メールマーケティングの手段として広く利用されている「ニュースレター」と「メルマガ(メールマガジン)」ですが、実はその目的や活用方法には微妙に違いがあります。
ニュースレターは主に情報提供や信頼構築を目的に、メルマガは販促やマーケティング活動を目的にすることが多いです。
この記事では、ニュースレターとメルマガの違いをわかりやすく解説し、それぞれの活用方法やメリット・デメリットについても詳しく紹介します。これを読むことで、どちらを選択すべきか、どのように活用すれば効果的かが明確に理解できるでしょう。
ニュースレターとメルマガ、この2つの媒体は一見似ていますが、実はそれぞれ異なる特徴と目的があります。本記事では、ニュースレターとメルマガの違いを明らかにし、どのように活用すれば効果的かを詳しく解説します。
目次
ニュースレターとメルマガの定義
前提として、ニュースレターとメルマガに、それぞれ厳密な定義がつけられているわけではありません。配信者が自社のメール配信施策の名前を「ニュースレター」「メールマガジン」と名付けているだけです。
とはいえ、その名付けられ方と受け取る側の心理には違いがあります。それぞれの言葉の違いについてみていきましょう。
ニュースレターとは
ニュースレターは、主に情報を提供することを目的とした定期的な発行物です。
企業や個人が特定のテーマに基づいたコンテンツを配信し、顧客や関係者に対して、自社の製品やサービス、イベント情報、業界トレンド、最新情報などを提供する手段として活用されます。
紙媒体や電子媒体など、さまざまな形式で発行され、顧客とのコミュニケーションを強化し、ブランド認知度や信頼性を高める役割を担います。
メルマガとの大きな違いは媒体がメールに限られていないという点です。
メルマガ(メールマガジン)とは
メルマガは、販売促進や顧客関係の構築を目的としたメールマーケティングの一環として配信されます。
購読者に対して直接的なメッセージを届ける手段です。
メルマガは、企業や個人が顧客とのコミュニケーションを図り、商品やサービスの販売促進、顧客エンゲージメントの向上、ブランド認知度の向上などを目的として活用されます。
顧客に有益な情報を提供したり、限定セールやキャンペーン情報を告知したりすることで、顧客との関係を深め、購買意欲を高める効果が期待できます。
広義のメルマガはメールによる情報発信すべてを含みますが、一般的にメルマガと呼ばれるものはキャンペーンの告知やセミナー案内と考えておいてよいでしょう。
ニュースレターとメルマガの違い
メルマガとニュースレターの違いをすごく簡単に図示すると以下の図のようになります。
見ても通り共通している部分もありますが、それぞれについて詳しく見てみましょう。
目的の違い
ニュースレターは情報共有を重視しますが、メルマガは営業や販促活動が主な目的です。
ニュースレターは、顧客に有益な情報を提供し、企業やブランドに対する理解を深めることを目的としています。
メルマガは、顧客に商品やサービスの購入を促したり、イベントへの参加を促したりするなど、具体的な行動を促すことを目的とすることが多いです。
配信媒体の違い
ニュースレターはウェブサイトやダイレクトメール、手紙など複数の媒体がありますが、メルマガは文字通り電子メールを通じて配信されます。
とはいえ一般的にはメール経由での配信が圧倒的に多いです。上の表においてかぶっている部分について、企業や媒体ごとに呼び分けているケースがほとんどでしょう。
その他の違い
その他にも細かく違いがあるのでっ気表を参考にしてみてください。
特徴 | ニュースレター | メルマガ(メールマガジン) |
目的 | 情報提供、教育的内容 | 販促、マーケティング活動 |
内容 | 業界ニュース、企業の最新情報、イベントなど | 商品紹介、割引情報、キャンペーン情報 |
ターゲット | 業界関係者、顧客、広範囲の読者層 | 顧客、見込み客、購買意欲を持つ読者層 |
送信頻度 | 定期的 | 不定期 |
メリット | ブランド信頼性向上、関係強化、教育的情報の提供 | 即効性、パーソナライズ、購買意欲の促進 |
デメリット | 効果が現れるまで時間がかかる、負担が大きい | 購読解除されやすい、無駄な配信になりがち |
ニュースレターのメリット
特筆すべきニュースレターのメリットは以下の二つです。
顧客との関係構築に役立つ
ニュースレターは顧客との長期的な関係構築を助け、ブランドロイヤルティを高めるのに役立ちます。
ニュースレターは基本的に読み物なので、何かの行動喚起をしない代わりに、読み切って満足してくれます。
編集後記などをうまく活用しながら購読者数を増やしていきましょう。
社内広報にも役立つ
ニュースレターは、自社の最新情報、イベント情報、社員紹介などを発信することで、社内のコミュニケーションを活性化させる効果があります。
社内報や社内イベント情報などを配信することで、社員のモチベーション向上や一体感の醸成にも役立ちます。
メルマガ(メールマガジン)のメリット
ニュースレターと比較したときのメルマガのメリットは効果が出やすい点です。
即効性が高い
メルマガには効果的なCTAを含めることで、読者を次のステップに誘導し、行動を促すことができます。
CTAとは、CalltoActionの略で、読者に特定の行動を促す言葉やフレーズのことです。例えば、商品やサービスの購入を促す場合は、「今すぐ購入する」、「詳細はこちら」などの言葉を使用できます。
メルマガは読者に行動を起こしてもらうという目的があるので、実際の開封やクリックをもとにして効果検証と改善も行いやすいです。
メルマガやニュースレターを送るならメール配信システムがおすすめ
メルマガにせよニュースレターにせよ大規模なメール送信を行う際は「メール配信システム」の利用をおすすめします。ここでは、メール配信システムのメリットについて説明します。
