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Webhookとは?仕組み・メリット・使い方をわかりやすく解説【事例付き】

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2025.09.12 ビジネス・IT
執筆者:森神佑希

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近年のWebサービスやアプリケーション開発において、「Webhook」という仕組みは欠かせない存在となっています。Webhookとはあるアプリケーションでイベントが発生した際に、別のアプリケーションへ自動的に通知を送る仕組みのことです。通知はHTTPリクエストを通じて行われ、リアルタイムなデータ連携を可能にします。

従来は「APIポーリング」を使って一定間隔でサーバーにリクエストを送り、データの更新を確認する方法が一般的でした。しかし、この方法では無駄なリクエストが増え、ネットワークやサーバーのリソースを消費してしまいます。一方でWebhookは、イベントが起きたときにのみ通知が送られる「プッシュ型」の仕組みであり、効率的かつリアルタイム性に優れたデータ連携を実現できます。

例えば、ECサイトでの注文処理や在庫管理、GitHubでのコードプッシュ通知、Slackでのメッセージ共有、CircleCIでのCI/CD自動化、さらにはメール配信サービスのエラー通知など、Webhookはさまざまな場面で活用されています。業務効率化や顧客体験の向上に直結するため、ビジネスにおいても非常に価値の高い仕組みです。

Webhookとは?その仕組みと基本

Webhookは特定のイベントが発生した際に自動的に情報を送信する仕組みです。サーバー同士が「イベントをきっかけにデータを渡す」形で連携できるため、リアルタイム性が高く、手動操作や定期的なポーリングが不要になります。APIとの違いを理解することで効率的なシステム設計に役立ちます。

Webhookの仕組みと特徴

Webhookはあるアプリケーションでイベントが発生したときに、別のアプリケーションへ自動的に通知を送る仕組みです。この通知はHTTPリクエストを通じて行われ、リアルタイムに近いデータ連携を実現します。従来のAPIポーリングのように定期的にリクエストを送る必要がないため、ネットワークリソースを効率的に使えるのが大きな魅力です。

例えば、ECサイトでの注文処理やソーシャルメディアの更新通知、CI/CDパイプラインの自動化など、幅広いシーンで活用されています。Webhookを理解することは現代のWebアプリケーション開発に欠かせない知識と言えるでしょう。

イベントドリブンなアーキテクチャ

Webhookは「イベントが起きたときにのみ動く」仕組みなので、従来のAPIポーリングのようにサーバーへ繰り返しリクエストを送る必要がありません。その結果、無駄な通信が減り、サーバーの負荷を抑えながらリアルタイム性を高められます。さらにスケーラビリティにも優れているため、大規模なシステムでも効率的に運用可能です。Webhookのメリットを整理すると、次のようになります。

  • リソースの効率的な利用(無駄なリクエストを削減)
  • リアルタイム性の高いデータ連携
  • サーバー負荷の軽減
  • 大規模システムでもスケーラブルに対応可能

APIとの違い:プッシュ型とプル型

APIは「プル型」で、クライアントがサーバーにリクエストを送ってデータを取得します。一方、Webhookは「プッシュ型」で、サーバーがイベント発生時に事前登録されたURLへ自動的にHTTPリクエストを送信します。この仕組みによりクライアントは常に最新の情報をリアルタイムで受け取ることができ、システム間の連携をスムーズに実現できます。用途に応じてAPIとWebhookをうまく使い分けることが大切です。

Webhookの仕組みと動作原理

Webhookの基本的な仕組みや動作原理を理解しておくと、導入や運用の際に迷いが少なくなります。イベント発生から通知までの流れを把握すれば、APIとの違いやWebhookの強みもより鮮明になります。

Webhookが動作する流れ

Webhookはイベントが発生すると事前に登録されたURL(エンドポイント)へHTTPリクエストを送ります。このリクエストにはイベントの種類や関連データが含まれ、受信側アプリケーションがそれを処理して動作します。従来のポーリングのように「取りに行く」のではなく「届けられる」仕組みであることがポイントです。

Webhookで利用されるHTTPリクエスト

一般的にWebhookはPOSTリクエストでデータを送信します。JSON形式がよく使われ、受信側がこれを解析して処理を実行します。通知に失敗した場合は、一定回数のリトライを行う仕組みが備わっているサービスも多いです。

イベントドリブンアーキテクチャとの関係

Webhookは「イベントドリブン」な仕組みの代表例です。イベント発生時のみ動作するため効率的で、マイクロサービスやサーバーレスといったモダンな開発手法とも相性が抜群です。

Webhookでできること:具体的な活用事例

Webhookは通知やデータ連携の自動化に広く活用されています。SNSでの新規投稿をチャットに通知したり、ECサイトの注文情報を外部システムへ即時反映したりと、用途は多彩です。人手を介さず処理を進められるため、業務効率化やリアルタイム性が求められる現場で特に有効です。

