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IPレピュテーションとは?メール到達率を改善する5つのステップを解説

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公開日:2026.03.18 最終更新日:2026.03.18 迷惑メール対策
執筆者:森神 佑希

IPレピュテーションとは?メール到達率を改善する5つのステップを解説

メルマガやメール配信を一生懸命作り込んでいるのに、なぜか開封率が上がらない。顧客に届いているはずのメールが、気づけば迷惑メールフォルダに振り分けられている。あるいは、送信数そのものはカウントされているのに、受信側でブロックされているような状況に直面したことがあるなら、「IPレピュテーション」という概念を知らずに運用を続けていることが原因である可能性が高いです。

IPレピュテーションは、メール配信の成果を大きく左右するにもかかわらず、担当者が意識しないまま放置されていることが多い指標です。本記事では、IPレピュテーションの基本的な意味・仕組みから、スコアの確認方法、低下する原因、そして具体的な改善・維持の方法まで、実務で役立つ情報を余すことなく解説します。

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IPレピュテーションとは?意味・定義をわかりやすく解説

IPレピュテーション(IP Reputation)とは、メールの送信元となるIPアドレスの「評判・信用」を数値化・スコア化した情報のことです。「レピュテーション(Reputation)」は日本語で「評判・信頼性」を意味します。つまり、IPレピュテーションとは「そのIPアドレスはどの程度信頼できるか」を示す指標です。

ISP(インターネットサービスプロバイダー)や携帯キャリア、セキュリティソフトベンダーは、受信したメールの送信元IPアドレスに対してリアルタイムにこのスコアを確認しています。スコアが高ければメールは受信トレイに届きやすくなり、スコアが低ければ迷惑メールフォルダへの振り分け・配信ブロック・受信拒否といったペナルティを受けます。

なぜIPレピュテーションが生まれたのか

IPレピュテーションが登場した背景には、インターネット上で急増したスパムメール(迷惑メール)の問題があります。出会い系サイトへの誘導、違法薬品の販売勧誘、フィッシング詐欺を目的としたメールが大量に送信されるようになった結果、受信者のメールボックスは容量を圧迫され、重要なビジネスメールの見落としも頻発するようになりました。

ISPはこうした問題を解決するため、送信元IPアドレスの挙動を評価・スコア化する仕組みを構築しました。それがIPレピュテーションです。悪質なIPアドレスからの受信を制限することで、正当なメールが安全に届く環境を整える役割を担っています。

IPレピュテーションとドメインレピュテーションの違い

よく混同されるのが「ドメインレピュテーション」との違いです。2つの違いを整理すると下記の通りです。

項目 IPレピュテーション ドメインレピュテーション
評価対象 送信元IPアドレス 送信元メールのドメイン名(@以降)
変更・回避の可否 IPアドレスを変更することで一定の影響を回避できる ドメインを変更すると既存サービスに影響が出る
評価の特性 IPアドレス単位で蓄積される ブランドに直接紐づくため影響が大きい
近年のトレンド IPv4→IPv6移行によりドメインレピュテーションとの併用が増加 Gmailなど大手メールプロバイダが重視する傾向にある

近年ではIPv4からIPv6へのネットワーク移行が進んでいることもあり、ドメインレピュテーションへの関心が高まっています。IPレピュテーションとドメインレピュテーションを組み合わせてメール配信の健全性を評価するサービスも増えており、両方を意識した運用が求められるようになっています。

参考記事:ドメインレピュテーションとは?IPレピュテーションとの違いや確認方法、改善方法を解説

IPレピュテーションの仕組みとスコアの算出方法

IPレピュテーションのスコアは、膨大なデータを複数の観点から組み合わせて算出されます。「IPレピュテーション」それ自体が何か特定のリストを持っているわけではなく、様々なデータソースから収集した情報をベースに、プラス評価とマイナス評価を積み上げた結果がスコアとして表れます。

