リモートワークの普及で、セミナーをオンラインで行うことが一般的になりました。
オンラインセミナーを開催するツールとしてはZoomが一般的に多く利用されています。
この記事ではオンラインセミナーのzoomを使った開催方法や「Zoomミーティング」と「Zoomウェビナー」の違い、オンラインならではのメリット解説します。
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目次
オンラインセミナーを行うメリット
まず初めに、オンラインでセミナーを行うメリットについて解説します。
新型コロナウイルスによる影響で、様々な業界でオンラインを使ったコンテンツが注目されています。中でも、オンラインセミナーは多くのメリットがあることから、コロナ収束後も続いていくのではないかと言われています。
圧倒的にコストを抑えることができる
オンラインセミナーは、準備時間、移動時間、会場費用、人件費といったコストを大幅に抑えることができます。
オンラインセミナーは、場所を選ばないので、配信環境さえ整えてしまえばほとんどお金をかけずに開催することができます。準備の時間も会場をセッティングする時間と比較すれば大幅に短縮でき、人件費もほとんどかかりません。
後々詳しく解説しますが、Zoomの利用料金は年間契約で20,100円〜です。
毎月レンタルルームやイベント会場をレンタルして、セミナーを行うとなると、かかるコストはZoomの利用料金と同等か、会場によってはZoomの方が安くなる場合もあります。
集客者を募りやすい
会場を使ってセミナーを行うとなると、遠方からの参加は難しいでしょう。集客を行うにも地理的な条件を考慮する必要があります。
その点、オンラインセミナーは世界中からの参加が可能です。
参加者側も、自宅で受けられるため参加への心理的なハードルも低くなるでしょう。
ZoomミーティングとZoomウェビナーの違い
Zoomでオンラインセミナーを開催する際には「Zoomミーティング」と「Zoomウェビナー」を使う2つの方法があります。
「Zoomミーティング」はリモートワークの影響で使用したことがある方も多いのではないでしょうか。オンライン会議やオンライン飲み会で現在多くの人が利用しています。
「Zoomウェビナー」はオンラインセミナーに特化したサービスです。講師側と受講者側が明確に分かれており、セミナーを滞りなく行うために必要な機能が揃っています。
Zoomミーティング | Zoomウェビナー | |
定員 | 無料プラン:100人
有料プラン:100人〜500人 |
100人〜10,000人 |
参加者一覧 | 全員が確認可能 | ホスト、パネリストのみ |
ビデオ共有 | 全員が可能 | ホスト、パネリストのみ |
視聴のみ参加者 | × | 〇 |
画面共有 | 〇 | 〇 |
Paypal統合 | × | 〇 |
録画 | 〇 | 〇 |
登録 | ミーティングの登録 | ウェビナーの登録 |
メールによるリマインダ | × | 参加者が登録した場合 |
チャット | 〇 | 〇 |
字幕 | 〇 | 〇 |
投票、挙手、Q&A | × | 〇 |
投票、挙手、Q&A機能はセミナーを行う上で便利な機能ですが、最大のメリットはレポート作成ができる点です。
参加者リスト、アンケート結果、Q&A、入退室の情報など詳細なデータのレポートを出すことができます。視聴時間や離脱率を反省材料とし、次回以降のセミナーをより良いものにすることができるでしょう。
Zoomウェビナーの利用方法
「Zoomウェビナー」はあまり知られていないサービスですが、オンラインセミナーを開催する上では把握しておきたいツールです。
ウェビナー機能は、ホスト側の利便性を考慮した機能ですが「Zoomミーティングの有料プラン」と「ウェビナーライセンス」というアドオンが必要です。
Zoomミーティングの有料プランは一番安い価格で「年額20,100円〜」です。
Zoomウェビナーは参加者数の上限によって6プラン用意されており、「年額53,800円〜」、1ヶ月の利用もできますがその場合「月額5,400円〜」となります。
年額 | 月額 | |
100人 | 53,800円 | 5,400円 |
500人 | 188,200円 | 18,800円 |
1000人 | 457,000円 | 45,700円 |
3000人 | 1,330,600円 | 133,100円 |
5000人 | 3,346,600円 | 334,700円 |
10000人 | 8,722,600円 | 872,300円 |