SNS通知やメッセージの自動送信

Webhookを使うと、アプリケーション間での通知やメッセージ送信を自動化できます。例えば、GitHubでコードがプッシュされた際にSlackへ通知を送ったり、問い合わせフォームでフォーム送信があった際にメールで通知を受け取ったりすることが可能です。これにより、開発者は常に最新情報を把握でき、迅速な対応につなげられます。

SNS通知では新しいフォロワーが増えたときや、メンションを受けたときに通知を受け取るように設定できます。メッセージの自動送信では、特定の条件を満たした場合に自動で送信できるため、マーケティングや顧客サポートなど、さまざまな分野で活用されています。Webhookを取り入れることで、手動で行っていた作業を効率化し、業務全体を大幅にスムーズにできます。

ECサイトの在庫・注文管理

ECサイトでは注文が入った際にWebhookを利用して在庫管理システムに自動で通知し、在庫数を更新することが可能です。この仕組みによって在庫切れによる販売機会の損失を防ぎ、顧客満足度を高められます。さらに、注文情報をリアルタイムで反映することで、正確な在庫状況を常に把握でき人為的なミスも減らせます。ECサイトの運営において、Webhookは重要な役割を果たしています。

顧客管理システムとの連携

Webhookは顧客管理システム(CRM)との連携にも有効です。資料請求やお問い合わせなどのコンバージョンが発生した場合、自動的に顧客情報を更新したり担当者に通知を送ったりできます。これにより、対応のスピードと品質を向上させることができます。Webhookを活用することで得られる効果を整理すると、次のようになります。

  • 顧客情報を常に最新状態に保てる
  • 担当者に即時通知でき、対応がスピーディーになる
  • 顧客対応の質が向上し、満足度も高められる

企業にとって顧客管理の効率化は大きな課題ですが、Webhookを活用すれば顧客情報の一元管理と迅速な対応が可能になります。

Webhook導入の手順

Webhookを導入する際にはエンドポイントの設定からイベントの選択、セキュリティ対策までいくつかの手順があります。正しく理解して進めることで、安全かつスムーズに活用できます。

アプリケーションURL(エンドポイント)の設定

Webhookを利用するには、まず通知を受け取るアプリケーションにWebhookURLを登録します。HTTPSで保護するのが推奨され、外部に漏れないよう厳重に管理する必要があります。もしURLが公開されると、不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まります。

イベントとトリガー条件の選択

Webhookはどのイベントで通知するかを細かく選べます。例えば「コードがプッシュされた時」「新しいissueが作成された時」といった基本的なものから、「特定のブランチに限定」「特定のラベル付きissueのみ」といった条件指定まで可能です。これにより、必要な通知だけを受け取れるよう調整できます。

セキュリティ対策の実装

外部からデータを受け取る仕組みである以上、セキュリティ対策は必須です。以下のような対策を組み合わせることで、安全に運用できます。

  • HTTPSによる通信の暗号化
  • シークレットキーを利用した認証
  • アクセス制御(IP制限など)

定期的に設定を見直して最新の脅威に備えることも忘れてはいけません。

Webhook設定のステップ:連携サービスの設定

Webhookを利用するには、まず連携するサービス側で「受け取るURL」を設定します。その後、どのイベントをトリガーにするかを選び、通知する内容を決めます。また、不正アクセスや改ざんを防ぐためにセキュリティ設定を行うことが重要です。これらを適切に行えば安定した連携が可能です。

アプリケーションURLの設定

Webhookを利用するには、まず連携したいアプリケーションの設定画面でWebhookURL(通知を受け取るURL)を登録する必要があります。このURLは、Webhookイベントを受け取るアプリケーションのエンドポイントを指定するものです。設定方法はサービスごとに異なりますが、多くの場合は「Webhook」項目を選び、入力欄にURLを登録します。

なお、このURLはHTTPSで保護されていることが推奨されます。さらに、WebhookURLは機密情報を含む場合もあるため、安全に管理することが大切です。WebhookURLの設定はWebhook連携における最初のステップであり、正しく設定することが重要です。

イベントの選択とトリガーの設定

次に、どのイベントでWebhookをトリガーするかを選択します。例えば「新しいissueが作成された時」や「コードがプッシュされた時」など、さまざまなイベントを指定可能です。サービスによって設定方法は異なりますが、基本的にはWebhookの設定画面からイベントの種類を選びます。

また、トリガー条件を詳細に設定できるサービスもあります。例えば「特定のブランチにコードがプッシュされた時」や「特定のラベルが付いたissueが作成された時」など、必要に応じて柔軟に条件を絞り込めます。イベントとトリガーの設定はWebhook連携の重要なステップであり、アプリケーションの要件に合わせて適切に設定する必要があります。