スコア算出に使用される主な要素

スコアの算出に影響する要因は公式には非公開とされていますが、業界の知見・各種ツールの情報から以下のような要素が複合的に評価されていることがわかっています。

送信者の配信作法に関するもの
  • 過去にスパムメールを送信した実績があるか
  • ブラックリストへの登録有無
  • スパムトラップ(ハニーポット)へのメール送信実績
  • 存在しないメールアドレスへの配信数(バウンス率)
  • 送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)の設定有無
  • 単一IPからの短時間大量送信の有無
エンゲージメントに関するもの
  • メールの開封率
  • リンクのクリック率
  • 受信者による「迷惑メール」報告の数
  • 受信者が「迷惑メールではない」と設定した回数

これらの指標はすべて送信者の信頼性を示すシグナルとして機能します。特にGmailなどの大手プロバイダは、エンゲージメントシグナルを重視する傾向が強まっており、メールの「中身と受信者との関連性」がこれまで以上に評価に直結するようになっています。

スコアの一般的な範囲と目安

代表的な評価サービス「Sender Score」では、スコアは0〜100の数値で表されます。一般的に80以上であれば「良好」と見なされ、メールが受信トレイに届きやすい状態です。一方でスコアが低いほど厳しいペナルティを受け、特にスコアが50以下になると多くのメールがブロックされる状態になります。

なお、一度低下したIPレピュテーションのスコアを回復させることは非常に困難で、長期間にわたる継続的な改善が求められます。スコアが低下した状態のIPアドレスは「汚れたIPアドレス」と呼ばれることがあり、その状態を維持したままでの配信改善は難しいのが実態です。

IPレピュテーションが低下する5つの原因

IPレピュテーションの低下は、悪意のある行為が原因とは限りません。善意でメール配信をしている企業でも、以下の原因によって意図せずスコアを下げてしまうケースが多くあります。

送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)が未設定

IPレピュテーションの低下原因として最も根本的なものの一つが、送信ドメイン認証の未設定です。SPF(Sender Policy Framework)、DKIM(DomainKeys Identified Mail)、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)は、メールの送信元が正当であることを受信側に証明する技術です。

これらが設定されていない場合、受信サーバーは「このメールは本当に正規の送信者から来たものか?」と判断できず、なりすましメールと同じ扱いを受けるリスクがあります。2024年2月にGoogleとYahoo!が義務化した送信者ガイドラインでも、これら3つの認証設定が必須要件となっています。まだ未設定の場合は早急な対応が必要です。

SPFとは

SPF(Sender Policy Framework)は、メールの送信元IPアドレスが正規のものかどうかを検証する認証技術です。ドメインのDNSにSPFレコードを設定することで、「このドメインからのメールはどのIPアドレスから送信される」という情報を宣言します。受信サーバーはこの情報を照合し、許可されていないIPからのメールをなりすましとして判断します。未設定の場合、第三者があなたのドメインを詐称して迷惑メールを送信しても検知できず、ドメインの信頼性が著しく低下するリスクがあります。

DKIMとは

DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、メールに電子署名を付与することでメールの改ざんを検知する認証技術です。送信サーバーが秘密鍵でメール本文やヘッダーに署名し、受信サーバーはDNSに公開された公開鍵を使って署名を検証します。この仕組みにより「送信後にメールが改ざんされていないか」「本当に正規のサーバーから送信されたか」を証明することができます。DKIMが設定されていないメールは信頼性の指標がなく、スパムフィルターに引っかかりやすくなります。

DMARCとは

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)は、SPFとDKIMの認証結果をもとに、認証に失敗したメールをどう扱うかのポリシーを定める技術です。「隔離する(quarantine)」「拒否する(reject)」「何もしない(none)」の3段階でポリシーを設定でき、なりすましメールの配信を防止します。さらに、認証失敗の状況をレポートとして受け取る機能もあり、不正利用の早期発見にも役立ちます。2024年2月のGoogle・Yahoo!の送信者ガイドライン改定により、DMARCの設定は大量送信者に対して必須要件となっています。

スパムトラップへのメール送信

スパムトラップ(ハニーポット)とは、スパム送信者を特定する目的で用意されている「使われていないメールアドレス」です。このアドレスに対してメールを送信してしまうと、ISPやスパム対策機関から「スパム送信者」と認定され、IPレピュテーションが大幅に低下します。

