サイトを運営していると、「ネタ切れ」や「キラーコンテンツの不足」といった、コンテンツのアイデア不足にまつわる問題・課題に出くわすことがあります。
アイデア不足は一度ドツボにハマると、解決までに時間がかかる点が厄介です。このページを開いたあなたも、もしかすると、アイデア出しのために何度も試行錯誤を重ねたあとかもしれませんね。
そこで本記事では、Webコンテンツのアイデア不足を解決するための方法やツールを、合計12個紹介します。
すぐにでも実践できる即効性がある方法から、斬新なアイデアを出す方法まで、アイデア不足について幅広くカバーしているので、ぜひ参考にしてください。
マーケティングをはじめるなら、必ず押さえておきたいのが「デジタルマーケティング」についてです。
デジタルマーケティングは近年、マーケティング業界で大きく注目を浴びており、マーケティングに少しでも携わる方なら「どんなマーケティング手法なのか」を知っていて損はありません。
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目次
Webコンテンツのアイデア出しに使える手法・思考法7選
それでは早速、Webコンテンツのアイデア出しに使える手法・思考法について紹介します。今回紹介するのは、以下の7つです。
- コンテンツの「型」を利用する
- ブレインダンプ
- ブレインストーミング
- 過去のコンテンツを参照する
- もっとリサーチする
- 水平思考
- 睡眠を十分に取る
各方法について詳しく解説します。
コンテンツの「型」を利用する
Webコンテンツにはいくつか型があります。例えば「○○とは?」といった解説記事や、「××のおすすめ3選」といった紹介記事などです。ネタが尽きたときは、そうした型を起点にアイデアをひねり出すのが効果的です。
コンテンツの型の中でも代表的なものを以下に示すので、参考にしてみてください。
- 単発
単体で内容が完結するタイプのコンテンツのこと。先述の「○○とは?」や「××のおすすめ3選」といったコンテンツがこれに当てはまる。また「△△のやり方・使い方」のようなハウツーコンテンツも、よくある単発コンテンツ - 連載
複数のコンテンツで内容が成り立つタイプの、いわゆる「コラム」コンテンツ。例えば「メルマガの始め方:ツール選び編」や「SEO担当のコラム:第6回」など。企画が面白ければファンがつく - シーズン
文字通り季節に関連するタイプのコンテンツ。例えば「お歳暮を送る時期はいつ?」や「今年5月の相場はセルインメイの通りだった?」など。一見季節との関係が薄そうな業界・ジャンルでも、季節を絡めたコンテンツによって意外な集客力を発揮できる可能性はある - トレンド
時事ネタやSNSのトレンドと絡めたタイプのコンテンツ。例えば「Googleが新たに発表したMUMはSEOにどんな影響を与えるか」「在宅勤務におすすめの観葉植物」など。上手くトレンドに乗れれば爆発的な集客につながる - インタビュー
商品の開発者やその道の専門家に対するインタビューは、Webコンテンツでも一定の人気があるジャンル。社内に開発者がいればコストも低くできる - 統計・データ
市場の統計や顧客へのアンケート結果といったデータは、マーケティングの意思決定における重要な判断材料になるため重宝される。また、データ系コンテンツは引用されやすい(被リンクを受けやすい)ため、SEOの外部対策にもつながる。余力があれば取り組みたいコンテンツ
「あ、これ使えそう!」というコンテンツの型があれば、忘れないうちに、考えをメモに取っておきましょう。
ブレインダンプ
ブレインダンプとは、考えていることを頭の中に止めず、言語化・視覚化する方法のことです。ゴチャゴチャした思考を整理するときや、悩み事が頭から離れないときなどにブレインダンプは役立てられます。
アイデア不足のときでも、「本当に何もやりたいことがない」という状況は意外とまれです。よく考えを巡らせれば、「こういうことをやりたいけど、今はタイミングが悪い」ということが、ひとつはあるでしょう。
しかし、ブレインダンプにおいては、タイミングの善し悪しなどの障壁は一旦無視して、頭の中にある考えを漏れなくすべて書き出します。書き出し方はノートでもマインドマップでも、なんでも構いません。あなたが一番慣れている方法が良いでしょう。
重要なのはブレインダンプを行っている間、すなわち過程にあります。頭の中をすべて書き出す過程でさらに考えが刺激され、思わぬアイデアが生まれることがあるのです。
ブレインダンプが一段落したころには、むしろどこから手を着けようか困るくらい、頭の中はアイデアに満ちているでしょう。
仮にそのときはアイデアが思い浮かばなくても、翌日になってみると簡単にアイデアが湧くこともあります。これは睡眠によって記憶が整理されるためでしょう。
頭の中を言語化・視覚化することは、忙しいとつい後回しになってしまいがちですが、アイデアを出すのに必要不可欠なことです。最初に10分だけでも手を着けてみてはいかがでしょうか?