セキュリティ対策:安全なWebhook運用

Webhookを安全に運用するには、いくつかのセキュリティ対策が欠かせません。

  • WebhookURLを公開しない
  • HTTPSを利用して通信を暗号化する
  • シークレットキーを設定して送信元を認証する

もしWebhookURLが第三者に知られてしまうと、不正なリクエストを送られたり機密情報が漏洩したりする恐れがあります。HTTPSを利用すれば通信が暗号化され、盗聴や改ざんを防止可能です。また、シークレットキーによる認証を行うことで信頼できる送信元以外からのリクエストを拒否できます。

加えて、セキュリティ対策は一度設定して終わりではなく定期的に見直して最新の脅威に対応することも大切です。

Webhook連携におすすめのサービス

Webhookはさまざまなサービスで活用可能です。GitHubではリポジトリの更新通知に、Slackではチャット通知に、CircleCIではCI/CDの自動化に使われます。さらに、メール配信サービス「ブラストエンジン」でもWebhookを活用できメール送信時にエラーが出た場合に通知を送ることができます。

GitHubとWebhook連携

GitHubのWebhookを利用すれば、コードのプッシュやissueの作成といったイベントをトリガーにして、さまざまなアクションを自動化できます。例えば、コードがプッシュされたときに自動的にテストを実行したりデプロイを行ったりすることが可能です。

また、issueが作成された際には担当者に通知を送ったり、プロジェクト管理ツールにタスクを追加したりすることもできます。GitHubのWebhookは多彩なイベントに対応しており、柔軟なカスタマイズができるため開発ワークフロー全体の効率化に役立ちます。

SlackとWebhook連携

SlackのIncoming Webhooksを使えば、外部アプリケーションからの通知を簡単にSlackチャンネルに送信できます。例えば、サーバー監視ツールからのアラート通知や、顧客からの問い合わせ通知をSlackに送ることができます。

これにより、重要な情報をリアルタイムで共有でき、チームとして迅速な対応が可能になります。設定もシンプルで、さまざまなアプリケーションと容易に連携できる点も魅力です。SlackとWebhookを組み合わせれば、チームのコミュニケーションがスムーズになり生産性向上につながります。

CircleCIとWebhook連携

CircleCIのWebhookを利用すると、ビルドの成功や失敗などの情報を外部サービスへ通知しCI/CDパイプラインを自動化できます。例えば、ビルドが成功した際に自動でデプロイを行ったり、失敗した場合には担当者に即座に通知したりすることが可能です。CircleCIのWebhookは柔軟にカスタマイズでき、さまざまなイベントに対応しています。これにより、開発者はより迅速かつ安全にアプリケーションをリリースでき、CI/CDの効率化に大きく貢献します。

ブラストエンジン(blastengine)でのエラー通知

blastengineでは、Webhookを利用して配信したメールがエラーで受信者に届かなかった場合、その情報を指定したURL(サーバー)へHTTP POSTで通知することができます。この仕組みにより、blastengineを起点として外部システムと情報を連携することが可能になります。

代表的なイベントは次の3種類です。

  • DROP エラー停止リストに登録されているメールアドレス宛に送信された場合に発生します。配信リクエストの内容や停止リクエストを確認する必要があります。
  • SOFTERROR 宛先の一時的な問題などによって発生するエラーです。リトライを行うことで、一定時間経過後に配信される可能性があります。
  • HARDERROR メールアドレスが存在しないなど、恒久的なエラーです。該当するアドレスは削除または修正する対応が必要です。

このように、blastengineのWebhookを利用することで配信エラーに関する情報をリアルタイムに取得でき、外部システムと連携して効率的に対応することが可能になります。ブラストエンジンのWebhookに関しては以下URLより詳細を確認することができます。

参考ページ:https://blastengine.jp/webhook/

まとめ

Webhookとは、イベント発生をきっかけに自動で通知を送る「プッシュ型」の仕組みであり、APIポーリングより効率的かつリアルタイム性の高いデータ連携を実現します。

この記事で解説したように、Webhookには次のような強みがあります。

  • 無駄な通信を減らし、サーバー負荷を軽減できる
  • リアルタイムで最新の情報を取得できる
  • GitHub、Slack、ECサイト、メール配信サービスなど幅広く活用できる
  • 業務の自動化や効率化を促進できる

今や多くのサービスがWebhookに対応しており、正しく活用することで開発や運用の効率化だけでなく、ビジネス成果の向上にもつなげることができます。Webhookを「ただの技術用語」として捉えるのではなく、実際の業務やサービス改善にどのように役立てられるかを考えることが重要です。

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