スパムトラップへのメール送信が発生するのは、主に古いメールアドレスリストをそのまま使い続けている場合や、オプトイン(受信者の明示的な同意)なしに収集したリストを使用している場合などです。定期的なリストのクリーニングと、ダブルオプトインによるリスト品質の確保が有効な対策になります。

高いバウンス率(エラーメール率)

存在しないメールアドレスや無効なメールアドレスへのメール送信が多発すると、バウンス(エラー返却)が増加します。バウンスが多いIPアドレスは「メール管理が杜撰なスパム送信者と同様の行動パターン」として認識されやすく、IPレピュテーションの低下につながります。

ハードバウンス(恒久的に届かない無効アドレス)が発生した場合は、直ちに配信リストから除外するのが原則です。ソフトバウンス(一時的な配信エラー)についても、複数回連続してエラーになる場合は除外を検討する必要があります。

受信者からの「迷惑メール」報告

受信者がメールを迷惑メールとして報告した件数は、IPレピュテーションに直接的かつ大きな影響を与えます。たとえ正規の手続きで登録された読者であっても、送信頻度が高すぎる・コンテンツの関連性が薄い・登録解除リンクがわかりにくいといった理由で、受信者が迷惑メール報告ボタンを押してしまうことがあります。

Gmailの場合、スパム報告率が0.1%を超えると配信に影響が出始め、0.3%を超えると深刻なペナルティを受けるとされています。1,000通送信した場合、わずか3通の迷惑メール報告で危険水域に達する計算です。

共有IPアドレスによる他ユーザーの影響

一般的なメール配信サービスでは、送信用IPアドレスを複数のユーザーで共有しているケースがほとんどです。このため、自社では正当なメール配信を行っていても、同じIPアドレスを共有している他のユーザーが迷惑メールを大量送信した場合、そのIPレピュテーション低下の影響を受けてしまいます。

この問題を回避するためには、専用IPアドレス(固定IP)を提供しているメール配信サービスの利用を検討するか、IPレピュテーション管理を適切に行っているサービスを選択することが重要です。

IPレピュテーションの確認方法:主要ツール4選

自社のIPレピュテーションの現状を把握するには、専用のチェックツールを活用します。ツールによって評価基準や結果の表示方法が異なるため、複数のサービスを組み合わせて確認するのが理想的です。

Google Postmaster Tools

Google社が無償提供するサービスで、GmailへのIPレピュテーションとドメインレピュテーションを確認できます。評価は「高・中・低・危険」の4段階で表示されます。Gmailは日本国内でも利用者数が非常に多いため、Google Postmaster Toolsのスコアは特に重要な指標です。ドメインを所有していれば誰でも無料で利用できます。

公式サイト:https://postmaster.google.com/

Sender Score(Validity)

米国のデータ品質管理会社Validity社(旧Return Path社)が提供するサービスです。IPアドレスを入力すると、過去30日間の送信データをもとに0〜100のスコアが表示されます。一般的に80以上が合格レベルとされており、実際のメール到達率との相関が高いツールとして広く活用されています。

公式サイト:https://senderscore.org/

Microsoft SNDS(Smart Network Data Services)

Microsoft社が提供する無償サービスです。Outlook.comやHotmailなど、MicrosoftのメールサービスへのIPレピュテーションを確認できます。迷惑メールとして報告された割合やスパムトラップへの配信数なども確認できます。

公式サイト:https://sendersupport.olc.protection.outlook.com/snds/

Barracuda Central

Barracuda Networks社が運営するサービスで、IPレピュテーションとドメインレピュテーションを同時に確認できます。ブラックリストへの登録状況も確認でき、ブラックリストに掲載されていた場合の解除申請も同サイトから行えます。

公式サイト:https://www.barracudacentral.org/lookups

IPレピュテーションを高めるための6つの対策

IPレピュテーションの維持・向上には、継続的かつ複合的な取り組みが必要です。一度下がったスコアを戻すには数週間〜数ヶ月の期間を要することもあるため、普段から以下の対策を徹底することが重要です。

