわかりますが、CTAの設置を設置しすぎるのは得策ではありません。
著書「選択の科学」の執筆したシーナ・アイエンガーは同書で、人間が選択肢が増えすぎると選択すること自体をやめてしまう、という旨の言葉を残しています。
シーナ氏は、この主張を証明するために、2店舗のスーパーを用意し、それぞれ「ジャムの種類が少ない店舗」と「ジャムの種類が多い店舗」で売り上げを観察する実験を行いました。
結果は、ジャムの種類が少ない店舗の方が20%以上も販売個数が多くなり、以降は「ジャムの法則」としてマーケティングに応用されるようになりました。
CTAも同様で、クリック可能なCTAが多くなればなるほど、読者の心理はどのボタンを押せば良いのかわからない状態に陥ってしまう可能性があります。
メルマガにCTAを設置する際は、コンテンツを通じて最も主張したいテーマに関するCTAに絞り、選択肢を設けすぎないように注意をしましょう。
クリック後の動きをわかりやすくする
ウェブが発達した現在では、ワンクリック詐欺などへの警戒が高まり、怪しいURLをクリックしないという考え方が一般的になっています。
そのため、クリックした後にどんなページへ飛ぶのかがわからないCTAは、読者の警戒心を煽ってしまう結果にもなりかねません。
例えば、「お問い合わせ」と記載されたCTAは、「無料相談フォームへ」などの言葉に置き換え、クリック後にどんなアクションが起こるのかを明確にしましょう。
希少性を表現する
メルマガ集客は即時性のあるコンテンツです。
ブログへの流入を目的としたメルマガもありますが、期間限定のキャンペーンや新サービスの紹介など、トレンドの話題に関してはその旨が分かりやすいようなCTAを設置しましょう。
まとめ
CTAとは「Call To Action」の略で、集客においては、お客様の行動喚起を促すボタンや画像などを指しています。
CTAはホームページやメールマガジンなどで設置され、CTAをクリックさせることで、ユーザーを集客の次のステップに進ませることができます。
特に今回ご紹介してきたメルマガは、読者にサービスページへの訪問や資料請求などのアクションを起こさせることを目的としている場合がほとんどです。
そのためCTAをクリックさせるための工夫をすることが大事になります。
メルマガ集客でクリックされやすいCTAを設置するには、HTML形式のメールを作成し、視覚的に訴求効果が高いコンテンツに仕上げる必要がります。
また、CTAの数やメルマガのタイトルなども、CTAのクリック率に影響する要因です。
この記事でご紹介したように、読者が開封したくなるよなタイトルや、クリックしたくなるような本文を作成し、集客効果の高いメルマガを作成しましょう。