宛先リストの管理が容易
メール配信システムにはセグメント配信機能がついていることが多く、送信先を容易に調整できます。Gmailなどのメーラーでも可能ではありますが、誤送信等のリスクがあるので、あまりおすすめのやり方ではありません。
大量のメールを一度に効率的に送信できる
メール配信システムは多くの場合、大量送信に適したサーバーを使用しているので、一度に大量のメールを送ることができます。また、有料サービスの場合、送信通数やアドレス数に応じて料金が設定されているので、自分に合ったシステムを導入すれば、低価格で大量のメール配信が可能です。
特にブラストメールは、アドレス数に応じた料金プランなので、配信数の少ないメルマガ初心者にもお得に使えるサービスです。
HTMLメールを知識なしで作成できるエディタがある
メール配信をマーケティング目的で行う場合、HTMLメールの利用は必須です。
メール配信システムにはHTMLメールを知識なしで直感的に操作できる「エディタ」やあらかじめ構成が組まれている「テンプレート」といった機能が備わっています。
エディタの使いやすさはシステムによってさまざまなので、必ず無料トライアルなどで操作感を試してから選びましょう。
スパムフィルタ対策が充実している
メール配信システムにはドメイン認証などセキュリティに特化した機能が備わっています。また、信頼度の高いIPアドレスを保有していることも多く、通常のメーラーで配信を行うよりも到達率が高くなります。
セキュリティ上のリスクを抑えられる
誤送信やCC/BCC間違いといった人的エラーから生じる情報漏洩といったリスクも最小限に抑えられます。
配信の分析ができる
メール配信システムは多くの場合、到達率や開封率、クリック率といった指標の分析が可能です。
特にメルマガを送りたい場合、施策の効果測定は必須です。通常のメーラーを使った一斉送信ではどれだけ届いたか、何人が開封したか、といったデータが全く取れません。
メルマガを送りたい人にはメール配信システムの利用を強くお勧めします。
参考記事:メール配信システムおすすめ比較20選!専門家が図解とランキング形式で解説
メール配信システムの選び方
メール配信システムには多様なサービスがあるので、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
ここでは、メール配信システムを選ぶ時のポイントについて解説します。
配信規模と料金プラン
メール配信システムは、配信規模によって最適な料金プランが異なります。少量のメールであれば無料プランでも十分ですが、配信リストが増えたり、頻繁にメールを送信する場合は有料プランをお勧めします。
配信先の安全性と到達率
到達率も非常に重要です。SPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)といった、メールの正当性を保証するための認証プロトコルに対応していないと、メールがスパム扱いされる可能性が高くなります。
特にGmailは送信者ガイドラインもアップデートされているので、これらの対策がなされているシステムを選ぶのは必須といえるでしょう。
関連記事:【解決策】2024年2月よりGmailガイドラインが変更!1日5000件以上の配信は対応必須!
サポート体制
メールの一斉送信は個人情報を扱う非常にデリケートな領域なので、万が一の際のサポート体制は非常に重要です。特にチャットサポートや電話サポートといった、リアルタイムのサポートが提供されているか、日本語でのサポートがあるかは重要なチェックポイントになりえるでしょう。
機能の充実度
メール配信システムには、セグメント機能や効果測定など、様々な付加機能が用意されています。必要な機能が揃っているか確認しましょう。
また、不必要な機能がついていることで、金額が高くなっているケースもあります。本当に自社で必要な機能は何かを考えたうえで、必要最低限のプランを選ぶことをおすすめします。
使いやすさ
メルマガ初心者の場合、いきなり高度なデザインの入ったメールを0から作成するのは非常に難易度が高いです。また、管理画面の見やすさも、メルマガの運用をしていく上では非常に大切です。
無料トライアルやFreeプランを提供しているサービスは、実際に使ってみることができるので、自分に合ったサービスを探すのに役立つでしょう。
メール配信システムならブラストメール(blastmail)
ブラストメールは、14年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。
HTMLメールエディタはもちろん、セグメント配信や豊富なテンプレート、迷惑メール判定対策機能など、メールマーケティングに必要な基本的な機能はすべて揃っています。最も安いプランなら、月額4,000円で導入することができます。
また、配信速度が高く、到達率が非常に高い点も魅力です。
「メルマガを始めたい」「たくさん機能があっても使いこなせない」「ニュースレターをたくさん送りたい」といった方にはブラストメールがおすすめです。
無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。
まとめ
ニュースレターとメルマガは、メールを活用したマーケティング手段として異なる役割を果たします。
ニュースレターは主に情報提供を通じてブランドの信頼性を高めるために使われ、長期的な関係構築に繋がります。
一方、メルマガは短期的な販促や売上向上を目指し、即効性のあるアクションを促します。
どちらもメリット・デメリットがありますが、目的に応じてうまく使い分けることで、より効果的なマーケティング活動が可能となります。両者を組み合わせて、より多角的なアプローチをすることが成功へのカギとなるでしょう。