送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を正しく設定する

メール配信の信頼性を高める最も基本的な対策です。SPF・DKIM・DMARCの3つは「送信者が本物であること」を受信サーバーに証明する技術で、これらを適切に設定することでIPレピュテーションのスコアが向上し、なりすましメールとして誤判定されるリスクも低減できます。

特にDMARCは、SPFとDKIMの両方をベースとした高度な認証技術で、ポリシーを「reject(拒否)」に設定することでなりすまし被害を防ぐことができます。GmailやYahoo!の2024年送信者ガイドラインでも、1日5,000通以上を送信する送信者にはDMARC設定が必須要件とされています。

配信リストを定期的にクリーニングする

メールを送っても届かない無効なアドレスや、長期間一切反応のない宛先は定期的に配信リストから削除します。バウンスが多いリストを使い続けることは、IPレピュテーション低下の直接的な原因になります。

実務上の目安として、ハードバウンスはその時点でリストから除外、ソフトバウンスは2〜3回連続で発生した場合は除外対象と考えるのが一般的です。また、6ヶ月〜12ヶ月以上まったく開封・クリックのない読者については、再エンゲージメントキャンペーンを試みてから、反応がなければリストから外すことも検討します。

ダブルオプトインを導入する

メルマガの新規登録時に、確認メールを送信してリンクをクリックすることで購読を完了させる「ダブルオプトイン」の仕組みを採用することで、無効なメールアドレスやスパムトラップのリストへの混入を防ぐことができます。

シングルオプトイン(メールアドレス入力だけで登録完了)と比較すると、入力ミスや第三者によるアドレス登録などのリスクが排除されるため、リストの品質が大幅に向上します。これにより、バウンス率の低下とスパム報告率の抑制につながります。

送信頻度・送信量を適切に管理する

同一IPアドレスからの短時間・大量配信は、スパマーに典型的な挙動として認識されます。特に新しいIPアドレスを使い始める場合、いきなり大量のメールを送信すると受信サーバーから即座にスロットリング(配信制限)やブロックを受けることがあります。

こうした事態を防ぐために実施するのが「IPウォームアップ」です。IPウォームアップとは、新しいIPアドレスから配信を始める際に、送信数を段階的に増やしてIPレピュテーションを徐々に積み上げていくプロセスです。1週目は数百〜数千通、2週目は数千〜1万通というように、数週間〜数ヶ月かけて送信数を増やしていきます。

受信者にとって価値あるコンテンツを配信する

IPレピュテーションは「送信者の行動実績」だけでなく、「受信者のエンゲージメント」によっても評価されます。開封率やクリック率が高いメールを継続して配信することは、IPレピュテーションの維持・向上に有効です。

逆に、関連性の薄いコンテンツを頻繁に送り続けると、受信者が迷惑メール報告ボタンを押すリスクが高まります。配信リストをセグメントし、それぞれの受信者に適切なコンテンツを届ける「セグメント配信」の活用が、スパム報告率の低下に効果的です。

ブラックリストへの登録状況を定期チェックする

IPレピュテーションが大きく低下している場合、ブラックリストに登録されている可能性があります。代表的なブラックリストには「Spamhaus」「SpamCop」「SORBS」などがあり、それぞれのサイトから自社のIPアドレスが登録されていないか確認できます。

万が一ブラックリストに登録されていた場合は、まず配信の問題点を特定・修正してから、各ブラックリスト管理団体に解除申請を行います。解除には時間がかかることもあり、問題の再発防止策を講じた上で申請することが重要です。

共有IPと専用IPの違い:どちらを選ぶべきか

IPレピュテーションを語る上で欠かせないのが、「共有IP」と「専用IP(固定IP)」の選択です。それぞれのメリット・デメリットを整理しておきます。

比較項目 共有IP 専用IP(固定IP)
コスト 低コスト(共有のため) 比較的高コスト
他ユーザーの影響 他ユーザーの行動でスコアが変動するリスクあり 他ユーザーの影響を受けない
レピュテーション構築 サービス側が管理する 自社の配信実績によって蓄積
向いている用途 少量〜中量の配信 大量配信・高いリスト品質を保持する企業
ウォームアップ 基本的に不要 新規取得時はウォームアップが必要