ブレインストーミング
ブレインストーミングとは、グループでアイデアを出し合うことで互いの思考を刺激しあい、有望なアイデアが出ることを期待するアイデア出しの手法です。略して「ブレスト」あるいは「BS法」ともいいます。
ブレインストーミングにはいくつかルールがあるため、実施する前に、メンバー全員で必ず把握しましょう。
ルールを一言でまとめてしまうなら、「とにかくアイデアを出そう!」ということになります。ブレインストーミングではアイデアが自由に発想できる雰囲気作りも大事なので、会議の場には、ファシリテーションが上手な人を招くとよいでしょう。 また、ブレインストーミングはあまりにもたくさんのアイデアが出るため、マインドマップを使って整理しながら行いましょう。すると、実現性の検討やアイデアの選択といった、その後の効率が高まります。 すでにアップされている過去のコンテンツからヒントを見いだすのも、アイデア出しに有効です。例えば内容をより細分化したり、深掘ったりすれば、ひとつのコンテンツから複数のアイデアを出せます。 過去のコンテンツを参照するのは、アイデアの面だけでなく、内部リンクが増やせたり、よりサイトの専門性が高まったりと、SEO的にもメリットがあります。 あなたはすでに色々リサーチしたからこそ、今この記事を読んでいるのでしょう。しかし、これまでに試した以外の方法でさらにリサーチすれば、何か新たなアイデアに出会えるかも知れません。 比較的手軽にできるリサーチの方法としては、以下の3つが挙げられます。まだ利用していないものがあれば、試してみてください。 水平思考とは、論理や既存の概念に縛られず、柔軟な考え方でアイデアを生み出す思考法のことです。対義語は垂直思考で、こちらはごく一般的な論理的思考を指す言葉となります。 一般的な水平思考のやり方は、以下の通りです。 例えばアイデア出しの対象が「便利ガジェットを紹介するメディア」であれば、水平思考によって以下のような発想が可能です。 便利なガジェットの情報発信を通して、ユーザーの生活をより豊かにする ● スマホ ● タブレット ● PC ● ウェアラブル ● スマートホーム 30~40代の男性 このように水平思考を使えば、斬新なアイデアを生み出せます。実現性が低いアイデアが出ることも多いですが、一旦それを無視して、型に縛られず頭を使うのが水平思考のポイントです。臆せず自由に発想しましょう。 思考が一段落した後は、垂直思考の出番です。アウトプットした発想の実現性を検討したり、どう実現できるかを論理的に深め、アイデアを形にしていきましょう。 ただ、水平思考にはひとつ難点があります。ふだん論理的思考を中心に使って仕事をしていると、上手く使いこなせない点です。 水平思考でアイデア出しを試す場合は、後で紹介する「オズボーンのチェックリスト」や「マインドマップ」といった、思考をサポートするフレームワーク・ツールを利用し、難易度を少しでも下げましょう。 あなたのアイデア不足は、もしかすると「睡眠不足」が原因かもしれません。睡眠不足は記憶の整理を妨げることが科学的に分かっているため、アイデア出しに悪影響が出てもおかしくはないでしょう。 一見「逃げ」にも見える睡眠ですが、アイデア不足が深刻なときほど劇的な効果をもたらす可能性もあります。睡眠不足の自覚があるなら、今夜はぐっすり寝てみてはいかがでしょうか? ここからは、アイデア出しに役立てられるフレームワーク(思考の型)をふたつ紹介します。 オズボーンのチェックリストとは、アメリカの実業家 アレックス・F・オズボーンによって作られた、アイデア出しのフレームワークです。アイデアが必要なテーマについて9つのトピックで発想し、アイデアを出します。 例えば「1. 転用」であれば、社内にある他の要素(社内報や営業資料など)や、ボツになった企画からWebコンテンツに活かせないかを発想してみます。 また、「6. 代用」であれば、実はコンテンツを増やしたり、アイデアを出したりとは別のアプローチで問題を解決できるのではないか、といったことを検討します。 オズボーンのチェックリストは、ブレインストーミングを行うときや、水平思考のサポートツールとして活用できるため、引き出しのひとつとして取っておくのがおすすめです。なお、オズボーンはブレインストーミングを考案した人でもあります。 マンダラートとは、特定のテーマについて3 × 3マスの表を作成し、これを起点にアイデアを発想・展開するフレームワークです。基本的に目標設定で利用されるマンダラートですが、アイデア出しを初めとした様々な問題解決に応用できます。 さて、マンダラートの具体的な手順は以下の通りとなります。 カテゴリ キラーコンテンツ ランディングページ ↙ ↓ ↘ このように、マンダラートでは大テーマを起点に小さなテーマを展開していき、そこからさらにトピックを展開する、という流れでアイデア出しへとつなげていきます。ブレインダンプで活用すると、メモが書いたことが散らからずに済みそうですね。 ここからはWebコンテンツのアイデア出しに使えるツールを3つ紹介します。 マインドマップとは、アイデアを出すべきテーマを中心に、放射状にトピックを展開していく思考ツールのことです。