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「何卒よろしくお願いします」の正しい使い方。ビジネスで使える例文もご紹介します

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2023.01.05 ビジネス・IT

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「よろしくお願いします」という言葉は、プライベートだけでなくビジネスシーンでも相手にお願いをする時に使われます。

頻繁に使われる言葉なので、使い所や意味が分からないという方はいないでしょう。

しかし「よろしくお願いします」をさらにフォーマルにした「何卒よろしくお願いします」という表現は、まだ使ったことがない方もいるのではないでしょうか。

主にビジネスシーンで使われる言葉ですが、目上の方とのコミュニケーションや相手に強く依頼の意思を伝えたい時に使われています。

そのため、取引先やお客様とコミュニケーションをとる機会が多い方は、正しい使い方を覚えておいて損はないでしょう。

この記事では「何卒よろしくお願いします」の正しい使い方や例文について解説しています。

ぜひご覧ください。

「何卒よろしくお願いします」の意味

先述したように「よろしくお願いします」は、日常的に使われる言葉なので、意味や用法が分からない方はいないでしょう。

しかし「何卒(なにとぞ)」は、ビジネスシーン以外では使われる機会が少ない言葉です。

「何卒」がつくことで「よろしくお願いします」がどのような意味やニュアンスに変化するのか解説します。

「何卒」は強調の意味を持つ副詞

デジタル大辞泉」によれば「何卒」は以下のような意味を持っています。

  • 相手に強く願う気持ちを表す。どうぞ。どうか。「ーお許しください」
  • 手段を尽くそうとするいしを表す。なんとかして。ぜひとも。

つまり「よろしくお願いします」の前に「何卒」を付け加えることで、こちらの依頼をぜひとも受け入れてください、という強調のニュアンスになります。

プライベートで使われる機会が少ないのは、そこまで強調して相手に依頼をするケースが少ないだけでなく、言葉の印象がフォーマルすぎることにも原因があるでしょう。

そのため、ビジネスシーンでも乱用せずに「何卒」を使う場面を精査したほうが、違和感の無いコミュニケーションに繋がります。

「何卒よろしくお願いします」を使うのはどんな場面か

「何卒よろしくお願いします」がよく使われるのは、どんなシーンでしょうか。

ここからは「何卒よろしくお願いします」を使う場面について解説します。

メールをはじめとする文章のやりとりで使われることが多いですが、口語でも使う機会はあるのでニュアンスを覚えておきましょう。

取引先・お客様とのコミュニケーション

「何卒よろしくお願いします」を使う機会が最も多いのが、取引先やお客様とのやりとりです。

書類や資料の確認をお願いする時のように具体的な依頼内容がある場合はもちろん、メールの締めの言葉としても使われることがあります。

その場合は「今後とも何卒よろしくお願いいたします」や「これからも何卒よろしくお願いします」などが使われます。

社内の上司やプレゼンテーション

取引先だけでなく、社内でも「何卒よろしくお願いします」は使われることがあります。

ただし、「よろしくお願いします」は間柄に関係なく使われる一方で「何卒」は、上司であっても身近な方にはあまり使わない言葉です。

そのため、毎日会う上司などには使用せずに、初めてやりとりをする目上の方に使うようにしましょう。

プレゼンテーションのような様々な役職の方がいる場では「何卒よろしくお願いします」を使っても違和感はありません。

  • このプロジェクトの成功には、皆様のご協力が不可欠です。何卒よろしくお願いします。
  • 貴重なお時間をいただきありがとうございます。誠心誠意プランを作成しましたので、何卒よろしくお願いいたします。

上記のように「何卒」を使い、誠意を伝えましょう。

「何卒よろしくお願いします」を使わない方が良い場面

冒頭でも解説しましたが「何卒よろしくお願いします」は、フォーマルな印象を相手に与える表現なので、使用することでコミュニケーションに違和感が出てしまう場合もあります