月間数万通程度の配信であれば共有IPで十分なケースも多いですが、数十万〜数百万通規模になると専用IPの導入を検討する価値があります。また、共有IPを使う場合は、IPレピュテーション管理を適切に行っているメール配信サービスを選ぶことが重要です。

Gmailガイドラインとの関係:2024年以降に変わったこと

2024年2月、GoogleとYahoo!は新たな送信者ガイドラインを施行しました。これにより、1日5,000通以上のメールを送信する事業者に対して、以下の対応が義務化されました。

  • SPF・DKIM・DMARCの設定(全送信者に推奨、大量送信者には必須)
  • 迷惑メール報告率を0.3%以下に維持すること
  • ワンクリックで登録解除できる機能(List-Unsubscribeヘッダー)の実装

これらの要件は、IPレピュテーションの維持と密接に関連しています。迷惑メール報告率0.3%超や認証未設定の状態が続くと、GmailへのメールがブロックされるだけでなくIPレピュテーション自体も低下していきます。また、1日5,000通以上のメールを送信する「大量送信者」に対しては、以下の要件が厳格に適用されています。

1日5,000通の壁と、送信ドメイン認証・スパム率の厳格化

ガイドラインの目玉の一つが、認証要件と迷惑メール報告率(スパム率)の厳格な基準です。1日5,000通以上を送信する事業者は、「SPF」「DKIM」「DMARC」という3つの送信ドメイン認証をすべて正しく設定することが必須となりました(5,000通未満の場合でもSPFまたはDKIMのいずれかが必須です)。

さらに深刻な影響を与えるのが「迷惑メール報告率」の基準です。Google Postmaster Toolsで計測されるスパム率を常に0.1%未満に維持することが推奨され、0.3%以上になるとメールの受信拒否や迷惑メールフォルダへの隔離が容赦なく実行されます。1,000通送ってわずか3人に「迷惑メール」ボタンを押されただけで、IPレピュテーションに致命的なダメージが入る計算です。一度この基準に抵触してレピュテーションが急落すると、後からシステムを修正したとしても、元の到達率に回復するまでに長い期間を要するため細心の注意が必要です。

ワンクリック登録解除(List-Unsubscribe)の実装義務

もう一つ重要な変更点が、マーケティングメールや購読メールに対する「ワンクリックでの登録解除」機能の義務化です。

これは、単にメール本文の末尾に「配信停止はこちら」というWebページへのリンクを置くことではありません。メールのヘッダー情報に特定の技術的な記述(RFC 8058に準拠したList-Unsubscribeヘッダーなど)を組み込み、受信者がGmailなどのメールクライアント上に表示される「登録解除」ボタンをワンクリックするだけで、即座に購読解除できる仕組みを実装する必要があります。

この要件は、一見すると「簡単に配信解除されてしまうため配信者にとって不利」に思えるかもしれません。しかし実態は逆です。解除手続きが面倒、あるいは解除リンクが見つかりにくいメールは、受信者に「迷惑メール報告」ボタンを押される確率が跳ね上がります。つまり、ワンクリック解除を実装してスムーズな離脱を促すことは、結果的に迷惑メール報告率(0.3%の壁)を回避し、IPレピュテーションを強力に保護することに直結するのです。

Gmail送信者ガイドラインについては以下の記事でさらに詳しく解説していますので参考にしてください。

IPレピュテーション管理を楽にするならメール配信システムを活用する

IPレピュテーションを維持・向上させるためには、認証設定・リストクリーニング・バウンス管理・配信頻度の調整など、多岐にわたる作業が必要です。これらを手動で対応するのは現実的ではありません。信頼性の高いメール配信システムを利用することで、IPレピュテーション管理の多くを自動化・効率化できます。

メール配信システムを使うメリット

IPレピュテーション管理の観点から、メール配信システムを活用することで以下のメリットが得られます。

  • SPF・DKIM・DMARCの設定サポートにより、認証設定の手間を大幅に削減できる
  • バウンスメールの自動処理により、無効アドレスを速やかにリストから除外できる
  • IPレピュテーション管理を専門のサービス側が担うため、担当者の運用負担が減る
  • 送信ドメイン認証や配信エラー管理を含む包括的なサポートが受けられる
  • 高い到達率を実現するためのインフラと専門知識が活用できる