アイデア出しだけでなく、単に考えを整理したいときや、複雑な問題を解決したいときなど、思考にまつわる物事全般に役立てられます。 マインドマップは紙に書くのが定番といわれがちですが、今時はPCやスマートフォン上で手軽に編集できるツールもあるので、そちらも活用しましょう。 何かアイデアの大元となるようなキーワードがあるのなら、関連キーワードを抽出するツールを使えば、アイデアに直接役立つネタを手に入れられます。 キーワードツールには無料で使える物が多いので、まだ試していなければ、ぜひ使ってみましょう。 おすすめの関連キーワード抽出ツール 社内のルールで利用可能であれば、ブレインストーミングや普段のメモ帳としてGoogle Docsを利用するとよいでしょう。 例えばブレインストーミングの際にホワイトボードではなく、スプレッドシートやドキュメントを使えば、発言の被りを気にせずアイデアを出せます。また、他人の発言が終わるのを待っている間に名案を忘れてしまった、なんてことも防げます。 Google Docsはアドオンを導入することでマインドマップが使えたりもするので、必要に応じてカスタマイズして、アイデア出しに役立ててください。 コンテンツのアイデア不足に陥ることを防止するという観点で言うと、やはり日々のインプット・アウトプットが最も効きます。 積んでいる本を一章だけ読んでみる、一日15分は必ずマインドマップ作成の時間を確保するなど、タスク消化以外でのインプット・アウトプットこそが創造的思考につながります。 特にアイデア不足が問題なのであれば、アウトプットに意識を割くべきでしょう。仕事に追われていると、中々自分の考えを言語化し、整理する時間が作れないためです。 インプットについてのアドバイスは、業務に関係することばかりでなく、業務には直接役立たないけど興味のあることもインプットする、ということです。クリエイティビティが増してアイデアが出しやすくなります。 今回はWebコンテンツのアイデア出しについて、手法・フレームワーク・ツールの3つのトピックから紹介してみました。 これらのうち、手っ取り早さという意味では、コンテンツの型を利用する手法は即効性が高いでしょう。斬新なアイデアを出したければ、他部署のメンバーも巻き込んで、ブレインストーミングを行うのが最も効果的です。
「それはブランドイメージに反する」のような、アイデア出しの障壁になるような批判は控える。ただし「ブランドイメージとどうマッチさせるのか?」のような、さらにアイデアを誘発できるような質問や意見出しはOK
実現性のない突飛なアイデアも、ブレインストーミングではどんどん出していくようにする
様々な切り口からアイデアを発想することをより重視する
ブレインストーミングの過程で出たアイデア同士を合わせて新たなアイデアを生み出したり、アイデアにひねりを加えたりして、さらに新しいアイデアを出す過去のコンテンツを参照する
さらにリサーチする
SNSの投稿にはユーザーの生々しいニーズや欲求が隠れており、特にBtoCマーケティングにおけるリサーチに適している。Twitter, Facebookなどテキストの情報が中心のSNSから調べるのがおすすめ
Q&Aサイトも、SNS同様ユーザーニーズの調査に適している。代表的なのは「Yahoo! 知恵袋」で、女性向けのサイトとして「発言小町」、専門家による質の高い回答が得られる「Quora」などがある
アイデア出しを意識してニュースを見れば、いつもとは異なった発見ができるでしょう。Yahoo!ニュースと日本経済新聞さえチェックしておけば、日本のニュースは大方網羅できる水平思考
垂直思考的な発想
水平思考的な発想
【サイトの目的】
目的を達するために、ガジェットに関するコンテンツの生産が不可欠だ
ガジェットではない切り口から攻めたコンテンツも目的達成に必要なのではないか
【コンテンツカテゴリ】
どのカテゴリのコンテンツを作るか
カテゴリの種類が不十分なのではないか
【ターゲット】
ガジェット好きの男性を意識したコンテンツを作ろう
読者の大半には、ガジェットよりも好きな趣味・物事があるのではないか
睡眠を十分に取る
Webコンテンツのアイデア出しに有用なフレームワーク2選
オズボーンのチェックリスト
1. 転用:他の使い道はないか
2. 応用:外からアイデアを持ち込めないか、真似できないか
3. 変更:構成要素に変化を加えたらどうか
4. 拡大:大きくする、長くする、増やす、重くするなど
5. 縮小:小さくする、短くする、減らす、軽くするなど
6. 代用:他の方法があるのではないか
7. 置換:他のキーワードと入れ替えるのはどうか、違う型を当てはめたらどうか
8. 逆転:順序を逆にしたらどうか、逆のスタンスから作ったらどうなるか
9. 結合:組み合わせたり混ぜたりしたらどうか
マンダラート(マンダラチャート)
マンダラートの一例
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スムーズなアイデア出しには日々のインプット・アウトプットが重要
Webコンテンツのアイデアの出し方まとめ