みなさん商品やサービスを紹介する営業・広告メールを送る場合は、1つ意識しなければいけない前提があることをご存じでしょうか?
それは「読まれもせずに放置される可能性が高い」ということです。
通常のビジネスメールではすべてのメールに目を通すことが多いですが、企業からの営業・広告メールは中身を読まずに件名だけ見て放置されるケースが多々発生します。
そのため、製品・サービスのすばらしさが伝わる紹介文を作ることも大切なのですが、それ以上にまずはメールを開封してもらえる魅力的な件名をつけることが重要になってきます。
本記事では受信者に無視されない開封されやすい件名の作り方を解説していきます。
目次
メールの件名と本文の役割を理解する
メールは大きく2つ要素に分類できて、それぞれの役割が違います。
受信者がそのメールを開封するかどうかに影響する
受信者に製品やサービスの魅力が伝わるか、URLがクリックされるかなどに影響する
本文が良いものであれば、メールを開いてくれた方からの問合せや注文、URLのクリックが増えますが、そもそも件名がイマイチだった場合、本文を見てくれる人がほとんどいないという事態になりかねません。
結局のところ見られていないものをどんなによくしても効果は低いので、優先順位としてはまずは件名を良いものにするのが先と考えるべきです。
ちなみに、【件名】は開封率で、【本文】クリック率などで良いか悪いか確認が可能です。下記の記事にてブラストメールでの確認方法をまとめておりますので、ぜひご覧ください。

読まれやすい件名にするポイント5選
ここではメールを読んでもらいやすい件名を作るポイントの中から、実践的で効果が期待できるものを5つご紹介します。
①件名は冒頭の15文字~20文字が勝負。
メールの件名はかなりの文字数が使えるため、一生懸命魅力を伝えようと長文になってしまっているケースがあります。
しかし実際のメーラーやスマホアプリなどでは、メールの件名欄は冒頭の約15~20文字分しか表示されないことが多く、表示を超えた部分はいくら力を入れていようがほぼ読まれません。
また件名は長ければ長いほど、読者が内容をぱっと見で理解しづらくなり、開いてもらえる確率が下がります。
かなり少ないですよね。
だからこそ、全角で15~20文字だけで魅力を伝えられるよう、件名を洗練させる必要があります。
②要件を先に、媒体名は末尾
よくある失敗例としては媒体名(「●●●●マガジン」のようなメルマガ名など)を前にもってきてしまうというケースが非常に多いです。
例として媒体名を先にもってきてみましょう。
一見悪くないように見えますが、実際にはどこまで見えるのか、14文字目以降を灰色にして確認してみます。
このように「●●●●マガジン ●●月号」という媒体名が見える部分のほとんどを占めてしまっており一番伝えたい「大売出」や「クーポン」部分が見えていません。これでは魅力も半減です。
そのため、必ず要件は前、媒体名を載せる場合は末尾にすることを推奨します。
本ケースでは●●●●マガジン ●●月号という部分が媒体名なので、後ろの伝えたい文章と入れ替えてみましょう。
文章が途切れていても、気になるワードの一部が見えていて十分に興味をそそる件名になっています。
要件を前に出すことで伝えたい情報を必ず読者に見せることができるのです。
③【】を使ってより強調
要件を前に出してもなかなか読んでもらえないことが多々あります。実は、読んでもらえない理由は意外とシンプルで、似たようなメールが他社からも届き、同じようなメールに埋もれてしまっているからです。
実際に先程のメールを似た内容のメールと並べてみましょう。
春の大売出!限定クーポン配布中!●●●●マガジン ●●月号
春の感謝際○月×日より開始! ●●株式会社
このように複数のメールと並べてみると、どれも同じに見え作ったメールが特段目立っていない事に気づきます。
そこでもう一工夫必要になります。
【】で一番見せたい情報を囲んで、件名の冒頭に持ってきます。今回のケースですと、春の大売出も大切ですが、やはり今しか手に出来ない【限定クーポン】が一番の目玉と言えるでしょう。
それでは、【限定クーポン】というワードを冒頭に持ってきてみましょう。
【限定クーポン】春の大売出!今だけのクーポン配布中 ●●●●マガジン ●●月号
春の感謝際○月×日より開始! ●●株式会社
いかがでしょう、他のメールと比べて自社のメールが少し目立つように感じませんか?
こういったように読者側が気になる情報をしっかり目に入るよう強調することで、他のメールに埋もれない「気になるメール件名」を作ることが出来ます。
④数字で具体性やメリットを感じやすくする
かなり改善されてきましたが、ここに数字を加えると格段に魅力が増します。
マーケティング業界でよく使わる手法ですが、件名やタイトルに数字を入れると具体性がでるため、ぱっと見でも「メリットがある」とわかり、魅力を感じやすくなる傾向があります。
例えば今回の例で言えば目玉は限定のクーポンですが、10円安くなるのか100円安くなるのか、それとも1,000円安くなるのか分かりません。
ですので、どの程度安くなるか分かるように数字を加えてみます。
先程よりどの程度安くなるのかが把握できるようになり、読者はより強く「お得になる」という印象を受けます。
小さな工夫ですが、これによって開封率が格段に上がる可能性がありますので、なるべく具体的な数字は入れるようにしましょう。
⑤期日などで限定感を演出
最後のポイントは、上記の数字と同じように重要な要素になる【限定感】を演出することです。
これまで修正してきた件名で「限定」とは伝えていますが、どう限定なのかは伝えきれていません。
そのため、この「限定」というワードに具体性を持たせます。
時期を限定するといつまでに見なければいけないという期限が生まれ、受信者は目に入ったその瞬間に読むことを迫られます。
これにより「後で読めばいいか」という思いを排除して、目に入った際に開封させることができるのです。
こちらもシンプルな方法ではありますが、効果の出やすい方法になります。
まとめ
①件名は最初の全角15文字が勝負。
②要件を先に、媒体名は末尾
③【】を使ってより強調
④数字で具体性やメリットを感じやすくする
⑤期日などで限定感を演出
冒頭にもお話した通りみなさん本文については注力しますが、本文と全く同じ重要性を持つ件名には力が入っていないのが現状です。
メールによる集客が強い企業は件名を決めるためにも様々な工夫をしています。
しかしながら、実際は本文が8割、件名が2割程度となってしまっていることも多く、集客力が強い企業と弱い企業の差が付きやすい部分でもあります。
正直なところ開封されて初めて本文が読まれるので、件名6割、内容4割でも良いくらい重要な要素ということを肝に銘じ、集客力が強いメールを作りましょう。
▼開封率の確認方法や、平均値についてはこちら