ウェビナーの使い方は非常に簡単です。
まずはウェビナーのスケジューリングを行います。アドオンを購入すると、Zoomのマイページ画面に「マイウェビナー」というメニューが追加されます。ここから開催日時の予約や不正参加防止のパスワードの設定を行うことができます。
講師の方への招待リンクや参加者へのリンクもここから送信します。
Zoomウェビナーでは、PayPalを使うことができるので、有料のセミナーを開催する際の決済処理もスムーズに行うことができるでしょう。
Zoomミーティングの有料版と無料版の比較
Zoomウェビナーはセミナーを運営するホスト側にとって非常に使いやすい機能が揃ったツールですが、Zoomミーティングの有料プランと有料のアドオンが必要です。
そのため、セミナーの規模が小さい時やコストをかけずに運営したい場合にはZoomミーティングを工夫して使うのも良いでしょう。
プラン | 月額 | 年額 | 契約ユーザー数 | 会議時間 | 接続デバイス数 | クラウド保存 |
無料プラン | 無料 | 無料 | – | 40分まで | 100まで | – |
Pro | 2,000円 | 20,100円 | 1〜9 | 無制限 | 100まで | 〇 |
Business | 2,700円 | 26,900円 | 10〜99 | 無制限 | 300まで | 〇 |
Enterprise | 問合せ | 問合せ | 50〜 | 無制限 | 問合せ | 〇 |
セミナーを開催することが可能です。
無料プランでもできないことはありませんが、40分で接続が切れてしまうのは非常に使いづらいです。無料プランでZoomの使用感を確かめて、規模に合わせてプランを選択しましょう。
ただし「Zoomミーティング」は双方向性の会議で使うことを目的としたツールのため、セミナーを行う際にはいくつか注意点があります。参加者には、講師の画面を固定しておくことや、ビデオのオフ、ミュートにすることを周知しましょう。
セミナーが始まった後、参加者のマイクやビデオが入っていると、他の方のストレスになってしまいます。
Zoomでオンラインセミナーを行うまでの流れ
それでは、Zoomでオンラインセミナーを開催するまでの流れを説明します。
実際に会場を抑えて、セミナーを開催するよりも工数は非常に少ないです。
Zoomでスケジューリングを行う
まずはZoomでスケジューリングを行います。「Zoomミーティング」でも「Zoomウェビナー」でも、事前に開催日時を設定できます。
集客の方法は、オフラインでセミナーを行う際と異なります。
オンラインセミナのメリットは、どこからでも参加できるという点です。今までセミナーに来れなかった人や、SNSやYouTubeでセミナーの存在を知った人からの参加が見込めるので、既存のリストに発信したり、ネットを使い宣伝してみましょう。
参加者にリンクを送信する
セミナー参加者にZoomに入るためのURLを送信します。
URLの送信にはメールを使い、使用しているPCやタブレットから直接セミナーに参加できるようにしておくと親切です。この際、パスワードの設定をしておくことをおすすめします。この段階で連絡先を集め、リスト作りを行いましょう。
例え参加してくれなくとも、次回以降セミナーを行う際の見込み客となります。セミナーが終わった後も、アンケートを取ったり、メルマガ配信を行うなどして顧客との接点を切らさないようにしましょう。
参加者がリンクにアクセスする
開催日時になれば、参加者がZoomにアクセスし始めます。
ホストがZoomを開いておく必要があるので、少し早めにログインし準備をしておきましょう。
ちなみに、参加者はZoomアカウントがなくても大丈夫です。送られてきたURLをクリックするだけで参加可能という手軽さもオンラインセミナーをZoomで行うメリットです。
まとめ
以上、オンラインセミナーをZoomで行う際の方法やメリットを解説してきました。
Zoomを使ったオンラインセミナーはコロナ禍で一般的になり、企画者も急増しました。
ただし「参加者の反応がわかりにくく話しにくい」「機材や通信環境トラブルに注意が必要」といったデメリットもあります。特に、参加者と会話のキャッチボールを行うことができないのは、普段セミナーを行っている講師でも困惑するかもしれません。
しかし、時間やお金のコストを考えると、コロナ収束後もオンラインセミナーは非常に優秀なコンテンツとなります。
まずはZoomの無料プランでオンラインセミナーの雰囲気を掴み、参加者が満足できるセミナーを行えるよう準備しましょう。