配信担当者がIPレピュテーションの細部まで手動管理するよりも、実績あるメール配信システムに任せることで、より安定した到達率が実現できます。

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  • 迷惑メール判定対策(SPF/DKIM):Gmailガイドライン対応で高い到達率を実現
  • リスト配信・フィルタ配信(セグメント配信):読者属性でセグメントを作成し、適切な受信者に最適なメールを配信
  • 効果測定機能:開封率・クリック率・エラーカウントをリアルタイムで把握し、配信品質の改善に活かせる
  • 登録解除フォーム作成:ワンクリック解除に対応し、迷惑メール報告率の低下に貢献
  • API連携:MA・CRMなど他システムと自動連携でき、リストの鮮度維持が効率化

メール配信の到達率に課題を感じているなら、まずは無料トライアルで試してみることをおすすめします。

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まとめ:IPレピュテーションはメール配信の土台となる指標

IPレピュテーションとは、メール送信元のIPアドレスに対する「信頼性の評価スコア」です。このスコアが低下すると、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられたり、配信そのものがブロックされたりするため、メールマーケティングの効果が著しく低下します。

対策の要点を改めて整理すると、以下の通りです。

  • 送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を正しく設定する
  • 配信リストを定期的にクリーニングし、バウンス率を下げる
  • ダブルオプトインでリストの品質を高める
  • 送信頻度・送信量を適切に管理し、IPウォームアップを行う
  • 受信者に価値あるコンテンツを届け、迷惑メール報告率を下げる
  • ブラックリストへの登録状況を定期的に確認する
  • 信頼性の高いメール配信システムを活用し、IPレピュテーション管理を自動化する

一度低下したIPレピュテーションを回復させるには時間と手間がかかります。日頃から正しい運用を続けることが、長期的なメール配信の成果につながる最も重要な施策です。まずは自社のIPレピュテーションの現状を確認し、改善できるところから着手してみてください。

FAQ

IPレピュテーションとは何ですか?
A:IPレピュテーションとは、メール送信元のIPアドレスの「評判・信頼性」を数値化・スコア化したものです。ISPや携帯キャリアはこのスコアを参照してメールの受信可否を判断するため、スコアが低いとメールが迷惑メールフォルダに振り分けられたり、ブロックされたりします。
IPレピュテーションが低下する原因は何ですか?
A:主な原因として、送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)の未設定、スパムトラップへのメール送信、高いバウンス率(無効なメールアドレスへの配信)、受信者からの迷惑メール報告、そして共有IPを利用している場合の他ユーザーの影響などが挙げられます。
IPレピュテーションのスコアはどこで確認できますか?
A:「Sender Score(Validity)」「Google Postmaster Tools」「Microsoft SNDS」「Barracuda Central」などの無料ツールで確認できます。ツールによって評価基準が異なるため、複数のサービスを組み合わせて確認するのが理想的です。
一度下がったIPレピュテーションは回復できますか?
A:回復は可能ですが、非常に時間がかかります。スコアの算出には過去30日間の送信実績が使用されるため、正しい運用を続けながら数週間〜数ヶ月の期間をかけて徐々に改善していく必要があります。そのため、下げないための予防策が最も重要です。
IPレピュテーションを高めるために今すぐできることは何ですか?
A:まず自社のIPレピュテーションを「Sender Score」や「Google Postmaster Tools」で確認することから始めましょう。次にSPF・DKIM・DMARCの設定状況を確認し、未設定であれば設定します。さらに配信リストのクリーニングと、ダブルオプトインの導入を進めることが効果的です。
森神 佑希

この記事の執筆者
株式会社ラクスライトクラウド Webマーケティングリーダー
森神 佑希

顧客導入社数シェアNo.1のメール配信システム「blastmail」のWebマーケティング担当。5年以上メルマガ配信の実務を行っており、先頭に立ってPDCAを回してきた。メルマガのノウハウは日本最高クラスと言っても過言ではない。

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