ここからは「何卒よろしくお願いします」を使用しない方が良い場面について解説します。

重要度が高くない依頼をする時

「何卒」は「よろしくお願いします」を強調する言葉です。

そのため、さほど重要ではないお願いに使うと大げさな印象を相手に与えてしまうでしょう。

取引先やお客様であっても、依頼する内容によっては「何卒」は使用せず「よろしくお願いします」に留めた方が良い場合があります。

「何卒」を使うべきか迷ったら、依頼内容の重要度や相手の労力などに注目してみましょう。

自身や自社にとって大事な依頼である場合や、相手の時間や労力を大きく必要とする場合などには「何卒」を使い、依頼する側の気持ちを強く表現しましょう。

親しい間柄の相手とのコミュニケーション

前項でも記載しましたが、上司や取引先であっても親しい間柄で「何卒よろしくお願いします」は使いません。

必要以上にフォーマルな表現は、相手に他人行儀な印象を与えてしまいます。

  • 是非よろしくお願いします。
  • どうぞよろしくお願いします。

上記のような言い換えをすることで、親しい間柄でも「よろしくお願いします」を強調しつつ、かしこまった印象を与えずに相手に依頼することができます。

「何卒よろしくお願いします」の例文

ケース別に「何卒よろしくお願いします」を使った例文を解説します。

取引先に請求書の確認をしていただく時

件名

請求書の件

本文


株式会社〇〇 営業部 佐藤様

平素よりお世話になっております。
株式会社--の髙橋です。

先日、納品いたしました〇〇に関する請求書を作成いたしましたので、ご査収ください。
お忙しいところとは存じますが、何卒よろしくお願いいたします。

上記の例のように「何卒よろしくお願いいたします」と表記することで、より丁寧な表現になります。

メールを送付する相手にもよりますが、文章全体の雰囲気を考慮して「よろしくお願いします」と「よろしくお願いいたします」を使い分けましょう。

営業時間の変更を周知する時

件名

営業時間変更のお知らせ

本文


お客様へ

平素より〇〇(店舗名)をご利用いただきましてありがとうございます。

ご愛顧いただいております皆様には大変なご迷惑をおかけいたしますが、店舗改装のため以下の日程で営業時間の変更をさせていただきます。

◯月◯日〜△月△日(3日間)
11:00〜14:30(ラストオーダー13:30)

新しくなった店舗でも皆様に美味しいお食事を提供できますよう、スタッフ一同頑張りますので、何卒ご理解ご協力の程よろしくお願いします。

「何卒」の後に「ご理解ご協力」を入れた例です。

すでに決定した事項を相手に周知する場合のように、相手の協力が不可欠な依頼でよく使われるフレーズです。

企画書や商品資料を確認してもらう時

件名

〇〇に関する企画書案

本文


〇〇株式会社 企画部 部長 佐藤様

お世話になっております。
〇〇株式会社の高橋です。

先日、ミーティングの際にご指摘いただきました点を修正した企画書案を作成いたしましたので、ご確認いただけますと幸いです。

お手数をおかけしてしまい恐縮ですが、添付いたしました企画書につきまして、新たなご指摘や疑問点がありましたらご連絡ください。

お忙しい中とは存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

例文にある「よろしくお願い申し上げます」は「よろしくお願いします」や「よろしくお願いいたします」よりも丁寧な表現です。

「申し上げます」は「言う」の謙譲語で「厚く御礼申し上げます」のような、感謝を伝える文章でも使われます。

謙譲語を使う際に注意しなければならないのが、一文の中に謙譲語が重複してしまう「二重敬語」です。

「何卒よろしくお願い申し上げます」も該当するのでは、とする記事もありますが「何卒」は日本語の分類上は副詞に該当するため二重敬語にはなりません。

依頼する気持ちを、より丁寧に表現したい場合に使いましょう。

謝罪メールを送付するとき

件名

〇〇に関するお詫び

本文


株式会社〇〇 営業部 佐藤様

平素よりお世話になっております。
株式会社--の髙橋です。

先日は〇〇納品時にトラブルがありまして、大変申し訳ありませんでした。

また、本来であれば貴社にお伺いの上、謝罪をさせていただくべき所ですが書面でのご連絡になってしまった事、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

納期スケジュールを管理しているシステムに不具合があり、現在はその原因を特定している最中です。

今後、このようなことがないように留意して参ります。

重ねてになりますが、この度は大変なご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。

謝罪は相手の会社に伺い行うのが基本ですが、やむを得ずメールで行う場合は上記のような文章にしましょう。

「何卒よろしくお願いします」に「ご容赦」を付け加えることで、どうかお許しくださいという意味になります。

以下の記事では、謝罪時に使えるビジネスメールの例文集をご紹介しています。

関連記事:【ビジネス向け】誠意が伝わる謝罪文を書くためのポイントと例文

相手に気持ちを伝えなければならないケースでは、言葉の選び方や文章全体の雰囲気に気をつかわなければなりません。

「何卒よろしくお願いします」に限ったことではありませんが、ビジネス用語の意味や用法を理解し、正しい文章を作れるようになりましょう。

まとめ

「何卒よろしくお願いします」は「よろしくお願いします」と言う依頼の言葉に「何卒」を追加し、依頼する気持ちを強調した表現です。

口語よりも文章で使われることの方が多い言葉で、相手にかしこまった印象を与えるためビジネス関連のコミュニケーションではよく聞くフレーズかもしれません。

ただし、親しい間柄の取引先や、毎日会話をする上司などとのやりとりでの使用は、過度にフォーマルな印象を与えてしまう可能性があります

ビジネス上のコミュニケーションは、とにかく相手を敬った表現をすればいいのではなく、相手との関係性や現在の状況を踏まえて行うものです。

「何卒よろしくお願いします」も同様に、ご紹介した例文を参考にして使い分けるようにしましょう。

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